TOKYO JUPITER
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「ラーゼフォン」の記事における「TOKYO JUPITER」の解説
朝比奈浩子(あさひな ひろこ) 声 - かかずゆみ 綾人の高校のクラスメイトであり、小学校からの幼馴染。 鳥飼とは恋人同士であるが、本当は綾人のことが好き。鳥飼と綾人のどちらと先に出会ったか忘れている。わざと他の者より洗脳が弱くされているようであり、周りの人間の異変に気づき、他の住民には見えないドーレム「メトロノーム」が見えている。 1楽章初登場時の血色は赤かったが17楽章再登場時にはムーリアン化や記憶忘却が始まっており、恐れと不安を抱えていた。18楽章で撃たれた折に青い血を流すが認めることができず、綾人を頼り東京外へと脱出する。19楽章で綾人との逃亡生活中に再度血色の変化を自覚するが、綾人へ言い出すことができなかった。ドーレム「ヴィブラート」を迎え撃つ綾人を見送るが「ヴィブラート」は浩子と同調しており、ヴィブラートが倒されると同時に絶命した。 中学時代は遙と同じクラスで、仲も良かった。些細なすれ違いから関係がギクシャクしていた綾人と遙の間を取り持った事もあるが、同時に自分も綾人が好きだった事に気付き、失恋を経験している。 綾人自身が忘れていた「美嶋」を覚えていた事から洗脳が弱くされていたことが推測される。劇場版 準ヒロイン。綾人が遙と結ばれた際にはショックのあまりに涙を流し、その悲しみを忘れたいがために鳥飼と付き合っていたようである。 漫画版 綾人の彼女となっている。綾人とは高校受験の日に初めて会った。お互いの第一印象は最悪で、その場で雪合戦で喧嘩し、以降も会う度にいがみ合い続けたが、いつしか惹かれ合うようになっていた。TERRAの工作部隊がTOKYO JUPITERの市民を脱出させた際、そのうちの一人として脱出艇でニライカナイに辿り着く。しかし既にムーリアンとして覚醒しており、ドーレムを駆って綾人を東京に連れ帰ろうとした。最後は嫉妬心から玲香に重傷を負わせたことでラーゼフォンの暴走を招き、その爪に切り裂かれて死亡した。 ゲーム版 ルートによっては無事にTOKYO JUPITERから連れ出す展開もある。 鳥飼守(とりがい まもる) 声 - 野島裕史 綾人がTOKYO JUPITERにいた時の同級生。よく軽口を叩き、浩子に突っ込まれているため、軽薄な印象を受ける。 綾人とは気軽に話せる友人関係を築いていたが、その正体は生粋のムーリアン「シノン・ベル・バラム」。綾人の監視者(ウォッチャー)として、彼の近くにいるために浩子と付き合うが、付き合ううちに本当に彼女を愛するようになった。 浩子の死をきっかけに綾人に嫉妬を含めた逆恨み的感情を抱き、TERRAの監視から逃げてきたように装って六道家に転がり込む。本性を偽って恵に接近する一方で、ドーレム「オブリガート」を操って綾人の眼前でドニーを惨殺、ラーゼフォンに挑む。障壁消失後はMU軍の主将として大暴れするが覚醒した真聖ラーゼフォンにはまったく歯が立たず、一撃で「オブリガート」ごと粉砕される。死の間際、彼の脳裏を掠めたのは浩子の笑顔だった。 エピローグにて映る同窓会の招待状から、調律後の世界では浩子と結婚したことが分かる。 なお、浩子と守は劇場版でもほぼ同じ役割で登場、ほぼ同じ最期を遂げている。漫画版 序盤に登場して以降、姿を見せなかった。 ゲーム版 アニメ準拠ルートでは最期がアニメと異なり、障壁消失直後の戦いで綾人に敗れて死亡する。ルートによっては綾人と和解することも可能。 神名麻弥(かみな まや) 声 - 橋本一子 綾人の母(TV版では義母、劇場版では実母)。研究熱心なために家を空けがちで、そのことを内心で詫びている。 実はMUの女王(総督)であり、奏者を育て導くコンダクター(指揮者)としての使命を担う。実は、逆神隠しによって現れた少女の一人で、一時的だが六道の養女として育てられていたが、六道の下から姿を消す。 奏者の資格をもっていたが、成長したため資格を失う(映画版では、覚醒したときすでに綾人を妊娠していたため資格が綾人に移る)。綾人を奏者とすることに執着し、綾人をバーベムから守るためにTOKYO JUPITER事件を引き起こした。本名は「マヤウェル・アル・パディス」。 最終決戦にて、綾人と久遠の覚醒によってコンダクターの使命を終え、虚無感に苛まれている中、二体の真聖ラーゼフォンの戦いに遙と共に巻き込まれる。その後、異世界にて助けた遙に綾人への母としての感情と、その綾人を奪った遙への嫉妬を打ち明けながらも綾人の「親離れ」を認識し、「息子を頼みます」と告げて二人の関係を認め、世界から「退場」した。劇場版 綾人の実母で、かつて神名という男性と交際していたが、バーベム卿の手によって引き裂かれる。しかし、すでに妊娠しており綾人を身篭っていた。その為、奏者の資格が綾人に移った事から、自身は奏者を育て導くコンダクター(指揮者)としての使命を担う。以降の立場・行動はTV版と同様。 養父である六道には、子供(綾人)を産む決意を伝えていた。「愛した記憶は失っても、愛した事実は消えない」と。 その後、六道の手引きでバーベム卿から逃れるが、恋人・神名が殺されたため、東京へ避難。TOKYO JUPITERを引き起こす。 漫画版 バーベムが登場しないため、諸悪の根源として登場する。TV版と違って感情を顕にする事が多い。ラーゼフォンの暴走で飛ばされたこの世界で迫害を受けてきた所為で、現在の人間の世界に激しい憎悪を抱いている。その身体には生々しい傷跡が多数刻まれている。調律によって現在の世界を自分が本来居るべきMUの世界に書き換える事を目的とし、その為には手段を選ばない。最終決戦にてベルゼフォンに搭乗し、綾人と対決。一時はその圧倒的な力でラーゼフォンを追い詰めるも、真聖ラーゼフォンの前には敵わず、さらに結果的に自分の手で殺めた久遠の言葉を受け、戦意を喪失。MUの世界共々消滅した。 ゲーム版 エンディング次第ではMUの世界を作り上げたり、六道、綾人と親子三世代で暮らす結末などがある。バーベム傾向編ではTERRA本部の爆発に巻き込まれ、綾人に母としての言葉を残して死亡する。 九鬼正義(くき まさよし) 声 - 大塚芳忠 TOKYO JUPITER内のMU総督府の防衛指揮を執る責任者で、階級は一佐。嘗ては国防部所属の自衛官であったが、MU大戦前より麻弥の計画に賛同し、人類を裏切ってMUに寝返る。麻弥には絶対服従の様子。功刀に戦術融合弾の使用を命じた張本人であり、浅からぬ因縁がある。最大級のドーレム「ラルゴ」で出撃し、ニライカナイを襲撃するも、功刀の策にはまり死亡。劇場版 劇場版では、MU軍を指揮する軍人というよりラーゼフォンシステムを管理してる技官的に登場しただけで、出撃することは無かった。 三輪忍(みわ しのぶ) 声 - 浅川悠 TOKYO JUPITER内のMU総督府の副司令官で階級は一尉。状況や戦場に応じてドーレムに指示を出すことが出来る存在。MU大戦以前は九鬼同様に国防部所属の自衛官であり、功刀とは同期の仲だった。MUによる楽園の創造を目指す理想家だが、それはかつて想いを寄せていた功刀の影響が大きい。 障壁消失後はMUのやり方に疑問を抱き始めたが、麻弥にとってはもはや用済み扱いでドーレム「アレグレット」の奏者と同調させられて連合と戦う。最期はキャシーを殺害した事で激昂したエルフィに倒され、「素晴らしい理想郷」の幻を見ながら死亡した。公式ガイドブックでは父親からの手紙が来ていた模様。小説版「夢みる卵」では自衛官時代のエピソードが描かれる。劇場版 ラーゼフォンシステムのオペレーター的に登場したのみ。 ゲーム版 ゲーム版ではルート次第で九鬼と交際中である事が確認できる。ただし、限定版付属のブックレットによると、これはアニメと異なるゲーム独自設定であり、本来の設定では九鬼の事は軽蔑すらしていた。
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TOKYO JUPITER(トーキョー ジュピター)
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「ラーゼフォン」の記事における「TOKYO JUPITER(トーキョー ジュピター)」の解説
核攻撃を受けたMUが東京を覆い隠すために作り出した超巨大ドーム。MU側での呼称は「フン・ラカン・トゥクール」。絶対障壁と呼ばれる破壊不可能な壁で覆われ、2300万人が閉じ込められている。外部からは木星に似た表面模様が見えるが、内部から壁は視認できず、陽光や星の光は自然に透過している。障壁との境の地形は底が見えないほど深く抉り取られている。また、内部は外部に比べ時間が6分の1ほどの早さ(ただし4話の時計の秒進行は4分の1であった)で進むため、物語冒頭では外部の世界と12年分の時間差(遅れ)が生じている。一般の住民は緩やかな精神支配を受けており、幽閉状態に疑問を抱かず、大戦以前の記憶は改ざんされ、空中都市の出現・消滅等もあまり気にせず日常生活を営む。物語中盤では更に強化され、上空一面にドーレムが常駐していても気がつかなくなっていた。次第にムーリアンに変化し奏者となるものもいる。
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