登場人物の車
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「刑事ナッシュ・ブリッジス」の記事における「登場人物の車」の解説
この作品には多数の著名な車両が登場するが、フェラーリなどが登場していた『特捜刑事マイアミヴァイス』と違い、こちらはクライスラーの系列会社の車が多い。 1969年型 プリムス・フューリーIII 2ドア・ハードトップ ジョー・ドミンゲスの初期の愛車で、改造点のないフルオリジナル(サバイバー)車両。 ナッシュのクーダが整備中で使用できない時に、ナッシュはジョーに「車を貸せ」と頼むがジョーは「自分の車ぐらい運転させろ」と断る場面もある。 ジョーが5シリーズに乗り換えた途端、登場しなくなった。 1971年型 プリマス・クーダ コンバーチブル ナッシュの愛車。ナンバーは「GQD 685」。 鮮やかな黄色に塗られたオープンカーで、この車は426HEMIエンジン(ヘミエンジン)という強力なエンジン(425馬力)を搭載しており、オリジナルはアメリカ国内だけで14台しか生産されなかった希少車である。 ナッシュの兄であるボビー・ブリッジスが元の持ち主。 彼が少年の頃、ベトナムに発つ2日前の夜に、弟のナッシュに預けたという車。ボビーからは、車内での飲食を控えるように念押しをされていた。だからこそナッシュは(過剰なほど)大切にこの車を乗りこなしている。 ところが、シリーズ開始当初は、このような設定は全く確定しておらず、ただ“ナッシュが、ビンテージの車を捜査のために運転していただけ”の存在だった。その証拠に、ハーベイが車内でカップ麺を食べていても全く注意されなかったし、同じくハーベイが土足でサイドボディーを踏みつけてステップ代わりにして降りる時も、ナッシュは知らん振りである。さらには追っ手から銃撃されても、怒るどころか自ら相手に向かってぶつかって行くという、とんでもない暴挙に出るなど、乱暴な扱いを繰り返す。 第2シーズン第20話「特捜課ラプソディー」から車内を汚したジョーに対して、ナッシュが注意を促すようになるが、クーダが強盗犯に奪われて、警官と激しいカーチェイスを繰り広げた、と聞かされても、この時点ではまだ寛容だった。ジョーは、シリーズ中に3度クーダを運転しており、1度目は盗難に遭い、2度目は駐車場の標識にクーダを激突させ、3度目はドライブギアとバックギアを入れ間違えるものの、ナッシュを助手席に乗せて運転している。第3シーズン第13話「汚れた法廷」で弾丸で穴だらけになったクーダが、修理屋のオジサンによって修復。 第3シーズン第38話「麻薬戦争」で、ようやくクーダの設定が確定する。24年ぶりにボビーの顔を見て、ここからナッシュのクーダに対する愛着の度合いが激変する。例えば犯人から、たった3発の銃弾を浴びせられただけなのに、ナッシュは怒り狂って相手を射殺してしまう。さらに暗殺犯にハンマーで叩かれ、ボンネットを破損させられることがあった(その暗殺犯は捕まって車を引っ張らされた)し、エルドンのチェーンクロスで攻撃されて、バックミラーを吹き飛ばされることもあった。停車中の車に乗っただけ酔うビッグ・タイニーには嘔吐され、当たり屋のクランストンの被害にも遭い、クーダ関連の不幸は数知れず。 他にも第5シーズン第89話「二重強盗」ではボンネットに落書きをされた上、そのボンネットを外され盗まれてしまうこともあった。いずれの場合もナッシュをカンカンに怒らせ、その時の言動と言ったら尋常ではない。しかし第5シーズン第93話「暗殺指令」でクーダを盗もうとした男にエンジン部分を傷付けられるが、そのおかげでナッシュは助かる(実はナッシュとジョーが訪れた建物に爆弾が仕掛けてあり、クーダが傷付けられているのを見たナッシュがジョーを連れて外に飛び出したので、建物の大爆発から逃れることができた。クーダを傷付けた犯人にはあまり怒った様子ではなかったが、犯人は「俺のおかげで助かったんだぞ!」と叫んでおり、ナッシュは感謝の意を示すことなくパトカーに連行させた)。 第6シーズン第113話「偽装結婚」ではタマラが調達したナッシュのクーダと同色のクーダが登場している。タマラ曰く「絶対気に入る物にしたの」とのことだったが、ナッシュのクーダのグレードは特別なエンジン一体型のエアスクープ付きボンネットが装備されているのに対し、タマラが調達したクーダはエアスクープ無しのボンネットが装備されている通常グレードだった(そのクーダを見たナッシュから「コレは模造品だ(原語版ではキットカー)、オリジナルは(エアスクープが)エンジンと一体となっているがコレはボンネットに貼り付けてある、いくら(改造に)払ったか知らないが、こんな物市場ではほとんど価値がない」とタマラに突っ込んでいる)。 ダッシュボードに赤青の点滅灯を載せることで緊急走行をすることもある(サイレンアンプの有無は不明だが、第2シーズンでそれらしき音を出しながら走行するシーンがある)。 装着しているタイヤはBF Goodrich社製(本編内ではポリグラスGTと呼んでいて非常に高価なタイヤである)。 1972年型フォード・ランチェロ ハーベイの自家用車。ナンバーは「4H46395」。 ハーベイが青春時代から乗っている青い車。 昔は「グレイトフル・デッド」のコンサートや、映画『Smokey and the bandit II/(邦題)トランザム7000VS激突パトカー軍団』を観に出かけたりするのに使用したと第5シーズン第97話「女囚脱獄」でのランチェロ廃車の際(下記参照)ハーベイが呟いている。 第2シーズン第25話「戦慄の昏睡暴行魔」から捜査に投入される。 第4シーズン第74話「誘拐犯」では長い間オイルを交換しなかったためにエンジンがかからなくなったり、第5シーズン第81話「強盗団緊急出動」では放水を掛けられて水害に遭い、またまたエンジンがかからなくなるというトラブルもあった。 第5シーズン第97話「女囚脱獄」にて、ランチェロは2人の女脱獄囚によるマシンガンの一斉射撃に遭い、弾痕だらけの蜂の巣にされてしまう。その後第5シーズン第93話「暗殺指令」に登場した車両管轄課のハワードから「修復にはオハイオの農場が買えるほどの莫大な料金がかかるため不可能」と聞かされ、ハーベイはしばらくショックを隠しきれなかった。 二代目ダッジ・ラム 2500 V8 エバンの愛車。ナンバーは「5P99991」(「3ANO246」の場合もあり)。 基本色は写真のラムと同じだが、こちらはバンパーのみシルバーの塗装になっている。 BMW・5シリーズ(E34型) ジョーの愛車。色は紺色。 第3シーズン第33話「盗まれた秘密兵器」にて、FBIから盗まれたグレネードランチャー(厳密には無反動砲のAT4)で爆破されてしまう。 トヨタ・ランドクルーザー A.Jの愛車。色は黒。 BMW・7シリーズ(E38型) カッツが乗っていた押収品車両。色はジョーの車と同一。 第3シーズン第33話「盗まれた秘密兵器」でナッシュとカッツが取引し、車を失ったジョーの愛車になった。 第5シーズン第97話「女囚脱獄」で近所に住む少年にタイヤをパンクさせられ、第98話「大富豪の秘密」では黒幕に窓ガラスを割られ、車に乗っていたジョーは催涙スプレーを噴射されてしまう。 フォルクスワーゲン・ビートルカブリオレ キャシディの愛車。色は白。 第4シーズン第69話「姿なきライフル魔」で交通事故に遭い、運転していた友人のアンジェラは死亡。キャシディも重傷を負ってしまう。 フォルクスワーゲン・ゴルフ(1J型)カブリオレ 事故で廃車になったビートルに代わり、第5シーズン第82話「謎の襲撃」からキャシディの愛車になった。色は濃緑。 第6シーズン第110話「墓の中」では、覆面パトカーにもなった。 ゼブラ・Zロードスター ケイトリンの愛車。ナンバーは「XEBRA」または「ZEBRAZ1」。 電気自動車で、第5シーズン第83話「暴走刑事の恋」では充電を忘れて動けなくなった。 第5シーズン第98話「大富豪の秘密」で、ケイトリンにクラウンビクトリアが支給されることになり、前回で愛車を失ったハーベイに売り渡された。 ダッジ・バイパーRT/10 ベティーナの愛車。色は赤。ベティーナの登場するエピソードを見る限り、ベティーナはこの車を荒く扱っていることが判る。 フォード・エクスペディション 納車されたばかりのSFPDの車両で最先端の追跡装備にレース用サスペンションを搭載している。ある女性警部補が乗ることになっていた。 第4シーズン第74話「誘拐犯」でハーベイとエバンがエンジンが動かなくなってしまったランチェロの代わりに乗車するが、途中でエバンが整備不良のショットガンを暴発させ天井に大穴を開けてしまうのを皮切りにボロボロになってしまう、その後彼女が気づく前にどうにか修復され女性警部補の元に返された。 キャデラック・ブロアム 第4シーズン第74話「誘拐犯」で上記のエクスペディションが傷ついたため、SIUでエクスペディションの洗車を担当していた仮釈放中の囚人の家族の車をハーベイとエバンが拝借。 車内に目出し帽があったことを不審に思ったエバンがナンバーを調べると盗難車であることが判明する。 三代目シボレー・カマロ いつもはバイクに乗るジェイクが第5シーズン第86話「ボディガード」で2回目のバナナス誘拐の際乗っていた車。色はグレー。 彼が車に乗っている理由は1回目の誘拐の際バナナスにバイクの起動を邪魔されナッシュに見つかったためである。 三代目クライスラー・レバロンコンバーチブル、ロールス・ロイス・シルヴァースピリット ボズ・ビショップの愛車。 前者は第5シーズン第92話「絶望の果て」でボズ個人の愛車として登場。色は紺とシルバーのツートンでナンバーは「3BYL500」。 後者は第6シーズン第107話「殺人ゲーム」でボズの実家に置いてある物が登場。色はシルバーで屋根部分が黒のツートンでナンバーは「3XJP469」。 ポルシェ・ボクスター(986型) 第5シーズン第93話「暗殺指令」でクーダがチンピラの手によって壊され、移動の足がなくなったナッシュに代車として貸し出された。元々は捜査で押収された車で今は車両管轄課のハワードの愛車らしい(そのハワードは第5シーズン第97話「女囚脱獄」でのランチェロ廃車の際に再登場)。 色はシルバーでナンバーは「3JRI471」。 ポルシェを借りると知ったナッシュはかなり上機嫌だった(その際あまりの上機嫌ぶりにハワードから傷をつけるなと念入りに言われたが、ナッシュは聞く耳を持たなかった)。 結果的にエルドン・シストランクの手で爆破されてしまう。 (設定上はボクスターが爆破されたのだが爆破シーンでは旧型の930型ポルシェ・911コンバーチブルが使われ、その後のシーンでも燃えカスは上記の物を使用していた)。 三代目フォード・ギャラクシー 2ドア・ハードトップ 第5シーズン第94話「亡霊警官」でニックが乗った車。ジョー曰く「この車はニックが友人から借りた物」らしい。色は茶色でナンバーは「4HOL140」。 警察に車を停められるほど久しぶりに車に乗ったニックがジョーを一緒に乗せて教習走行をすることに。だが縦列駐車の際にジョーが前の車のフックに車のフロントバンパーを引っ掛けてしまう。 上記の件で気を良くしたニックは免許取得の筆記試験を受け、何とか路上教習を受けるが結果は散々な物だった。 クライスラー・PTクルーザー 第6シーズンでのハーベイの愛車。色は青が混じった黒でナンバーは「4LSS216」。 二代目ジャガー・XJ 第6シーズンでのジョーの愛車。色は黒でナンバーは「3GAT508」。 7シリーズから最近乗り換えたということをジョーが第6シーズン第103話「危険な関係」でFBI捜査官を轢きそうになった時に(冗談交じりに)話している。 一代目リンカーン・ナビゲーター アントワンの愛車。色は青緑。 一代目アウディ・TTロードスター レイチェルの愛車。色はシルバー。 ヘッドライト及びフロントグリルのデザインや、リアウイングがないことから、メーカーのリコール(当車項目参照)前に発売された最初期のモデルと判る。 一代目ボルボ・V70 インガーの愛車(という設定だが登場したのは第6シーズン第109話「殺人メッセージ」のみ)。 色はシルバーでナンバーは「3EXQ691」。 すでに旧型のこの車を売りに出したところ一人の女性が試乗を申し込み、ジョーと一緒にドライブする。だが実はその女性は2人組の車両窃盗犯の一人で大金を隠すために途中ジョーを置き去りにし車を盗んでしまう。 車を失くしたジョーはインガーには事実を隠しナッシュの協力を得るが、事実を知らないインガーが偶然車をモーテルで発見。ジョーが不倫をしていると思い込み、ジョーと大喧嘩をしてしまう。 車を自宅に戻したインガーだったが、大金を隠した車がないことに気づいた車両窃盗犯は車を再び盗もうとする。だがそこにインガーと仲直りをしようとジョーが戻って来て銃撃戦に。結果的に車からガソリンが漏れ出したところをジョーが銃撃し車は爆発炎上してしまう。 直後に応援が到着し車両窃盗犯は無事に逮捕され、ジョーとインガーは抱合う。 その後車の査定売却価格より多額の保険金(ジョー曰く2000ドル)が降りた。
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