尼
(1)出家して仏門に入った女性をさす語。梵語に由来する。
(2)女性をののしって言う語。「このアマ」などのように用いることが比較的多い。
(3)インターネット通販の大手サービス「アマゾン」 の俗称。インターネットスラングの一種。
阿媽
アマ
あ‐ま【亜麻】
読み方:あま
アマ科の一年草。高さ約1メートル。葉は小さく、線形で互生する。夏、青紫色または白色の5弁花を開く。果実は丸く、中に長楕円形で平たい黄褐色の種子がある。種子から亜麻仁油(あまにゆ)を絞り、茎から繊維をとる。中央アジアの原産で、各地で栽培。ぬめごま。《季 花=夏 実=秋》「—の花日ざし洽(あまね)くつゆ涵(ひた)す/汀花」
あま【天】
読み方:あま
《「あめ(天)」の古形》てん。そら。あめ。
「あをによし奈良の都にたなびける—の白雲見れど飽かぬかも」〈万・三六〇二〉
[補説] 複合語を作ったり、「あまつ」「あまの」の形で体言にかかったりする場合に多く用いられる。→天(あま)つ →天(あま)の
あま【安摩/案摩】
読み方:あま
雅楽の舞曲。唐楽。壱越(いちこつ)調の曲。二人舞(時に一人舞)で、舞人は笏(しゃく)を持ち、巻纓(けんえい)冠に安摩の面(おもて)をつける。答舞(とうぶ)の「二の舞」を伴う。安摩の舞。→二の舞
あま【尼】
あま【海=人/海‐士/海‐女/×蜑】
読み方:あま
1 海に潜って貝類や海藻をとるのを仕事とする人。男を「海士」、女を「海女」と書く。《季 春》「流木を火となし母の—を待つ/三鬼」
あま【海人/海士】
あま
愛知県西部にある市。名古屋市の西に隣接しベッドタウン化が進む。戦国期には蜂須賀正勝・福島正則・豊臣秀次らを輩出した。七宝焼き工芸が盛ん。平成22年(2010)に海部(あま)郡の七宝町・美和町・甚目寺(じもくじ)町が合併して成立。人口8.8万(2010)。
アマ【amah/(ポルトガル)ama】
あま 【海人】
あま
あま
アマ
甘
阿魔
アマ
あま・アマ
あま
- 海 - 海(うみ)の古称。
- 天 - 空(そら)の古称。縄文時代に徐々に生成された最古期の日本語には、空(そら)の概念しかなく、天(てん)の概念は無かった。弥生時代に大陸から日本列島に漂流/入植しはじめた弥生人が天(てん)の概念を持ち込んだ。古日本語には天の概念が無かったため当初は空の「そら」の発音を当てていた。後に海と同じ「あま」と発音することとされ、現在に至る。[要出典]
- 海人・海女・蜑 - 潜水漁師
- 尼 (ambā) - 出家した女性。
- あま市 (海部) - 愛知県の市
- 尼崎市 - 兵庫県の市の略称[1][2]。
- 安馬公平 - 大相撲力士、日馬富士公平の旧四股名。
アマ
- アマ (亜麻) - アマ科アマ属の一年草 Linum usitatissimum
- アマチュア (amateur) - 素人・余芸
- 阿媽 (amah, āmā) - 中国語で母または母方の祖母。転じて、かつて白人が中国語圏で雇用した女中や乳母。
- アマ (ルイジアナ州) (Ama)
- アマ - 以下の鉄道駅の電報略号。
脚注
関連項目
あま
出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 11:25 UTC 版)
名詞: 海人
- 《日本史、漁撈》[原義・古義](海人、海夫、蜑、蜑家、蜑女) 日本において、海を主とする水域(河川や湖沼を含む)を生業の場とし、素潜りする漁民を始め、釣漁・網漁・塩焼(藻塩の製造)・水上輸送・航海などに携わる人のこと。古代・中世では性で区別する概念は未発達で、古代から見られる「海夫」も「漁夫」などと同じく、男性という意味は含まない。「蜑」「蜑家」「蜑女」は近世の文書に見られる語で、全て「あま」と読むが、中国の水上生活者を意味する「蜑(タン)」に由来する。
- 《漁撈》[近現代の意義](海人、海士、海女、塰) 海を主とする水域を生業の場とし、素潜りする漁民(※この意味では語義1より狭義)。基本的には日本国内での呼称であるが、韓国・済州島の同業者(海女〈ヘニョ〉(wp))や中国の同業者(採珠女)も同じく「海女」と呼ぶことも多い(※この意味では、国内に留まる語義1より広義)。性で区別する場合、男性は「海士」、女性は「海女」と書き分ける。「塰(あま)」は「海士」の合字で「海人」を意味する和製漢字(日本語国字)であるが、固有名詞の造語成分として地名や姓に用いられる(例:塰泊〈あまどまり〉、塰河〈あまがわ〉)に留まる。
- 《季語》(海女) 語義2のうち、女性のみ。春の季語(晩春の季語)。分類は人事。
- 《日本伝統芸能》(海人。現代の別表記:海士) 能の演目の一つ。世阿弥の作品とされてきたが、彼の時代には既に存在していたことが判っている。詳しくは「w:海人 (能)」を参照のこと。
発音(?)
- あ↘ま
語源
語誌
語義1
- 『魏志倭人伝』にて「倭水人(倭の水人)」の名で触れられているのが、かかる職業人についての最古の記述。日本語での初出は『万葉集』。
- 大化前代(ヤマト政権時代末期)には海部/海人部(あまべ)に属していた。そのような人々。
- かかる職業人についての「あま」以外の読みも含む包括的解説は、「海人」に譲る。
関連語
語義2
名詞: 尼
あま【尼】
- (仏教) 女性の出家僧。キリスト教の修道女など、仏教以外の宗教における類似の女性を指す場合もある。
- 「尼削ぎ」の略。肩の辺りで頭髪を切りそろえた、平安時代の髪型。また、その髪型の少女。
- (蔑称) 女性に対する蔑称。「阿魔」とも書く。
語源
発音(?)
あ↘ま、あ↗ま
関連語
(語義1)
(語義2)
(語義3)
翻訳
(語義1)
名詞: 天
語源
発音(?)
- あ↘ま
翻訳
- アイヌ語: ニシ (nis)
- アラビア語: سَمَاء (sámaː’) 女性, سَمَوَات (samawáːt) 複数
- アラム語:(シリア文字) ܫܡܝܐ (shmayā, shmayo) 通性 複数、(ヘブル文字) שמיא (shmayā, shmayo) 通性 複数
- アルメニア語: երկինք (erkink‘)
- イタリア語: cielo 男性
- インドネシア語: langit
- ウクライナ語: небо (nébo) 中性
- ウルドゥー語: آسمان (āsmān), آکاش (ākāš)
- 英語: sky
- エストニア語: taevas
- エスペラント: ĉielo
- オジブウェー語: giizhig, giizhigoon 複数
- オランダ語: hemel 男性
- ギリシア語: ουρανός (ouranós) 男性
- クルド語: ئاسمان
- 古英語: lyft, rodor
- スウェーデン語: himmel 通性, sky 通性
- スコットランド語: sky
- スペイン語: firmamento 男性, cielo 男性
- スロヴェニア語: nebo 中性
- セルビア語: небо 中性
- タガログ語: langit
- チェコ語: nebe 中性
- 中国語: 天空 (tiānkōng)
- 朝鮮語: 하늘 (haneul)
- デンマーク語: himmel
- ドイツ語: Luft 女性, Himmel 男性
- ノルウェー語: himmel 男性
- ハンガリー語: ég, égbolt
- ヒンディー語: आसमान (āsmān), आकाश (ākāš), गगन (gagan)
- フィンランド語: taivas
- フランス語: ciel 男性
- ブルガリア語: небе (nebe) 中性
- ベトナム語: trời, bầu trời
- ヘブライ語: שמיים (šamayím) 女性
- ポーランド語: niebo 中性, firmament 男性
- ボスニア語: nebo 中性
- ポルトガル語: céu 男性
- マラヤーラム語: ആകാശം (aakaaSam)
- ラテン語: caelum 中性
- ラトヴィア語: debesis 女性 複数
- リトアニア語: dangus 男性
- ロシア語: небо (nébo) 中性
名詞: 海
あま【海】
- 海。
発音(?)
- あ↘ま
翻訳
- アイスランド語: haf, sjór, ægir (poetic), úthaf
- アイルランド語: muir 女性, farraige 女性
- アラビア語: بَحْرٌ (bahr) 男性
- アラム語:(シリア文字) ܝܡܐ (yamā, yamo) 男性、(ヘブル文字) ימא (yamā, yamo) 男性
- アルバニア語: det
- イタリア語: mare 男性
- イディッシュ語: ים (yam) 男性
- イド語: maro
- インターリングア: mar
- インドネシア語: laut
- ウェールズ語: mor, gweilgi
- ウクライナ語: море (móre) 中性
- 英語: sea
- エストニア語: meri
- エスペラント: maro
- オジブウェー語: gichigami, gichigamin 複数
- オランダ語: zee 女性
- カタルーニャ語: mar 男性/女性
- ギリシア語: θάλασσα (thálassa) 女性, πέλαγος (pélaɣos) 中性, πόντος (pó[n]dos) 男性, πέλαγο (pélaɣo) 中性, πέλαο (pélao) 中性
- グアラニ語: para
- クルド語: دهریا
- クロアチア語: more 中性
- 古英語: holm
- サルデーニャ語: mari 男性
- スウェーデン語: sjö 通性, hav 中性
- スコットランド・ゲール語: muir 男性/女性, fairge 女性, cuan 男性
- スペイン語: mar 男性/女性
- スロヴァキア語: more 中性
- スロヴェニア語: morje 中性
- スワヒリ語: bahari sg/pl
- セルビア語: море 中性
- タイ語: ทะเล (tháleh)
- チェコ語: moře 中性
- 中国語: 海 (hǎi)
- 朝鮮語: 바다 (ko) (pa.da)、해양 (ko) <海洋> (hae.yang)
- テルグ語: సముద్రం (samudraM)
- デンマーク語: hav 中性
- ドイツ語: Meer 中性, See 女性
- トルコ語: deniz
- 西フリジア語: see 女性
- ノルウェー語: hav 中性
- バスク語: itsaso
- ハンガリー語: tenger
- フィンランド語: meri
- ブラックフット語: mo'toyaohkii
- フランス語: mer 女性
- ブルガリア語: море (móre) 中性
- ブルトン語: mor 男性, morioù 複数
- ベトナム語: hải, biển
- ヘブライ語: יָם (yam) 男性
- ペルシア語: دریا (dar-ya)
- ポーランド語: morze 中性
- ボスニア語: more 中性
- ポルトガル語: mar 男性
- マオリ語: moana, tai
- マラヤーラム語: കടൽ (kaṭal)
- マルタ語: baħar 男性
- ラテン語: mare 中性, belagus 男性
- ラトヴィア語: jūra 女性
- リトアニア語: jūra 女性, marios 女性
- ルーマニア語: mare 女性
- ロシア語: море (móre) 中性
名詞: 甘
同音異義語
あま
塰
尼
蜑
「あま」の例文・使い方・用例・文例
- きみのことはあまり知らないけど,うまくやっていけそうだ
- あまり遠くへ行かないでね
- 人はだまし合うことがあまりに多い
- お金はあまりなくてもまあまあやっているよ
- 彼女は背は十分に高いが,走るのはあまり速くはない
- 彼の今度の小説はあまり好きじゃないな.たくさんの批評家がほめているけどね
- ワインにもいろいろある.安いのはあまりよくない
- 心配のあまり病気になる
- 映画はまあまあだった
- その映画はあまりにひどかったので,途中で外に出た
- この木はあまり実がならないだろう
- ぼくは行けないよ.第一気分がよくないし,その上お金もあまりない
- 雪はあまり降らなかったが,人も多くなかった
- 彼は打者としてはいいが,野手としてはあまりよくない
- 最近は畳の需要があまりない
- 彼の声にはあまり説得力がなかった
- これはあまりにも話が良すぎて信じられない,何か落とし穴があるに違いない
- 彼女はあまりにも攻撃的すぎるという印象を与えた
- 彼は喜劇はあまり好きではない
- 彼の素行があまりにもひどかったので,先生は彼をしかった
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