うだつが上がらない
梲(うだつ)が上(あ)がら◦ない
うだつが上がらない
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/19 14:37 UTC 版)
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うだつが上がらない(うだつがあがらない)は、江戸時代の日本からの言葉。
概要
物事がうまく一定ないという状況を表す場合にこの言葉が用いられている。出世や金銭面で良くなかったり、生活がぱっとしない場合など。これには運が良くないという意味も込められている[1]。この言葉は自らの状況を他者に伝える場合に用いられることが多い。自らの状況を控えめに伝えたり、劣等感を込めて伝える形で用いられている[2]。
歴史
江戸時代の町家では、隣り合っている境目に卯建という防火を目的とした壁が設けられていた。この卯建が次第に本来の目的とは異なった装飾的な意味を持つようになる。そして立派な卯建というのは裕福であるということの象徴となって行った。このことから出世できなかったり良い生活を送れないことが卯建が上がらないと言われるようになる。この他に屋根の一番高い位置にある梲という棟木を支え建物の重みを受け押さえつける柱がこの言葉の由来になったともされる。梲というのは押さえつけられているということを表すようにもなったためである。このことから梲が上がらないとは出世しないということを表すようになる。うだつが上がらないとは建築物の骨組みを最後まで作り上げることができないということで、甲斐性が無いということを表す言葉であったのが、転じて現代でも用いられている形になったともされる[3]。この言葉が初期に用いられた例としては、1827年に著された珍説豹の巻がある。そこでは苦界を彷徨っている憂き中においては、うだつが上がるということは無いというようなことが述べられている[4]。1877年に著された歌舞伎の『勧善懲悪孝子誉』では、当時の紙屑買いという職業ではうだつが上がらないために、子には生涯貧乏をさせるというようなことが述べられている[5]。
脚注
- ↑ Inc, Shogakukan. “意外と知らない「うだつが上がらない」の意味と言葉の由来|@DIME アットダイム”. @DIME アットダイム. 2026年4月19日閲覧。
- ↑ “「うだつが上がらない」の意味とは?正しい使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2026年4月19日閲覧。
- ↑ “「うだつが上がらない」の意味とは? 漢字表記は? 語源・由来や例文も | マイナビニュース”. news.mynavi.jp (2022年5月12日). 2026年4月19日閲覧。
- ↑ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,精選版. “梲が上がらない(ウダツガアガラナイ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2026年4月19日閲覧。
- ↑ 『京ことばの生活』教育出版センター、1983年、140頁。
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