レジェンドとその関係者
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「海賊戦隊ゴーカイジャー」の記事における「レジェンドとその関係者」の解説
地球を守り続けてきた、歴代スーパー戦隊34組の戦士たち。ゴーカイジャーが地球にやって来る数年前に宇宙帝国ザンギャックと戦い撃退に成功したものの、その代償に戦う力を失い、現在は伝説として語り継がれている。彼らの力はレンジャーキーに姿を変え、ゴーカイジャーの手中にあったが、ザンギャック壊滅後はそれぞれの持ち主の手に戻った。原典で死亡した戦士も参戦しており、作中に登場した彼らはいずれも変身した姿である。レジェンドたちの関係者も合わせ、本作品での登場順に各戦隊ごとにまとめて記載する。1話に複数の戦隊のレジェンドが登場した場合はそれらをまとめて記載する。 戦士としての力を失ったレジェンドたちはそれぞれ日常の人生を歩んでおり、中にはゴーカイジャーに大いなる力を託す者もいればレンジャーキーを手に入れて戦士の力を取り戻そうとゴーカイジャーに接触する者もいる。また、ゴーカイジャーが彼らをレジェンドとは知らずに出会う場合もある。原典でのキャラクターの詳細についてはそれぞれ名前のリンクを参照。 企画当初は、変身後のヒーローのみを登場させる予定であった。宇都宮は、最終3話は監督の竹本昇の尽力により全戦隊からの出演を達成できたと証言している。 小津 魁(おづ かい) 第2話・第3話に登場。元魔法戦隊マジレンジャーのマジレッドである魔法使い。ゴーカイジャーと初めて接触したレジェンド。 服装は原典最終話(Final Stage)での「インフェルシア親善大使」と同じであるが、大人びた性格になっており、髪色は当時に比べて茶色になっている。「魔法を忘れた魔法使い」と名乗り、マーベラスとハカセに試練を課して勇気を試し、宝のためではなく仲間のために勇気を奮い立たせたハカセに「宇宙最大の宝を手に入れるには34のスーパー戦隊の大いなる力を解放する必要がある」と告げ、お宝の存在とマジレンジャーの大いなる力を託す。レジェンド大戦の影響でマジレッドへの変身能力を失っていると同時に、自ら魔法を使うこともできなくなっているため、一時的に天空聖者フレイジェルの協力を得ている。 ドギー・クルーガー、礼紋 茉莉花(れいもん まりか / ジャスミン)、赤座 伴番(あかざ ばんばん / バン) 第5話に登場。かつて特捜戦隊デカレンジャーとして宇宙の犯罪を取り締まった宇宙警察地球署所属の刑事たち。 元デカマスターで地球署署長のドギーは署内から逃亡したマーベラスを一度は確保するも、トリガー星人ブラムドが地底ミサイルによる地球の大都市を同時多発的に大爆発させる作戦を行う現場に遭遇する。敵の作戦を食い止めようとする過程の中でマーベラスの誇りを信じるとともに彼を解放し、デカレンジャーの大いなる力を託す。最終話にてドギーはデカマスターキーを手にしており、宇宙に旅立ったゴーカイジャーをシグナルマンと共に見送る。 元デカイエローであるジャスミンは警察署内でゴーカイジャーと遭遇し、海賊行為の容疑でマーベラスを逮捕しようとする。元デカレッドであるバンは事件が終わった後に調査報告をするためにドギーの元へ現れ、ゴーカイジャーの海賊容疑はザンギャックの捏造だったことを伝え、ゴーカイジャーに「俺たちの力を下手に使ったら承知しない」との言葉を送る。 3人とも原典と同様の制服を着用し、ジャスミンはSPライセンスを、ドギーはマスターライセンスをそれぞれ逮捕執行および連絡に使用しているが、変身はできない。バンの髪型は『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』の時と同じく、長髪となっている。番組当初はゲストはレッド役のみという方針であったが、バン役の載寧龍二のスケジュールの都合からドギーがメインとなり、また第5話監督の坂本浩一がジャスミン役の木下あゆ美のファンであったことから出演を要望した。 漢堂 ジャン(かんどう ジャン)、マスター・シャーフー 第7話に登場。元獣拳戦隊ゲキレンジャーのゲキレッドである獣拳使いとその師匠。 ジャンは力(変身能力と激気)を失った現在もマスター・ジャンとして子どもたちに拳法を教えており、教えを請うたハカセとアイムに修行の心得を説き、修行半ばで去ろうとしたハカセの変わろうとする気持ちを見て、ゲキレンジャーの大いなる力を授ける。シャーフーはゴーカイジャーとは出会わなかったものの、事件が終わった後にジャンの前に現れる。 2人とも原典と同じ衣装で登場し、ジャンは首から慟哭丸を下げている。第7話の脚本を担当した香村純子は、ジャンのキャラクター性と原典で描かれた成長とのさじ加減が難しかったと述べている。 獅子 走(しし かける) 第9話に登場。元百獣戦隊ガオレンジャーのガオレッドである獣医師。 原典では新米だったが、本作品では開業医になっている。変身能力を失っているため、戦士の証であるガオジャケットではなく白衣および私服を着用。 天空島でザンギャックもろともガオライオンに撃退され、地上に逃げ戻ったゴーカイジャーと遭遇する。原典のころよりも幾分か落ちついた物腰となっているが、怪我をしたアイムを治療するなど、その優しさや正義感は失われていない。ガオライオンのことをアイムとハカセに訪ねられたため自分がガオレッドであることやガオレンジャーの力がガオライオンのものであることを話した。当初は態度や口の悪さからお宝を奪うことしか目に入らないマーベラスたちを信用できずにいたが、住民を守りながら戦うゴーカイジャーに彼らなりの正義を見出し、ガオライオンに語りかけ彼らにガオレンジャーの大いなる力を託した。第9話の脚本を担当した香村は、原典での突っ走る熱血漢のイメージで執筆していたが、年齢相応の落ち着きを出してほしいという宇都宮の要望により修正された。 志葉 薫(しば かおる)、丹波 歳三(たんば としぞう) 第11話・第12話に登場。元侍戦隊シンケンジャーの姫シンケンレッドである志葉家十八代目当主とそのお供の家老。 薫は当初、シンケンジャーのキーを奪い返すべくゴーカイジャーに接触したが、後に彼らの強い絆を認めてジョーに双ディスクを渡すとともにシンケンジャーの大いなる力を託す。薫は姫シンケンレッドへの変身能力とモヂカラを失ってはいるが、剣でジョーと互角に渡り合ったり、ゴーミンを倒していくなど高い戦闘能力は健在。薫の衣裳は、アクションでの動きやすさを考慮し原典よりも薄着となった。メインライターの荒川は、『シンケンジャー』を視聴した際は丹波に注目しており、本作品では薫と丹波の掛け合いに注力したという。 陣内 恭介(じんない きょうすけ) 第14話に登場。元激走戦隊カーレンジャーのレッドレーサーである男性。 原典では自動車会社勤務だったが、本作品では役者に転身しており、紙芝居を通じて子どもたちに交通安全を教える啓蒙活動を行っている。一人称が「俺」から「私」へ変わり、髪型や髪色も変わっているが私服や性格は原典と同じ。原典では地球を「チーキュ」と発音したシグナルマンにその間違いを突っ込んでいたが、本作品では恭介自身も「チーキュ」と発音している。恭介が原典で勤めていた自動車会社ペガサスについては触れられていない。 他のレジェンド戦士と違い、ザンギャックに拉致されそうになると分かるや一目散に逃げ、ジェラシットの攻撃からハカセを盾にして防ごうとするなど、戦闘能力は「一般市民」並に落ちてしまっている。 カーレンジャーの大いなる力と引き換えにゴーカイジャーに自身が企画した交通安全がテーマの芝居に協力させようとしたり、インサーンに惚れられ追いかけ回されたりするなど、ゴーカイジャーの面々を散々振り回し、彼らから半ばあきれられている。 カーレンジャーの大いなる力は、ナビィから「あまり役に立たない大いなる力もあるもんだ」と一蹴されてしまう。第14話の脚本を担当した浦沢義雄は『激走戦隊カーレンジャー』のメインライターであったが内容をほとんど覚えておらず、唯一気に入って覚えていたというキャッチフレーズの「戦う交通安全」を題材とした。宇都宮は、浦沢が原典の設定を一番無視していると評している。 恭介役の岸は本作品の出演にあたって、『カーレンジャー』最終回でゾンネットが着けていたペンダントロケットとコーヒー牛乳を発注しており、コーヒー牛乳は台本に書かれていなかったため、いきなりテストでやった際にゴーカイジャーのキャストに驚かれたという。 仲代 壬琴(なかだい みこと) / アバレキラー、ドラゴンレンジャー、タイムファイヤー 第18話に登場。爆竜戦隊アバレンジャーの追加戦士の青年。自身と複数の共通項を持った恐竜戦隊ジュウレンジャーのドラゴンレンジャーと未来戦隊タイムレンジャーのタイムファイヤーと共に鎧の幻想の空間に現れ、自らを省みずに子供を助けた鎧にときめきを感じ、ゴーカイセルラーとゴーカイシルバーキー、さらには3戦隊の大いなる力を託す。 ヒュウガ、リョウマ 第20話に登場。星獣戦隊ギンガマンの故郷であるギンガの森に住む兄弟。2人とも原典と同じ衣装で登場。 元黒騎士である兄のヒュウガは鎧に戦士としての覚悟を問い質し、最終的に彼を戦士と認めたうえでバスコから奪取した黒騎士キーにギンガマンの大いなる力を込めて託す。 元ギンガレッドである弟のリョウマはバスコとの戦いで負傷したマーベラスと鎧以外の4人を介抱し、戦闘終了後に去っていくゴーカイジャーをヒュウガと共に見届ける。ゴーカイジャーも原典の敵と同じ宇宙海賊のため、ヒュウガに「海賊は信用できないか?」と問いかけられた際には「兄さんが認めた戦士だ。それに俺も信じてみたいと思ったんだ。仲間のために自分の身を省みず走り出したあいつらの姿を」と述べる。当初ヒュウガはバスコに大いなる力を奪われるという展開が想定されていた。ヒュウガが戦士としての覚悟を問うという展開は、『ギンガマン』第26話を踏襲している。 明石 暁(あかし さとる) 第21話に登場。元轟轟戦隊ボウケンジャーのボウケンレッドである冒険者。『199ヒーロー大決戦』にて、ゴーカイジャーにボウケンレッドキーを通じてボウケンジャーの大いなる力を託している。原典と同じジャケットを着用。 プレシャス「黄泉の心臓」の回収への協力をゴーカイジャーに要請するために単身ゴーカイガレオンに乗り込み、バスコが大いなる力を強奪できることを知り荒れていたマーベラスにミッションを通じて冒険する喜びを語り、冒険者としての心を説く。 また、明石はアカレッドと面識があるため、去り際には「これでよかったんだよな、アカレッド」と呟いている。 巽 マツリ(タツミ マツリ) 第23話に登場。元救急戦隊ゴーゴーファイブのゴーピンクである国立臨海病院の救急救命士。 本作品でも人命救助の第一線で活動している。重傷を負った少年の搬送中にバスコの襲撃を受け、大いなる力を渡すよう迫られたが、ルカとアイムの作戦によりバスコを欺き無事に少年を搬送。その後、彼女たちにゴーゴーファイブの大いなる力を託す。撮影の都合上、原典のようなレスキュー描写は難しいことから、救命救急士のマツリを中心に原典のテーマである「人の命」を強調した内容となった。 椎名 鷹介(しいな ようすけ) / ハリケンレッド、野乃 七海(のの ななみ) / ハリケンブルー、尾藤 吼太(びとう こうた) / ハリケンイエロー 第25話・第26話に登場。元忍風戦隊ハリケンジャーである3人の疾風流忍者。3人とも最初は私服で登場し、後に原典と同じジャケットを着用している。 鷹介は派遣社員としてガソリンスタンドで働き、七海は女優として撮影中、吼太は介護施設職員として老人の世話をしていたが、サンダールJr.たち宇宙忍者の気配を感じて再結集。七海は、当時演歌歌手としてデビューしていたが、その後女優に転向している。 当初はゴーカイジャーたちを信用せずレンジャーキーの返還を求め、彼らとの対立を避けようとするハカセとアイムからハリケンジャーのキーを渡してもらい自ら変身し、敵に捕らえられたマーベラスたちを救う。その際、ゴーカイジャーとの共闘を経て彼らを認め、レンジャーキーを返却しハリケンジャーの大いなる力を託す。名乗りシーンは新規に撮影された。 結城 凱(ゆうき がい) / ブラックコンドル 第28話に登場。鳥人戦隊ジェットマンのメンバーだった孤高の不良気質の男性。 原典の最終話で、レッドホークの天堂竜とホワイトスワンの鹿鳴館香の結婚式当日、ひったくりに刺されながらも出席した凱はベンチで倒れ、その後の生死が曖昧なまま物語が締め括られたが、本作品では死亡した扱いとされている。だが彼の死は世間では公表されておらず、「消えたブラックコンドル」として人々に語られ続けている。 天国の神様(美女)とのポーカー勝負に勝利した褒美として、神様に与えられた不思議な力で一時的に復活し、現世を訪れる。平穏に暮らすジェットマンの仲間たちが再び戦いに巻き込まれるのを防ぐため、大いなる力を求めてジェットマンを探すゴーカイジャーの前に現れて「ジェットマンを捜すな」と警告し、マーベラスとジョーのモバイレーツを強奪した。その後、仇敵のキアイドーへの恐怖を消せないマーベラスを叱咤。力を失った状態ながらもブラックコンドルに変身し、ザンギャックと戦う姿を通じて、マーベラスに恐怖を克服させた後、ジョーの分も合わせてモバイレーツを返却し、ジェットマンの大いなる力も託した。戦い終えた後、自分たちが守った青空を守るように告げ、天国に戻った。 本作品にて登場はしていないが、ジェットマンの仲間たちは毎日のように公園墓地にある彼の墓を訪れ、手入れやお供えをしている描写も盛り込まれていた。 鎧にだけは凱の姿が一切見えず、鎧は「自分が地球人だから見えないんですか?」と残念がっていた。 原典とは異なる衣装を着用しており、天国では白いシャツを、現世では黒ずくめの服を着ている。第28話の脚本を担当した井上敏樹は、オファーに際し凱を登場させることを条件とし、凱役の若松俊秀も井上から直接依頼を受け出演に至った。当初、井上は天堂竜/レッドホークを登場させることも考えていたが、主役のゴーカイジャーよりも目立ってしまうと判断し自ら止めている。 ジョーを殴るシーンでは、ジョーは簡単に殴られるキャラクターではないからハカセに変えてくれとの要望が挙がったが、井上は凱は戦隊史上一番喧嘩が強いと主張し、一番強い相手こそ殴るべきであり、ハカセを殴ったのでは弱い者いじめになってしまうとしてこれを譲らなかった。また、脚本では変身シーンで「クロスチェンジャー」と叫ぶセリフがあったが、若松は井上がこれを納得してはいないと感じ、現場で申し出て無言での変身に変更した。 凱が鎧に見えていないのは、地球人には凱が見えていないという設定であり、それを説明するシーンも存在したが尺の都合でカットされた。 三条 幸人(さんじょう ゆきと)、三条 笑里(さんじょう えみり) 第29話に登場。元爆竜戦隊アバレンジャーのアバレブルーであるカリスマ整体師とその関係者。 敵を誘き出すために奮闘したアイムのアバレぶりを称え、ゴーカイジャーに壬琴が説明していなかったアバレンジャーの大いなる力に隠された真の力の存在を告げる。服装はアバレジャケットではなく、原典序盤や最終回でも着用していた黒いスーツを着ている。 「元アバレピンク」を自称するアバレンジャーの協力者だった笑里(旧姓・今中)は『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』で交際していた幸人と結婚しており、彼の秘書を務めている。アバレンジャーのキーを持たないアイムに、手作りのアバレピンクキーを渡した。脚本の初稿では、アイムと笑里がテレビ局に乗り込んでコスプレを披露しながら歌って踊るという展開が予定されていた。『アバレンジャー』のメインライターも務めていた荒川は、幸人と笑里の結婚は自然な流れと考えていたが、周囲からは意外に思う声が多かったと語っている。 大原 丈(おおはら じょう) 第30話に登場。元超獣戦隊ライブマンのイエローライオンである科学者。 本作品では、再建された科学アカデミアで研究者として活動している。ジョーとは名前の読みが同じため、お互いに名前を知る前にアイムが「ジョーさん」と呼んだ際には自分のことだと勘違いして反応している。 ある戦闘で手にしたバリゾーグの設計図の解析をジョーに頼まれ、バリゾーグが元の姿に戻ることはできないことをジョーに告げる。それを聞いて失意のどん底に叩き落とされたジョーに対し、そのうえで悪の道に進んだ友人たちを救えなかった自身の過去と、科学アカデミアに戻った理由として「若き科学者が道を踏み外さないように見守ることで救えなかった友人たちの魂を救いたい」ということを語りながら、叱咤激励する。そして、「(自分と)同じ過ちを繰り返すな」との言葉を送ったうえでライブマンの大いなる力を託す。 イエローライオンへの変身能力を失ってはいるが、それでも生身でゴーミンと戦える戦闘能力を持つ。 原典の第18話から第32話で着ていたものと同じ夏服で登場している。 星野 吾郎(ほしの ごろう)、丸尾 桃(まるお もも) 第31話・第32話に登場。国際空軍に所属する軍人であり、その内部組織であるU.A.O.H.=超力戦隊オーレンジャーのメンバー。 バスコによる地球守備隊襲撃の知らせを受け、元オーレッドである吾郎はオーレンジャーの大いなる力を餌にバスコに取引を持ちかけ誘き出し、奪われた他の戦隊(チェンジマン、フラッシュマン、マスクマン)の大いなる力を取り返す作戦を決行。元オーピンクである桃はゴーカイジャーを足止めし、作戦失敗時にはバスコに奪われる前に彼らにオーレンジャーの大いなる力を託す任務に就いた。作戦は失敗したが、最終的には相手の思惑通りに受け取るのを良しとせずに駆けつけたゴーカイジャーに2人は改めて、オーレンジャーの大いなる力を託した。後にバスコに敗れたゴーカイジャーを介抱し、吾郎は「仲間の力を合わせるときに、俺たちの大いなる力を使ってくれ」と助言を与え、これが後にゴーカイガレオンバスターを完成に導くきっかけになる。 最初は2人とも軍の制服で登場したが、桃はゴーカイジャーのメンバーと初めて接した時には原典と同じU.A.O.H.の制服で現れ、その後は軍の制服を着用し、吾郎はバスコとの交渉時にU.A.O.H.の制服で現れた。物語の都合上、バスコと対峙する者とゴーカイジャーに絡む者が必要であったためレジェンド2人での登場となった。桃ではなく三田裕司(オーブルー)を登場させる案もあったが、第31話・第32話を監督した竹本昇はその場合シリアスな絡みになり視聴者の息が詰まっていただろうと述べている。桃の描写は演じるさとう珠緒自身の人物像が反映されている。衣裳やパワーブレスは東映で保管していた当時のものである。 天火星・亮(てんかせい リョウ) 第33話に登場。元五星戦隊ダイレンジャーのリュウレンジャーである料理人。ボウケンジャーと同様、『199ヒーロー大決戦』にてリュウレンジャーキーを通じてゴーカイジャーにダイレンジャーの大いなる力を託している。 本作品では亀尾商店街の一角にある「赤龍軒」という自身の中華料理店を開き、原典からの夢であった世界一の餃子を作ることを目指す日々を送る傍ら、同商店街の恒例行事である町内会のバザーでも出店して自身の餃子を販売している。転身(変身)できずとも敵に立ち向かう己の姿を通じ、敵にゴーカイセルラーを吸い込まれて変身できないと落ち込む鎧を奮い立たせ、彼に一番大切なものである「みんなを守りたい」という気持ちを思い出させる。 転身する力と気力を失い、年齢的にも壮年期を迎えているものの、原典における熱い性格や身体能力は全く衰えておらず、さらに彼一人でダイレンジャーの名乗りを行う。 江角 走輔(えすみ そうすけ)、炎神スピードル、炎神バスオン、炎神ベアールV、ボンパー 第35話・第36話に登場。元炎神戦隊ゴーオンジャーのゴーオンレッドであるカーレーサーとその仲間たち。ゴーオンジャーの大いなる力は『199ヒーロー大決戦』にて元ゴーオンイエローである楼山 早輝(ろうやま さき)がゴーカイジャーにゴーオンイエローキーを通じて託している。 本作品にてスピードルとベアールVは結婚しており、息子のマッハルコンを授かっている。エンジンオーに合体する炎神たちはガンマンワールドの侵略を開始したガイアークの残党と戦うが力を奪われ敗北し、水先案内ロボであるボンパーはその危機を走輔と出会ったゴーカイジャーに知らせ助けを求める。 走輔は原典の最終話(GP-FINAL)ではブランク期間の勘を取り戻すためレーシングカートに乗っていたが、本作品ではモータースポーツのドライバーとなっている。ボンパーとゴーカイジャーと共にガンマンワールドへ向かい、炎神たちと共にゴーカイジャーと行動を共にし、自分たちと無関係の世界を救うことに非意欲的な態度を取りながらもその世界のために戦っていったゴーカイジャーを認めるようになる。コミカルな言動も相変わらずで、鎧のことを「ヨロイくん」と呼んでいる。最初に登場した際は白地のレーシングスーツを着ていたが、ガンマンワールドに向かう際は原典のジャケットに着替えている。走輔役の古原靖久と鎧役の池田純矢は過去に共演経験があり、両者の絡みのシーンの多くはアドリブによるものである。 伊達 健太(だて けんた) 第39話に登場。元電磁戦隊メガレンジャーのメガレッドである元高校生。 本作品では母校である諸星学園高校に教師として勤務しており、生徒たちから「健太先生」と呼ばれている。大いなる力を求めて同校にやってきたゴーカイジャーに、大いなる力を託す条件として同校に生徒として編入することを提案する。ゴーカイジャーの学校体験中、バスコが同校に仕掛けた爆弾で脅し大いなる力を渡すよう迫るが、生徒たちの協力を得たゴーカイジャーにより難を逃れる。その後、「この高校は生徒たちの夢が詰まった場所である」ことを理解したゴーカイジャーに、卒業証書代わりとしてメガレンジャーの大いなる力を託す。 本作品では、高校時代に健太自身も所属していたデジタル研究会の顧問を務めている。健太の直系の後輩に当たるデジタル研究会の部員たちにはI.N.E.T.の回線に繋げるためのパスワードが伝授されており、これにより爆弾の探知に成功している。また、彼らが起動したシステムに表示されている6つのマークはそれぞれ6人のメガレンジャーの紋章と同じである。また、デジタル研究会の部室には、焼肉が好物であった健太に向けて「部室での焼肉禁止」「ホットプレートを持ち込まない」「焼肉のたれをこぼすんじゃない」といった貼り紙が貼られている。 ドモン、森山 ホナミ(もりやま ホナミ)、森山 未来(もりやま みらい) 第40話に登場。元未来戦隊タイムレンジャーのタイムイエローである時間保護局局員とその関係者。 ドモンは豪獣ドリルのコクピットに置いたタイムエンブレムを介してのビデオレターで、「34の大いなる力を揃えるためのチャンスをやる」と言ってゴーカイジャーに「2010年の10月2日へ飛び寝隠神社を守ってほしい」と依頼をする。ドモンは原典と同様、時間保護局の制服となる白いスーツを着用している。 ホナミは西暦2000年の世界でドモンと結ばれた女性で、寝隠神社で外道衆に襲われていたところをゴーカイジャーに助けられる少年の未来はその息子。未来は母親であるホナミの仕事の都合で毎回転校するのが嫌になり、「自立」と称して家出をしたが、鎧の説得により考えを改める。2人は鎧が「神社を守った証拠」として撮影された記念写真に写るが、写真を見たドモンは2人の姿に気付いて号泣した。 この時にゴーカイジャーはドモンが言っていた大いなる力を入手することができなかったが、後にこの依頼の真相は「本来は失われるはずだったカクレンジャーの大いなる力を守る」ことと判明する。プロット段階では森山母子の要素はなかったが、ドモン役の和泉宗兵の出演が決まったことにより監督の竹本昇が『タイムレンジャー』テレビシリーズでの要素に決着をつけることを要望し、実現に至った。 曙 四郎(あけぼの しろう) 第44話に登場。元バトルフィーバーJのバトルケニアである動物好きの男性。 街中でパンダを連れたサンタクロースとしてルカと鎧に遭遇するも、この時点で自らの素性は明かしていない。ゴーカイジャーたちの戦いを見届けたあと、彼らにクリスマスプレゼントとして密かにバトルフィーバーの大いなる力を託す。 後に『ゴーカイジャーVSギャバン』にも登場し、正式にゴーカイジャーたちと対面している。 ニンジャマン、鶴姫(つるひめ) 第45話・第46話に登場。かつて忍者戦隊カクレンジャーとして妖怪と戦った忍者たち。 カクレンジャーと共に戦っていた三神将の弟子であるニンジャマンは、10年前に動物園から脱走した猛獣に襲われそうになった一人の少女を助けるため猛獣を払い除けたが、行き過ぎた行動により被害を拡大し、罰として三神将によって壺に封印され寝隠神社に納められる。このためレジェンド大戦には参戦しておらず、レジェンド大戦に関する知識もなければ戦う力を失ってもいない。2010年10月2日にて寝隠神社もろともマトリンティスに消滅させられる運命にあったが、ドモンとゴーカイジャーにより歴史が改変され神社の破壊を免れたため、封印から10年後の世界で再び寝隠神社を訪れたゴーカイジャーによって封印を解かれる。レジェンド大戦の詳細を聞かされたうえで大いなる力の譲渡を求められるが、10年前のことを教訓にすぐにはゴーカイジャーのことを信用せずに一旦は断り、彼らが大いなる力を与えるに相応しいかどうかを見極めるためガレオンに住みつく。その後、ゴーカイジャーの姿を見て「人を信じる心」の大切さを痛感し、彼らを認めてカクレンジャーの大いなる力を託したが、それまで彼自身がカクレンジャーの大いなる力であることを知らないでいた。戦いが終わった後は三神将のもとへと去る。なお、2011年6月公開の『ゴーカイジャー ゴセイジャー199ヒーロー大決戦』のパンフレットでは「データスなどと共に巨大戦でザンギャックと戦った結果戦闘不能状態になったんでしょう」と監督の所見があった[要文献特定詳細情報]。 元ニンジャホワイトである隠流忍者の鶴姫は私服ではなく原典と同じ白い忍者装束を着用している。ゴーカイジャーたちとは直接対面せず、最初からゴーカイジャーに地球の平和を任せるつもりでことの成り行きを陰から見守ったが、彼らがニンジャマンを見つけたことで、後を彼に任せて去って行った。ニンジャマンのスーツは経年劣化により現存していなかったため、第45話での登場の際に新しく造り直されている。ニンジャマンが紙芝居で説明するシーンは、原典での講釈師をイメージしている。企画段階ではニンジャマンがレンジャーキーになるという案も存在したが、第46話の脚本を担当した香村はこの案が腑に落ちなかったためニンジャマン自身に大いなる力を持たせたと述べている。 第45話での鶴姫の登場シーンは決定稿の入稿段階で宇都宮が追加したもので、この時点では出演者が決定していなかったためキャラクターを特定せず「影」と表記していた。衣裳の鎖帷子は『カクレンジャー』当時のものである。 飛羽 高之(ひば たかゆき)、疾風 翔(はやて しょう)、ダイ、アキラ、星川 レミ(ほしかわ レミ) 第49話に登場。それぞれ元太陽戦隊サンバルカンの2代目バルイーグル、元電撃戦隊チェンジマンのチェンジグリフォン、元超新星フラッシュマンのグリーンフラッシュ、元光戦隊マスクマンのブルーマスク、元地球戦隊ファイブマンのファイブイエロー。 いずれも大いなる力をバスコに奪われていた戦隊の戦士たち。ゴーカイジャーがバスコから奪還した5戦隊の大いなる力の使用を迷っていたときにレンジャーキーが作り出した空間に現れ、改めて5戦隊の大いなる力をゴーカイジャーに託した。飛羽とレミは最終話のエンディングにも登場して、戻ってきた自分のレンジャーキーを手に旅立つゴーカイジャーを見送る。 飛羽は軍服、疾風は黒の革のジャケットに赤いアスコット・タイ、ダイは◇の形の鋲飾りが付いたヘアバンドや赤いラインが入った緑色の上着、アキラは赤い拳法着、レミは黄色の服をそれぞれ着用して登場する。当初は飛羽のみが代表として登場する予定であったが、監督の竹本が各戦隊から1人ずつ登場させることを要望し、自らオファーした。 ゴウシ 第50話に登場。元恐竜戦隊ジュウレンジャーのマンモスレンジャーであるシャーマ族ナイト。原典と同じ衣装で登場。 ザンギャック大艦隊の攻撃で瓦礫に埋まった子供の母親を助けようとしていた鎧と出会い、持ち前の怪力で母親を助けた後、鎧に「地球を守るためなら、宇宙最大の宝を使った代償により自分たちの存在が抹消されてもかまわない」というレジェンドたちの覚悟を伝えた。最終話ではマンモスレンジャーキーを手にしており、宇宙に旅立ったゴーカイジャーを見送る。 山崎 由佳(やまざき ゆか)、天知 秀一郎(あまち しゅういちろう) 第50話に登場。それぞれ魔法戦隊マジレンジャー、天装戦隊ゴセイジャーの関係者。 ザンギャックの総攻撃からの避難活動に手を貸しており、かつて自身がそれぞれの戦隊に希望を与えられたように、絶望した人々を励ましている。 由佳は原典同様にマジレッドのぬいぐるみを手にしており、天知は原典と同じ白衣姿で登場する。 天重星・将児(てんじゅうせい ショウジ)、天時星・知(てんじせい カズ)、巽 ショウ(タツミ ショウ)、小津 芳香(おづ ほうか)、須塔 美羽(すとう みう)、シグナルマン 最終話に登場。それぞれ元五星戦隊ダイレンジャーのテンマレンジャーとキリンレンジャー、元救急戦隊ゴーゴーファイブのゴーグリーン、元魔法戦隊マジレンジャーのマジピンク、炎神戦隊ゴーオンジャーと共に戦った元ゴーオンウイングスのゴーオンシルバー。同じく大戦に参戦したシグナルマンは激走戦隊カーレンジャーと共に戦ったポリス星の宇宙警察官。 最終話でそれぞれのレンジャーキーを手にしており、ゴーカイジャーと出会うことはなかったが、旅立ったゴーカイジャーを見送る。ショウは緑のジャケットを、芳香はピンクの衣装を、美羽は銀のセレブの衣装をそれぞれ着用している。シグナルマンはデカマスターキーを取り戻したドギー・クルーガーと共にゴーカイジャーたちを見送っている。 海城 剛(かいじょう つよし) / アカレンジャー 最終話に登場。秘密戦隊ゴレンジャーのリーダーだった男性。 レジェンド大戦の際に全てのスーパー戦隊を率いてザンギャックと戦い、力を失った後は『199ヒーロー大決戦』でアカレンジャーキーを通じてゴーカイジャーにゴレンジャーの大いなる力を託す。最終決戦後、自身に戻ってきたアカレンジャーキーを手にしながら、宇宙に旅立ったゴーカイジャーに感謝と声援を送る。立ち去る際にアカレンジャーに変身した。
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