登場ロボット・兵器・組織など
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「ラーゼフォン」の記事における「登場ロボット・兵器・組織など」の解説
MU(ムウ) 本来は別の次元に住む人類およびその国。住民ムーリアンは人間に酷似しているが血の色は青い。人類とは異なる文化・文明体系で、空中に浮かぶ都市、強大な兵器ドーレム、地球人の精神支配や身体乗っ取り、変性、次元障壁などの進んだ技術・能力を持つ。2012年12月に東京上空に空中都市で現れ、その技術により行政組織を密かに乗っ取り、ドーレムによって圧倒的な戦力を示し、TOKYO JUPITERを生成して物理的に占拠した。 第一次MU大戦 物語世界で以前に起きたMUと人類間の最初の戦争。単にMU大戦とも。2012年12月28日未明、突然東京上空に謎の空中都市群が現れ、彼らはMUと名乗った。同時にドーレムも日本各地の空に出現した。翌2013年1月4日、当事日本の国防部に所属していた九鬼正義(ムーリアンとなっていた)は部下功刀に命じて、日本が公に保有していないはずの戦術融合弾で仙台のドーレムを先制攻撃する。この事実はなぜか公にはアメリカによるものとして報道された。これを契機にMUは大反撃を始め、世界各地の都市がドーレムの攻撃で壊滅した。続く2月にMUは羽田沖を中心とした直径160kmを球形の次元障壁で覆いつくし世界から隔絶した。なお首都を失った日本の国は解体され、新たな全世界組織「地球連合」統治下となった。 TOKYO JUPITER(トーキョー ジュピター) 核攻撃を受けたMUが東京を覆い隠すために作り出した超巨大ドーム。MU側での呼称は「フン・ラカン・トゥクール」。絶対障壁と呼ばれる破壊不可能な壁で覆われ、2300万人が閉じ込められている。外部からは木星に似た表面模様が見えるが、内部から壁は視認できず、陽光や星の光は自然に透過している。障壁との境の地形は底が見えないほど深く抉り取られている。また、内部は外部に比べ時間が6分の1ほどの早さ(ただし4話の時計の秒進行は4分の1であった)で進むため、物語冒頭では外部の世界と12年分の時間差(遅れ)が生じている。一般の住民は緩やかな精神支配を受けており、幽閉状態に疑問を抱かず、大戦以前の記憶は改ざんされ、空中都市の出現・消滅等もあまり気にせず日常生活を営む。物語中盤では更に強化され、上空一面にドーレムが常駐していても気がつかなくなっていた。次第にムーリアンに変化し奏者となるものもいる。 MU軍総督である麻耶が、綾人をバーベム卿と財団から守るために「TOKYO JUPITER」を発動させた。 「TOKYO JUPITER」の名称・設定は小松左京原作の映画『さよならジュピター』『首都消失』に因んでおり、劇中に両作のポスターが映るシーンがある。 TERRA(テラ) MU問題に対処するために組織された地球連合の対MU戦略研究機関。ネーミングはエスペラント語の"TERENO EMPIREO RAPIDMOVA REAKCII ARMEO"(最高天特区機動軍)より。作戦部、情報部、科学部の3部門がある(劇場版にはこれに戦術部が加わる)。ラーゼフォンを得た後の組織目的は功刀の言ではD1(ドーレム)の殲滅が最優先目的で、人命救助の為の機関ではない。また八雲によれば基本は専守防衛とのこと。本部は九州沖のニライカナイの内海側の円錐状の建物で、空母や潜水艦、有人・無人の戦闘機隊等の武装を有する。構成員の大半が日本人なため、TERRA内部では基本的に日本語が使われるが、地球連合内では公用語としてエスペラント語を使用する(TERRAのネーミングもこれを反映させたことによる)。 ニライカナイ 九州沖にある根来(にらい)島とその横に建設された海上実験都市の神至(かない)市とを総称した呼び方。根来島には六道や樹、功刀の家や逆神隠しの祠が、神至市側にはTERRA本部や商業施設や集合住宅、内海には神殿を含むネリヤ遺跡がある。 本来のニライカナイとは沖縄に伝承として伝わる理想郷のことだが、本作のものは同じ呼び名を持つ架空の島である。 ラーゼフォン TOKYO JUPITER地下の世音神殿にある卵から生まれた謎の巨大ロボット兵器。通称5A。TOKYO JUPITERから脱出した後はTERRAの兵器として使用される。非戦闘状態では頭部脇についている羽が顔を隠しており、綾人が乗ると同時に目を覆うバイザーが収納され、赤い目が開眼される。非出撃時はニライカナイ内海のネリヤ神殿内の水柱の中に佇んでいる。さまざまな正体不明の武器を使い(ゲーム版である『蒼穹幻想曲』や『スーパーロボット大戦MX』では武器の名前は明記されていた)、その圧倒的な力と生物的なデザインは、ロボットというより巨神に近い。劇中では使用法がわからずTERRA内で綾人を乗せて実験なども行われた。綾人の意識に呼応して赤い目が額に隠れ“真実の目”が現れる。第25楽章にて久遠に「時間が物質化した神にして、数多の世界の放浪者」「世界を安定させ、調和させる調律者」と称される。 奏者がイシュトリと一体化し、神の心臓(ヨロテオトル)へ至る事で、人間の形をした宛ら天使のような外見の真聖ラーゼフォンへと姿を変える。この形態を蒼穹幻想曲では「アヤトゼフォン」と呼ぶ。MUとの決戦の際、大切な人(=遙)を守る事を決めた綾人が神の心臓へと至り、真聖ラーゼフォンに覚醒。しかしその圧倒的な力は綾人の意思に反してTERRAとMUの双方を壊滅させてしまう。その後、同じく覚醒したクオンゼフォンとの最終決戦を経て、世界の調律を果たした。 ベルゼフォン 過去にネリヤ遺跡から発掘され、亘理によってバーベムに移管されていた黒い卵から生まれたもう一体のゼフォン。ラーゼフォンと対をなす存在であり、久遠が目覚めさせ搭乗する。アニメではベルゼフォンとしては登場せず、第25楽章にて初めてその姿を見せた時には既に真聖(蒼穹幻想曲にて「クオンゼフォン」と呼ばれる)に至った状態であった。男性型で白い羽を持つアヤトゼフォンとは対照的に女性型であり、黒い羽と触覚を持つ。最終局面にて久遠と融合し、対となる真聖ラーゼフォン(アヤトゼフォン)と死闘を繰り広げ、一時はアヤトゼフォンを追い詰めるものの、綾人の心が失った真実を取り戻した事で反撃に転じたアヤトゼフォンに敗れ、世界は綾人の望む形へと調律された。 漫画版と『蒼穹幻想曲』のバーベム傾向編では真聖に至らず登場。元の姿はラーゼフォンを全体的に黒くしたようなデザインであり、漫画最終巻のカバーや蒼穹幻想曲のパッケージにも描かれている。漫画版では綾人に絶対的絶望を与える事で調律の主導権をラーゼフォンから奪うべく、麻弥が奏者となって搭乗。ラーゼフォンの腕をもぎ取るなど一時は圧倒したが、真聖ラーゼフォンには太刀打ち出来ず、最後はMUの世界諸共消滅した。 蒼穹幻想曲のバーベム傾向編では綾人が調律を拒んだため、久遠が搭乗してラーゼフォンと激闘を繰り広げる。しかし綾人の必死の説得により久遠が投降し、最後はラーゼフォンと共に卵に戻った。また、アニメ準拠編ではTV版では描かれなかったクオンゼフォンへと変異する瞬間が描かれる。 ヴァーミリオン バーベム財団から供与された、ラーゼフォンに酷似したシルエットを持つ巨大ロボット兵器。 全身は軟質外装で覆われており、内装と外装の間にはゼリー状の気密調整用液体が注入されている。携行火器のバウスガザルはレールガンと波動光弾の発振機を備え、光弾は岩礁1つを軽く消し飛ばし、レールガンはドーレムを一掃射で撃破する力を持っているが、その反面障壁を持たず防御はきわめて脆弱。 コクピットはTERRAや地球連合軍の戦闘機、晨星2型に酷似しており訓練さえ積めば特殊な力が無くても操縦することが可能。第20楽章では量産されており、α小隊によって運用されていた。 その実態は第15楽章に登場した泥人形であり、外装内にバーベムの屋敷と同じ力場を発生させることで、その形状を維持している。ドーレムを模して作られた地球製ドーレムとも言うべき存在。何らかの理由でラーゼフォンが調律に使用できなくなった際に使う「保険」であったようだが、久遠からは「穢れた鏡」と評されている。エルフィ機を除いて全滅し、かろうじて生還したエルフィ機も、装甲から素体が覗けるほどに損傷がひどく、最終的に乗り捨てられる。なお、ヴァーミリオン(朱色)に塗装されていたのはエルフィ機のみ。 シュバルツァー ヴァーミリオンの発展型。全身のカラーは黒で、頭部以外はヴァーミリオンに酷似している。MUとの最終決戦において6機が投入された(全て一色真と全く同じ姿をしたクローンが操縦している)。強化型バウスガザルで海域丸ごとドーレムを蒸発させるなどヴァーミリオン以上の活躍を見せたが、やはり防御は脆弱。 ドーレム MUが操る巨大兵器。破壊音波やビーム砲などの強力な武装、物理法則を無視した飛行能力や瞬間移動能力、そして強力な障壁を持ち、通常兵器では歯が立たない。ドーレムはMU側の呼称であり、TERRAではD1と呼ぶ。ドーレムには必ず目元を隠した顔がついており、出現時に口から「D1アリア」と呼ばれる固有の音紋を持つ歌のようなものを発し、その「歌」でTERRAはD1の襲来を確認する。 奏者(パイロット)による思考制御で動き、ドーレムが損傷すると奏者も傷つく。そしてドーレムが破壊されると奏者も死亡する。 なお、名称は音楽用語に由来する。メトロノーム TOKYO JUPITER内の空中を浮遊し複数存在するドーレム。侵入者があると攻撃してくる。全長90メートル。 メゾフォルテ ダウンフォール作戦後に出現したドーレム。音叉に似た形状をしており、強力なビームを発射する。なお音叉の開口部は任意で閉じられる模様。全長78メートル。 アレグレット 劇中一番多く登場するドーレム。巨大な羽をもつフォルム。額部分からプラズマ破光を発射する。最終的には三輪と同調、エルフィに倒される。全長58メートル。 フォルテシモ 左右非対称のフォルムをもつ。口の部分から高周波を発する。全長56メートル。 わけも分からぬままラーゼフォンに乗った綾人を引き止めるべく出撃し、最初に倒された。 グラーベ 弦楽器のような形状をしている。水中を超高速で移動し、無数の触手を伸ばして金属を侵食する攻撃を行う。連合軍がラーゼフォンを押収した隙を突いてニライカナイに襲来するが、勝手に起動してもどってきたラーゼフォンに破壊され、連合軍によって残骸が回収された。全長110メートル。 リタルダンド オーロラと共に出現する。物体を地面の下に沈下させる能力がある。かつて8つの都市とキム・ホタルの両親を含む600万の人々を消滅させた。そのキム・ホタルによってD1アリアを解析すれば次の出現地点を予測できることが判明、綾人はその予測にしたがってリタルダンドを待ち伏せ、キムの両親の仇を討った。全長120メートル。 フォルツァンド 移動要塞のような役割を果たす超巨大ドーレム。雲の中に潜み、体内からドーテムを発進させ、プラズマ雲を作り出す。全長4700メートル。 スフォルツァンド 巨大な氷樹のようなドーレム。破壊されたフォルツァンドの核が、クリスマスイブに樹と喧嘩して街をさまよっていた小夜子を取りこんで成長したもの。気候を操り南の島ニライカナイに大寒波を起こした。全長290メートル。 ラルゲット 太平洋上でα小隊とラーゼフォンと交戦した。光線を発射して攻撃する。ラーゼフォンとα小隊の連携攻撃により撃破される。全長100メートル。 ビバーチェ 流線型の形状をしたドーレム。頭部に天使の輪のようなリングを持つ。ラーゼフォンの口に管(ドーレム結石)を突っ込み、綾人を幻覚攻撃で操ろうとした。全長115メートル(リング含まず)。 ファルセット キノコ状のドーレム。胴体が開くと内部にもう一体が潜んでおり、その二体目がラーゼフォンを飲みこもうとしたが破壊された。残る「外側」は撤退したが、後に東京にもどってきて暴走したラーゼフォンに倒され、奏者は綾人の眼前で消滅した。全長120メートル。 アルペジオ 衛星軌道上に出現したドーレム。月を背後に久遠と綾人に麻弥からのメッセージを伝えた。全長は計測不能。 アルペジオ自体はラーゼフォンにあっさりと破壊されたが、メッセージを受けた久遠は勝手な行動を始め、ニライカナイを出てしまった。 オルタネート 2体に分離して攻撃をしかけてくるドーレム。2体で敵を包囲し、合わせ鏡のような異空間を作り出すことが出来る。また異空間内で撃った弾は予期しない方向から自らに戻ってくるという仕組み。ラーゼフォンとヴァーミリオンが封じ込められるがイシュトリが操作するラーゼフォンによって倒される。しかしそれによって綾人とエルフィの関係は悪化。綾人がこの結末を嫌ったためラーゼフォンは時間を巻き戻し、二巡目では異空間が生成される前にヴァーミリオンが倒した。 ヴィブラート 既にムーリアンと化していた浩子と同調したドーレム。フードを被ったような姿をし、足に当たる部分の突起で攻撃する。何も気付かぬ綾人のラーゼフォンと戦闘、というよりほぼ一方的に破壊されながら、電光掲示板やテレビなどに隠していた浩子の本心を流し続けた。綾人がそれに気づいたのはヴィブラートを破壊した後であり、当然浩子は既に死亡していた。全長37メートル。 スタッカート 麻弥や久遠に付き添う赤と青の一対の小型ドーレム。全長2.35メートル。 ラルゴ 人類を、そして功刀を裏切ってムーリアンとなった九鬼が操るドーレム。ドーレム中最大級の都市並みの大きさを誇り、下部に無数のプラズマビーム発射口を備える。その強大な力で各都市を壊滅させ、ニライカナイに迫るが、単身島に残った功刀のジュピター自爆攻撃を受け消滅した。全長2600メートル。 オブリガート 守が操るドーレム。ドーレムの中でも最強クラスの戦闘能力を誇る。戦闘の際にはブリランテに乗る。ドーレムでは唯一男性的なデザインであり、また唯一D1アリアを発しなかった。全長54メートル。 綾人個人を浩子の仇と付け狙い、最後の戦いでは真聖ラーゼフォンの腹部から強引に台座(コクピット)を引き抜くが、既に綾人はラーゼフォンと融合していたために姿は無く、そのまま真聖ラーゼフォンに撃破された。 ブリランテ 台座のような形をしたドーレム。オブリガートを乗せて飛行する。高速で飛行する上に口から衝撃波を発し、「台座」といえども侮れない力を持つ。全長(と言うより全幅)65メートル。 ドーテム MUの尖兵とも言える小型兵器。無数に出現し、上部の球面スリットからビームを放って攻撃を仕掛けるが防御は脆弱で、TERRAや国連軍の通常兵器でも対抗できる。TERRA側の呼称はD2。全長25メートル。 ムーリアン 異次元であるMU世界由来の人々を指し、こちら側に物理的な身体を持つ青い血の人間と、身体は異次元に在り、直接触れられない存在の2種類が登場する。後者がこちら側にも物理的に存在するにはドーレムか人間に同調する必要がある。人間への同調はMU-Phase(エム・ユー・フェイズ)という遺伝子変化が起きた後に血色が青色に変化し、その後人格が乗っ取られ、記憶が整理・改竄される。麻弥を女王とする女系支配を敷いている。体のどこかに特殊な形のアザがある。 最終決戦において国連軍と相打ちの形になり、麻弥一人を残して絶滅した。 リーリャ・リトヴァク TERRA所属の特務航空母艦で全長465メートル。2隻の空母(左舷側旧称アレクセイ・サロマーテン、右舷側旧称リーリャ・リトヴァク)を合体させ、艦首中央に電磁カタパルトを有する。元々TERRAは同組織に所属していたイワン・コジェドゥーブ級航空母艦2番艦アレクセイ・サロマーテンに重力場カタパルトを取り付けTDDU装着機に対応する予定であったが、技術的問題により頓挫。その結果、電磁カタパルト採用のため、ロシア海軍で試験中であった同3番艦リーリャ・リトヴァクを急遽購入し、2隻の間にカタパルトを備えることで問題の解決をみたという経緯がある。オーバーロード作戦ではTOKYO JUPITERを脱した遙と綾人を収容し、ニライカナイへ搬送する。ドーレム部隊との交戦で中破し、行動不能のところを覚醒した綾人が放った波動に巻き込まれ消滅した。α小隊の乗機、晨星2型も本艦の艦載機である。艦名は第二次世界大戦当時のソ連の女性パイロット、リディア・リトヴァクとその愛称「リーリャ(百合)」にちなんだもの。また左アレクセイ・サローマティンは彼女の上官であり、恋人であったとも言われている。 晨星2型(しんせいにがた) TERRAが保有する最新鋭戦闘機。なお「しんせい」は俗称であり、正式には「チェンシン」と呼ぶ。ステルスボディと3次元ベクタードノズルを備え、圧倒的な性能を誇る。TDDUを装着すれば絶対障壁の突破も可能であり、実際オーバーロード作戦にもエルフィ・ハディヤット中尉の機体が投入され唯一帰還を果たした機体ともなっている。本機体は名前の通り中国軍が開発したものであったが、ロシアから購入したSu-47用の飛行制御プログラムを用いている。しかしそのプログラムはモンキーモデルであったため開発は難航。そのままロシアに売却され、そこでプログラムの入れ替えが行われ本来の性能が発揮できるようになったという設定がある。操縦席を機体中央に備えた1型と従来通り操縦席を機首に備え、透明キャノピーを採用した2型が存在した。だがI型の操縦席は操縦性が劣悪だったため晨星の仕様は2型に統一。また操縦席をピンポイントで狙撃する新型ミサイルへの対抗措置として結果的に不透過の防御型キャノピーを装備する事となった。そしてTERRA仕様のものはさらにエンジンをロールスロイス製に換装するなど細部に改修を加えほぼ別物となっている。劇中では主にα小隊が使用していたがドーレム相手にはまったく歯が立たず、ヴァーミリオン配備と同時に使われなくなった。だが第25楽章においてヴァーミリオンを破壊されたハディヤット中尉が使用しTDDUによる攻撃を仕掛け、オブリガート以外の全ドーレムを殲滅する大戦果を挙げるが、直後に真聖ラーゼフォンの放ったエネルギー波によって中尉と共に最期をとげた。全長28m。 ティターニァMk.IIb BAA社が開発した地球連合軍航空部隊の主力戦闘機。TERRAにも配備されているが徐々に晨星への機種転換が進んでいる。本機は本来、攻撃と防御の双方に対応した強力なレーザー機銃と新型複合エンジンの搭載により、亜音速から極超音速までのあらゆる速度で行動可能な全く新しい戦闘機として開発が進められていた。だがレーザー機銃とエンジンの開発が難航したためレーザー機銃を廃し、通常のエンジンを積んだ戦闘機として一応の完成をみた。しかしながらその性能は主力機となるに十分なもので、特に格闘戦においては晨星に勝るとも劣らない性能を持つ。そのためか劇中においてはジャン・パトリック・シャプラン大尉がα小隊においてただ一人本機を使用している。だが劇中では「黒塗りの晨星」程度の扱いで大した活躍もせず、ヴァーミリオン配備後大尉が使用することはなかった。全長25m。 エーリアルMk.IIb BAA社が開発したVTOL攻撃機。TDDUを装着可能で、TERRAではエンジンを切った状態でのピンポイント降下が諜報部員の隠密活動に役立つという理由により採用されている。劇中においては主に紫東遙大尉が使用し、第一楽章の前において大尉がTOKYO JUPITERに潜入する際にも用いられている。またTV版最終楽章、劇場版の終盤において遙が真聖ラーゼフォンとなった綾人に会いに行く際に使用され、2体のラーゼフォンの覚醒により消滅した。なお劇中で使われているエーリアルは複座型でTERRAにおいてはエーリアルB-Ia型と呼ばれている。 F-2c改 MU総督府の監理する首都防衛軍が保有する戦闘機。愛称は極光改。大きなウイングレットを備えたデルタ翼が特徴。一時はF-16ベースの機体も考えられていたが、技術的に国産案が可能であることが強固に主張され、現在の形となった。また当初はエンジンのみ国産ではなかったが、TOKYO JUPITER出現後はエンジンも国産のものに換装され、F-2c改と呼ばれるようになった。時間の経過が遅れている東京では最新鋭機であったが、対ドーレム戦を想定して開発された国連の最新鋭機には歯が立たず、次々と撃ち落されていった。劇場版ではTOKYO JUPITER出現時にも登場し、こちらは航空自衛隊所属であったが、MUのドーテムやドーレムに多数が被撃墜されている。なお首都防衛軍保有の機体はグレイ、自衛隊所属機体は実機同様洋上迷彩に塗装されている。
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