フィルムの耐久性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 04:09 UTC 版)
「マイクロフィルム」の記事における「フィルムの耐久性」の解説
マイクロフィルムは100年を超える耐用年数があるとされる。社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会DMS(ドキュメントマネージメントシステム)部会では、方式にもよるが、100年から500年を超える寿命があるとしている。コダックでは、期待寿命を約500年としている。 ただし、かつてのセルロースアセテートを原料にしたマイクロフィルムは、高温多湿環境では30年程度で劣化し、分解によってマイクロフィルム表面に酢酸が生成されて資料の閲覧が不可能となる「ビネガーシンドローム」が起こることが判明した。そのため、1993年以降は劣化しにくいポリエステルを原料として製造されている。国際規格(ISO 18901:2002)では、適切な保存条件のもとでの期待されるマイクロフィルムの寿命は、セルロースエステルベースで100年、ポリエステルベースで500年とされている。
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