フィルムは暗殺の一部始終を捉えたものか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/03 04:14 UTC 版)
「ザプルーダー・フィルム」の記事における「フィルムは暗殺の一部始終を捉えたものか」の解説
ザプルーダー・フィルムはよく「ケネディ暗殺の完全な記録」と見なされてきた。しかし、この見方に対する反論が、2007年11月22日付の『ニューヨーク・タイムズ』に掲載された。 この記事で筆者は、ザプルーダー・フィルムに撮影が中断されている箇所がある点を指摘している。中断箇所は先導の白バイしか写っていない132フレームと133フレームの間で、後者にはすでに大統領の乗ったリムジンが写っている。この中断は、暗殺の解釈を行う上で重要であると記事では述べられている。ウォーレン委員会の報告書で最も議論を呼んでいる問題点の一つに、オズワルドが撃ったとされる3発の銃弾の内、外れた1発はどうなったのか、またなぜ外したのかという疑問がある。この記事ではその疑問に対する答えとして、オズワルドにより1発目の銃弾が発砲されたのは、このフィルムの中断中であり、その1発目の銃弾を彼が外したのは、交通標識によって視界を遮られ、一時的に大統領を視認できなくなったためではないか、という見方が示されている。この記事の筆者は「ザプルーダー・フィルムは暗殺の開始を捉えていない。フィルムが捉えているのは、すでに始まっている暗殺の途中からなのである」と述べている。
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