オーケストラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 05:29 UTC 版)
指揮者
多くの場合、指揮者は(専属契約を結んでいる場合でも)オーケストラの一員ではない。演奏会ごとに違う指揮者が指揮をすることが多い。しかし同時に、多くのオーケストラは「常任指揮者」(あるいは「首席指揮者」「音楽監督」)と呼ばれる特定の指揮者と長期にわたって演奏を行うため、その指揮者の任期中は、その指揮者の得意なレパートリーや演奏の様式によってオーケストラの個性が特徴付けられることが多く、しばしば常任指揮者や音楽監督の名前を冠して「~時代」などと言及されることもある。このような関係として特に有名なもの例を下に挙げる。
- メンゲルベルクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(50年におよび、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルと並んで世界最長記録である)
- フルトヴェングラーとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- ベームとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団
- クーベリックとバイエルン放送交響楽団
- コンヴィチュニーとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
- リヒターとミュンヘン・バッハ管弦楽団
- ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルハーモニー交響楽団(50年におよび、メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と並んで世界最長記録である)
- トスカニーニとNBC交響楽団
- ワルターとコロンビア交響楽団
- バーンスタインとニューヨーク・フィルハーモニック
- ストコフスキーとフィラデルフィア管弦楽団
- オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団
- ブリュッヘンと18世紀オーケストラ
- ライナーとシカゴ交響楽団
- ショルティとシカゴ交響楽団
- セルとクリーヴランド管弦楽団
- フェドセーエフとモスクワ放送交響楽団(現・モスクワ・チャイコフスキー交響楽団)
- スヴェトラーノフとソヴィエト国立交響楽団(現・ロシア国立交響楽団)
- チェリビダッケとミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とシュトゥットガルト放送交響楽団
- メータとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
- ミュンシュとパリ管弦楽団とボストン交響楽団
- クリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団(現在のパリ管弦楽団の設立母体)
- ノイマンとチェコ・フィルハーモニー管弦楽団
- テンシュテットとロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
- ラトルとバーミンガム市交響楽団
- ムーティとミラノ・スカラ座管弦楽団
- デュトワとモントリオール交響楽団
- ヴァントと北ドイツ放送交響楽団
- マリス・ヤンソンスとオスロ・フィルハーモニー管弦楽団
- オスモ・ヴァンスカとラハティ交響楽団
日本人においては、
- 大植英次とミネソタ管弦楽団
- 小澤征爾と新日本フィルハーモニー交響楽団、ボストン交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ
- 小林研一郎と日本フィルハーモニー交響楽団
- 秋山和慶と東京交響楽団
- 朝比奈隆と大阪フィルハーモニー交響楽団
- 尾高忠明と札幌交響楽団
- 高関健と群馬交響楽団
(団体名は在任当時)
常任指揮者以外の指揮者を「客演指揮者」と呼ぶ。多くのオーケストラでは、多数の客演指揮者を迎えることで、公演レパートリーの不足を補ったり、新しい共演により芸術的な向上を目指すことがある。しかし、かつてのフルトヴェングラーやカラヤンのように、常任指揮者の権限によって、自分の気にそぐわない指揮者に客演させないというケースも存在する。
注釈
- ^ イタリア語発音: [orˈkɛstra] オルケストゥラ
- ^ 英語発音: [ˈɔːrkɪstrə] オーキストゥラ
- ^ 吉田秀和は著書『ヨーロッパの響、ヨーロッパの姿』において、欧州のオペラ上演の半数以上がドイツで行われていると述べている。
- ^ 団員は解散に対抗して自主的演奏団体としてのニュー・フィルハーモニア管弦楽団を結成。
- ^ 第1ヴァイオリンが12名。
- ^ Pult:譜面台のことで、2人で1つの譜面台を見ることから、1プルトは2名に相当する。
- ^ ハイドンの交響曲「告別」を参照。
- ^ 第1ヴァイオリンが14名。
- ^ 第1ヴァイオリンが16名。
- ^ 第1ヴァイオリンが18名。
- ^ 第1ヴァイオリンが20名。
- ^ 一管編成相当。
出典
- ^ "オーケストラ". ブリタニカ国際大百科事典. コトバンクより2023年7月24日閲覧。
- ^ a b c d e f 『日本大百科全書』「オーケストラ」
- ^ 室内管弦楽団. コトバンクより2023年7月24日閲覧。
- ^ https://www.nytimes.com/2021/12/21/arts/music/orchestra-labor-coronavirus.html
- ^ The Pandemic Struck Orchestras With Underlying Conditions Hard
- ^ 中日新聞、2020年4月18日朝刊13面
- ^ Sharron Gu. A Cultural History of the Chinese Language. McFarland & Company. p. 24. ISBN 978-0-78646-649-8
- ^ “Monteverdi's Orchestra in L'Orfeo:Instruments Named in the 1615 Edition”. people.fas.harvard.edu. Harvard University. 2020年8月27日閲覧。
- ^ ニューグローブ音楽辞典・王宮の花火の音楽の項
- ^ リヒャルト・シュトラウス補筆ベルリオーズの管弦楽法、譜例1
- ^ “セントラル愛知交響楽団”. www.caso.jp. www.caso.jp. 2020年8月27日閲覧。
- ^ 木下正道・オーケストラのためのサラユーケル・武満徹作曲賞本選会
- ^ 江原修・「Les Fleaux」・日本音楽コンクール本選会
- ^ ウニヴェルザール出版社の「Coro」スコア序文
- ^ “The world’s greatest orchestras”. グラモフォン (雑誌) (2010年3月23日). 2014年11月15日閲覧。
- ^ [1]
- ^ [2]
オーケストラ!
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『オーケストラ!』(原題: Le Concert)は、2009年のフランス映画。
- 1 オーケストラ!とは
- 2 オーケストラ!の概要
- 3 受賞歴
オーケストラと同じ種類の言葉
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