KAZUYAが遺したメス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 08:28 UTC 版)
「K2 (漫画)」の記事における「KAZUYAが遺したメス」の解説
先代ドクターKであったKAZUYAは、当時は治療困難だった病気の患者に対し、後年の診察券としてメスを手渡している。KAZUYAの患者で懇意にしていた鍛冶師が特別に製作した鋼製のもので、その総数は10本。それぞれ番号が刻まれている。 単行本15巻第160話でNo.1のメスが登場して以降は登場していない。 No.1 - 心房中隔欠損症 患者の出生直後に発見された。患者家族の希望で手術痕を残さない治療を行うため、患者の成長と、当時は実験段階だった新たな術式の確立を待つため、3年後に手術を行う約束だった。しかし家族の経済事情の悪化により、患者が成人するまで放置されていた。 No.2 - 脳動脈瘤 発見当時は動脈瘤と呼べるほどのサイズではなかった。また治療法も確立されていなかったことから、将来の治療技術の進歩に託していた。 No.3 - 狭心症 元々はKAZUYAの父・一堡の患者で、発病の原因が不明だったことから、再発を危惧した一堡からメスを手渡されていた。その危惧通りに20年後に再発、それをKAZUYAが治療して自らのメスを渡し、更に20年後の再々発の治療を一人が行った。それぞれ、当時最先端だった治療を施されている。 No.4 - 人工関節交換 元々は柳川の後輩・貴島の患者で、変形性膝関節症を患っていた。しかし診断の過程で、当時は不治の病だった拡張型心筋症が発覚、寿命が残り少ないことから一日でも早く家族のために働けるよう、本来なら骨切り術が施されるところを、貴島の一存で人工関節置換術に切り替えられた。 その後、発作を起こして重体に陥った際にKAZUYAの執刀によりバチスタ手術が行われ症状は消失。後年に患者の人工関節が耐用年数を迎えることを見越してメスを渡されていた。 No.5 - 後縦靱帯骨化症 KAZUYAの逝去直前に発見された。進行が遅い病気で症状も初期段階であったことから当時は手術に踏み切る段階になく、病状の進行と患者の後継者育成を待って、まだ見ぬドクターKの後継者に治療を託していた。 No.6 未登場 No.7 - 心房細動 当時は根本的な治療方法が未確立だったため、KAZUYAは当時一般に普及していなかったICDを自作して体内に埋め込み、将来の治療技術の進歩に託していた。 No.8 - I型糖尿病 患者の心臓に先天性の三尖弁形成不全があったため、膵臓の移植手術が不可能であり、将来の治療技術の進歩に託していた。「メスを使わずに治療せよ」という意味を込め、登場しているメスの中でこれのみ刃先が折られている。 No.9 - 副鼻腔内膿疱 外国の戦場において散弾銃で撃たれた際、摘出できずに副鼻腔に残された散弾が、10年の時を経て膿疱を発生させた。銃弾が摘出された後再び患者に同じメスが渡され、今度は全身火傷に対する自己由来の培養皮膚を使用した皮膚移植術を施された後、メスは返却された。 No.10 未登場
※この「KAZUYAが遺したメス」の解説は、「K2 (漫画)」の解説の一部です。
「KAZUYAが遺したメス」を含む「K2 (漫画)」の記事については、「K2 (漫画)」の概要を参照ください。
- KAZUYAが遺したメスのページへのリンク