2連敗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:53 UTC 版)
「ワグネリアン (競走馬)」の記事における「2連敗」の解説
1月26日、放牧先の天栄から栗東に帰厩し、3月4日の弥生賞(GII)で始動する。ダノンプレミアムとの無敗馬同士の対決であるほか、同じく無敗、新馬、500万円以下を連勝したオブセッションが参戦。さらに、ホープフルステークス2着のジャンダルムや4着のサンリヴァル、未出走のヘヴィータンクなどが揃う10頭立てだった。いずれもディープインパクト産駒である無敗の3頭に人気が集まったが、その中でダノンプレミアムが1.8倍の1番人気に支持される。続いて3.6倍の2番人気にワグネリアン、4.7倍の3番人気にオブセッションといった序列だった。それに続くのがジャンダルムであり、8.0倍の4番人気であった。 7枠8番からスタートしたワグネリアンは、中団に待機する。ダノンプレミアムは、大逃げを打つ1頭から離された2番手につけていた。最終コーナーでは、逃げ馬を捉えたダノンプレミアムが進出し、それをワグネリアンが追う形となる。しかし直線は、ダノンプレミアムの優勢が脅かされず、中途で手を緩めるほどの独走状態となり、ワグネリアンは、大逃げサンリヴァルを捉えるのが精一杯の2着。優勝したダノンプレミアムに1馬身半差をつけられ、初めての敗北となる。ただし上がり3ハロンは33.7秒を記録している。この上がりは、グレード制導入以降の弥生賞では2002年2着ローマンエンパイアの33.7秒、2016年1着マカヒキの33.6秒に次ぐ最高級の記録であった。騎乗した福永は、長期休養明けの負荷のかかる調教をしたおかげで、テンションが高ぶってしまっていたと回顧している。 続いて本番の4月15日、クラシック第1弾の皐月賞(GI)に臨む。曇天の中、馬場状態は稍重であった。ダノンプレミアムとの再戦の場と考えられたが、ダノンプレミアムが挫跖のために十分に調教できなかったために回避し、目標をダービーに切り替えていた。無敗の大本命不在の中、代わって1番人気に推されたのが、ワグネリアンだった。テンションが高かった弥生賞の反省を生かし、負荷のかからない調教をこなしたうえでの参戦。オッズは3.5倍だった。主な相手は、朝日杯フューチュリティステークスでダノンプレミアムに次ぐ2着・スプリングステークス優勝から臨むステルヴィオや、新馬戦からすみれステークスを連勝した無敗のキタノコマンドールであり、ステルヴィオが3.7倍の2番人気、キタノコマンドールが6.3倍の3番人気だった。 1枠2番からスタートしたワグネリアンは、中団で待機する。前方では3頭がハイペースの大逃げ、ワグネリアンの属する後方勢はスローペースだった。最終コーナーから直線にかけては、大逃げ3頭が失速し、それを後方勢が吸収する展開となった。後方のワグネリアンは、馬群の大外に持ち出してから追い上げを開始。大逃げ3頭に代わって台頭したエポカドーロを追ったが、全く届かなかった。エポカドーロに0.8秒遅れて入線、大逃げをしたジェネラーレウーノ、ステルヴィオやキタノコマンドールにも先着を許す7着敗退。福永は、大本命ダノンプレミアムが回避して「多少強引な競馬をしても勝てると思ってしまった」ことや「自分の過信」があったことが敗因だと振り返っている。
※この「2連敗」の解説は、「ワグネリアン (競走馬)」の解説の一部です。
「2連敗」を含む「ワグネリアン (競走馬)」の記事については、「ワグネリアン (競走馬)」の概要を参照ください。
- 2連敗のページへのリンク