KAZUYAに関わる人物
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「スーパードクターK」の記事における「KAZUYAに関わる人物」の解説
高品龍一(たかしな りゅういち)(1962.4.30-) 寺沢病院の医師。西海大医学部卒業。専門は腹部外科。神奈川県出身。血液型はO型RH+。身長175㎝。体重65㎏。KAZUYAに患者を奪われるもその手術技術に心服する。 医学生時代から自他ともに出来が悪いと言われていたが、後述の朝倉雄吾からは見下されることなく友人付き合いを続けられており、また本気と執念に突き動かされて猛勉強した際には、一度だけ朝倉雄吾をも抜いて学年トップの成績を取ったことがあるなど、決して無能な人物ではなく秘めた才能を持っていた。 情けなくお調子者だが、KAZUYAの親友となり、努力を続け一流の医者に成長する。 手術室長に昇進するも、手術室の管理不備を原因とする院内感染を引き起こしてしまい責任を取り寺沢病院を退職した。後に高品診療所を開業。その実力はKAZUYAも認め、自分の手術の執刀医に高品を指名したほどである。また、その努力は後にドイツ留学へと繋がった。 2018年には高品総合病院の院長を務めている。しかし、この頃にも妻には頭が上がらない様子。 院長就任後も院長室に居ることはあまりなく、病室を回って患者を診察したり気さくに話したりしている。 アイドルに詳しい。交友関係が広く、医療関係者以外の友達にはマスコミにも取り上げられるほどの有名シェフや高い実力を持つ陸上選手がいたりする。 モデルは作者自身。KAZUYAより一歳年上。 高品(旧姓:斎藤)淳子(たかしな じゅんこ)(1967.9.11-) 寺沢病院に勤務する看護婦。当初は嘘をついてディスコで夜遊びをするなど仕事より遊び優先だったが、KAZUYAや高品との出会いで考えを改め、彼女もまた看護婦として成長する。外見はいわゆるイケイケ系で、なかなかの美人。 物事をハッキリと言う性格で、目上だろうとどんな相手に対しても横柄な態度を取るため、周囲からは生意気に思われがちであり、後輩の看護婦や患者達には煙たがられている上に陰口をたたかれている。味にはうるさい。ハデ好きな割にはお金のやりくりは上手だったりする。後に高品と結婚し、高品診療所へ職場を移した。最終的には看護婦としての腕前も一流と言って良いものになっている。 日本ナース協会の会長でもあり、看護婦の待遇改善に取り組んでいる。 朝倉雄吾(あさくら ゆうご) 西海大付属病院に勤務していた医師。高品とは同期で友人である。専門は脳外科。KAZUYAを毛嫌いしていたが、自分の子をKAZUYAに救ってもらったことで命の重さを再認識し親友に。 西海大医学部時代から秀才として名を轟かせており、「医学会の風雲児」と呼ばれ将来を嘱望されていたが、強い正義感と信念を持って内部告発を行ったために学長以外の西海大幹部からは疎まれる存在となり、後に西海大を追われ渡米。学長からは出奔を惜しまれ、「西海大が朝倉雄吾を追い出したのではない、朝倉雄吾が西海大を見限ったのだ」との言葉を残され、柳川教授からは「(朝倉を筆頭に)若くて優秀な頭脳が海外に流出しすぎている。日本医学界のこの現状をなんとかしなければならない」と言わしめたほどだった。活躍の場を後述の「クエイド財団」に移し、全米でも指折りの脳外科医に成長した。 クエイド財団社長でありながら医師としても現役を続行している。 西海大追放に関しては、学長の死後に就任した新学長(亡くなった学長の息子)により解除されている。 ケビン・クエイド(1929.5.27-) 世界を代表する医療財団「クエイド財団」の会長。ホームレスに変装して町をブラブラするのが趣味だが、その際事故に遭い、硬膜外血腫で苦しんでいたところを偶然当時野に下っていた朝倉の手術を受けて救われる。それ以来彼の腕に惚れ込み、財団の教授にスカウト。自身が引退した後には朝倉を社長に推薦する等、絶対的に彼を信頼するようになった。 TETSU(テツ)/真田徹郎(さなだ てつろう)(1964-) 「ドクターTETSU」あるいは「ドクターT」と呼ばれる。後述の真田武志の実弟。KAZUYAと同じく裏の世界で生きる医師であり、KAZUYAのライバル的存在。人間の可能性を広げるために、各種のドーピングや痛覚神経麻痺手術〈コールドトミー〉などの肉体改造を人に施したり、単独でホワイトハウスを襲撃するなど、その行動力は時にKAZUYAをも超える。ただし、人間の精神と肉体の関係性については無理解なところがあり、一度これで失敗している。悪態をつきながらもKAZUYAの実力を一番認めており、彼自身の執刀技術も特Aランク。医師であった父は「来る者は拒まず貧しきからは受け取らず」の善良な人間だったが、無認可の薬を使って投獄され獄中で自殺する。これをきっかけに冷酷な人間となったが、本来は情に厚く、子供好きという一面も持つ。自身の肉体も強靭で、テコンドーの使い手。髪型と白いコートが外見的特徴。作中ではあまり強調されないが、KAZUYAとほとんど変わらない長身。 真田武志(さなだ たけし)(1961.11.4-1991) TETSUの実兄。身長182cm、体重71kg(単行本20巻に収録の「人物ファイル」25に明記)。TETSU以上に危険な存在で、KAZUYAの宿敵。数々の巨大組織と手を組み、癌発生装置を作ったり、蚊や犬、ネズミ、イルカを改造したアニマル・ウェポンを開発したりと、医学を悪用するテロリストとして暗躍する。TETSUとは縁を切った筈だが、父親の死をきっかけに姿を消す前、武志が最後に会い言葉を残していった相手は弟だった。瀕死の重傷を負う前後もTETSUの事だけは気にかけている描写もあり、また、TETSUも本心では兄である武志を慕い、その死に涙していた事から、兄弟仲は決して悪くなかったと思われる。最期は死に瀕しながらも人間らしさを取り戻し、殺人ウイルスを消し去るため、独裁国家の首脳陣と国民50万人を巻き添えに核爆弾を起爆させて死亡。 岩下貞男(いわした さだお) 日本最大の財閥である三田グループの社長。兄の死後に会長となる。財閥の力を使って世界征服をたくらむ野心家である。野望達成の障害となっていたKAZUYAを抹殺すべく、当時部下だった真田武志を暗躍させる。後に失態を繰り返した真田を切り捨てるが、それが仇となり真田にフグ毒を盛られて植物状態になる。 木村茂実夫(きむら もみお) 日本の政界を担う由自党の自身の派閥のリーダーである政治家。同じ党で政敵でもある安永を追い落とすために真田武志を保護し、その力を利用する。彼もまた、後に歯止めが利かずに暴走した真田を切り捨てようとするが、返り討ちに遭い重傷を負う。が、KAZUYAがしぶしぶながらも治療したことによって一命を取り留める。真田曰く、その後は失脚した模様。 ストレンジ 大西洋上にある独裁国家「ニューセルゲイ共和国」の将軍。彼の上にはブランカ大統領がいるものの、表舞台には姿を現さず、ストレンジが大統領の威光を盾に実権を握っている。日本を追われた真田武志を保護し、アニマル・ウェポンなどの生物兵器を開発させる。しかし真田は、警告のつもりとはいえKAZUYAに電話をかけたためにスパイ容疑をかけられ、銃撃を受けて瀕死の重傷を負う。だが、真田が核爆弾を爆発させたために、ストレンジらもこの国と運命を共にすることとなる。 七瀬恵美(ななせ めぐみ) 斎楓会総合病院外科部長。かなりの美人。生真面目な性格の持ち主のため、彼女も最初はKAZUYAを毛嫌いするが、KAZUYAに命を救われて以来、親友となる。医師としての腕前は優秀で、皆に認められている。叶わぬことと知りながらもKAZUYAを一途に愛している。KAZUYAも彼女の思いに気付いていないわけではない。 名前に「えみ」と読みが振られたコマがあるのだが、「めぐみ」が正しい。 シリウス KAZUYAが山で拾った賢い犬。名付け親もKAZUYA。七瀬が貰い受ける。 山にピクニックに来た一行が持参した弁当が食中毒菌に汚染されていたのを見抜いたり、その時の食中毒患者を治療しようとしたKAZUYAが谷底に落としてしまっていた救急セットの箱を抗生物質の臭いを頼りに探したりする。 またKAZUYAと七瀬が、七瀬の親戚が住む村で発生している原因不明の奇病の原因調査のため、村にある山に入った際、狂犬病に感染した野生のアライグマの集団に襲われKAZUYAが負傷し、逃げ込んだ山小屋を取り囲まれ身動きが取れなくなった時、KAZUYAは法律に基づく狂犬病予防接種を受けていて免疫があったシリウスに助けを求めるメモを麓まで届けさせるなど活躍している。 大垣蓮次(おおがき れんじ)(1954.7.22-) 二浪した後帝都大医学部へ入学したKAZUYAの先輩。KAZUYAはじめ後輩からは「軍曹」とあだ名される。地方の病院に移ったが、すでに手の施しようがないほど末期の癌患者を押しつけられ、死後の全責任を背負わされてクビになった後、医学界の汚さに幻滅して野に下り、診療所を開業。KAZUYAと再会するまではろくに患者も診ず、自堕落な生活を送っていた時期もあった。 ファッションには無頓着で酒飲みのヘビースモーカー、おまけに診察中にも競馬中継のラジオを聴いているほどギャンブル好きな面もあるが、医師としての腕はKAZUYAも認めるほど優秀。患者を真面目に診るようになってからは、少なくとも診療中はちゃんと酒絶ちをしているがギャンブルに関しては彼曰く「酒はやめてもコイツだけはやめられねえ」とのこと。 大垣佐知子(おおがき さちこ)/旧姓:滝村(たきむら)(1971.5.20-) 大垣蓮次の妻。実家は関東一のシェアを誇る医療器具の大手メーカーであるタキムラ医療機器。常に患者を救う事を最優先する大垣の人柄に惚れ込み、親の勧める見合い縁談を蹴り結婚した。少々世間知らずなところもあるが、優しく真面目な性格の美人。 後にタキムラ医療器具が経営危機に瀕した際、彼女にも災難が降りかかるもKAZUYAのおかげで無事解決。大垣との間に女の子をもうけた。 柳川慎一郎(やながわ しんいちろう)(1934.11.28-) 帝都大医学部長でKAZUYAの恩師。一堡の親友でもあった。日本医学界の最高峰に君臨する一人であるにも拘らず驕らない人格者で、磨かれた医師としての腕前も確かなもの。真田武志によって腕時計に放射性物質であるコバルト60を仕込まれ、結果的に左手首が動かなくなるが、それでも周囲を唸らせるほどの執刀技術を持っている。しかし本人は「一堡には及ばない」と発言している。 昭和55年、一堡が命を落とした原子力医療研究所の爆発事故で彼自身も放射線を大量に浴び、その8年後、放射能障害による癌に侵されるが、KAZUYAの手術で完治。59歳の時には認知症のような症状に悩んだこともあったが、KAZUYAの手引きで自分より年上なのに帝都大学に入学して勉学に励んでいる村岡と出会って発奮。その後特にそれらしい症状は表れていない模様。 磨毛保則(まもう やすのり)(1964.1.15-) 帝都大学でKAZUYAの同期だった医師。理数の天才で医療機器の研究開発を行っており、学生時代は医学部でありながら授業にはほとんど顔を見せず、機械いじりに没頭していた。その天才ぶりはKAZUYAも後述の香田直一も認めており、多数の特許を取得するなど腕は確かだが、着替えたり洗濯したりする時間が惜しいという理由により下半身丸出しで研究を行う等の癖の持ち主で、周囲からは変人扱いされている。ただし、話術はむしろ得意分野であり、講義で使用する本の水増し部分を指摘して読まなくていいとアドバイスしたりなど、受講者からの講義自体の評判は悪くない。よく死んだ実験動物を食べようとするが、これは「自分の手で成仏させてあげたい」という感情に起因する。負けず嫌いな一面も持っており、臨床ではなく病理研究の道に進んだのは「メスを握って競ったらKAZUYAにはとても勝てない」と認めていたからでもある。カウンセリングも可能で、上がり症の研修医を見事立ち直らせたりもした。 多数の特許で得た収入で帝都大学敷地内の一部を買い取って個人所有しており、周囲から「磨毛の館」と呼ばれる。初登場時は癌が全身に転移し末期症状に陥っていたが、自ら開発した治療機器による治療とKAZUYAの手術により完治した。その後大学内で講義を受け持っている。 香田直一(こうだ なおかず)(1964.2.7-) 帝都時代のKAZUYAの同期。薬学に精通し、その実力は大手製薬会社が彼の研究成果を見て「おそるべき天才薬学者」と唸るほどだが、決して慢心せずにコツコツと結果を積み重ねていくタイプでもある。磨毛とは親友同士。 普段は穏やかで優しい性格だが正義感が非常に強く、患者のことになると激情的な面も覗かせる。患者に対し命を危険に晒すような不正を行った悪党共をKAZUYAと二人で容赦なく叩きのめした。 村岡盛澄(むらおか もりずみ)(1927.9.2-) 当時は帝都大学の医学部に通う学生だったが、戦時中に学徒動員でフィリピンに行き、衛生兵として手当の手伝いをしていた。しかし、治すたびに死に、更に敗戦が重なって復学する気になれず、行き着いた無医村で疫病やケガで人が死んでいくその様子が戦争と重なり、簡単な手当てでも喜んでくれるその笑顔に応えようと法に触れることを承知で診療所を開き、40年以上無免許医をしていた。骨休めに来た大垣とKAZUYAに刺激されたことと、ある事件で無免許医として告発されかかったことが契機となり、正式に医師免許を取得するために再び帝都に入学する。かなり荒っぽいが患者とは常に対等の立場を築き、直接触れ合って治療をする。 前述の痴呆症疑惑に悩む柳川を立ち直らせるきっかけになった。 岩動瀧造(いしるが たきぞう)(1957.3.10-) 監察医。僧職でもある。優れた洞察力を持ち、KAZUYAの命を救うことも。僧職でありながら魚等の生臭も平気で食べる。泳げないことが弱点。 ウィルヘルム・カイザー(1956.7.9-) ハイデルベルグ大学第二外科教授。自らの肝不全を治癒する目的もあり、人工肝臓の研究を行っている。人工肝臓が未完成のまま肝不全が重篤化するが、KAZUYAの生体肝移植手術を受けて回復。その後はKAZUYAと親交を結び、海外における有力な支援者の一人となる。母国ドイツを誇りに思い、ドイツ製品を愛する男。そのためサングラスはローデンストック製。趣味は鉄道模型の収集だが、メルクリン製に限定。愛車はBMW。 木村千絵(きむら ちえ) 若い頃にKAZUYAの父、一堡の治療を受け彼を慕うが、裏社会に生きる一堡は彼女の想いに応えることはできなかった。KAZUYAから自宅のような山荘を権利書ごと預かっており、母同然に慕われている。 谷岡修二(たにおか しゅうじ)(1954.12.19-) 寺沢病院の医師。高品の先輩であり、彼の良き理解者。その一方で、過去の経験から町医者としての限界をある程度悟っているため、どこか冷めた一面も持っている。 丸井伝五郎(まるい でんごろう) 元中学校校長の老人。あらゆる医学書を読破し、知識だけなら並みの医者以上の医学マニアである。説教好きで寺沢病院によく訪れては医師たちの処置に口出しするため、「死に神博士」というあだ名をつけられている(ただし、ある程度の分はわきまえており、アドバイスだけに留めている)。高品が見抜けなかった「メデューサの頭」(何らかの原因で門脈が塞がり腹部の毛細血管が浮かび上がる現象。この場合肝臓がんの可能性がある)を見抜いたことがある。高品の可能性を見抜いているのか、その後も高品が診療所を経営したときに花束を贈るなどして、彼を温かく見守っている。 星岡初(ほしおか はじめ) プロ野球選手。かつては東京アストロズのエースピッチャーだったが、老いによる限界か200勝目前で成績不振に陥り、甲府ヤンキースにトレードされた(ただし、成績不振は半分は建前で、年齢的に限界が近いと目される星岡をコストにそのネームバリューを利用して有望な若手2名を獲得したいという意向があった)。しかし、湯治先の温泉旅館で出会ったKAZUYAの診察で右肩内部にできたガングリオンの影響による血行障害によるものだと判明。治療で血行障害を克服、復活を遂げトレード先の球団で200勝を達成する。これ以降KAZUYAとは友人関係となる。 なお、不調と復活の理由を明かさなかったため、彼が泊まっていた温泉旅館には怪我が治る温泉があるという噂が流れることになった。また、ヤンキースが彼とのトレードで獲得した選手2名はそれぞれ活躍する間もなく故障してしまっており、真相を知らぬ監督によって無理矢理温泉に浸からされる羽目になった。 橋爪雄仁(はしづめ たけひと)(1954.3.7-1989) 城南大学学長であった大河内秀正のボディガード。秀正の死が原因で城南大はKAZUYAの命を狙い、彼はその急先鋒となるがKAZUYA自身は橋爪はほとんど眼中になく銃口を向けても「邪魔だ」と一蹴された事もある。KAZUYAに殴られたせいで左頬に大きな治療痕がある。むやみやたらと振り回す愛銃はS&W M28。 一人息子である一馬の治療をきっかけにKAZUYAと和解し、彼を庇って死亡。享年35。 彼の死後、一馬が急性骨髄性白血病を発症した際は、父親の生前の所業が世間に知れ渡っていたため受け入れてくれる医療機関が無く母親(橋爪の妻)・峰子が途方に暮れているのを知ったKAZUYAは社長や政治家などの高額な治療費を払ってくれる者達の手術を日にいくつも引き受け金を工面し、一馬を受け入れてくれる病院を探し、更にその病院に骨髄移植の為の無菌室を設置する費用も出した。 縞斑久造(しまお きゅうぞう)(1927.11.30-) 元広域暴力団巷談組組長。自身の癌の執刀を機にKAZUYAと知り合い、カタギになる。現在は有限会社(後に株式会社)「縞斑建設」社長。部下の高田浩次共々KAZUYAを慕う。入院していた時に知り合った腎臓癌の子供と触れ合って以来、性格も丸くなったようである。後に娘と孫が登場するが、娘達にはヤクザ家業は秘密にしていた様子。この孫もまた重度の病気を患い、KAZUYAに命を救われる事になった。しかし、まだヤクザとしての習慣が抜け切れていないらしく、孫の命はKAZUYAが救ったにも拘らず手柄を横取りした大学病院に対しては、「乗り込みましょう!」と息を巻く高田を制して笑顔で「今のワシらは暴力団じゃなくてタダの建設会社、それらしい事をさせてもらえばいい」と穏やかに言った上でトラックで正門を破壊する、学長の銅像を破壊した上、その小指に包丁を突き立てるなどの報復に出た。 深欲謙造(ふかよく けんぞう) 金成医科大学の理事長兼学長。その名の通り欲深い人物であり、医学部ブームの際には裏口入学者を大量に受け入れていたが、それが祟って学生の質が低下し入学者数が減少、ジリ貧状態に陥っていた。 状況打開のためにKAZUYAを招き入れて、縞斑の孫が罹患していた難治例の左心低形成症候群の手術でイメージアップを図るが、手術成功の記者会見の際にはKAZUYAの存在を徹底的に隠ぺいした上であたかも自分たちの手柄のようにアピールした為に、それを知った縞斑たちから前述のような間接的な報復を受けることになった。結果、「やばい所に目をつけられているんじゃないか」という疑惑が広まり、本来の目的であった入学者の増加は失敗に終わった模様。 黒松丈助(くろまつ じょうすけ)(1955.10.3-) 警視庁の刑事。正義感が強い。彼もまた初対面のKAZUYAを悪の医者だと勝手に思い込み、警察官であるにも拘らずKAZUYAをメスの持てない身体にしようと画策したが、後に誤解だった事を認めて反省し、信頼するようになる。 ジョージ・タケモリ 日系アメリカ人。クエイド大に在籍していたが、朝倉の命により高品診療所に出向したことで医師としての実感を深める。癌の遺伝子学的療法を研究している。当初はプライドが高くエリートを鼻にかけたような態度だったが、医師としての情熱に目覚めた以後は、むしろこちらが本来の彼なのか、人懐っこい性格になった。相撲好き。 加山 K県立加奈高等学校の生徒。中学までは成績優秀だったが、受験番号を間違えて高校受験に失敗しグレていた。友人・大内の代打校医として赴任してきたKAZUYAとの出会いで再び医学への道を志す。 石田治朗(いしだ なおすけ) K県立加奈高等学校教諭で加山のクラスの担任教師。高校の頃自分の怪我も省みずに救ってくれた恩師を見て以来、教師を志すようになる。その時子供だったKAZUYAとも会っているのだが、彼はその子がKAZUYAだと気付いていない。少々頑固なところもあるが、生徒思いの優しい先生である。そして節子夫人(作中未登場)を溺愛しており、生徒の前でのろける一面を持つ。 ジム・ハミルトン アメリカの大統領。二期目を狙っている。心から国民を愛しており、勇敢で度量が広く、大統領として相応しい人物と言える。KEIに寄生虫を植え付けられて一時は死の危機に瀕したが、KAZUYAのオペにより回復。後に彼の中の抗体が、世界の危機を救う事になった。 フォルク・マイスター 祖父スターレン・マイスターがナチスの命を受けたことにより創立した組織Wissenschaft-Heiligen(ウィッセンシャフト・ヘイリゲン)を継ぐ男。遺伝子操作から新たな生物を生み出し、潜水艦をも保有、国連や日本の警察にスパイを送り込むほどの組織力を持つ。アジトはドイツのフュッセンの北にある。K一族とはKAZUYAの祖父・一宗からの因縁がある。 キール・ゲルシュタイン Wissenschaft-Heiligenの構成員。南極での汚名返上のために裏切り者のKEIを付け狙う。国連軍で軍隊式格闘技を学んだ男。別名クリント。 橘幸治郎(たちばな こうじろう) 橘商会の社長であったが、ワンマン経営が祟り、倒産してしまう。そこを臓器密売のグループにつけ込まれ、テトラドトキシンを飲んで服毒自殺を図るも、KAZUYAによって病院に運ばれる。人工呼吸器を壊されここまでかと思われたが、息子の清文によって救われる。 橘清文(たちばな きよふみ) 橘商会の御曹司であり、苦労知らずで父親に甘やかされて生きてきた。会社が倒産したにも拘らず高級車をねだるなどの馬鹿げた行動こそあったものの、学費を自らバイトで集めようとしたり、大の大人でも苦しいという人工呼吸器の手動操作を長時間行うことによって父親を救った。 目を覚ました父に「借金なんか二人で返せばいい! 一生かかったっていいじゃねぇか!」という言葉をかけ、清文が新社長になって会社再建に乗り出した。
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