百科全書派とは? わかりやすく解説

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ひゃっかぜんしょ‐は〔ヒヤククワゼンシヨ‐〕【百科全書派】

読み方:ひゃっかぜんしょは

百科全書」の編集・執筆参加した啓蒙思想家たち。アンシクロペディスト


百科全書派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/24 15:27 UTC 版)

百科全書派(ひゃっかぜんしょは、: Encyclopédistes, アンシクロペディスト)は、18世紀フランスにおいて『百科全書』に執筆・協力した啓蒙思想家を指す。

概要

フランス啓蒙思想の代表的な成果のひとつ『百科全書、あるいは科学、技術と工芸の理論的辞書』(: L'Encyclopédie, ou Dictionnaire raisonné des sciences, des arts et des métiers)は、1751年から1772年にかけて、また1776年から1780年にかけて編集された大規模な百科事典である。この事典は、編集に携わったドゥニ・ディドロジャン・ル・ロン・ダランベールをはじめとして、ヴォルテールジャン=ジャック・ルソーニコラ・ド・コンドルセなど、18世紀中頃の進歩的知識人を総動員して刊行された。そのため、出身階層が異なり、多様な思想傾向を示す100人以上の執筆者を百科全書派として一括することは難しいが、この幅の広さが、あらゆる知識を網羅し、諸科学の関連を示すという『百科全書』の目的の実現を可能にした。

既成の知的権威を否定し、自由な人間精神による知識の進歩と共有を信じる彼らながらも『百科全書』を完結させたことは、近代社会の幕開けを告げる出来事であった。また、経済発展を意識し、フランソワ・ケネーなどの重農主義者に執筆の場を与えるとともに産業技術の解説に力を入れた点や、ヨーロッパ以外の文化に関心を示した点にも、彼らの近代性が現われている。

参考文献

関連項目

外部リンク


百科全書派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 13:04 UTC 版)

啓蒙時代」の記事における「百科全書派」の解説

新旧論争では両陣営分かれたフランス思想界の、最も大きな業績ディドロ主宰した『百科全書』である。この書以前にも百科事典試みはあり、アルファベット順の項目配列主流となりつつあったが、それはいずれ個人によって計画されたものであり、一流学者たちがそれぞれ専門分野において寄稿行い、それを集積して一つ巨大な事典作るという共同作業であるディドロ百科全書とは一線を画している。また「アンシクロペディー」の語も、この時案出されたものである。「輪にする」と「教育」を組み合わせたこの語は、当時学術各分野専門知識をひとつの書物結集するという試みを表すものであったディドロのほか、ダランベールデュボワといった当時フランス最高の知識人共同作業であり、当時はまだディドロ不仲にはなかったルソー加わっている。この百科全書一時禁書指定受けたりしたものの、全体として大成功おさめた商業的に4000部を超えるベストセラーとなったうえ、この書物各国知識人層に衝撃与え以後各国においてもこのスタイル踏襲した百科事典盛んに編纂されるようになった

※この「百科全書派」の解説は、「啓蒙時代」の解説の一部です。
「百科全書派」を含む「啓蒙時代」の記事については、「啓蒙時代」の概要を参照ください。

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