アニメ第6作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 08:13 UTC 版)
葛見やよい 白山坊の話に登場する着物を着た黒髪の長髪の美少女。 元々は野山を駆け巡るお転婆な少女だったが、ある時(父が白山坊と契約を交わした日)を境に次々に不運に出会い危険に曝されるようになってしまい、それ以来、学校へも通わず家庭教師をつけ、家の中で大事に育てられるという文字通りの箱入り娘として日々を過ごしていた。 やよいの父は、かつて6代目・白山坊と富を授ける代わりに彼女が18歳を迎えたら嫁として差し出すという証文を交わしており、その期限が迫っていた。しかし娘を妖怪の元にやりたくない父は、その事実を伏せて鬼太郎に助けを求める。 やよい自身は、幼い日に溺れかけた自分を救ってくれた(その際、手首に組紐を付けられていた)男性を忘れられず、もう一度会いたいと願っていたが、その育ちゆえに自分で何かを決めるという意思が弱く、黙って運命に従おうとしていた。 やって来た鬼太郎たちは、砂かけ婆の結界を張って彼女を匿い白山坊を待ち受ける。しかし事情を知った鬼太郎は、証文がある以上約束は守らなければと告げた。父は嘆くが、やよいは白山坊に嫁ぐ決意を固める。 ところがそんな矢先に、彼女の体内に“アルカナの指輪”が彼女の心臓内部へと転移してきたため、ヴィクターから転移先の報告を受けたアデルによって連れ去られてしまう。そして指輪の摘出の為に悪魔ブエルの手で生きたまま解剖されそうになるが、すんでのところで鬼太郎たちに先駆けてやって来た6代目・白山坊とアニエスによって救出される。指輪を狙い襲い掛かるブエルの魔の手から、身を挺して自分を護る6代目・白山坊。なぜそこまでして自分を護ろうとするのかと問うやよいに、白山坊は「自分の嫁を守るのは、妖怪だろうと人間だろうと当たり前のことだろう」と答える。 実は、壮絶な戦いの末、何とか先代の白山坊を打倒したものの、その戦いで瀕死の重傷を負い、倒れていた彼を介抱したのがやよいであった。その日以来、6代目・白山坊は密かに彼女を想っていた。事業に失敗した彼女の父親に、因果律を歪めて莫大な富を与えたのも、彼女に近付けるチャンスだと考えたからだった。ただしその反動でやよいに不運が降り掛かる事になったため、6代目・白山坊は彼女を守護し続けてきた。 幼い頃に川でおぼれていたやよいを助けたのは他ならぬ6代目・白山坊本人であり、彼女の慕い続けたその人だった。その事実を知った彼女は涙して心の底から喜び、6代目・白山坊を自らの意思で受け入れた。後日、あらためて葛見の家に嫁取りに現れた6代目・白山坊のもとへ、やよいは幸せに包まれて嫁いでいった。 自分の意思で魔女の宿命に抗おうとしているアニエスからは先述の意志の弱さ故、当初あまり良い印象を持たれていなかったが、最後は自らの意思で白山坊を受け入れたことで、アニエスに2人の幸せを心の底から祈られていた(アニエスは一時アデルたちより先にやよいの体内から指輪を摘出することも考えたが、そうせずにやよいを救う選択をしたことに満足した)。
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