登場人物の詳細
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黒木哲也警視(第205話より「警視正」)(演:丹波哲郎) 警視庁のエリート。スチュワーデス殺しに端を発した国際犯罪組織の捜査にあたっていた2人の刑事と偶然鉢合わせとなった4人の刑事を集め、Gメンを編成。その指揮官となる。 戦時中は海軍航空隊の戦闘機(ゼロ戦)乗りで、終戦後警察官になる。彼はキャリアの小田切警視とは違い、ノンキャリアで現場一筋のたたき上げだが、数々の難事件を解決した功績が認められてGメンのボスとなった。 めったに現場に出ることはないが、的確な指示で、メンバー達をまとめる。普段は温厚な人格者であるが、凶悪犯には容赦がなく、特に地下取調室に現れると容疑者への殴打、防弾チョッキを着させての心臓めがけての発砲、脅しをかけるなど、かなり過激な捜査思想の持ち主でもある。 最後は、過去にパリの娼婦殺しで逮捕した男が10年後に誤認逮捕だったことが分かり窮地に立たされたが、「人を裁く者はいつか自分も裁かれる」という信念を抱いて、事実から目を背けずに決着をつけ、Gメンの最後の職務を全うした。Gメンを離れたのち、最高位である警察庁長官になる。 『キイハンター』で丹波が演じた役名は、黒木鉄也である。 関屋一郎警部補(演:原田大二郎) Gメン初代メンバーの一人で元警視庁捜査一課刑事。 やや暴走しがちで、黒木から「万年警部補」と揶揄されるが、1話「エアポート捜査線」において恋人をその兄である先輩刑事に殺される事件を経て、Gメン創設に参加。 33話「1月3日 関屋警部補・殉職」において、犯人遊佐哲次(演:溝口舜亮)と撃ち合いになった結果、相撃ちになり殉職。生年月日は1943年5月14日。この演出の原案は、原田本人が監督に、「打ち合いになり、犯人は死んだが、関屋は死ななかった。…ように見せて、あとからばたっと倒れると、背中の後ろには、真っ赤な血しぶきがってのはどうです?弾丸は、入る時は小さいけれど、中でぐるぐると大きく穴を空けるんですよ。どうですか?って言ったら、監督が、おぉ大ちゃんそれ行こうってなって」ということを、原田は、DVDBOXの特典映像の中と、DVDコレクションのインタビューでも言っており、よほど自信があったものと思われる。 草野泰明刑事(演:倉田保昭) Gメン初代メンバーの一人。元警視庁捜査四課刑事。関屋が追っていたバスジャック犯を発作的に追跡したのがGメン参加のきっかけとなった。 空手の使い手で、肉弾戦においてはメンバー中最強。その腕で、香港の麻薬組織を2つほど潰している。 草野の真の生い立ちは「汪雲龍」という名の中国人であることが判明し、第202話において現地の難民たちとともに生きていく道を選び、Gメンを去る。 津坂真一刑事(演:岡本富士太) Gメン初代メンバーの一人。黒木とはGメン設立以前から面識があり、捜査一課では関屋と共に捜査活動していた。 当初は寡黙であったが、次第に熱血漢な面が強調されていく。第104話において、父親の敵である犯人を時効直前に追い詰めるが、相撃ちとなり殉職。 なお、Gメンにおいては7年間のテレビシリーズを通して、殉職者は関屋と津坂の2名のみである。 響 圭子刑事(演:藤田美保子) Gメン初代メンバーの一人。元は警視庁外事課所属で、第1話において黒木の命で潜入捜査にあたっていたところを関屋たちと合流する。 沖縄編では、同じ日本人であるにもかかわらず、沖縄の状況を理解していない内地の人間として、憎しみや悲しみのはけ口とされる。また、自分にあこがれる女子高生(演:遠藤真理子)を、正義感を説いたために殺されてしまうなど、多くの苦悩に直面する。 最後は、おとり捜査の対象として選んだ女性(演:鶴間エリ)が殺害され、責任を感じ、真犯人を追い詰めるが、すんでのところで犯人は出国。インターポールへ転属という形で、真犯人を追い詰めるために、Gメンを去る。 山田八兵衛刑事(演:藤木悠) Gメン初代メンバーの一人。元は捜査三課のスリ・万引き担当。犯人の連行中に鉢合わせとなった草野と共にバスジャック犯を追ったことからGメンと関わりを持つ。 関屋や草野には「オッサン」と呼ばれ、42歳との設定であった。かなり歳の離れた弟がいる。 覚醒剤撲滅を訴える警察署長(演:小池朝雄)が覚醒剤に手を出してしまった自分の息子(演:頭師佳孝)のことで心を痛め自殺を図ろうとするが、それを必死に止めるなど、強面でハードボイルドな雰囲気を持ったGメンの中でも人情家として描かれた。その際、その警察署長の要望により、Gメンを去って警察署の次席として働くことを決意する。 小田切憲警視(演:夏木陽介) 他のGメン初代メンバーとともに、初期出演配役の一人。警視庁刑事部捜査第一課に身を置き、警視庁本庁とGメン本部の架け橋として活躍する。 マフィアのボスからも「警視庁きっての切れ者」と一目置かれている。語学堪能であり、フランスに出向した際などは流暢なフランス語で捜査を円滑に進める。黒木が警視正に昇任するまでは、階級が同じ警視であり、二人がタメ口で会話をする場面が多々見られた。 父親も警察官(村の巡査)であったが、実は過去に冤罪事件を起こしており、死んだ父に代わって無実を証明するために奔走するなど、熱い面も持つ。第223話でGメンを去る。 立花吾郎警部補(第205話より「警部」)(演:若林豪) 黒木とともにGメンの作品イメージを確立した立役者。105話「香港-マカオ 警官ギャング」にて初登場。当時の階級は警部補。 妻と息子を逃走中の銀行強盗のギャング団に轢き殺され、その強盗団の正体が妹の夫を含む刑事達であることが発覚し、捜査から外れるよう命じられるが、辞職覚悟で抗命し逃亡先の香港に出向。その香港で妹夫婦も真犯人の刑事に殺害され、最後は立花が真犯人を射殺。この事件を経てGメンに加入。関屋亡き後のGメンにおいて強いリーダーシップで統率した。 警部昇任後、黒谷町で後に再婚する片桐ちぐさ(演:島かおり)と出会うが、彼女は一方的に求婚する変質者に眼を傷付けられて失明し、Gメン史上最悪の凶悪犯、望月源治(演:蟹江敬三)からも襲われ危機に陥るも、命がけで彼女を守りきった。また、警視庁の三羽ガラスと言われるほどの射撃技術(旋回しているヘリにぶら下がった中屋刑事のロープを打ち抜ける腕前を持つ)の持ち主であるが、黒谷町シリーズでは肉弾戦の強さや、手斧で大腿部を深く抉られながらも源治を追走するなど精神力のタフさも発揮。 部下に対しては厳しい鬼軍曹的存在で、特に職務上の不始末は、たとえ命の危険があろうとも必ず本人に決着をつけさせる主義である。そのため「夜叉」と陰口を叩かれることもあるが、速水刑事が拳銃を盗まれ、盗まれた拳銃で警官が射殺される大失態を犯した際、速水刑事の停職処分を申請しようとした黒木を必死で思い留まらせるなど、部下を思うがゆえに厳しく接する人柄である。 初登場時から最終回まで登場し、続編『Gメン'82』にも登場するなど、番組の顔として大きな存在であった。なお、若林は初期に2度ゲスト出演しており、この時の役名は紅林警部補と川原警部である。 中屋武刑事(第253話より「警部補」)(演:伊吹剛) 105話「香港-マカオ 警官ギャング」より登場。長野県千曲市出身(放送当時は架空)。 元々は捜査一課・立花の部下で(立花と)同時にGメンに加入。麻薬の売人に恋人を殺害された経験があり、麻薬を強く憎んでいる。 柔道を得意とし、香港シリーズでは現地のマフィアに力業で立ち向かったパワーファイター。最初の香港の洗礼では、香港カラテを相手に得意の柔道が全く通じず大苦戦し、草野刑事の足を引っぱってしまうが、シリーズを重ねるにつれ、打撃や関節技を織り交ぜたり、勝ち目のない巨漢が相手の時には撤退したり、さらにはその巨漢を車で跳ね飛ばすなど、要領を得るようになると香港シリーズでの大きな戦力となった。熱血漢であるがゆえ、短気が禍してスタンドプレーに走り黒木や立花に叱責されることもしばしば。 警部補に昇任してからは他のメンバーと屋台で愚痴をこぼすシーンが多くなるなど、吹雪刑事や田口刑事など若手の引き立て役に回ることが多くなる。捜査のミスによってGメンから離脱、古巣の捜査一課へ異動させられた。主演回数が出演回数と比較してかなり少なく、Gメンの縁の下の力持ち的存在であり、ベテランと若手の橋渡し役をも担っていた。また、Gメンの7年間で昇任した刑事は黒木と立花以外では中屋のみであり、隠れた実力派としてGメンを支えた。 速水涼子刑事(演:森マリア) 105話「香港-マカオ 警官ギャング」より登場。香港での内偵捜査中にGメンたちと出会い、そのままGメンに参加。 拳銃と警察犬が苦手であり、加えて「血を見ると卒倒する」というお嬢様育ちの刑事だったが、捜査を通じて成長していく。弱虫の青年を精神的に鍛えようと武道を教えたが、勇気と暴力を履き違え、手の付けられない凶悪殺人犯に変貌し、ショックと責任感から一度は辞職を決意したこともあった。父親を殺され、母親の育児放棄で孤独になった少女を保護することをきっかけに女性としての本能にも目覚めるが、最後は拳銃を盗まれる大失態を犯し、その少女の祖父の巡査(演:今福正雄)が殺された。必死の捜査で犯人を逮捕して決着をつけたあとに辞表を提出するが、黒木の温情でインターポールへの研修が決定し、Gメンを離脱した。その後「帰って来た女刑事シリーズ」の279話、288話で単発復帰。 田口明夫刑事(演:千葉裕) 205話「新Gメン対ニセ白バイ警官」にて交通機動隊(白バイ)隊員として初登場。アウトローとなっていた警察学校時代の同期の遊佐巡査(演;佐藤仁哉)に自らの白バイを盗まれ、強盗殺人の罪を転嫁されそうになったが、自身で真犯人を射殺。その捜査を通じてGメンに加入した。 登場時は一番の若手で、おっちょこちょいな振舞いもあったが、後輩の吹雪刑事が加入する頃からは先輩刑事らしく成長を見せる。喫茶店のウェイトレスをしている恋人がおりたびたび登場していたが、いつのまにか後輩のマリコ・寺岡刑事とキャンプに出かけるなど親密になっていく。マリコ・寺岡刑事がシンガポールに帰国すると同時に、研修のためFBIへ出向しGメンを離脱した。 優れた空手の腕前を持ち、香港シリーズでは多くの活躍を見せる。 村井刑事(演:有希俊彦) 205話「新Gメン対ニセ白バイ警官」より登場。SPとして、先輩刑事である関警部補(演:小林稔侍)とともに要人の警備として来日中、白バイ警官であった田口にスピード違反の違反キップを切られたことからGメンと関わりを持ち、捜査の際、関が殉職したことを経て田口、津川とともにGメンの一員となる。 射撃の名手でもあり、地下取調室での銃撃など立花警部からの信頼が厚かったことを伺わせる場面もあった。無線機などを自ら解説するシーンもあり存在感をアピールしていたが、単独主演エピソードが存在しない数少ないGメンでもある。わずか22話でGメンから姿を消した。 津川蛍子警部補(演:夏木マリ) 205話「新Gメン対ニセ白バイ警官」より登場。国際刑事局出身。 潜入捜査を得意とし、クラブ歌手や女子刑務所の囚人など多様な姿に変装し捜査に挑む。香港での捜査では敵のアジトに囚われ、虎に襲われPTSDを患うなど、悲惨な目にも遭う。 第251話にて一度Gメンを去るが、第280話・第289話にて単発で復帰。『キイハンター』では、同音異字の人物「津川啓子」(演:野際陽子)がいた。 島谷和彦刑事(演:宮内洋) 227話「Gメン対香港の人喰い虎」にて初登場。元警視庁捜査四課の刑事で、空手の使い手。 弟が二人存在していた。一人は厚生省の麻薬取締官で、香港に潜入していた捜査官で、末弟・三男の達也(演:石田信之)。もう一人は、ベトナム戦争の北爆の際に生き別れ、香港コネクションの雇われ者となっていた次男の邦彦(演:ジョニー大倉)。ともに香港での事件の際に失うことになる。激情型の性格で、犯人を取り逃がした警官を殴ってしまったところ、運悪くお偉方の息子だったために謹慎処分を受けたこともある。しなやかな空手アクションで、草野が去った後の香港カラテシリーズを盛り上げた。 中屋・吹雪とともに、第306話を最後に捜査ミスの責任を負い古巣の捜査四課に転属。 南雲義明警視(演:川津祐介) 227話「Gメン対香港の人喰い虎」にて初登場。警視庁刑事部捜査第一課に属し、Gメン本部所属ではない。登場の際は、Gメンに事案を持ち込み共同して捜査にあたる。 キャリア組であり、小田切同様に、警視庁本庁とGメン本部のパイプライン役としての配役であることから、出演の機会は少ない。このように小田切警視からの引継ぎ役である。趣味は釣り。南雲が島谷をGメンに加入させた時から出演が始まる。 警官の下っ端時代では機動隊に属しており、そのときの先輩が射殺される事件も経験している。またヨーロッパ某国のピアニストが本国の秘密警察の目を盗んで日本に亡命を申請した際、そのピアニストが直接南雲に亡命の意を表明し保護を求めたことから、南雲は警察全体の内部では相当な人脈や情報網の持ち主、実力派と見ることができる。北方領土問題と漁船の拿捕抑留問題をテーマとした283話「オホーツク海の幽霊船」では、都心で発生した謎の殺人事件の凶器が、国防省 が採用する型の拳銃であったことから、国防省ルートの捜査を担当。 305話「ノーパン喫茶殺人事件」を最後にGメンから姿を消す。 吹雪杏子刑事(演:中島はるみ) 253話「白バイに乗った暗殺者たち」より登場。 これまでの女性Gメンは外事課出身で、語学や国際感覚に秀でていたが、吹雪はSP出身で、射撃能力に優れ、合気道などの格闘術も身に付けていた。凶悪犯に男性刑事の護衛なしで立ち向かうという、これまでにないタイプの女性Gメンである。 登場時はミステリアスな美貌と凄腕の女刑事のイメージがあったが、だんだんと親しみやすく、現代風のお姉さん的な性格が強調されていった。思い込みが激しく、感情に流されやすい一面があり、アリバイの成立している容疑者でも、執拗にそれを崩そうとして成果を挙げたこともあるが、逆に令状無しで誤認逮捕を犯し、謹慎処分を受けたこともある。 306話で凶悪逃亡犯から少女を護衛しようとしたが失敗し、少女に瀕死の重傷を負わせてしまったことを機にFBIへ研修を命じられてGメンから離脱。父親は殉職警官で、婦人警官の妹・陽子(演:竹田かほり)と二人で豪邸に住んでいる。また、黒木と同じトレンチコートにシルクハットのファッションである。 草鹿刑事(演:鹿賀丈史) 307話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」にて初登場。 元・警視庁捜査一課の刑事であったが、犯人追跡中に狙撃され重傷を負う。その際に足に撃ち込まれた弾丸を、犯人を必ず捕まえる決意のしるしとして、ネックレスとして身につけていた。パリ・ICPOにて研修中、先輩の警部・竜崎(演:津嘉山正種)とともにシンガポールへ出向し、シンガポールコネクションという犯罪組織の捜査を通してGメンと出会う。 実は竜崎もシンガポールコネクションの一味であったのだが、秘密保持のため殺害される。その際、竜崎の妹であり、婚約者であったエリカ(演:吉田眞弓)をも銃弾により失うことに。懸命な捜査により、竜崎たちを射殺した犯人を捕らえるが、その犯人(演:内田勝正)こそがかつて草鹿を狙撃した男であった。 普段はラーメン店の二階に下宿している。店主の妻は、のちに草鹿が購入した車を盗んで犯行に使用した強盗犯一味に轢き殺され、さらに車は証拠隠滅のためにスクラップ工場で潰されており、怒った草鹿は犯人の一人を取り調べる際にパイプ椅子を激しく開閉しながら「お前の頭もスクラップにしてやろうか」と迫った。 マリコ・寺岡刑事(演:セーラ・ロウエル) 307話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」にて初登場。 シンガポール警察の潜入捜査官で、サリバン警視の部下。シンガポールコネクションを内偵中にGメンと関わった。津村冴子警部補の推薦もあり、刑事の勉強がしたいという本人の希望を黒木がくみ取り来日。研修生としてGメンの一員に迎えられる。 当初は日本の捜査をシンガポール人としての視点で考察する姿勢が見受けられ特異な天然キャラクターは時として夜叉と言われる立花警部の表情も緩ませることがあった。 降板編はなく、シンガポールへ帰国した事実のみ黒木のナレーションで告げられた。 賀川陽子刑事(演:范文雀) 307話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」にて初登場。津村警部補、草鹿刑事、マリコ・寺岡刑事と共にシンガポールコネクションの犯罪捜査のために警視庁から派遣され、Gメンに加入する。 数年間シンガポールコネクションに潜入し、青い眼の人形を作り続けるなど非常に強い忍耐力の持ち主。父は中国人で、大学生の弟・大介(演:下塚誠)がいるが、アメリカ人強盗団に殺害された。 続編の「Gメン'82」にも登場。弟が強盗団に殺害された際には、犯人の顔面を銃把で滅多打ち(射殺ではない)するシーンがある。 津村冴子警部補(演:江波杏子) 307話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」にて初登場。警視庁警備部所属のSP兼Gメンにして射撃のプロ。小田切警視や南雲警視と同じく警視庁所属だが、必要に応じてGメンの捜査に加わっていた。 津村は歴代女性Gメンでの最年長でもあり、芯の強い女性として大きな存在感を発揮した。捜査方針を巡って立花警部と対立した際には、立花に平手打ちまで喰らわすほどの剛の女性だが、結婚のためにお見合いをしたり、ルックスで男性を判断することが間違っていることではないかと迷うなど、等身大の女性の一面もある。当初は、射撃のプロで颯爽とした中年女性刑事のイメージを前面に打ち出していたが、次第に彼女自身の面倒見の良さ、被害者や被疑者の話を聞き、あるいは巧みに引き出すなど、経験豊富なネゴシエイターとしての面が強調されていった。 警視庁サイドの性格が強いが、続編の「Gメン'82」にも登場し、そこでは立場が警視庁サイドからGメンサイドとする場面も見られたが、あくまで警視庁の所属である。江波杏子は、津村警部補役としてGメンに出演前の第291話「女たちの殺人忘年会」において、立花警部の同期・井草警部の妻役として立花を逆恨みして立てこもり事件を起こす役で出演歴がある。 古田刑事(演:谷村昌彦) 331話「新Gメンvsニセ白バイ軍団」にて登場。捜査は足で稼ぐを信条としており、近代的な捜査手法を採る同僚や上司から煙たがられ半ば無視にも近い扱いを受け、居場所がなくなりかけたが、地道な聞き込みで前島副総監暗殺グループのアジトを突き止める功績が認められGメンに加入。ヘビースモーカーであることを述べている。 ベテランの人情派刑事という点では、山田刑事に近い。少数のエリート集団というイメージのGメンで、一見それほどうだつが上がらないように見える彼は異色の存在だが、その真価は、地道で粘り強いことと、親身に人に接する態度であり、それが最も発揮されたのは、少女の人質を取って拳銃を乱射する小学生を説得し、心を開かせたことである。彼の加入によってGメンは、ハードボイルドだけでないあらゆる性質の犯罪に対応できるようになった。 風間刑事(演:藤川清彦) 331話「新Gメンvsニセ白バイ軍団」にて登場。古田の部下で、前島副総監暗殺事件の捜査を通じてGメンに加入。 未熟な点は多いが、純情で物事には体当たりで臨む。学生時代はラグビーをしており、強烈なタックルで凶悪犯の機先を制する働きを見せたことも。
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