3発の銃弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:11 UTC 版)
「ケネディ大統領暗殺事件」の記事における「3発の銃弾」の解説
委員会は暗殺時に3つの弾丸が発射され、2発の弾丸がケネディ大統領とコナリー知事に命中した。その弾丸は全てリー・ハーヴェイ・オズワルドがパレード車列の後方にあったテキサス教科書倉庫から発射した物として結論を下した。 委員会の判断はケネディ大統領の上背部に命中した弾丸は、首の正面近くを貫通し、コナリー知事を負傷させたと思われる。1発は車列から外れたと考えられる(クリント・ヒルは2発目が外れた弾丸であるとしている)。そして最後の弾丸は大統領の頭部に命中し致命傷となった。委員会は教科書倉庫の6階で3つの薬莢が発見されたことに注目していた。ライフル銃は近くに隠されていたことが判明した。ケネディとコナリーは別々の弾丸で傷つけられたのではなく、両者とも同じ弾丸で傷ついたとするのが適当だと提示した。弾丸はほとんど形状を保ったまま 担架(stretcher) から発見されたとされる。この説はシングル・ブレット・セオリーとして知られるようになった。 銃弾の入口とされるコナリー知事の背部(右半身)の傷は、出口とされる胸部(右半身)の傷より小さかった。銃弾の入口とされる右手首(甲側)の傷は出口(掌側)よりも大きかった。この問題について、胸部を貫通した銃弾が回転し、前後逆に手首に侵入したとする「回転説(Tumbling Theory)」がある。1982年のジャーナリストとの私的な会話の中でコナリー知事は「(オズワルドが単独でケネディ大統領を暗殺したという事実は)絶対にない。一瞬たりとも、ウォーレン委員会の結論を信じた事はない」と語っている。
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