ゴルフ ゴルフの概要

ゴルフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/14 04:49 UTC 版)

ゴルフ
ゴルフ
統括団体 国際ゴルフ連盟
起源 15世紀
特徴
身体接触
選手数 1人
男女混合
カテゴリ 屋外競技(屋内練習もある)
ボール ゴルフボール
実施状況
オリンピック 1900年1904年2016年-
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スポーツとして広く親しまれているが、一般人によるプレイはレジャーとして位置付けられる場合が多い。近年の日本では女性も気軽にできるスポーツとして「ゴルフ女子」という言葉も生まれ老若男女問わず親しまれるスポーツとなっている。漢字では打球(だきゅう)、孔球(こうきゅう)、芝球などと表記される[1][2]。 英語での発音は「ガァルフ | ゴォルフ」[gɑ'lf | gɔ'lf]。

概説

TPC at Sawgrassの17番ホール

プレーヤーを見張る審判がおらず、全ては個人の良識に委ねられるので、紳士のスポーツとして知られる。プロゴルファーでさえ、プレッシャーでミスショットをするなど、一般に精神力が重要とされ、精神力7割技術力3割とも言われている。

力加減と打球の向かう方向の予測が必須であり、プレイヤーには正確さが要求される。これはパットのみならず、ティーショットなど全てのショットについて言える事である。

基本的に個人で行う球技だが、団体戦もある。個人戦の場合においても、競技者(ゴルファー)とコースを同伴するキャディがいる。キャディはクラブの運搬の他に、競技者へアドバイスも行う。

アマチュアにおいてもプロゴルファーを目指すのでもない限り、中高年から始めることも可能で、比較的高齢となってもプレーを楽しめる。自分の年齢よりも低い打数で1ラウンドを終了(エージシュート)した者は、「エイジ・シューター」と呼ばれ、ゴルファーの尊敬を集める。

用具代やプレイ代などの費用がかかりがちなスポーツであり、経済的余裕がある者が主に楽しむ競技である。しかし最近は、特に平日など、格安でプレイが出来る。

  • 日本では全般的にプレイ代、会員権などの費用が高額だが、欧米には高級名門ゴルフ場以外にも、パブリック式の比較的低廉な費用でプレイを楽しめるゴルフ場も多い。このため、日本では純粋にスポーツとして楽しむというよりも、主に業務での取引先企業などの接待が絡んだゴルフのプレイも数多く行われる。またいわゆる名門クラブの会員資格は、プレイではなく投機の対象となる事が多い。
  • 日本においてはプレイヤーはプレイごとにゴルフ場利用税が課される。ただし国体の試合や18歳未満は免除される。
  • 日本においては接待としてゴルフが行われることがあるという事情から、特にいわゆる高級車と言われるようなDセグメントEセグメント以上のセダンにおいて「トランクルームにゴルフバッグがいくつ積めるか」は一つの性能指標となることがある。

歴史

起源に関しては諸説あるが、ゴルフが現在の形に発達したのはスコットランドにおいてである。

その起源についてはスコットランドを筆頭に、オランダ中国など世界各地に発祥説があり、定説がない。

  • 北欧起源の「コルフ」という、「打った球を柱に当てるスポーツ」が、スコットランドに伝わったとする説。
  • オランダの「フットコルフェン」から来ている説。近年、オランダからスコットランドへのゴルフボール輸出書類が発見され、起源として有力視されるようになった。
  • 中国のの時代の書物『丸経』(ワンチン)に記載されている「捶丸」(チュイワン)という競技を起源とする説。捶丸については、中国の学者が五代十国の時代にまで遡るという説を出している。
  • スコットランドが起源だとする説では、スコットランドの羊飼いたちが、暇つぶしに、羊を追う棒で、石ころを打って、野うさぎモグラの巣穴に入れて遊んでいた、それがゴルフの始まりだ、とされる。

※一番有力とされる説は、スコットランドの羊飼いが始まりだという説。

起源に限ればいろいろな説があるものの、現在のゴルフというスポーツが発展し完成して近代スポーツとなったのがスコットランドであることは間違いない。15世紀頃に、スコットランドで現代行われているゴルフ相当の競技形式が整備され、流行した。1457年には時のスコットランド王国国王ジェームズ2世によって、ゴルフにふけって弓術の鍛錬を怠る貴族たちへのゴルフ禁止令が出され、これがスコットランド史におけるゴルフの初出であるとされる。ゴルフはスコットランドの東海岸から広まっていき、宗教改革時のスコットランド長老教会の否定的な態度にもかかわらず民衆の娯楽として広まっていった。1750年ごろ(1754年エジンバラセント・アンドルーズにゴルフクラブができ[3]1834年にはウィリアム4世がこれをロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュースと命名し、同クラブが成文化された公式ルールを定めた。またイギリス帝国の拡大に伴って世界各地に移住したスコットランド人によってゴルフも各地で行われるようになった。1860年には世界初のゴルフの選手権大会である全英オープンもはじまった。しかし、ここまではゴルフはスコットランド人独自のスポーツに過ぎなかった。

なおスコットランド人の間で流行していた当時は、パーという概念は存在していなかった。なぜなら2名のゴルファーが1ホールごとにホール内での打数により勝ち負け(同じ打数の場合、そのホールは引き分け)を決め、18ホールまでにどちらが多くのホールで勝ったかを競うマッチプレー方式で行なわれていたため、それぞれのホールに規定打数を決める必要が無かったからである。

マッチプレーは2名で競技する場合はホールごとに勝ち負けが決まるため単純明快だったが、より多くのゴルファーによる試合では優勝者を決めるまでに18ホールの試合を何回も繰り返す必要があり、やがて多人数で競う場合には順位付けがし易い、予め定められたホールをまわった時点の打数(ストローク)の合計を競うストロークプレー方式が広まるようになった。ストロークプレーが主流になると、それまでコースごとにまちまちだった18ホールの合計距離などに対し、画一した規格を決める必要が出てきたため、全てのホールに対し既定打数を決めて、コースごとの合計既定打数による比較がし易いように定めたのが、パーの起源である。

ゴルフが爆発的に広まるのは、1880年代イングランドでゴルフブームが起きてからである[4]。イングランド各地にゴルフ場が建設され、さらに1890年代にはアメリカでも流行が始まり、またイギリス人によって世界各地にゴルフ場が建設され、ゴルフは世界的なスポーツとなっていった。

日本における最初のゴルフ場は、1901年神戸市六甲山に作られた神戸ゴルフ倶楽部である。これは外国人向けのもので、日本人による日本人のためのゴルフ場は、1913年井上準之助らによって東京駒沢に作られた東京ゴルフ倶楽部が最初である[5][6]。ゴルフ雑誌や解説書を日本で初めて出したのは、イギリス遊学中にゴルフに親しんだ播磨の大地主伊藤家出身の伊藤長蔵(貴族院議員・伊藤長次郎の弟)である[7]。伊藤は1921年に日本人による最初のゴルフ雑誌「阪神ゴルフ」を神戸で創刊(のち「ゴルムドム」と改題)[8]、1926年には『ゴルフ用語辞典』も出版し、ゴルフの普及に一役買った[9]

現在では世界に広まり、各国にプレイヤーが存在する。ゴルフ場も各国に建設され、2008年には35,112のゴルフ場が存在するまでになっている[10] が、中でもアメリカ合衆国が約半数を占め、圧倒的に多い。中国でゴルフは「緑色阿片(緑のアヘン)」と呼ばれ、資本主義の退廃的な娯楽と見なされていたが、北京大学でカリキュラムへの採用が検討されるほどの人気スポーツとなり、ゴルフ場の数もアジアでは日本に次いで多い[11]

世界的にゴルフの人気が落ちていると指摘されており、ルールを簡潔にしたり競技にかかる時間を短くするなどの変更を加えてプレイ人口の減少に歯止めをかける取り組みが行われている[12]
日本での例を取り上げると――

  • 会員権で年に10万単位の料金を支払わされる。
  • 道具を揃えるのに高額の支払いを要求される。
  • 上司たちに休日返上で無理矢理同行させられたり、接待で気を遣わなければならず(契約や会社での昇進、最悪の場合は降格や退職に追い込まれるため)、ストレスが溜まる。

――などと言った事例が、ゴルフ人気を落としている要因であると言われている。

ゴルフ場の数(2008年) %
アメリカ合衆国 17,672 50%
イギリス 2,752 8%
日本 2,442 7%
カナダ 2,300 7%
オーストラリア 1,500 4%
ドイツ 684 2%
フランス 559 2%
中国 500 1%
スウェーデン 480 1%
南アフリカ 450 1%
その他 5,773 17%
世界総計 35,112

  1. ^ ゴルフを漢字で書くと? - 初心者専用ゴルフスクールサンクチュアリ 2014.12.26。
  2. ^ 「孔球」って何て読む?実はあのスポーツ!意外と読めない《難読漢字》 - モデルプレス 2021.02.28。
  3. ^ 「ゴルフを知らない日本人」p74 市村操一 PHP研究所 2001年4月27日第1版第1刷
  4. ^ 「ゴルフを知らない日本人」pp123-125 市村操一 PHP研究所 2001年4月27日第1版第1刷
  5. ^ 歴史 東京ゴルフ倶楽部2012年9月1日閲覧
  6. ^ 深沢ハウスプロジェクト
  7. ^ 平生釟三郎におけるイギリス的伝統中島俊郎、甲南大学平成22年度研究チーム活動中間報告
  8. ^ 伊藤 長蔵(読み)イトウ チョウゾウコトバンク
  9. ^ ゴルフ用語辞典伊藤長蔵 著 (ゴルフドム刊行会, 1926)
  10. ^ Saito, Dr., Osamu. Measuring the Lifecycle Carbon Footprint of a Golf Course and Greening the Golf Industry in Japan, 2010
  11. ^ 'Green opium' wins over the comrades as China embraces golfIndependent, 29 August 2006
  12. ^ ゴルフルール 大幅変更 人気ジリ貧の反転攻勢なるか NHK
  13. ^ コロナ禍の米国でゴルフ人気再燃、年会費100ドルのアプリも好調” (2021年6月2日). 2021年6月30日閲覧。
  14. ^ http://golfpedia.com/Directory/Lessons/Glossary/index.html
  15. ^ 「太平洋渡るアホウドリ」『東京新聞2009年(平成21年)10月28日 *11版S 特報 24面、より。
  16. ^ ドローボールのすすめ坂田信弘ゴルフ野生塾SP)






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