ゴルフ R32
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 01:31 UTC 版)
Rライン第二弾は大衆車のベンチマークとして、日本でも輸入車の代名詞と呼べるフォルクスワーゲン・ゴルフのIV型をベースとして登場した。名称の「32」は3.2Lの排気量がその由来である。車両寸法は全長4165mm、全幅1735mm、全高1435mmで重量は1460kg/1510kg(2ドア/4ドア)。外観はノーマルゴルフの魅力を損なうことがない程度にエアロパーツが屠られており、足廻りはかなり固く引締められている。マフラーは両側に一本ずつの二本出し。中身は基本的にRSiと同じであるが、細部のチューニングにより最大出力は241馬力まで引き上げられた(最大トルクは据え置き)タイヤサイズは225/40R18、内装はRSiほどスパルタンではないが、ケーニッヒ製バケットシートをフロントに採用している。ドイツにはこのIV型からDSG仕様があったが、その知名度、信頼性及び生産能力等の点で日本導入は見送りとなったため、6速マニュアルトランスミッション仕様のみ計900台が導入され、全世界累計14000台が販売された。R32と聞くと日本では日産・スカイラインを連想させるが、世界的にはこのモデルが有名である。 ゴルフのフルモデルチェンジ(IV→V)に伴い、R32としては二代目となったモデルでは車両寸法が全長4250mm、全幅1760mm、全高1505mmで重量は1540kg/1590kg(2ドア/4ドア)となり、ボディは大きく高剛性のものになったがR32としての基本コンセプトは変わっていない。ゴルフV型になって他グレードに採用されたエンジンの直噴化は見送られた。狭角V型6気筒3.2LはSOHCからDOHCとなっているが、あくまでも表記上の訂正であり形式は変っていない。しかし最大出力は250馬力まで引き上げられた(最大トルクは据え置き)。搭載されるトランスミッションは6速マニュアルトランスミッションと6速DSG、特にV型になって日本に初めて導入されたDSGの評価が高い。また先代では評価の分かれたケーニッヒ製シートに代わりレカロと共同開発したバケットシートがオプション装着可能である。外装はマットアルミ調のワッペングリルが装備され他グレードとの違いが明確となった。排気バルブを持つマフラーは中央(離れた)二本出しのツインタイプとなり、排気音は専任のチューナーが音色を「調律」したこだわりを持つ。(デザインについてはベースモデルの人気が関係しており、排気音については先代モデルの篭り気味なサウンドが良いとする意見と二代目の乾いた軽めの音が良いとする意見がある。)
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