くうどう‐ほうしゃ〔‐ハウシヤ〕【空洞放射】
読み方:くうどうほうしゃ
⇒黒体放射
空洞放射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/19 20:24 UTC 版)
十分に大きな空洞を考え、空洞を囲む壁は光を含む一切の電磁波を遮断するものとする。この空洞に、その大きさに対し十分に小さな孔を開ける。孔を開けることによる空洞内部の状態の変化は無視できるとする。外部からその孔を通して入った電磁波(ある特定の波長のものが光)が、空洞内部で反射するなどして再び出てくることは、孔が十分に小さければ無視することができる。つまりこの空洞は、外部から入射する電磁波を(ほぼ)完全に吸収する黒体とみなすことができる。 この空洞からの熱などの放射を空洞放射という。 空洞放射に近い身近な例は、ガラス工房などでガラスを熱する炉である。産業革命以降、製鉄業等で炉内の温度測定をする需要があったため、空洞放射の理論が用いられた背景がある。
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