来生三姉妹の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:25 UTC 版)
「キャッツ・アイ」の記事における「来生三姉妹の関係者」の解説
ミケール・ハインツ ドイツ人の画家。来生三姉妹の父親。幻の古代ギリシア彫像「アフロディーテ」(途中より「アテナイのアフロス」に呼称変更)を所有し、世界中の美術シンジケートから狙われる身となったため、身内に害が及ばないよう公式の記録では大戦中に死亡したことになっている。クラナッフ・シンジケートの企みから身を隠し、生死も行方も不明であった。生死の懸念をしていた来生三姉妹は、父の愛していたレストランの長期リザーブが切れる日に何らかのアクションがあるのではないかと一縷の望みを託して待っていた。20年の座席リザーブが切れる直前、ハインツ本人からリザーブを5年更新する旨の予約電話が入り生存が確認される。 真璃絵が三人目の子を身篭っていた時期、シンジケートの手が迫っているのを察知。家族に危害が加えられるのを避けるため、身を隠した。翌年生まれてくるその子が女の子だったら「愛」と名付けるよう、名前とその願いを込めたメッセージを吹き込んだレコードを二人の娘へのクリスマスプレゼントと共に贈った。しかし、まだ愛の顔を直接見たことはない。 永石(ながいし) 声 - 大木民夫 ハインツや真璃絵から多大な恩を受け、生涯忠義を示している男性。夫妻が託した財産や美術品などの管理や運用、キャッツの仕事の手助けを行うなど、来生三姉妹を支える執事的な役割を担っている。仕立ての良いスーツを着こなし、長身で堂々とした体躯。白髪で髭を蓄えた初老の紳士。姉妹を様付けで呼ぶ。アメリカ大統領の椅子を揺さぶれるほどの機密情報を持ち、ゴダールからは「将軍」と呼ばれ、傭兵をしていた時期もある等、経歴に謎の多い人物。普段は穏やかな笑みを浮かべているが、厳しい表情で場を締めることもある。『007』のファンで、自ら身に付けるスーツやキャッツが使用する特殊器具や改造車などにその趣味を盛り込んでいる。原作では基本的に苗字で呼ばれるが、アニメでは永石定嗣(ながいし さだつぐ)とのフルネームが設定されている。 守屋(もりや) / 三宅(みやけ) ハインツと取引のあった画商で、三姉妹にハインツの生存を伝えた人物。クラナッフ・シンジケートの正体を知ったために殺されかけ、この時失った左腕は義手になっている。シンジケートから逃れたのち、存在を隠すため「三宅」と偽名を使い、渋谷で画廊を営んでいる。なかなかのロマンス・グレーで、愛は父性と憧れを感じていた。 ゴダール 国際美術協会の会長を務めるフランス人。ハインツの友人の一人。美しく健やかに成長した瞳と泪に再会し、感慨深い思いを抱く。キャッツの正体がハインツに縁の者であることに気付いていた。画家としてのハインツのファンでもあり、作品を多く所有している。それらを来生姉妹に受け取って欲しいと申し出る。 巽 忠恭(たつみ ただあき) 若き日のハインツの親友であり、真璃絵の許嫁だった男性。真璃絵の心がハインツに向いていることを悟り嫉妬と怒りに駆られ、彼を罠にはめて大戦渦中のヨーロッパへと追いやった。しかし、それを追った真璃絵も失うことになり、これを悔いて生涯結婚もせずに事業に打ち込み成功を収めた。しかし、後悔と罪悪感に囚われた心は、金や名声では満たされなかった。ハインツが描いた真璃絵の肖像画を眺めるばかりの余生を過ごしていたある日、その絵を盗みに侵入してきた泪を一見し、真璃絵と縁のある人物だと悟った。後日、真璃絵の名前を用いキャッツを呼び出す。 巽 雪乃(たつみ ゆきの) 忠恭の養女。常に忠恭のそばに添い、身の回りの世話をしている。口数は少ないが、忠恭と泪との一連のやり取りも把握している。 来生 真璃絵(まりえ) ハインツの妻で来生三姉妹の母親。故人。親同士の決めた政略結婚を目論まれ、巽の許嫁であった。しかし、ハインツに心惹かれ、婚約を反故にする。怒りと嫉妬に駆られた巽の罠にはまり、ヨーロッパへ身を移したハインツの後を追う。その後ハインツと結ばれ、密かに日本に身を移して家族4人で暮らしていた。三人目の子を身篭っていた時にハインツは家族から離れたため、愛を出産後、母娘4人で生活をしていた。いつ頃亡くなったのかは定かにされていない。若い頃は現在の泪にとても良く似た、優しくて聡明な美人であったという。 河野 哲(こうの てつ) 声 - 竹村拓 愛と同じ高校に通うボーイフレンド。女生徒に人気があるが、少し優柔不断な面もある。父親は大橋美術館の館長をしている。俊夫のような刑事になるのが夢である。 和美(かずみ) 声 - 川島千代子 愛の同級生。哲に好意を寄せている。新聞部に所属している。ある満月の夜、民家の屋根伝いに逃げるキャッツの写真を偶然に撮るが、カメラを月に合わせて設定していたため人物の特定が出来る写真にはなっておらず、キャッツの正体は分からなかった。しかし、うろ覚えながら瞳のシルエットに似ているような気がすると浅谷に話したことから、キャッツの犯行予告日に来生家に泊り込み三姉妹を監視する役回りを引き受ける。だが、特ダネを掴もうという自身の企みをキャッツに見抜かれてしまい、ジュースに睡眠薬を盛られ、まんまと出し抜かれてしまう。後に愛と同じ大学の写真科に進学する。 岡山(おかやま) 愛が高校3年生の時の担任教師。人当たりの良い表情を見せる二枚目。しかし、実は裏表のある性格で、女性の前では非常に紳士的だが、男性の前では毒を含んだ本音と、メタボな腹が突き出る。家庭訪問で来生家を訪れた際、瞳に一目惚れ。愛の進路指導を口実に頻繁に瞳のもとを訪れ、アプローチをかけるが袖にされた。
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