3県の地理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 02:50 UTC 版)
以下、愛知県・岐阜県・三重県の3県について取り上げる。 岐阜県の北端から三重県の南端までの直線距離は320㎞を越え、九州の南北の長さに匹敵し、海抜0メートル地帯から3000メートル級の山々までの高低差があり、日本海側と太平洋側の両方の水系に属する。ゆえに3県と言っても地域ごとに気候の差が大きい。 中央部の伊勢湾・三河湾沿いには木曽三川をはじめ数多くの一級河川が流れ、濃尾平野を中心に、伊勢平野・岡崎平野・豊橋平野と広大な平野を形成し、特に濃尾平野の木曽三川河口付近には海抜ゼロメートル地帯が広がり、輪中集落が点在している。 濃尾平野周辺の夏は高温・多湿で日本有数の酷暑地帯である一方、冬には日本海側から湿った空気が西側の伊吹山地や鈴鹿山脈を越えて大雪をもたらすことがある。 愛知県東三河南部の渥美半島では洪積台地が広がり、年間を通じて日照時間が長く、気候も温暖で農地に適しており、愛知県田原市は日本一の農業産出額を誇る。 岐阜県東濃地域は木曽川や土岐川が形成した盆地が多く内陸性気候と太平洋側の気候を併せ持ち、夏は蒸し暑く、冬は寒いが、降雪は少ない。岐阜県多治見市では夏の気温が40℃を越えることがある。 岐阜県の北部は内陸性気候~日本海側気候に属し、両白山地や3000メートル級の山々の連なる飛騨山脈などに囲まれ、全国有数の高山地帯で豪雪地帯に指定されており、高山市六厩では冬に気温-20℃まで下がることがあり、白川村では年平均降雪量が1000センチメートルを超える。 三重県の南部はリアス海岸で紀伊山地の急な斜面の山地が海岸まで迫り、熊野灘の複雑な海岸線が見られ、愛知県東三河南部と共に南海型の気候区に属し、夏から秋にかけて非常に降水量が多くなり三重県尾鷲市では年間平均降水量が4000㎜を越え、日本有数の多雨地帯となっている。 一方、三重県西部の伊賀盆地は年間降水量が少なく、瀬戸内海の気候の影響も見られる。
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