アニメ第5作初出
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「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「アニメ第5作初出」の解説
沼御前(ぬまごぜん) 声 - 葛城七穂(第5作)、今野宏美(第6作) 伝承では美女に化けて人を襲うとされる大蛇の妖怪。 アニメ第5作第5話に登場。上半身は美女だが、下半身は三つ目の四匹の大蛇という姿をしている。住処にしていた沼に映画の撮影所が築かれ、さらにそこで撮影する映画「クメール遺跡の亡霊」の内容が夫を亡くした自分の身の上と偶然重なったために呼び起こされて出現し、撮影所の人々を襲い食い殺していた。40年前に現れた際に鬼太郎に退治されたが、完全に倒されることはなく、映画がリメイクされるたびに出現する。 第6作では第39話に登場。普段は赤い衣を着た和風美女だが、本来の姿は黒髪が生えた巨大な白蛇。ねずみ男が立ち上げた妖怪と人間のマッチングサイトを利用して人間の男性を誑かし餌食にしようと目論む。雪女のゆきに振られたばかりの俊を狙うが、最後は寝不足でゲームと現実世界を混同させていた鬼太郎の言動に惚れる。 加牟波理入道(かんばりにゅうどう) 声 - 今川柊希(第6作) 日本全国の古いトイレに住む、妖怪というよりトイレの神様に近い存在。アニメ第5作9話と第6作7話では幽霊電車作戦に協力する。 タンコロリン 声 - 今川柊希(第6作) 樹に残された柿の実が変化した巨大な人面の柿の実の姿をした妖怪。 アニメでは第5作第85話登場。柿の守護神のように描かれ、冒頭で柿農家が感謝を込めて収穫する所を笑顔で眺めている。ねずみ男に目をつけられて妖怪城に取り込まれるが、鬼太郎に力を貸すべく妖怪四十七士の宮城県代表として覚醒する。 うわん 声 - 遠近孝一(第5作) 伝承では人を両手を振り上げて怒鳴りつけて脅かす妖怪。 アニメ第5作第20話に大柄で長い腕の人型の妖怪として登場。悪戯好きで人気のない古い屋敷などに住みついてそこにやって来る人間を「うわん」という大きな声で脅かす。温厚な性格で人に危害を加えたりはしない。一度でも人間に見られたら永遠の闇に封じられる定めを持っており、常に声だけで姿を決して見せることはない。ライターの蛭田(ひるた、声 - 一条和矢)がインチキで雑誌に載せた幽霊スポットに、人間が訪れるようになったことが原因で現れた黒坊主から人間を守るために、訪れた人間を脅かして追い返していた。最後は正体をあらわにしたことで蛭田に姿を見られ、黒坊主を道連れに自らを犠牲にする。 狂骨(きょうこつ) 声 - 麻生智久(第5作) 伝承では井戸から現れる白髪を生やした幽霊と骸骨を合わせたような姿の妖怪。 初登場はアニメ第5作第29話。周囲の人間を襲い、自身の邪魔をする相手にも容赦なく攻撃するなど残忍な性格。髪の毛針やリモコン下駄程度の攻撃なら簡単に再生し、さらに死人の魂の集合体であるため、チャンチャンコをもすり抜ける。観光地の古井戸で眠っていたが、小学校の修学旅行で訪れた生徒の一人による悪戯が原因で復活する。いろはの順番に準えて生徒達を次々に襲うが、最後は封印の札を貼られたことで完全に浄化される。 舞首(まいくび) 声 - 増谷康紀(火首)、川津泰彦(風首)、服巻浩司(雷首) 伝承では喧嘩の末に首を斬り合った3人が、首だけになっても海上で争い続けている妖怪。 初登場はアニメ第5作第41話。人間の首が三つ付いた巨大な妖怪で、それぞれの首が火首、風首、雷首と呼ばれ、口から吐く炎、風、雷を自在に操り、天変地異をも巻き起こすほどの力を持つ。元々はとても仲の悪い三人組の首が集まって生まれた妖怪のため常に喧嘩しており、通常は三つの首が協力し合う事はないが、愛する二人のリズムでのみコントロールが可能になる。洞窟の奥底に睡眠状態で封印されていたが、骨女がねずみ男と協力して人間の魂を百人分食べさせることで復活する。最後は目玉おやじに封じ札を貼られて石化封印され、人間達の魂も戻る。 古椿(ふるつばき) 声 - 三田ゆう子(第5作) 伝承では人間を餌にして長い時を生き続けるツバキの樹の妖怪。 初登場はアニメ第5作45話。100年に一度目覚めるという妖木で、人間の女性に化けた分身の花たちに人間たちを誘惑させ、催眠状態で異空間にいる自らのもとへ連れてこさせ、虫に変えて食べてエネルギーとすることで長寿を保ってきた。現代では、花たちはメイド喫茶の店員の姿を取って客を惑わす。最後は鬼太郎に倒され、虫に変えられた者は元に戻る。蕾(つぼみ) 声 - 中原麻衣 第5作45話登場。古椿の花から生まれた分身の一体。表の顔はメイド喫茶の店員の一人で、獲物である人間たちを誘惑して古椿のもとへ送り届けるのが使命だが、他の花と違って心優しい性格のため、客として来た男性をいつも帰してしまい、仲間たちから「落ちこぼれ」と罵られていた。自らを古椿のもとへ案内させようとした鬼太郎とデートをするも、最後まで鬼太郎を連れて行こうとはせず、本人は落ちこぼれゆえにそろそろ切り捨てられる頃だろうと覚悟し、思い出作りとしてデートを楽しんでいた。最後は古椿の攻撃から鬼太郎を庇い、致命傷を負って息を引き取る。 七人ミサキ(しちにんミサキ) アニメ第5作第49話に初登場。七人がそれぞれ漢数字の書かれた札を身に付けている。 結束が強く常に七人で行動し、一人がやられてもすぐに復活するので、倒すには七人同時に倒さねばならない。新しい仲間を引き入れると一番古いミサキがあの世に行き、新入りに七の札が付き他の六人は札の数字が1つずつ減る。本人達曰く半分死んだ状態でこの世に留まっているため、あの世へのあこがれと死への執着心が強い。新しく七人を仲間にすることによって全員であの世に行こうと企むが、人間を巻き込もうとしたことで鬼太郎に阻まれ、最後は人間を二度と襲わないことと、それを破った場合は閻魔大王への引き渡しを受けることを鬼太郎に約束して和解する。七人同行(しちにんどうぎょう) 声 - 高塚正也(リーダー)、坂田将吾、草野太一、浅野良介、田邊幸輔 第6作第85話に登場。黒いフードを着た7人の妖怪。目玉おやじによると、普段は山に住んでいる。手の平からビームを発射することができる。ぬらりひょんの命令で「ダイダラ教団」に扮し、ダイダラボッチを復活させるが、その直後にぬらりひょんに用済みと判断され始末される。 第5作に登場した七人ミサキと同系統の妖怪である。 赤えい(あかえい) 声 - 西原久美子(第5作) アニメ第5作51話に登場。島と勘違いしてしまうほどの巨大なエイの妖怪。作中に登場したのは子供の個体で、目立った力はないが圧倒的な巨体を持っている。海底で永い間静かに眠っていたが、自身の周りの海を人間の突貫工事で埋め立てられ、さらにその上にショッピングモールを建てられたことで完全に身動きができなくなっていた。のちにその事実がミウを通じて知らされ、つるべ火の転送能力で海上へ解放される。 オソレ 声 - 鈴木清信 アニメ第5作第54話と第79話に登場。恐山にある妖怪大病院にいる凄腕の妖怪医者で、4眼に大きな2本角、ウナギのような尾を持つ老人の姿。金にがめついが、それ以上に新鮮な天然アユに目がない。 第6作では顔をマスクで隠した妖怪医師(声 - 半田裕典)が登場した。 鵺(ぬえ) 声 - 野田圭一(第5作)、辻親八(第6作) かつて平家物語で京都の御所に黒雲を纏って現れた、猿の頭、虎の手足、狸の胴体、蛇の尾という姿をしているとされる妖怪。鳴き声が恐ろしく、その声を聞いた者は病にかかってしまうという。 アニメ第5作第57話に初登場。数多の妖怪からもその存在を知られ、時代と共に恐怖や尊敬の対象とされてきた京の大妖怪。後世では、伝説として広く知られるキメラ型の姿で言い伝えられてきたが、実際は黒雲に身を包み目が緑に輝く麒麟や龍馬のような姿を持ち、独特の鳴き声が特徴。化け灯篭の起こした騒動の終結後も、広まった誤解や嘘のイメージを放置し、それよりも妖怪と人間双方に平和が訪れたことを何よりも喜ぶなど善良で麒麟同様に徳の高い心を持つ。化け灯籠の策略によって捕らえられて妖力を奪われたが、残りの妖力を振り絞って鬼太郎を千二百年前の平安京に召喚する。化け灯籠が広めた嘘の情報によって恐れられていたが、暴走した化け灯籠の落とした雷で発生した大規模な火事を残り少ない妖力ながら瞬時に鎮火したことで妖怪と人間の心に留まり、歴史改変後の後世では妖怪族の憧れのヒーローとして語り継がれる。 第6作では大逆の四将の一体として登場する。高い戦闘力を誇り、悪知恵にも長けている。一方で電撃や、かつて自身を倒した霊弓・雷上動の弦の音が弱点。千年前に源頼政と鬼道衆の先祖たちによって倒され地獄に封じられていた。ぬらりひょんの手によって脱獄した後は、千年前からの悲願だった都の征服を果たすべく東京で暗躍し、音響兵器のような鳴き声を放って多くの人間を気絶させ、僕として従える大量のトラツグミ達に人間の生気を吸い集めさせて力を蓄え巨大化を遂げるが、零に弱点を突かれて敗北し、殺害されて魂を吸収される。その後は62話から零に武器として使用され、75話で零から解放され閻魔大王に引き渡される。 羅城門の鬼(らしょうもんのおに) 声 - 平井啓二 アニメ第5作第57話に登場。千二百年前の平安京にて、化け灯籠に操られた陰陽師たちによる妖怪狩りから他の妖怪や付喪神などを匿っていた。 化け灯籠(ばけどうろう) 声 - 大友龍三郎(第5作) アニメ第5作57話に登場。灯篭の支柱の両側に火が灯り火袋に一つ目のある姿。何らかの形で雷の能力を宿した特別な個体で、雷撃を自在に操るほか、人間に化ける、強力な妖怪を簡単に封じ込めるほどの封印術、陰陽師を利用した式神の行使、大規模な人間操作術など幅広い能力を持つ強力な妖怪であった。千二百年前の平安京を支配し、鵺を策略に嵌めて妖力を奪って封じ込め、鵺の悪評を当時と後世の人間・妖怪共々に広めさせたが、最後は鵺が残り少ない妖力を使って現代から召喚した鬼太郎に倒される。 樹木子(じゅぼっこ) 声 - 宝亀克寿(第5作) アニメ第5作67話に登場。戦乱の跡地に生えるとされる、人間を襲って血を吸う木の妖怪。普段は葉を生やして普通の木に擬態しているが、獲物を襲う際には不気味な笑い声を発する口が幹にある枯れ木のような正体を現す。伸ばした枝を獲物に巻き付けて吸血し、吸血すると体が赤く染まる性質がある。また、自分の実を食べた者を狙って吸血する習性があり、地上や地中を移動して執拗に追跡する。初代ドラキュラ伯爵が血の池地獄の力を悪用したことによって日本各地の樹木子が活発化するが、そのうちの一個体は鬼太郎たちによって封印され、他の個体も天狗ポリス達によって対処される。 いやけ虫(いやけむし) アニメ第5作第69話に登場。黒子くらいの小さな虫で、やる気のある者を見つけると、触手を伸ばして取り憑き、やる気を奪う。 ヒダル神(ヒダルがみ) 声 - 島田敏、高塚正也、沼田祐介(第5作) アニメ第5作78話に登場。山道で行き会った者を極度の空腹で動けなくしてしまう妖怪。空腹で行き倒れた人々の霊が正体であるとされる。 リーダー格は錫杖を所持しており、「だるい、ひもじい、ひだるい」と唱えながら、食べ物を粗末にした者を新たなヒダル神に変え仲間に加える妖力を持つ。完全に空腹で動けなくなる前に、掌に「米」と書くか、食べ物を口にすることで防ぐことができる。また、耳栓等で呪文を防ぐのも有効。食べ物を平気で粗末にする人々や現代社会を知って怒りを募らせ、次々に仲間を増やして日本中に被害を拡大させようとするが、最後は目玉おやじの説得を受け入れてヒダル神に変えた者たちを元に戻し、「しかし、我等の耳には今も世界の何処かで飢えて苦しんでいる人々の声が聞こえている」と苦言を残して去って行った。 槌の子(つちのこ) アニメ第5作79話に初登場。巨大な1つ目を持つ体毛が生えた大蛇の妖怪。一般に人間たちが知っている「ツチノコ」の姿は目玉おやじ曰く、獲物を飲み込んで間もない蛇を誤認したものであり、妖怪の「槌の子」が伝承の元になっている。頭部は鉄球のように固く、地中を掘り進んで移動する。全身に強力な猛毒を持つ。本来は火を弱点としていたが、火のついた薪で燃やされた状態から辛うじて生き延びたことがあり、長い年月をかけて成長したことで耐性を身に付けている。最後は鬼太郎たちに倒される。 野寺坊(のでらぼう) 声 - 塩屋浩三(第5作) 廃寺で鐘を鳴らすという、鋭い爪を生やしぼろ服を纏っている僧形の妖怪。 初登場の『朧車』(アニメ化第1作第58話)ではぐわごぜ率いる怪気象の妖怪の一員。『死神大戦記』では鬼太郎ら日本妖怪軍の一員。 アニメ第5作では84話に登場。山村の古寺に住む温厚で心優しい妖怪。動物たちに妖力を分け与え、人語を話せるようにするなど施しも行なっているため動物たちからの尊敬と信頼は厚く、動物や人間の子供たちを温かく見守ってきた。人前にはほとんど姿を見せないが、時折り古寺の鐘を夕暮れ時に突いたり、子供達の健やかな成長を願って夜中に鐘を突いたりしているため、近隣の村々ではその存在を信じられている。音を操る能力を持ち、子供たちを鐘の音で催眠状態にしたり、強力な超音波を口から発したりすることができる。ショッピングモール建設によって動物たちの住処が奪われることを防ぐために行動を起こす。やがて強情な責任者に業を煮やし、誘き寄せた責任者を食おうとするが、最後は鬼太郎に敗北し、開発の規模が縮小され破壊された森林に苗木を植えられ、古寺も修復されたことで騒動は終結する。 いそがし 声 - 山口勝平(第5作)、利根健太朗(第6作) アニメ第5作89話に登場。一つ目で顔の横に鼻があり常に舌を出した、肌の赤い小柄な妖怪。人間の忙しオーラが好きで、赤い輪っかのような物を人の頭に巻き付け、それによって人が忙しくなり興奮する様を楽しんでいる。しかし、忙しオーラを出し続けると、人間は我を忘れて命を削ることになり、完全に出し尽くすといそがしの言いなりになる。自身の動きも忙しく素早く、動きを止められることやゆっくりしたことを嫌う。 第6作では第9話登場。人間に憑依して無駄にやる気を出させる妖怪。鼻は中央にあり肌は青い。何もしなくても人間が忙しくしている現代に自分は必要ないと嘆き、酒浸りの生活を送っていた。河童の騒動で尻子玉を抜かれて腑抜けになった鬼太郎に憑依し、やる気を出させる。 一つ目小僧(ひとつめこぞう) 声 - 三木眞一郎(第5作)、れいみ(第6作) 一つ目と長い舌を出した大きな口が特徴の妖怪。 貸本「ボクは新入生」では、ブリガドーンに住む幼い個体「一つ目ちゃん」として初登場。「国盗り物語」ではぬらりひょんの部下「一つ目部隊」が凶王戦に参戦する。 アニメ第5作では91話に登場。古くから東京(江戸)の町で人々を驚かしてきた妖怪で、そんな日々を送る内に人間や人間の仕事に興味を持ち、いつしか完全に人間の社会で暮らすようになった。筆で書いた文字を実体化させる能力を持ち、生活空間に「信」の文字の術をかけて妖怪を知らない人間から自分が人間と見えるようにしている。現在は「一つ橋」と名乗り、とあるハイテク企業に勤めるが、経凛々との戦いで力を使い果たしたことで「信」の字の術が切れて正体がばれ、会社を去る。劇場版『日本爆裂!!』では妖怪四十七士の東京都代表として覚醒する。 第6作では42話に登場。呼子の友人のおとなしい妖怪で、名無しによって鬼太郎に化けた百々爺に殺される。 松本しげのぶ版では術を使う場面はないものの、鬼太郎の仲間として頻繁に登場する。 経凛々(きょうりんりん) 声 - 佐藤正治(第5作) アニメ第5作91話に登場。経典で出来た竜のような姿を持つ。体の表面には、取り込んだ人々の顔が蠢き、一つ目小僧の文字の具現化能力を弾く強さを持つ。 元来、経凛々は良経より生まれた存在だが、経文が不完全な状態で不適当に復元されたために、己の姿を完全にすべく人間を取り込んで行動していた。一つ目小僧が働いていた会社のコンピューターに解析対象の資料として潜伏し、一つ目小僧同様に経文字で人間を操って騒動を引き起こすが、最後は一つ目小僧と鬼太郎に倒される。その後は水晶となって一つ目小僧の管理下に置かれる。 文車妖妃(ふぐるまようび) 声 - 松井菜桜子(第5作)/ 演 - 中川翔子(千年呪い歌) 文車の付喪神である女妖怪。その出自から書物に造詣が深い。 初登場は実写映画『千年呪い歌』。妖怪図書館の司書で猫娘の妹分。「妖怪ノートパソコン」を使いこなす。 アニメは第5作98話に登場。本来は幼女の姿だが、退屈すると老いる。子供達がコンピュータゲームに興じて本を読まなくなったことを不満に思い、人気ゲームソフトに乗り移って「フグル姫」と「魔女マヨウ」の二役を演じて子供達をソフト中の世界に引き込むが、最後は目玉親父に追い詰められ、一反木綿の朗読に関心が移り、彼に懐いて幼女の姿に戻る。 亀姫(かめひめ) 声 - 井上喜久子(第5作) 福島県の猪苗代城の主である強力な女妖怪。金髪に厚化粧を施した派手な雰囲気の美女の姿をしている。 アニメ第5作99話に登場。通常の妖怪よりも高位の存在であり、圧倒的な妖力を持つ。式神の侍女を多数従え、自分の城に番犬としてケルベロスを飼っている。長壁姫と二百年おきに派手な妖術を競い合う「雅(みやび)比べ」を行っている。仲間たちの協力を得て巨大化チャンチャンコで包み込んだ鬼太郎の技に長壁姫と共に感服し、褒美として「雅比べのために人間や動物を犠牲にしないでください」という鬼太郎の頼みを聞き入れ、代わり鬼太郎を何日も続けて遊びに付き合わせ、その最中に長壁姫とともに四十七士に覚醒する。 四十七士では唯一途中でデザインが変更されたキャラクターであり、四十七士が公開された時は緑の髪の熟女の姿だったが、本編に登場した時は現在のデザインで登場した(ただし、本編に先駆けて公開された劇場版『日本爆裂!!』では変更前のデザインで登場している)。 長壁姫(おさかべひめ) 声 - 勝生真沙子(第5作) 兵庫県の姫路城の主である強力な女妖怪。紫の髪に赤い目を持ち、白塗りを施した熟女の姿をしている。 アニメ第5作99話で亀姫と共に登場。亀姫同様に高位の存在であり、非常に強力な力を持つ。亀姫とともに四十七士に覚醒する。 みかり婆 黒い顔をした中年女性のような妖怪。劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士の神奈川県代表として覚醒する。 若狭の人魚(わかさのにんぎょ) 若狭の海に現れるという人魚の妖怪で、食べると不老不死になるという。西洋の人魚とは異なり、いわゆる人面魚である。劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士の福井県代表として覚醒する。 松の精霊 松の化身ともいわれる妖怪。暗そうな顔をした双子のような風貌をしている。劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士の愛知県代表として覚醒する。 一目連 半透明な球体の体と一つ目が特徴の妖怪。風の神・鍛冶の神ともいわれている。超突風が武器。劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士の三重県代表として覚醒する。 次第高 ひょうきんな顔をした巨大な妖怪。見上げれば見上げるほど、次第に背が高くなっていき、逆に見下ろすと背が低くなる。劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士の山口県代表として覚醒する。 ヤンボシ 夜の山道に現れる妖怪。上半身は鳥のような外見をしており、下半身は雲に覆われている。劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士の宮崎県代表として覚醒する。 ヤトノカミ 声 - 小杉十郎太(青年体・完全体)、藤田淑子(少年体) 伝承ではその姿を見た者は一族もろとも滅んでしまうとされる、角が生えた蛇神。 アニメ第5作劇場版『日本爆裂!!』では妖怪を超えた「古代妖怪」として登場。性質は極めて凶暴で、殺すことと奪うことしか考えない。完全体はヤマタノオロチに近い姿をしているが、作り物の体である少年体・青年体は額から一本角が生えた人間と蛇が一体化したような姿をしている。少年体は下半身が蛇の形をしており、牙に永遠に苦しみ続ける無限毒を持つ。少年体から脱皮することで姿を変えた青年体は両腕が蛇となっており、両腕や尾を自在に伸縮させる。真の姿は数千メートルはあろうかというダイダラボッチ並の尋常ではない巨体で、一瞬で都市を滅ぼし、山をも一撃で砕く。閻魔大王によれば三日もあれば地上を滅ぼせるとされ、彼でも封印するのがやっとだったほどの強大な力を持ち、口から吐く紫色の息は生きとし生ける者全てを石に変える。 遥か昔に一度姿を現したが、閻魔大王によって肉体は大霊山に封印され、二度と復活できないように八つある魂のうち一つを人間の心の中に隠された。現在は華の中に魂が存在し、人間の強い心の絆がある限り絶対安全の隠し場所のはずだったが、時代が経つと共に人の心が荒み、かつて無いほどに絆が弱ったことで不完全だが復活を遂げ、自身の肉体を完全に復活させ、人間も妖怪も全て滅ぼそうと企む。最後は華が分離したことで弱体化し、鬼太郎と妖怪四十七士が繰り出した地獄究極奥義の頂点・列闘星覇で倒される。大蛇女(おろちおんな) 声 - 半場友恵 アニメ第5作劇場版『日本爆裂!!』に登場。ヤトノカミに絶対の忠誠を誓う、額から一本角が生えた蛇の女妖怪。かつてヤトノカミが封印される際に折れた牙の一部から生まれた分身で、ヤトノカミの七つの魂の欠片を守りながら孤独に生きていた。口から吐く溶解液と長い体による締め付けが武器で、緊急時には脱皮して抜け殻を変わり身にすることができる。鏡爺を誑かして華を家や学校で孤立させるように指示を出し、自らも華の担任教師日比野マヤ(ひびの マヤ)の姿と本来の姿のそれぞれで暗躍する。華に人間への不信感と憎しみを持たせることでヤトノカミの復活を目論み、最後は鬼太郎とヤトノカミの戦いの巻き添えで重傷を負い、華から取り出したヤトノカミの魂を抱え、ヤトノカミの肉体が眠る深淵へ転落する。
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