加賀美襲撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/20 01:04 UTC 版)
翌10月11日朝、川上・内東と川上の若衆2人が加賀美猛の経営する加賀美土建の事務所の向かいに車を止めて、加賀美猛が出社するのを待ち伏せた。午前9時55分頃に加賀美が事務所に入ると、川上と内東はイタリア製22口径ベレッタを持って事務所に入り、川上は加賀美に向かって銃弾3発を撃った。内東は加賀美土建の者に向かって拳銃を構え、加賀美土建の者が動けないようにした。加賀美は、事務所のスコップと灰皿を投げつけながら事務所の裏口から逃走したが、川上は加賀美を追って、発砲し続けた。加賀美は腹に3発の銃弾を受け事務所裏のコンクリートの上で倒れたが、既に川上は8発全部を撃っていたので止めを刺すことが出来ず、事務所の隣の病院に運ばれて何とか一命を取りとめた。 川上と内東は事務所の向かいに止めていた車に乗り、石和温泉に逃走。警察は非常線を張ったものの、二人の乗った車は非常線を巧みにやり過ごした。川上三喜は、石和温泉に到着すると石井隆匡に電話を入れ、石井から直ちに横須賀に引き上げるように二人に命じられた。だが二人が戻って、加賀美が生きていたことが石井の口から伝わると、その翌日に川上と内東は横須賀警察署に自首した。
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