ルネ・ドーマルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 小説家・作家 > フランスの小説家 > ルネ・ドーマルの意味・解説 

ルネ・ドーマル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 02:36 UTC 版)

ルネ・ドーマル
誕生 1908年3月16日
フランス共和国アルデンヌ県ブルジクール英語版
死没 (1944-05-21) 1944年5月21日(36歳没)
フランス国パリ
職業 小説家、詩人、翻訳家、哲学者
国籍 フランス
文学活動 シュルレアリスム
代表作 類推の山
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ルネ・ドーマル(René Daumal, 1908年3月16日 - 1944年5月21日)は、フランス著作家哲学者詩人

生涯

アルデンヌ県ブルジクール英語版で生まれた。10代後半にアヴァンギャルドがフランスの有力紙に発表され、20代の初めにはアンドレ・ブルトンに誘われてだが、「Phrères simplistes」として知られていた3人の友人たち(ロジェ・ヴァイヤンフランス語版ロジェ・ジルベール=ルコントフランス語版ヨゼフ・シーマ フランス語版)と共同でシュルレアリスムダダイスムに対抗してパタフィジックの文芸雑誌「Le Grand Jeu」を設立した(1928年)。

ドーマルは独学でサンスクリットを学び、仏教三蔵フランス語に翻訳した。また、日本学者、鈴木大拙の本も訳している。

ドーマルは詩人Hendrik Kramerの前妻だったヴェラ・ミラノワと結婚した。ドーマルの死後、ヴェラは環境デザイナーラッセル・ペイジRussell Page)と再婚した。

1944年5月21日、ドーマルはパリ結核のため死去した。死ぬその日まで書き続けていた『類推の山』は1952年に出版された。

作品

ドーマルの作品で世界的に知られているのは、『大いなる酒宴』(1938年)と、アレゴリカルな小説『類推の山』である。両作ともG・I・グルジエフの弟子であるアレクサンドル・ド・サルツマンとの友情に基づいたものだった。『類推の山』はアレハンドロ・ホドロフスキーの映画『ホーリー・マウンテン』(1973年)の原作となった。

作品リスト

(年は出版年)

  • Le Contre-Ciel(1936年)
  • 大いなる酒宴 La Grande beuverie(1938年)- 日本語訳:谷口亜沙子(風濤社、シュルレアリスムの本棚
  • 類推の山(Le Mont Analogue)(1952年) - 日本語訳:巖谷國士白水社河出文庫
  • Tu t'es toujours trompé(1970年)
  • Bharata, l’origine du théâtre. La Poésie et la Musique en Inde(1970年)
  • Essais et Notes, tome 1 : L'Évidence absurde(1972年)
  • Essais et Notes, tome 2 : Les Pouvoirs de la Parole(1972年)
  • Mugle(1978年)
  • René Daumal ou le retour à soi(1981年)
  • La Langue sanskrite(1985年)
  • Fragments inédits (1932-33). Première étape vers la Grande beuverie(1996年)
  • Chroniques cinématographiques (1934). Aujourd'hui(2004年)
  • Correspondance, tome 1 : 1915-1928(1992年)
  • Correspondance, tome 2 : 1929-1932(1993年)
  • Correspondance, tome 3 : 1933-1944(1996年)
  • Je ne parle jamais pour ne rien dire. Lettres à A. Harfaux(1994年)

和訳

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルネ・ドーマル」の関連用語

ルネ・ドーマルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルネ・ドーマルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルネ・ドーマル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS