むち (楽器)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/17 17:07 UTC 版)
むちは、鞭の打つ音や鞭を振る音を効果音的に発する楽器のことである。打楽器(体鳴楽器)に分類される。
一般には、2枚の細長い木板の一端を蝶番で留め、それを閉じることによって鋭い音を発する。これをwhipとも呼ぶ。また、この構造のため、ドイツ語ではHolzklapperとも呼ぶ。
なお、日本語に「むち」と訳される楽器には、ドイツ語でRuteと呼ばれる楽器もある。これについてはルーテを参照のこと。
主な使用楽曲
- 冒頭の一撃で用いられる。
- ベンジャミン・ブリテン:青少年のための管弦楽入門
- グスタフ・マーラー:交響曲第5番、交響曲第6番
- ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:交響曲第13番、交響曲第14番、交響曲第15番
- クシシュトフ・ペンデレツキ:交響曲第1番
- 冒頭にゆっくりとしたパルスでリズムを刻む長いソロがある。
- 湯浅譲二:クロノプラスティク スタシスとキネシスの間で
- 5人の奏者のうち3人がスラップスティックを、2人が革製の鞭を鳴らし、両者の音色が対比される特徴的な打楽器群ソロがある。
- ヤニス・クセナキス:テレテクトール
- 88人の管弦楽奏者が観客席にランダムに散らばって演奏する曲で、自分の楽器の他に鞭やウッドブロックを大勢で乱れ打ちに演奏する。
- 同じ作曲家の同趣旨の曲に『ノモス・ガンマ』があるが、こちらは鞭などの打楽器持ち替えは無い。
- 鞭の音が特徴的な音として何度も扱われる。
参考文献
- 『打楽器辞典』網代景介、岡田知之著、音楽之友社、1981年、253-254頁
関連項目
「むち (楽器)」の例文・使い方・用例・文例
- むちで打たれる
- むちがビシッと音を立てた
- むちの残酷な一打ち
- 馬をむちでピシッとたたく
- 農夫はむちでラバを打った
- 彼は馬にむちを当てた
- 彼は馬の背をむち打った
- むちを惜しめば子供を損なう;かわいい子には旅をさせよ
- 調教師はむちをピシッと鳴らした
- むちを惜しめば子供はだめになる;かわいい子には旅をさせよ
- むちを惜しめば子どもはだめになる;かわいい子には旅をさせよ
- それはちょっとむちゃだ
- 彼はむちをピシッと鳴らした
- 馬をむちで打つ
- 騎手は馬にむちを打った
- その教師は生徒をむちで打ちすえた。
- その修道士はむち打ちに耐えた。
- 彼はカウボーイにとても憧れていて、ついには乗馬むちを手に入れた。
- 昨夜、父はぼくのことを何度か乗馬むちで打った。
- 何てむちゃな要求をするんだ!
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