改造点
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「高松琴平電気鉄道1200形電車」の記事における「改造点」の解説
種車である京急700形は、1967年から1971年に普通列車用として84両が製造された。京急では1998年から2005年にかけて経年のため廃車されている。琴電入線にあたり、京急ファインテックにて琴電向け改造が行われた。制御電動車と付随車による4両編成から、制御電動車による2両編成に変更され、京急時代の奇数車(浦賀寄り)が偶数車(高松築港寄り)に、京急時代の偶数車(品川寄り)が奇数車(琴電琴平・長尾寄り)になっている。当初、制御電動車 – 制御車の2両編成とする計画で、琴電での奇数車に制御関係機器、琴電での偶数車に補器が搭載されたが、主電動機付き台車を分散させるため両車連結面側の台車を主電動機付き、運転台側を主電動機なしとするよう変更された。琴電での偶数車からはパンタグラフが撤去されている。 主幹制御器、制動弁は琴電仕様に交換され、制動装置はHSC-D(発電制動併用電磁直通制動)から電磁SME-D(非常管併設発電制動併用非セルフラップ式電磁弁付き三管式直通空気制動)に変更された。主制御装置は種車のものが流用されたため、自動進段式のままである。 他形式と連結するため連結器を密着連結器からNCB-II形密着自動連結器に変更、電気連結器および連解制御器は撤去された。 空気圧縮機が回転翼式のAR-2形から琴電標準の三菱重工製C-1000形に交換、電動発電機は東洋電機製造(東洋)製TDK-3320Aブラシレス電動発電機のままとされたが、出力は49 kVAとなった。ATSは1号形から琴電形に変更され、過速度検知継電器は80 km/hにセットされた。電子ホーンは撤去された。 外観では、側面の種別表示幕、方向板差しが撤去された。内装では、琴電での偶数車、乗務員室後ろの車掌室側に車椅子スペースが設置され、この部分の座席は脚台ごと撤去された。つり革を丸形から三角形に変更、座席は座面を京急1000形電車 (初代)と同一形状のものに交換し、一般席のモケットは青色のものから「ゴールデンオリーブ」色のものに交換された。 琴平線用に導入された車両(0番台)は放送回路の電圧を他の車両と揃える改造が行われているが、長尾線用に導入された車両(50番台)はこの改造が省略されているため、営業運転では他車との併結を行わない。
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改造点
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「高松琴平電気鉄道600形電車」の記事における「改造点」の解説
入線に際し、上記以外に以下の改造が京王重機整備北野事業所で行なわれた。 全車非冷房であったが、入線に際して冷房装置が設置された。冷房能力の関係で、初期改造車は京王電鉄廃車発生品の「RPU-2203(8000Kcal/h)」を中央に1機と小田急3100形廃車発生品の「CU193(10500Kcal/h)」を両端に2機、後期改造車(1999年入線の603-604編成および627-628編成以降)は「RPU-2203」を中央に1機と泉北高速鉄道100系廃車発生品の「CU191P(10500Kcal/h)」を両端に2機という、変則的な組み合わせとなっている。 冷房設置に伴い、車内天井は非冷房時代のファンデリア(通風器)からラインデリア(連続した冷房風洞)と吹き出し口に、床下は補助電源が冷房電源供給のため電動発電機(MG)から新品のSIVにそれぞれ交換された。特に元東山線車両の場合、非冷房時代の通風用風洞撤去のために屋根そのものが一部張り替えられた。新設された冷房風洞は屋根上に張り出しており、屋根が2段になっている。 名古屋市営地下鉄は第三軌条方式であったが、琴電は架線集電方式と集電方式が異なるため、パンタグラフが奇数番号車の連結面寄りに設置された。新設されるパンタグラフは、1100形で既に同系のものが使用されている、京王電鉄廃車発生品の「PT-4201S」が選ばれた。これに伴い不要となった台車集電靴は撤去されたが、本体は車高調整のために心皿部分に補助枠が挿入され、ブレーキシューがレジン製から鋳鉄製に交換された程度で継続使用されている。形式は「KH46CS」または「FS354A」で、軸距1,800mmの小振りな台車である。 主電動機は種車の「HS-830Krb」、「HS-830Grb」及び「MB-3092E」を基本に、架線電圧の違い(名古屋市:600V、琴電:1500V)から昇圧改造がなされた。いずれも端子電圧375V時で出力68.75kwであり、1両あたり4機搭載となっている。なお、これは琴電で最も低い部類に入る。 制御器は2両で固定編成となる事から、昇圧改造を期に直並列制御の配線変更が実施され、各車独自制御(1M方式)から奇数番号車による2両一括制御(ユニット方式)へと変更された。各車とも日立製作所製の「MMC-LTB-10C(多段式電動カム軸自動加速)」を搭載する。自動加速車であるものの、在来の旧型手動加速車(HL車)との連結運転を行うために主幹制御器(マスコン)が自動加速車用からHL車用に、ブレーキがHSC-D(発電制動併用電磁直通制動)から電磁SME-D(発電制動併用非常管付非セルフラップ式電磁給排弁付三管式直通空気制動)にそれぞれ交換されている。 その他、自然通風式抵抗器の増設と自動放送装置の撤去、窓支持Hゴムを白色から黒色に変更、空気圧縮機が琴電標準の「C-1000」に、ATS等の保安機器類が琴電対応のものにそれぞれ交換されている、 客室は全面的に改装され、壁の化粧板、床材、座席モケット、吊革、蹴込み板等全て交換されて既存の琴電車両と同系統の意匠となった。また、網棚と座席下の電熱式のヒーターが新設されている。
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