能因本とは? わかりやすく解説

能因本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 21:20 UTC 版)

伝能因所持本(でんのういんしょじほん)、通称・能因本(のういんぼん)は、日本随筆作品『枕草子』の写本の系統の一つ。「ものくらうなりて、文字もかかれずなりたり。筆も使ひはてて、これを書きはてばや。」の一文が跋文とされる「この草紙は、目に見え、心に思ふ事を」に前置する写本が属する系統。


  1. ^ 1997年刊の新編・日本古典文学全集版は三巻本。


「能因本」の続きの解説一覧

能因本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:57 UTC 版)

枕草子」の記事における「能因本」の解説

詳細は「能因本」を参照 これも雑纂形態伝本通常上下二巻として伝わるが、その章段順序は同じ雑纂形態三巻本とはかなり相違し、また内容にも相互に出入りがある。清少納言姻戚関係にあった能因法師(その姉妹一人清少納言実子橘則長の妻)が所持していた本であるという奥書があることにより、能因本と呼ばれる学習院大学蔵本 - もと三条西家上下二巻冊子本室町時代書写本筆者三条西実隆とも、またはその子公条ともいわれる野坂元定蔵本 - これも室町期伝本下巻のみの零本であるが、ほかの能因本にはない観応元年1350年)の奥書があり、能因本の存在がこの時期にまでさかのぼることのできるものとして貴重とされる古活字本 - 慶長から慶安にかけて出版されたもので4種類あり、冊数は5冊または7冊となっている。ただしその本文は三巻本用いて改めたり、また版に写す際に誤刻したりしたところが多くあり、本来の能因本の本文から見れば不純なのであるという。

※この「能因本」の解説は、「枕草子」の解説の一部です。
「能因本」を含む「枕草子」の記事については、「枕草子」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「能因本」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「能因本」の関連用語

1
上雑仕 デジタル大辞泉
100% |||||

2
憎げ言 デジタル大辞泉
100% |||||

3
時めかし デジタル大辞泉
100% |||||

4
物暗し デジタル大辞泉
100% |||||

5
異折 デジタル大辞泉
100% |||||


7
さ‐め デジタル大辞泉
98% |||||

8
下種男子 デジタル大辞泉
98% |||||

9
侍人 デジタル大辞泉
98% |||||

10
削ぎ末 デジタル大辞泉
98% |||||

能因本のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



能因本のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの能因本 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの枕草子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS