アルフレッド・ジャリとは? わかりやすく解説

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ジャリ【Alfred Jarry】

読み方:じゃり

[1873〜1907]フランス劇作家詩人象徴主義の影響を受け、戯曲ユビュ王」はシュールレアリスム先駆とされる


アルフレッド・ジャリ

作者アンドレ・ブルトン

収載図書黒いユーモア選集 2
出版社河出書房新社
刊行年月2007.8
シリーズ名河出文庫


アルフレッド・ジャリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/26 06:14 UTC 版)

アルフレッド・ジャリ
ジャリの似顔絵
フェリックス・ヴァロットン(画)

アルフレッド・ジャリ: Alfred Jarry, 1873年9月8日 - 1907年11月1日)は、フランス小説家劇作家ブルターニュ地方に近いマイエンヌ県ラヴァル生まれ。母方からブルトン人の血を引く。

大学受験でパリに上京。象徴主義の作家たち、ポン゠タヴェン派・ナビ派の画家たちと交流し作家となった。作品は反響を呼び認められたが、悪趣味と退廃に満ちた生活を送り、アルコールや薬物依存で結核が悪化、34歳で亡くなった。

作風

代表作は戯曲ユビュ王』(Ubu Roi, 1896年)、「現代小説」という副題を付けた小説『超男性』(Le Surmâle, 1901年)。自転車の愛好家でもあり、『超男性』などに題材として取り入れている。

『ユビュ王』は1920年代から1930年代のシュルレアリスム演劇の先駆的な作品と評された。不条理文学の分野における開拓者ともみなされる。

小説『フォーストロール博士言行録』(Gestes et opinions du docteur Faustroll, pataphysicien, 1899年)において、「パタフィジック」なる概念を提起した。他に『訪れる愛』、『メッサリナ』がある。

日本語訳作品

  • 『ジャリ詩集』(宮川明子訳、思潮社・古典選書02) 1968
  • 『アルフレッド・ジャリ』(ジャック=アンリ・レヴェスク編、宮川明子訳、思潮社、セリ・ポエティク04) 1969
  • 『超男性』(Le Surmâle、澁澤龍彦訳、白水社) 1975、白水Uブックス 1989、愛蔵単行版 2017
    筑摩書房『澁澤龍彦文学館9 独身者の箱』、岡谷公二
    河出書房新社『澁澤龍彦翻訳全集14』、巖谷國士ほか編
  • 『ユビュ王 - 戯曲』(Ubu roi、竹内健訳、現代思潮社) 1965、新装版 1970、改訳版・現代思潮新社 2013
  • 『ユビュ王 - Comic』(Ubu、フランツィシュカ・テマソン絵、宮川明子訳、青土社) 1993
  • 『フォーストロール博士言行録』(Gestes Et Opinions Du Docteur Faustroll)
    相磯佳正訳(フランス世紀末文学叢書6:国書刊行会) 1985
  • 『馬的思考』(伊東守男訳、サンリオSF文庫18-A) 1979。エッセイとコラム集
  • 『昼と夜 絶対の愛』(佐原怜訳、幻戯書房〈ルリユール叢書〉) 2023。小説2編
  • 「ケルヴィン卿への二通のテレパシー的書簡」(Two Telepathic Letters to Lord Kelvin、久霧亜子訳、「季刊NW-SF」1972年1月 No.5に掲載)
  • 「フジヤマ」(伊藤守男訳、本間祐編、ちくま文庫『超短編アンソロジー』に収載)
  • 「ユビュ王 - 戯曲」(窪田般彌訳、白水社、『現代世界演劇01』に収載)

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