座面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 20:15 UTC 版)
座面は柔らか過ぎると姿勢が安定せず疲れやすくなり、硬すぎると圧迫感・不快感でやはり疲れやすくなる。その点で座面のクッションは座り心地に直結し、また経年によるヘタリを避けるため、ウレタンがよく用いられる。座面にクッションでなく、弾性ポリエステルのネット素材を用いる場合もある。座面は体形の丸みに合わせた形状よりフラットの方が姿勢を変えやすく鬱血しにくいが、膝に近い方は若干丸みを持たせると血流を保ちやすい。 可動機構としては次のようなものがある。 水平回転 座面が水平回転することで、着座したまま左右や後ろへ向き直ることができる。 高さ調節 体格の個人差に対応する点で、座高調節は最も基本的で重要な機構である。手軽に調節操作を行なえるようガススプリングを用いることが多い。 事務机の高さは固定されているのが一般的なため(日本ならばJIS規格の床高70cm)、それに合わせて大柄な人は座面を低めに、小柄な人は高めに調節することが多いが、座面との接触が良好でないと血行が妨げられるなどして疲れやすくなり、足乗せ台を置くなどして対応することもある。 奥行き調節 座面の奥行きが足りないと臀部や大腿部が圧迫され、逆に広すぎると背もたれに届かなかったり膝曲げが阻害されるが、奥行き調節は仕組みが比較的難しいため備えていない製品も多い。 角度調節 机に向かう前傾姿勢は、本来S字型の背骨をアーチ形(猫背)にさせるため、疲れやすい。必要に応じて座面を前傾させられれば、自然な姿勢を崩さずに済み、腰部のストレスや腹部の圧迫が軽減される。
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