来留主家
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「モンスター娘のいる日常」の記事における「来留主家」の解説
来留主 公人(くるす きみひと) 声 - 間島淳司 本作の主人公。墨須のミスから他種族間交流のホストファミリーにされた青年。ミーアが来るまでは特に他種族との接点はなく、テレビなどで見てその存在を知っている程度だった。しかし、他種族に対しても全く差別することなく普通に接しており、そのために、関わった他種族の女性達から次々に信頼と好意を寄せられている。性格は基本的に温和で面倒見がよく、お人よしなところがあり、細かいことは気にしないが、他種族に対して度を越して差別的な言動を取る人間に対しては怒りをあらわにし、鉄拳制裁を加えるという熱い一面もある。一人称は「僕」(第6巻以降は時々「俺」)。 彼女たちの積極的かつ人間離れしたアタックや行動に振り回され、普通の人間なら死にかねないような目に遭うことも少なくないが、それにもめげず彼女たちの面倒を見ている。墨須から他種族間交流法の結婚に関する改正(後述)のテストケースについて聞かされてからは、彼なりにそれに前向きに取り組もうとしている。なお、その人間離れした頑丈さのため、医師やララの興味の対象にもなっている。ミーアたちが来てからというもの、だんだんと巻き込まれ体質が定着しており、墨須を始めMONのメンバーたちも、それを見越した上で先回りして行動している節がある。 前述の通り他種族の少女たちも普通の女の子と認識しているため、彼女たちを女性として意識しているが、ドッペルが呆れるほど根が真面目であり、手を出すと禁則事項に抵触しかねないことから自重している。なお、脚フェチであるらしく、ラクネラと初対面時に彼女の脚部に魅力を感じている。また家事が得意で、ミーアやティオが買った人間用の服のサイズ直しなど裁縫ができるほか、料理はかなり手の込んだものでも作ることができ、食事の支度をほとんど一手に引き受けている。そのためか、食べ物を無駄にする行為は許せないらしい。家事はもともと好きであるらしく、まめなところもあるため、家事をしている時は生き生きしていると言われている。なお、中学時代はバリバリの中二病だったらしく、今では黒歴史としてその過去を封印している模様。 正確な年齢は不明。ただし、自動車の免許が取れる年齢には達しているとみられる。学校や会社に通っている描写はないが、アルバイトはしている模様。家族は他に両親がいるが二人とも海外赴任中で、そのためミーアが来るまでは一軒家の自宅で一人暮らしをしていた。自宅の住所は埼玉県朝霞市紋星町6-6-6。なお両親は、自宅が他種族の少女達のホームステイ先になっていることや、勝手に自宅が改装されていることは知らない。 前述の通りちゃんと名前があるのだが、初回に墨須に一度呼ばれたきりで、以後は「だぁりん」、「彼氏さん」等あだ名でしか呼ばれていない。 月刊コミックリュウで連載しているクミカのミカク2巻の背景の一コマにモブの一人として登場している。 ミーア 声 - 雨宮天 ラミアの少女。身長(全長)7〜8m、バスト86cm(Fカップ)、ウエスト55cm、ヒップ90cm、体重は秘密。 誕生日は10月31日(さそり座)。 来留主家に最初にやって来た他種族の少女。墨須のミスによって、本来はホストファミリーではなかったはずの公人の元に連れてこられたが、蛇である自分の下半身に怯えることなく、初対面の時から差別感情なしに普通に女の子として接してくれる公人に惹かれ、本人の希望でそのまま彼の家に滞在している。 行動的かつ情熱的な性格で、たとえ禁則事項を破っても、愛があれば何も問題なく乗り越えられると楽観的に考えており、公人に積極的にアタックしてくる。ただし、つい力の加減が効かなくなったり、周囲が見えなくなったりすることも少なくなく、周囲を顧みず振り回した尾で公人やセレアを打ちのめしてしまったり、愛情表現の全身締め上げなどで公人に怪我をさせてしまうことがある。その後、来留主家に次々と他種族の少女が増え、しかもほぼ全員が公人に明確な好意を示しているため、危機感とライバル意識を強めている。蛇らしく狡猾に策を巡らそうとすることもあるが、根が単純で裏表がないためか、今ひとつ狡猾になり切れない。なお、小さい頃は引っ込み思案な性格だったらしい。 ホラーやオカルトの類が全くの苦手で、身近でそのような出来事があると恐怖心から見聞できず現実逃避に走ろうとし、うっかり目撃してしまうと即時に気絶してしまう。ララが来た当初も、彼女が首を外すところを見ると卒倒していた。 蛇の特性上、味覚は人間よりも鈍く、そのためもあって料理が壊滅的に下手である。やる気こそは見せるものの、レシピ通りに作ろうとせず、思い込みで本来は入れないはずの調味料を入れてしまうため、元の料理とは似ても似つかぬゲテモノ料理となり、食べた者を失神させたりトイレに直行させたりしている(第45話での公人曰く「最近は食べられるレベルになった」らしい)。ただし、卵が好物である関係上、ゆで卵だけはまともに作れる模様。 日本にやってきた真の理由は、ラミア族の風習である「一族の夫」を探すため。しかし公人に出会ってからは、一族ではなく自分ひとりのものにしたいと思うようになっている。 体の構造上、下半身は人間と同じ形の下着を穿くことができず、貼りつける形の特別な下着をつけている。上半身は人間とほぼ同じだが、ブラジャーはあまりつけないらしい。なお、変温性の種族であるため、朝(特に気温の低い日)に弱く、ある程度身体が温まるまでは動きが鈍くなり、自由に行動できない。 単独での外出許可証も入手しており、気ままに外出したり部屋でのんびりしたりと自堕落に過ごしていたが、第43話でメロやラクネラに触発され、公人の家の近所の神社で、巫女のバイトにありついた。 公人のことは「だぁりん」と呼ぶ。 パピ 声 - 小澤亜李 ハーピーの少女。バスト70cm(Aカップ)、ウエスト51cm、ヒップ75cm、体重31kg、翼開長約4m。 誕生日は3月21日(おひつじ座)。 来留主家にやって来た2人目の他種族の少女。後述のようにトリ頭であることが原因でホストファミリーの居場所をすぐに忘れて逃げ出すため、引き取ってくれるホストファミリーが見つからず、結局、墨須によって公人に押しつけられた。その後は時々抜け出して遊びに行くことはあるものの、逃亡はせず来留主家で暮らしている。一人称は「パピ」。 覚えたことも三歩歩けばすぐに忘れるほどのトリ頭 であるため、他種族間交流法も全く理解しておらず、一度理解しようと試みた時には知恵熱で頭から煙を噴いて失神寸前に陥っている。天真爛漫で人懐っこい性格をしているが、街中で人目もはばからず平気で裸になって水浴びするなど、よくも悪くも無邪気で子供っぽい。その反面、母性本能が強く面倒見が良いという一面もあり、スーを気にかけて守ろうとしたり、また近所の子供たちの遊び相手となったりもしている(ただし、ホストである公人に無断で抜け出して行っていることも多い)。ちなみに、子供たちからは「鳥の(お)ねーちゃん」と呼ばれて親しまれている。 なお半身が鳥であるが、鳥肉も気にせず食べられる。動きやすいラフな薄着をしていることが多いが、種族の特性から体温が高めで、羽毛もあるため寒さには強い模様。 小柄な体格と外見、またそれに見合った性格から幼い子供だと思われがちだが、実はミーアやセントレアと同い年。 女しか居ないハーピーの社会で男兄弟に憧れて育ったため、公人のことを兄のようだと言って慕っている。ただし、トリ頭のせいか男兄弟というものを間違えて理解しているふしがあり、実際は異性として好きらしい。隙を見てはあっけらかんと公人にアタックをかけており、ミーアたちの嫉妬を引き起こしている。 実は、住んでいた村に他種族間交流法に基づく留学の話が来たときに一族の中で唯一興味を持ち、何となく皆に黙ったまま村を出て日本にやって来たらしい。そのため、母親がやって来た時は(母親の言動も誤解を招くものだったせいもあり)自分を連れ戻しに来たのだと思い込んでいた。 公人のことは「ご主人」と呼ぶ。トリ頭のため、公人の本名はちゃんと覚えていないらしい。 月刊コミックリュウで連載しているクミカのミカク2巻の背景の一コマにモブの一人として登場している。 セントレア・シアヌス 声 - 相川奈都姫 ケンタウロスの少女。バスト103cm(Iカップ)、ウエスト61cm、ヒップ測定不能、体重は秘密。走行時の最高速度は時速60km。 誕生日は11月28日(いて座)。 来留主家にやって来た3人目の他種族の少女。自分が認めた親しい者には「セレア」と呼ばせている。(当然ながら)足の蹄には蹄鉄を打ち付けてある。 仕える主を捜し求めて街中を走っていた(本来違法だが、墨須の許可を得ていた)ところ偶然に公人と出会い、ひったくり犯から自分を盾にして怪我を負ってまでかばってくれた公人に感激し主と認め、来留主家にホームステイすることになる。 騎士の家系に育ち、子供の頃から戦士としての教育のみを施されてきた。そのためか基本的には非常に生真面目な性格で、ホームステイしている少女たちの中では一番の常識人であり、ツッコミ役に回ることが多い。年相応の少女らしい感性も持ち合わせているものの、その生い立ちや性格のためにそれをどう表せばよいのか分からず、空回りしたり押し殺してしまったりしがちである。子どもの頃からの教育も相まって、「ここは私に任せて先に(以下略)」などのファンタジー世界的シチュエーションにも憧れ、時々トリップしたりする。また、日本の漫画やゲームに詳しいが、割合メジャータイトルしか見ない・プレイしない上にその内容を鵜呑みにしているらしく、知識が多少偏っているところがある。また、発情期など種族としての本能には逆らえない。常に剣を所持しているが、銃刀法に関わるため人間の社会では模造刀にしている ものの、膂力は相当に強く、大型種のミーアとメロを2人同時にプールから引き上げたり、倒木をランスのように使った一撃で暴走イノシシを一撃でKOしている。 種族の特性から非常に胸が大きい。バストサイズは本人が恥ずかしがって小さ目に申告しているらしく、実際は公称値よりさらに大きい模様。既製品に合うサイズがないのと、もともとケンタウロスには下着をつける習慣がないこともあり、普段はブラジャーをつけていない。たまに水着やブラジャーを着用してもすぐに外れたり千切れたりするなど、胸の大きさを強調するような描写が多い。また、ミーアとは対照的に馬の特性から人間より鋭い味覚をしているが、野菜しか食べられないため、料理をしてもツナや卵の味見が出来ない。ニンジンが大好物だが、いかにもあからさま過ぎてからかわれるのが嫌で、必死に隠しているらしい。 実は純血のケンタウロスではなく、人間とケンタウロスのハーフ。ただし、外見的にも性質的にも純血のケンタウロスとの違いは特に見られず、そのために本人も母親から知らされるまで知らなかった。もともとは種族のために「当て馬」となる男を探しに日本にやってきた。 公人のことは「主殿(あるじどの)」と呼ぶ。 スー 声 - 野村真悠華 少女の形をしたスライム。身長・体型・体重は水を取り入れることで変化させることができる。バストの最大値は100センチ越え。 誕生日は1月31日(みずがめ座)。 他種族間交流法に基づいた留学生ではなく、手段は不明だが密入国してきたものとみられる。そのため、公人と出会った時点では人間社会の常識は全くなかった。本来ならば他種族間交流法によって強制送還されるところであったが、墨須は面倒だということで見て見ぬ振りをしており、そのまま4人目の他種族メンバーとして来留主家で暮らしている。 普段は少女の形態をとっていることが多いが、本来は不定形であり、人間(服装込み)やクッションや服などの形に自在に変形したり、路上のゴミ箱に擬態したりすることができる。スーという名前はパピがつけたもの。服を着ても濡れてしまうため全裸状態が基本だが、後に公人のおさがりのレインコートと長靴を貰い、外出時はそれを着用するようになった。 周囲の人間の行動を真似ることが得意であり、真似を通じて周囲とのコミュニケーションをとろうとする。最初は殆ど喋れず、コミュニケーションを取ることが困難だったが、次第に人間の言葉を覚えて意思表示ができるようになり、やがて不自由なく人間と会話し意思の疎通ができるようになった。 体が乾燥すると機嫌が悪くなるなど、水分を求める本能があり、時折水に濡れた他のメンバーに襲いかかることがある。しかし、大量の水(プール、川、雨など)に入ると逆に体が溶け出してしまうため命に関わる場合もある。また、寒冷地では体内の水分が凍るため、こちらも危険。 吸収したものによって性格や外見、知能が左右されることがある。ミーアの料理や毒を含んだものを食べても死ぬことはない が、毒が抜けるまではかなり毒舌な性格になる。なお、体の水分を自力で濾過し、胸から水を分泌させて飲ませることもできる模様。 頭の触角を通じて、接触した相手の感情や記憶などを読み取ることができる。また逆に、触角を通じて自分の意思を相手に伝えることもできる模様。他にも、フローリングの床を這うことによって拭き掃除をしたり、野菜を体の中に通すことによってその皮剥きをしたりと、幅広い能力を有している。 公人のことは「マスター」と呼ぶ。スーパースー ローヤルゼリーを吸収して巨大化したスー。過去に巨大化したときよりも遥かに戦闘力と知能が高い。 体は圧力をかけて人型を維持しており、体内には高圧の水を発射するための器官を備えている。弱点は変わらず大量の水。 メロウヌ・ローレライ 声 - 山崎はるか 人魚の少女。身長(全長)178cm、バスト85cm(Dカップ)、ウエスト55cm、ヒップ92cm、体重49kg。 誕生日は2月28日(うお座)。 来留主家にやって来た5人目の他種族の少女。愛称はメロ。手違いや成り行きではなく、初めから来留主家でホームステイするために墨須によって連れてこられた(ただし、事前に公人の了解は取っていなかった)。下半身が魚で陸上歩行が出来ないため、移動する際は車椅子を使っている(後に自動車椅子に乗り換えた)。一方、水中では文字通り水を得た魚のように自由自在に泳ぎ回ることができ、ずば抜けたスピードと高い跳躍力を誇る。陸上であっても尾鰭の一撃でパピをKOできるほどで、淑やかな見た目に反して運動能力や筋力はかなり優れているとみられる。ゴスロリ系の服を愛用しており、また後述のレンに対しても喜んで貸したりと着せる方にも興味がある模様。 おっとりした性格で、どちらかと言えば常識人の部類に入り、セレアと同様に皆のストッパー役や緩衝材になることが少なくない。その一方で恋愛(特に悲恋)の話となると妄想が暴走して周囲が見えなくなり、突飛な言動に及ぶことがある。 人魚姫を読んだ影響で悲恋に憧れており、公人の愛人でいたいと思っていた。しかし、公人たちとの触れ合いを重ねていくうちに徐々に考えを改め、やがて公人に対してはっきりと恋愛感情を示すようになる。母親との一件を経て公人の一番を目指すようになったが、今度は周りのメンバーに愛人になってみないかと勧めるなど、悲恋脳自体は治っていない(ミーア曰く「更にタチ悪くなった」)。 なお、人魚ではあるが魚を食べることには抵抗がない。 体の乾燥を防ぐため、皮膚の表面は常に粘液で覆われている。そのため、ブラジャーのかわりに滑り止めのついた特別製の水着をつけている が、不意に外れてしまうこともある。彼女のためにプール付きの防水室が作られたが、MON(後述)のメンバーの休憩に占拠されることもある。 言葉遣いや立ち居振る舞い、趣味などに育ちの良さを感じさせるところがあり、セントレアを思わず傅かせる程の高貴な雰囲気を放つこともあることから、彼女から相当な高位な立場の人物ではないかと推測されていた。実際に水族館を“顔パス”で入場できるなど、世間に広く顔を知られているような描写がある。その正体は人魚王国の正統王位継承者であり、正式なフルネームは「メロウヌ・ローレライ・ド・ネプチューン」。実家からの仕送りを、生活費として公人に渡している。本当は働くことを希望しているが、母親からOKが出ていないらしい。 公人のことは「だんな様」と呼ぶ。 ラクネラ・アラクネラ 声 - 中村桜 アラクネの女性。身長198cm、バスト92cm(Hカップ)、ウエスト55cm、ヒップ87cm、体重82kg。 誕生日は6月27日(かに座)。 他種族間交流法に基づいた正式な留学生だが、下半身が蜘蛛という特殊な外見故に人間から奇異の目で見られることが多く、自分の姿が人間にとって恐怖や嫌悪感を呼び起こしやすいことも自覚している。最初のホスト先である九菜月一家からも気味悪がられ、「苦難」「試練」扱いされ、更には、加瀬木(後述)にホスト権をあっさり金銭で譲渡されてしまうなどといった過去の経緯から、人間と言う種族に不信感を抱いていた。加瀬木が公人家のモンスター娘を利用して金儲けを企んだことがきっかけで、そのホストである彼の存在を知るものの、当初はその公人でさえも他の人間同様偽善者と見做し、信用していなかった。しかし、拉致事件を通して徐々に公人に心を開くようになり、墨須との交渉により来留主家に6人目の他種族として迎え入られる。パピが「ラク姉」と呼んだことから、公人も「ラク姉さん」と呼んでいる。 年齢は不明だが、飲酒していると思しき描写があり 少なくとも20歳には達しており、来留主家の他種族メンバーの中では最年長とみられる。実際「ラク姉(さん)」という呼び方も示すように大人びたところがあり、セントレアと並んでツッコミ役に回ることが多い。基本的にクールな現実主義者で、人間が他種族に対して恐怖感を抱くこと や、相手に寄って好き嫌いがあることなどに対しても一定の理解を示している。しばしば泰然自若とした言動を見せ、時に悲観的・ニヒルな発言をする一方、糸で遊具を作ってパピとスーの遊び相手になったり、メロのお家騒動があった時に、メロが帰ってこないのではと不安がるパピとスーをなだめる、公人の悩みを見抜いてアドバイスを送るなど、面倒見も良い。また、公人や他種族仲間を守るために必要であれば、冷静に計算した上で自分の力や姿を敢えて利用することもある。 上記のように精神年齢が高く、きわめて常識人であるという側面を持ちつつ、快楽主義的で無類のいたずら好きという一面もあり、特に生真面目で堅物のセントレアによくちょっかいをかけて遊んでいる。公人たちと出会う前も、キラービーのキーラをはじめ色々な方面にちょっかいを出していたらしい。また、蜘蛛の特性からか、自らの糸で他人を縛ることが好きでかつ得意であり、性格的にもドSの気がある。同時に公人を気に入ったのも、最初はSっ気を刺激された部分もあったようだが、元ホスト先の娘の一件などを経て、公人に本気で好意を抱くようになった。 緊縛プレイ以外にも糸を使うことはたいてい得意で、あやとり、糸電話、編み物(その気になれば高速編み物も可能)、釣り、ワイヤーアクションなどを器用にこなすことができる。また、自らの糸を各種企業・研究機関に提供し、その際得る謝礼からいくらかを生活費として公人に渡している。 移動速度がどの程度か不明であるが、セントレアが公人を連れて家を飛び出したときには、早駆けで相当の距離を走ったにもかかわらず、いつの間にか追いついて二人の窮地を救っている。このことから、ある程度素早く移動できるものと思われる。 水が苦手らしく、風呂はいつもシャワーで済ませて浴槽には入らず、プール(ポルトのスポーツジム)にも同行しなかった(本人は下半身の“書肺”が水につかると窒息すると言うが、呼吸は上半身だけでも可能)。また、温泉ですぐのぼせてしまったり、雪の中では休眠状態に陥りそうになったりするなど、温度の変化にも弱い模様。そもそも出不精なところがあって外出することはあまりなく、公人たちが出かける時も家で留守番をしていることが多い。また、糸で縛れない相手(スライムのスー)も苦手だが、スー個人を嫌っている訳ではない。 実は人間とアラクネが共存できるか見定める為に人間社会へ送り込まれてきた、アラクネの先遣隊。その結果を同胞に報告する際「大げさすぎ」「やってみれば何とかなる」と啖呵を切ったことが、アラクネ達に変化をもたらす。 公人のことは「ハニー」と呼ぶ。 ララ 声 - 加隈亜衣 デュラハンの少女。身長158cm、バスト85cm(Eカップ)、ウエスト54cm、ヒップ84cm、体重不明。 誕生日は12月25日(やぎ座)。 公人に脅迫状を送った「もう一人のD」。自身を「死神」と名乗り、公人の首を大鎌 で刈り取ろうとしていた。しかし実際は単なる中二病で、かつ、かなりのドジっ娘である。公人の首を狙っていたのも、「死にそうなのになかなか死なないから」という理由からだった。 重度の中二病であると同時に自分勝手なところがあり、「死にそうな人がいないから」という理由で、ホームステイ先が見つかってもすぐに逃げてしまっていたらしい。しかし、頭部と体とで性格に違いがあるらしく、頭部をうっかり落として体だけになった時には、半べそになって公人に縋ったり、お菓子に無邪気に喜んだりなど、ドジッ娘だが素直という一面が表に出てきていた。最終的には中二病自体は治っていないものの騒動を起こしたことを反省し、そのまま7人目の他種族として来留主家にホームステイすることになった。 普段は中二病的な仰々しいセリフ回しを好み(本人は「義務」だと思っている)尊大な態度を取ることが多いが、実はむしろ気が弱いところがあり、墨須をはじめとする「他種族間交流コーディネーター」を「組織」と呼んで怖れており、墨須に叱られると震え上がって何も言えなくなる。しかも、大勢の人前では恥ずかしがったり、子供に対する接し方に戸惑ったりするなど、重度の人見知りでコミュニケーション障害の気がある。また大仰な言動の割に存在感が薄く、本人はその気がないのに「気配を消している」と思われることがある。これらのことに加えて神出鬼没であるため、温泉旅行(出発時にはいなかったが、いつの間にか合流していた)にも人魚王国への旅行にも誘ってもらえなかった。 黒づくめの大鎌、甲冑、ロングコートを身に着けているが、甲冑は重いので普段は着ようとせず、お気に入りのコートも、夏はどうするか悩んでいる。ユウヒ(後述)に見舞い品として贈ろうとした複数のぬいぐるみがいずれも奇天烈なもの(本人が作成したものかは不明)だったことから、特異な美的センスの持ち主である模様。 本名(本人は「真名」と称する)にコンプレックスがある模様で、墨須に本名を明かされたときには抗議していた。ただし、来留主家に入ってからは普通に「ララ」と呼ばれている。 公人が危険な目にあって失神したとき(作中では「臨死体験」と称している)には、一面お花畑の空間で公人と二人きりの対話ができる。その時の服装は、いつもの黒ずくめのものとは違い、明るい色のノースリーブでハイネックのワンピースとニーソックスで、頭のアホ毛もなくなっている。また、態度も穏やかで、言葉遣いも普通になっており、性格も素直なものとなっている。そのため、ユウヒの件で悩んでいた時も、現実で公人に相談するが、いつもの中二病的発言で悩みの内容が伝わらず、また、本心を誰かに聞かれると恥ずかしいからという理由で、わざと公人をこの空間に呼び、素直に本心を語ったこともある。このときの公人の記憶は(現世から続いているものではあるが)その空間内だけのものであり、現実では失われてしまうようである。 その他にも、現世に留まっている霊体を強制的に成仏させたりと、死神というだけあり、不可思議な能力をいくつか備え持っている。 しかし当の本人は、この様な様々な能力を皆には隠しているようで、吸血鬼騒ぎの時、メロ達が現場に駆けつけた際には、物陰に隠れている。 他のホームステイ仲間の他種族の少女たちとは違い、公人と「結婚」することには興味はないらしい。しかし、公人の死の運命を跳ね除ける力強さや優しさに興味を持っていたり、「死んだら魂は私のもの」と発言するなど、好意のようなものは持っている模様。 公人の入院中に出逢った病弱の少女ユウヒに対し、彼女を病苦から解放するためにゾンビーナの歯を盗み、彼女をゾンビ化させてしまう。 公人への呼び名は現時点では不明。
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