舞首とは? わかりやすく解説

舞首

作者京極夏彦

収載図書巷説百物語
出版社角川書店
刊行年月1999.8

収載図書巷説百物語
出版社中央公論新社
刊行年月2002.2
シリーズ名C・NOVELS BIBLIOTHEQUE

収載図書巷説百物語
出版社角川書店
刊行年月2003.6
シリーズ名角川文庫


舞首

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 18:10 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
竹原春泉画『絵本百物語』より「舞首」

舞首舞い首(まいくび)は、神奈川県真鶴町に伝わる怨霊江戸時代の奇談集『絵本百物語』で語られている。

伝承

『絵本百物語』の本文には、以下のような伝承が述べられている。

鎌倉時代中期の寛元年間。小三太、又重、悪五郎という3人の武士がいた。伊豆の真鶴の祭の日、酒の勢いで3人が口論となり、やがて刀の斬り合いとなった[1]

怪力を誇る五郎が小三太を斬り捨て、さらに又重を斬ろうとするが、又重は山中へ逃げ去った。五郎は小三太の首を切った後に又重を追いかけた。又重は斬り合いに応じたところ、五郎がつまづいて転んだので、隙をついて五郎を斬りつけた。五郎は斬られてなお起き上がって又重に立ち向かった。2人は組み合っている内に足場を踏み外し、海に転げ落ちた。水中で2人は互いの首に刀を当てて、2つの首が切り落とされた。首だけになっても2人は水中で争い続け、又重の首が五郎の首に噛み付こうとしたとき、そこへ斬り落とされた小三太の首が躍り出て五郎の首に噛み付いた[1]

こうしてこの海では3人の首が食い争い、夜には火炎を吹き、昼には海上に巴模様の波を起こしたので、巴が淵と名づけられたという[1]

なお挿絵中にある文章はこの本文とは異なり、博打勝負をしていた3人が役人に捕らえられて死罪となり、その遺体を海に流したところ、3人の首がくっつき合い、口から火を吹きながら互いを罵り合っている、とある[1]

類似する絵図

類似する絵図として、山東京伝の『箕間尺参人佲仃』や曲亭馬琴の『昔語質屋庫』に3つの首が舞う姿が描かれている。

舞首にちなんだ作品

小説

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 多田克己編 『絵本百物語 桃山人夜話』国書刊行会、1997年、118-119頁。ISBN 978-4-336-03948-4 

関連項目


舞首

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:38 UTC 版)

地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の記事における「舞首」の解説

小三太、又重、悪五郎の3人の武士いがみ合いの末に死んだ後に生首悪霊化した姿。

※この「舞首」の解説は、「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の解説の一部です。
「舞首」を含む「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の記事については、「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「舞首」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「舞首」の関連用語

舞首のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



舞首のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの舞首 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物 (改訂履歴)、巷説百物語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS