IR
IRの意味、IRとは何か
IRとは、インベスター・リレーションズ(investor relations)、または統合型リゾート(integrated resort)の略称。略称は両方とも「IR」であるが、その意味は異なる。インベスター・リレーションズ(IR)の意味
インベスター・リレーションズとは、営利企業が取引先企業や株主といった利害関係者(ステークホルダー)に、自社の経営状態や財務状況、将来的な業績予想といった情報開示を行う活動のことである。インベスター・リレーションズ(IR)における具体的な活動としては、Webサイトを通してCSR報告書を開示したり、説明会を開催して企業情報を提供したりすることなどが挙げられる。企業は情報を開示することで活動内容を透明化することができ、社会的な信頼を得られるようになる。資金調達もしやすい環境になる。
統合型リゾート(IR)の意味
統合型リゾートとは、カジノやホテル、アミューズメントパーク、ショッピングモール、国際展示場などさまざまな施設が一体となった複合的な施設のことである。統合型リゾート(IR)はマカオやシンガポールなどにあり、多くの外国人観光客が訪れている。ちなみに、マカオにおける歳入の80%がカジノによる税収となっている。日本でも外国人観光客を増やすために統合型リゾートの開発を進めている。2016年に「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」、いわゆるIR推進法が衆議院本会議で可決された。これにより、今まで違法だったカジノが法律上認められることになった。一方で、カジノ解禁によってギャンブル依存症の人が増加したり、施設周辺の治安が悪化したりするのではないかといった考えを持つ人も少なくない。統合型リゾートの運営にマフィアや暴力団などの反社会勢力が関与するのではないかといった懸念もある。
アイ‐アール【IR】
読み方:あいあーる
《investor relations》投資家向け広報活動。個人株主、機関投資家向けのディスクロージャー(情報開示)よりさらに踏み込んだ形の詳しい情報を公開し、企業と株主間の理解を深めるのが目的。
インベスター‐リレーションズ【investor relations】
IR
【英】:Investor Relations
IR(インベスター・リレーションズ)は、「企業と、その株主など投資家との間の関係を常に良好に維持しておく活動」を総称するものである。
全米IR協会(National Investor Relations Institute)では、これを次のように定義している。
『IRは、企業の財務機能とコミュニケーション機能とを結合して行われる「戦略的かつ全社的なマーケティング活動」であり、投資家に対して企業の業績やその将来性に関する正確な姿を提供するものである。そしてその活動は、究極的に企業の資本コストを下げる効果を持つ。』
つまり、一般大衆との関係を維持する活動がPR(Public Relations=一般広報活動)と呼ばれるのに対して、IRはそれよりもずっと焦点を絞った活動として「投資家向け広報活動」とも呼べる。
IR活動は米国でも40年ほどの歴史しかなく、日本企業で本格的な取り組みが始まったのはここ10年内外のことと考えられる。
企業環境は大きな変化を続けている。そしてその変化はすべての企業にとって「コミュニケーション」の大切さを指し示しており、「社会的存在」としての企業、「企業市民」としての企業を要求している。社会に共鳴され得る企業のコミュニケーションは、自発的かつ能動的に実施されるべきものであるということを日本企業は認識する必要がある。
「株主にとっての企業価値を最大にする」ことこそが日本企業の経営視点に組み入れられるべきであり、このことが世界企業へのワンステップとなる。そのためには、バランスシートを重視した機動的な資金調達を実現し、自己資本の充実を図り、長期的な企業の成長を支えていくために現在の株主、潜在的な株主からの信頼を勝ち取ることが何よりも大切である。
インベスター・リレーションズ
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