登場人物の設定と関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 08:33 UTC 版)
「華麗なる一族 (2007年のテレビドラマ)」の記事における「登場人物の設定と関係」の解説
万俵家の三女・万俵三子、万俵鉄平・早苗夫妻の子どもで長女の京子、三雲祥一大同銀行頭取の娘・三雲志保、美馬中・一子夫妻の子どもで次男の潤は本ドラマには登場しない。 万俵銀平とかつて恋仲だった小森章子とのエピソードは今回のドラマでは無くなっているが、その代わり鉄平が主役に置き換えられた為か、原作には無い鉄平と鶴田芙佐子が過去に交際していたというエピソードが新たに加わっている。 「つる乃屋」の老女将の鶴田志乃が万俵家先代・万俵敬介の愛妾だったということを、原作では鉄平はもちろん大介も知っているが、本ドラマでは鉄平は知らないことになっている。原作では「つる乃屋」で鉄平は時折、「スカッと遊んで性処理をしたり」と言う描写があり、敬介も同じように遊んでいたのである。しかし、本ドラマでは鉄平と大介の父子の葛藤と、鉄平と早苗の真実の愛を貫くというテーマもあり、こういう描写は無くなっている。また、鶴田志乃は敬介が初孫である鉄平を一番かわいがっていたことを知っており、鉄平のことを原作では「ぼんぼん」と呼んでおり、ずっと関西弁を話している。 本ドラマでは鶴田志乃が末期に鉄平へ手紙を書き「鉄平は敬介の子ではないか」と直接的な疑念を表現し、鉄平が大介に対して家族全員の前で「自分は母と祖父の子供ではないか」と追及することで視聴者に親子の葛藤が理解しやすくなっている。原作では泥酔した鉄平が芙佐子と関係を持とうとした際、芙佐子に「自分は敬介と志乃の娘である」と告白されるという、「では自分と君は叔母・甥の関係か」との鉄平の問いに、「それならまだしも、あなたと私は…」と芙佐子に絶句され、あくまでも間接的な示唆に留まっている。また鉄平の出生に関して、本ドラマでは大介が鉄平に対して自らの苦悩を直接的に吐露する場面があるが、原作では最後まで「鉄平は自分の子供である」と頑なに言い張り、親子の苦悩は最後まで交わらず、また表面化することが無い。 大介と相子が仕掛ける二子の縁談相手が原作では、佐橋総理夫人の縁戚に当たる甥という設定の為、姓が違う「細川一也」となっているが、本ドラマでは「佐橋和也」と変更されている。意図は不明だが、結果として彼が佐橋総理の血縁者であるのがわかりやすくなっている。また、終盤では鉄平の死後、二子が和也と別れて四々彦と再び交際しているが、原作で描かれた上流階級の風潮である「身内に自殺者を出した人間とは御縁を結びたくない」という理由で縁談の話が立ち消えとなり、その後も相子は縁談を用意しようとするがなかなか順調にはいかないエピソードが丸々カットされている。
※この「登場人物の設定と関係」の解説は、「華麗なる一族 (2007年のテレビドラマ)」の解説の一部です。
「登場人物の設定と関係」を含む「華麗なる一族 (2007年のテレビドラマ)」の記事については、「華麗なる一族 (2007年のテレビドラマ)」の概要を参照ください。
- 登場人物の設定と関係のページへのリンク