空流部屋とは? わかりやすく解説

空流部屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 05:23 UTC 版)

バチバチ」の記事における「空流部屋」の解説

かつては所属力士20人いる比較規模大き部屋だったが、空流旭の妻の没後経営悪化太郎入門したころには、所属力士は4名のみ、自前洗濯機もなく、建物半分壊して駐車場として貸し出す貧乏弱小部屋となっていた。しかし仁王阿形)らの活躍によって徐々に勢い盛り返し親方代替わりのころには三役力士となった白水幕内上がった太郎松明常松)3名の関取擁して人気上々弟子増えて経営軌道に乗り部屋ビル仕立て改築している。 鮫島 鯉太郎(さめじま こいたろう主人公本名も同じ。山形県出身身長176センチ力士として比較小柄かつ痩せ型髪型当初金髪だったが入門同時に丸刈りにされ、序の口時は黒髪の坊主序二段にかけて徐々に髪が伸びて幕下時にはオールバックとなり、王虎との幕下優勝決定戦後に髷を結った人品問題ありながら、その圧倒的実力のため横綱も近いと囁かれた名大関・火竜息子荒くれながら土俵上で誰よりも輝いて見えさた父を心から尊敬していたが、その憧れの父はある夜一般人への暴行事件起こしあっけなく除名処分されてしまう。その後酒に溺れ、かつてのファンにも軽蔑満ちた視線向けられるほど堕落した父の姿を見て激怒、もはや『偽物』と化した父に引導を渡すためぶちかまし勝負挑むが幼い少年の身では敵うはずもなく敗北、額に大きな傷を作る火竜死後斎藤家引き取られてからは、庭のひたすらぶちかましを行う独自の稽古日課としていたため身体能力は高い。巡業イベント学生横綱猛虎吹き飛ばした際、空流親方目を付けられその場スカウトされる普段から負けず嫌い直情的だが、幼少期経験から凄まじい怒り感情を内に秘めており、亡き父や親し人間貶められると我を忘れて怒り狂うなど激発することも多かった。しかし空流部屋の面々接するうちに様々なことを学び落ち着きをみせるようになってゆく。野次飛び交う場内美し柏手一つで静まらせるなど、父がついに最期まで会得することのできなかった品格が既に備わり始めているような描写さえある。 父火竜角界追放前後したマスコミ報道変貌ぶりを知っているため、マスコミそのものと父を角界から追放するよう理事中でもひときわ強く働きかけた(実際は、そうせざるを得ないように圧力かけられていた)虎城親方不信敵視していた。一度悩むと思い詰めてしまう癖があり、稽古オーバーワークになりがちなため兄弟子たちから心配されている。元不良であるため言葉遣いはなっていないが良くも悪くも素直な性格で、先輩親方アドバイスには真摯に耳を傾け実行するため部屋内では新入りとして可愛がられていた。 相撲の型は押し四つ相撲幼少期斉藤家引き取られ以来毎日のように鍛え上げたぶちかまし張り手によっていつもバチバチに相手へとぶつかっていく。しかし体重影響を受ける押し相撲を得意としながら太りにくいという、スタイル矛盾した体質悩み、吐くまで大量に食べて無理に身体作ろうとしたことや、不眠不休オーバーワークスタイル崩してしまった(この件は後に吽形に「相撲取り身体作るトレーニングをしなければダメだ」と苦言呈された)ことがある。その強さ性格から教習所では恐れられながらも一目置かれる存在であったが、当初組んだ際の脆さつけこまれると弱いという弱点もあった。しかし部屋先輩力士吽形との特訓投げ技下手投げ)を身に付け実戦通して技を磨き上げていく。BURSTからは下手投げの他、吽形彷彿とさせる技巧見せており「空流で吽形の血がもっとも濃い」と仁王から評されている。さらに「最後十五日」では、大山道との取り組みにおいて自然と身に着け絶妙な引き技披露している。 「BURST」では幕下昇進し常松大吉二人新弟子教育係任され悩みながらも二人指導励んでいる。五月場所では同期に遅れながらも一気幕下まで出世してきた王虎との因縁が再び注目され王虎常松挑発乗せられる形で「王虎負けた廃業」と宣言王虎との取組では下手投げ小手投げ打ち合いの末に敗れ言葉通り廃業するべきか苦悩していたが椿叱咤によって立ち直り宣言撤回いつも通りに場所へ臨んだその後偶然に呼び戻しヒント掴み現役時代呼び戻しを得意としていた空流親方指導によりぶちかまし下手投げに次ぐ新たな得意技として会得した千秋楽には王虎と共に優勝決定戦進出、岩のと闘海丸を破って王虎との再戦臨み連戦による疲労ものともせず互角勝負を展開。精神的に大きく成長した王虎取り直しの一番の末に破り幕下優勝飾った。 「最後十五日」では幕内へと昇進体格ものともせず真正面からぶつかり合う取り口などから、悪役扱いされていた過去とは異なり押しも押されもせぬ人気力士となっており、白水松明と共に「空流三人衆」と称されていた。その実力も皆から一目置かれるほどのものとなり、幕内力士として異色と言えるほど小柄な体格ながらそのぶちかまし威力大関を怯ませるほどに成長している。人間性入門時比べて別人のように成熟し感情荒らげることなく周囲の面倒をよく見てファンサービスも怠らなくなった化粧廻し火竜のものを修繕せずそのまま使用している。一方幕内力士として非常に小柄にも関わらずどんな相手とも真正面からぶつかり合うために怪我多く出場した取組勝率は非常に高いものの場所後半から休場することが珍しくなく、番付前頭下位定着、自らを「相撲選ばれていない」と評していた。 九月場所では親友飛天翔と同じく慢性外傷性脳症思しき症状現れていたが、日を追うごとに力士として超人的な成長見せ最終的に満身創痍ながら全勝十三日目を終わり十四日目に横綱泡影との取組決定した場面で物語終了した仁王 剛平(におう ごうへい)/ 阿形 剛平(あぎょう ごうへい) 空流部屋の部屋頭本名高杉(たかすぎ)剛平、東京都出身20歳幕下までは阿形関取となって以降仁王四股名使っている。 子供のころから有り余る力を持ち、そのためにどんなスポーツをやっても周囲がついていけず孤立、その噂を聞いた空流親方大相撲スカウトされた。初め部屋訪れた時に吽形出会い互い気性荒さからいきなり激し殴り合いになったが、周囲誰も理解者がいなかった互い境遇知りその後同期同い年親友同士になった豪放粗野な性格で口が悪く弟弟子を「チンコ」や「ウンコチンチン」呼ばわりするなど下品な面もあるが、面倒見はよく稽古も熱心で皆に慕われている。四つ相撲を得意とし、日本人離れした怪力体格で勝る相手でも真正面からねじ伏せる豪快な相撲見せ一方で寄り切り時に勇み足白星をこぼすことも多い。何事に対してストイックな吽形に対して相撲心から楽しんでいる様子見られる太郎白水序二段優勝戦争った九月場所で、幕下全勝優勝をかけて吽形対決太郎白水戦を超える壮絶なぶつかり合いの末に、吽形会心投げ力づく破って勝利したその後十両昇格機に引退する吽形も共に背負うという意味も込め四股名を「阿形」から「仁王」へと改めた。 「BURST」ではそれまで比べてモミアゲ伸び五月場所前に十両から幕内への昇格決定していた。「最後十五日」の回想ではまだムラがあり十両幕内行ったり来たりする実力だったが、空流親方恩返しをしようと奮起し、やがて2年関脇昇進綱取りを狙う怪力外国人大関天鳳真正面から力でねじ伏せ大関昇進目前に迫るだけでなく将来横綱とまで期待されるようになっていた。しかし親方が突然の事故亡くなり、空流部屋を残すために部屋を継ぐ資格のある人間自分以外にいなかったことから、親方墓前で自ら髷を落とし引退惜しまれながら空流の名跡継いだ全盛期引退したためか腕力は全く衰えておらず、引退して3年経過してもなお空流部屋の中では最も強いという。今も衰えてない腕力見た常松からは「今からでも綱取り行けるんじゃないですかね」と言われている。 親方となってからは口下手ですぐ手が出てしまう性格災いして弟子たちとの意思疎通苦しむようになり、アナウンサーである真琴指南を受けるようになる九月場所九日目の夜、真琴二人きりとなった際にプロポーズしゆくゆくはという形で了解得た現役時代エロ本こよなく愛し取組前もモチベーション高めるために読んでいたが、親方となってからは弟子指導のため自己啓発本などを読むようになる吽形 亘孝うんぎょう のぶたか) 空流部屋所属力士本名吉田(よしだ)亘孝。 岩手県出身20歳。 元々は進学校に通う優等生だったが、レールの上を走るような生き方疑問覚え暴力事件起こして誰にも引き留められことなく高校退学勘当同然に家を飛び出し阿形同期に空流部屋に入門した父親岩手県議会議員。目が細く穏やかな外見普段物腰丁寧だが、阿形負けず劣らず気性激しい。阿形恐れ力士からは、その穏やかな表情から「仏サマ」「大仏」などと呼ばれる取組後に、認識正される阿形初対面のとき、吽形を「大仏」と呼んでいる。 親友である阿形同じく力と才能恵まれストイックに稽古に臨む姿勢実力伸び阿形よりも早く幕下まで出世していたが、大鵠との一番で膝を壊され長期休場し太郎入門時には三段目となっていた。その後名古屋場所幕下返り咲き因縁大鵠倒した後幕優勝飾り次の九月場所では十両への昇進決定的にしていた。しかし大鵠壊された膝が限界迎え全勝同士臨んだ阿形との壮絶な優勝決定戦敗れた後、十両昇進待たず現役引退帰郷した現役時代最高位は東幕下目。 本来は四つ相撲を得意としていたが、休場明けからしばらくは膝への負担考慮して押し相撲徹していた。力押しの多い阿形に対して様々な技を駆使して攻めることが多く投げ覚えた後の太郎成長大きな影響及ぼしている。また自分自分追い込みやすい性格太郎似ているためしばしば親身なアドバイス送り時に厳し言葉投げかけていた。酒癖悪く酔って居酒屋半壊させた経歴を持つ。 「BURST」には登場しない。「最後十五日」では親方葬儀参列した後、仁王二人で親方の墓に参り、空流部屋を継ぐべく墓前で髷を切る仁王の姿を見届けた川口 義則かわぐち よしのり) 空流部屋所属力士太郎白水兄弟子太郎白水椿からは「川さん」、阿形吽形からは「川ちゃん」と呼ばれている。足技を得意とする。 全作通して一言も喋らず全く表情変化せず何を考えているのか他人には全く分からない川口義則という名前も仮名とされていて、カニ好物という以外その正体一切不明登場する時は常にカメラ目線目を開けたまま眠るなど奇行が目立つが、他人に神々しい奇妙なオーラ感じさせる取組では相手不意を衝くような戦法白星挙げているが、そのように勝つと見せかけてあっさり負けることも多い。わずかに生えてきた白水の髪を夜な夜な剃っている。 番付一貫して三段目。「最後十五日」では主に白水付き人努めており、横綱戦を前にガチガチ白水を独特の術式でその緊張和らげた白水 英樹(しらみず ひでき) 空流部屋所属力士本名同じ。東京都出身18歳190センチという長身体格恵まれている。兄弟子である川口からスカウトされ入門体格リーチ生かした突き押し相撲を得意とし、懐が深く投げにも強い。 根は真面目な性格兄弟子慕ってはいるが、一言多い性格お調子者でいつも阿形些細な悪態をついては小突かれている。太郎入門時には教育係をしていた。序二段時代に髷を結えるようになったが、その祝いの席で酔った吽形バリカンで頭を刈られ、それを誤魔化すために月代剃りあげることになってしまい、(川口夜な夜な剃られ、全く生えてこないので)以後髪型そのままとなっている。 太郎入門当初は、真面目すぎる性分気に掛け時に叱咤激励してやるなど良き兄弟子となる一方で実力思うよう伸びず、急成長する太郎のことを常に意識し九月場所太郎番付抜かれ時には部屋籠って悔し涙流していた。やがて阿形吽形指導で、ゴリラという掛け声から繰り出す強烈なゴリラ張り手」を身に着け太郎同じく序二段として臨んだ九月場所では大学相撲猛者だった田上下して自信をつけた。しかしその後天雷戦で圧力恐怖変化したことで再び自信喪失太郎厳しく非難されたこともあって廃業まで考えようになったが、吽形の膝が限界迎えていることを知って奮起全勝同士迎えた太郎との序二段優勝戦激しぶつかり合いの末に太郎会心下手投げ破って制し太郎和解する同時に力士としてそれまで以上に大きな成長遂げた。 「BURST」では太郎同じく幕下昇進。190cmあった身長は更に伸びたらしく、ナマズのような口髭生やし関取に一番近い男」を自称実際に十両張り手一発沈めるなど、太郎からも「まだ幕下にいるのがおかしいんだよ、あの人は」とまで言われていた。王虎との全勝対決では、小手投げで腕を折られながらも放った強烈な張り手を受け意識朦朧とした王虎に髷を掴まれ、王虎反則負けという形ながら勝利を収め王虎連勝記録ストップさせた。この取組での負傷により以降休場入院して手術臨んだが肘の靱帯には損傷がなかったため力士生命影響はなかった。その際折れた骨はより丈夫になって再生する医者から教えられ大喜びするような図太さ持っている。 「最後十五日」では仁王現役時代から入幕しており、劇中では西小結に昇進している。月代そのまま口髭だけでなく顎鬚生やしファンからは「殿」と呼ばれている。部屋頭かつ小結という立場ありながら元仁王の空流親方からは相変わらず弄られ続けている。 九月場所八日目横綱泡影挑む会心張り絶妙タイミングで受け流され敗戦直後親方十文字批難されているのを聞いてしまい、翌日恥をかかせまい稽古励んでいたところへ口下手なアドバイス受けたせいで親方感情的に衝突してしまう。頭に血が上ったまま九日目の大関天鳳との取組臨み親方への当てつけから強烈な一撃こだわり窮地陥る。しかし窮地に陥って初め稽古でのアドバイス真意悟り、「コゴリラ」と名付けた細かい張り手連打ピンチ脱出、それからタイミング見計らって会心一撃逆転し土俵外への突き落とし勝利した見えたが、空流親方による物言い天鳳最後に繰り出した上手投げ決まっていたと判断され惜しくも敗れた取組後、敗れはしたものその内容親方賞賛され、部屋頭として大きな自信を身に着け仁王超える決意新たに固めた天鳳との取組後、空流親方の前で、真琴告白しようと親方真琴呼び出すが、白水待っている間に親方真琴プロポーズしOK出したことから失恋する。 月代部分意図的に残しているものではなく実際寝ている間に川口剃られ続けているために生えてないよう見えている本人は全く気付いておらず、少し気にしている描写もある。 松明 洋一(まつあかり よういち)/ 常松 洋一(つねまつ よういち) 「BURST」より登場した新弟子。元学生横綱で、普段眼鏡をかけ空流部屋の人間からは常(ツネ)と呼ばれている。幕下までは本名常松土俵上がっていた。 右のカチ上げから入る立合いが得意パターンで、右肩大きなコブがある。得意技小手投げ王虎見習って身に着けたほどの切れ味持ち、また事前に対戦相手データ集めて傾向と対策立ててから取組臨んでいる。作者曰くインテリ力士」。 虎城の付け人だった父・松明たいまつ)に相撲教わり中学2年生中学横綱となったことで虎城に見込まれ以来虎城部屋稽古参加するうになる。やがて大学入り学生横綱になったが、虎城と王虎を倒すため、それまで付き合い深かった虎城部屋蹴って空流部屋に入門した家族暴力振るい続け蒸発した父を深く軽蔑しており、学生横綱になったのも父のいた序二段三段目を嫌い幕下付出から始め資格を得るためだった。その一方で、虎城との初対面時に父親侮辱されたことに対して根強い反感持ち続け、それが空流部屋に入門する大きなきっかけのひとつとなるなど、父親に対して複雑な感情抱いている。また父がいなくなった後の家庭貧しい生活強いられたことから相撲を母と妹を養うための金儲けの手段として捉えている部分大きく金銭対す執着心が非常に強い。虎城部屋に入らなかったのにも王虎倒して名を売るためという目論見があった。 入門当初普段時だけでなく土俵の上でも慇懃無礼な振る舞い目立ち周囲の人間見下し部屋稽古にも参加せず一人稽古続けていた。幕下付出として迎えた初めての場所では、初土俵で元十両大森海に圧勝するなど順調な取組見せていたが、太郎倒して勢いに乗る王虎との対戦で、会場盛り上げるための手抜いた取組終始された挙句得意の小手投げ敗れ、続く石川戦では立合い張り手一撃組み付く前に失神し優勝戦線から脱落悔し涙流しながら空流部屋で強くなる決心固め親方太郎兄弟子に対して敬意を払うようになった。 「最後十五日」では前頭目に昇進し、父のものと読み変えた同じ字の四股名松明(まつあかり)」を十両時代から名乗っている。周囲との関係良好になり太郎白水とともに熱心に稽古励み対戦相手データ自身太郎たちの取組役立てるなど、空流部屋の参謀として信頼されている。ファンサインねだられ金銭要求する素振り見せるなど、金に対す執着消えていない。関取になってからは空流部屋には住んでおらず、マンション母・妹と3人で暮らしている。 九月場所九日目の夜、空流部屋を訪ねてきた父と再会開口一番金銭要求してきた姿に激怒するも、翌日行われる関脇・百戦を見に来ることを条件に金を渡すことを約束。百との取組では父に己の歩んだ生き様を示すべく、対戦相手を壊すことをいとわない非情な攻撃一歩引かず高度な技の応酬繰り広げるもやがて左肘と右肩負傷打ち下ろし張り手受けてなお闘志は揺らがなかったが、傷ついて垂れた腕が土俵について敗れた取組後、一歩引かない熱戦に心動かされた父と国技館の外で一番相撲取り自分人生逃げずに立ち向かうよう父に告げ相撲残してくれた感謝言葉と共に父に大金手渡し和解した。 「BURST連載時初登場シーンは、ふてぶてしいアンコ型の巨漢として描かれていた。次回から容姿変更され若干細身になり、単行本でも初登場場面差し替えられている。 丸山 大吉まるやま だいきち) 「BURST」より登場した新弟子17歳。 空流部屋後援会武川社長の甥で、高校にも通わない引きこもりオタクだった。身長187センチ体重139キロと非常に大柄な体格だったため、根性鍛え直すために武川社長無理矢理空流部屋に入門させられる常松とは同期当初それまでと全く環境の違う相撲部屋の生活についていけず、指導係の太郎厳し叱咤対す愚痴マスコミにこぼすなど問題起こしていたが、太郎人となり触れて反省し、やがて部屋一員として溶け込んでいった。初土俵取組は、内容的に勝っていたが不浄負けこぼしてしまう。 「最後十五日」では序二段昇進しており、常松を「常ちゃん」と親しく呼んでいる。部屋稽古にもついていけるようになった一方で九月場所では初日から2連敗結果出せいでいるが、教えられ通り前に出る相撲実践した結果引き技負けたため、太郎からは前向きに受け止められている。また精神的に追い詰められていた巨桜丸叱咤激励し立ち直らせるなど、人間的に大きく成長した豆助(まめすけ) 「最後十五日」より登場した新弟子番付序の口元暴走族人相悪く口調も乱暴。大相撲巡業土俵太郎敗れ太郎慕って空流部屋に入門した目丸手メガンテ) 「最後十五日」より登場した新弟子番付序二段片言で喋るアフリカ系力士部族に伝わるハゲ打ち身擦り傷切り傷など、様々な怪我に効くという秘伝妙薬太郎の傷の手当て一役買っている。 空流 旭(くうりゅう あさひ) 空流部屋の親方現役時代四股名春風最高位小結本名奥村おくむら)旭。石川県出身51歳。 坊主頭に近い短髪の総白髪で右目の瞳が描かれておらず、右目は失明していると示唆される回想がある。しばしば激情的な一面表に出るが、基本的に飄々とした性格弟子から慕われている。一方で一人娘椿溺愛しており、娘の恋愛に関する話題激しく動揺する一面もある。大の酒好き夜には顔や鼻を赤らめている場面多く、朝から酒を飲んでいることもある。好きな酒は麦焼酎神事としての一面忘れ去られつつあり、また弟子対す体罰過敏になっている角界現状憂慮している。「生きるのに不器用な人間希望ありたい」という目標持って部屋運営しており、太郎阿形吽形スカウトし厳し基礎稽古を積ませ、やがて妻(おかみ)の没後傾いていた部屋経営自力立て直した現役時代は虎城と同時代活躍し大横綱だった虎城から小兵ながら最も多く白星上げ『虎城キラー』の異名誇った。そのため虎城からは、引退して互いに親方になった後も部屋ごと目の敵にされている。虎城を倒した時の決まり手全て得意技呼び戻しだったという。 「最後十五日」では現役時代自分超える番付昇進し大関取りのかかるところまで来た仁王成長心から喜んでいたが、新寺親方祝杯上げ行って一人帰宅する途中脱法ドラッグ吸飲者による自動車の暴走事故巻き込まれ帰らぬ人となった死後、空流の年寄名跡引退した仁王継承し部屋稽古場には遺影祀られている。 奥村 椿おくむら つばき) 本作ヒロイン空流旭娘。年齢太郎同い年母の死後、おかみ代わりとして父と共に空流部屋を切り盛りしている。 稽古に励む部屋力士たちを間近に見ており、その苦労成長をよく理解している。普段持ち前の気の強さ強面力士達を引っ張っており、廃業考えていた白水太郎叱咤し立ち直らせたこともある。時が進むにつれ、太郎特別な想いを寄せる描写増えている。「BURST以降描写はないが、料理はかなり苦手だった。 床上手とこじょうず) 空流部屋所属床山階級二等床山本名山岡薫(やまおか かおる)、神奈川県出身自称24歳ショートボブ髪型ミニスカートはいたおかまで、阿形からは化物呼ばわりされている。体を触るだけで、力士の体質がある程度わかる。部屋ではちゃんこ番担当している。 「最後十五日」では一等床山昇格している。

※この「空流部屋」の解説は、「バチバチ」の解説の一部です。
「空流部屋」を含む「バチバチ」の記事については、「バチバチ」の概要を参照ください。

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