登場する鬼神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 14:09 UTC 版)
蟲猫(こねこ) 7本の尾を持つ黒猫。本草霊恠図譜を守るために妄創された鬼神。使役者と一体化して、黒豹のような姿になる。ネコ科動物の能力で、攻撃力、身体能力がかなり高い。攻撃時には、爪が日本刀の程の長さまで伸び、衝撃波を発する。また、化け猫が持つ能力であり死体を操る術『走屍』を使うことや、『厳津霊』などの電気を吸収し放電することもできる。人語を話す。火車や化け猫を切った伝承を持つ刀などの「鬼神切り」には弱い。使役者は美袋小夜子。 白澤(はくたく) 9つの目を持つ人面の獅子。別名『澤獣』、『薬獣』。鬼神データベースに接続し、鬼神の名前・特長・属性・呪法装置の検索をする能力と非常に高い治癒力(瀕死の状態からも再生できる)および他人の傷を治す能力を持ち、高い跳躍力も有する。初代は『白澤經』に人の脳を直結させるためのインターフェイスとしてプログラムされた。使役者と一体化して戦い、人型では両手に3つ目が生じ、完全変化では大きな獅子の姿になる。めったに実体化することはないが、実体化した時は子犬ほどの大きさ。人語を話すが憑依時と分離寺では人(?)格が変わっている様子。使役者に代替わりがあり、5代目・玖珂晟一、6代目・嵯峨野正隆、7代目・白石優。 針口(しんく) 大きな蛆虫の姿。人に憑けることで、絶対服従させることができる。副作用で、強迫観念を刺激し、凶暴性を高める、無気力化する、解離性同一障害を引き起こすといったことがある。使いこなせるようになると、紐状にして攻撃する、弾丸のように飛ばすといったこともできる。マゴットセラピーで傷の治療も可能。呪法装置は人間の死体。使役者は勝呂。 奴延(ぬえ) 初期状態は、多眼の顔に虎の足、狸の体で尾は蛇。鬼神の召喚を失敗したときに生まれる。黄帝鬼神経と同調してさらに変化が進行する。作中では、「鳴蛇」の翼が生えた。後に、上半身が筋肉質になり、さらに凶悪な容貌になった。見かけによらず動きが素早い。使役者は猿投保。 幻視計算機(げんしけいさんき) 大小9つのディスプレイが並ぶパソコンのような形の機械の鬼神。『白澤經』の電子化の過程で開発された機械の付喪神で、魔鏡の眷属。ディスプレイから妄想記述言語の文字列が生じ、鬼神やパソコンのデータを消去する「でぃすいんふぇくと」「削除(でりーと)」、文字列で拘束する「論理縛鎖」、麻痺させる「痲痺(ぱららいず)」、睡魔に襲わせる「催眠(すりーぷ)」、コンピュータに侵入する「侵入(はっく)」、使い魔(エージェント)による鬼神の追跡などの多彩な機能を持つ。さらに円形のモニタでは、エッジで切り裂いたり、壁として防御する「鏡面障壁(みらー・ばりあ)」を使うこともできる。呪法装置は月長石の「100-1」と記されたペンダント。負荷をかけすぎると凍結(フリーズ)してしまう。使役者は石和百代。 厳津霊(いかずち) 雷の蛇。鬼神使役術で用いられる。使役者は竜造寺汎他多数。 野津霊(のづち) 土の精霊。一つ目の青白いビール瓶のような姿。主な用法は、偵察と物理攻撃で、相当な重量がある。鬼神使役術。使役者は竜造寺汎、諏訪苑子。 水津霊(みづち) 蛇の形をした水の精霊。粘度を変化させることが可能。鬼神使役術。使役者は竜造寺汎、諏訪苑子。 火具津霊(かぐつち) 炎の蛇。鬼神使役術。使役者は竜造寺汎、諏訪苑子。 風舞津霊(かまいたち) 疾風の蛇を使役する。『風炮』などの武器にも応用される。鬼神使役術。使役者は竜造寺汎、諏訪苑子。舞紙(まいかみ) 応用技。強い気流に紙を載せて切り刻む。使役者は軽部時子。 壁(かべ) 光の膜。高い防御力を持ち、妄想形成体は超えることができない。同様の効果を持つ呪物も存在する。鬼神使役術。使役者は竜造寺汎、諏訪苑子。 童(わらし) 市松人形のような姿。偶然や運、物事のタイミングをコントロールする能力を持つ。1度、図書館事件で小夜子に解放されたが、能力を強化されて再チューニングされた。使役者は千文字美緒。別の個体が笠木崇によって使役されている。 恙(つつが) 棘の生えた蛭。人間の臓器に寄生し、死に至らしめる。『下学集』にある妖虫がモデル。半形成体でも突然死を引き起こす要因となる。 細手(ほそて) 細く長く伸びる人の手。別名『細手長手』『細手の怪』。人の頬を撫でて驚かす。不吉の前兆でもある。『幻視計算機』のアシストをすることもある。 飛礫(つぶて) 石が降ってくる。鬼神使役術。使役者は諏訪苑子。 衾(ふすま) 半透明の幕が包み込む。鬼神使役術でも用いられ、相手に覆いかぶせる他にも表面に映像を投影し偽の道を作るなど様々な用法がある。使役者は諏訪苑子。隠蓑(かくれみの) 衾をかぶって周囲の映像を上に投影し、姿を消す。高度な技。 蛇帯(じゃたい) 長いものでは50mを超す『衾』。鋭い縁で切り裂く、敵に巻きつくといった攻撃を使う。簡単な状況判断能力を持つ。 畢方(ひっぽう) 一本足の鶴。妖火をもたらし火災を起こす。口から火箭を発射する、火柱を上げるなど、火具津霊より高威力の技を使うことができる。使役者は設楽。 渾沌(こんとん) またの名を『帝江』。変化した状態では顔がなく、がっしりした胴体から6本の足と大小2対の翼が生える。全長20m超。この世に無明の闇をもたらす鬼神。変化しない状態では、使役者はのっぺらぼうのような顔になり、また、その状態でも地面を泥濘化する能力を発揮する。赤いオーラを出し、それに触れたものを強度の現実歪曲により別の平行世界の物へ変える。その影響で、人間には本来ないはずの器官が生じ、空気は瘴気へと変わった。顔面に7つの穴をあけると崩壊する(荘子・渾沌七竅に死す)。体から分離すると熊のような野獣の姿となり、尾を加えて高速回転することであらゆるものを弾き飛ばせる。力をある程度制御するため、首輪を施されている。使役者は竹本司郎。 女郎蜘蛛(じょろうぐも) 8つの目に女性の上半身、下半身は巨大な蜘蛛。糸を吐き、人を眠らせ夢を操る呪力を持つ。火を吐く子蜘蛛を操る。呪法装置は大きな網。ネット上の不特定多数の悪意が、Web(=網)によって実体化した。この鬼神が作り出した不可視の網が、『白澤樓』と世界中をリンクしたことで、呪法装置なしでも鬼神の召喚が可能となった。 逆髪(さかがみ) 髪を身長の何倍にも伸ばすことで敵を捕縛する。当然、髪の毛が生えていないと使えない。鬼神使役術。使役者は諏訪苑子。 木霊鼠(こだまねずみ) 体を破裂させる鼠。小さな外見に見合わず、破壊力が大きい。大生部らによって保護される鬼神の一つ。使役者は軽部空也。 讙(かん) 一つ目で三尾の白地に縞模様の山猫の姿。『山海経・西次三経』に「翼望の山に棲む」と載っている。高い身体能力に加え、反呪法能力を持つ。比較的容易に召喚できるらしい。使役者は大生部龍彦。 件獣(くだんじゅう) 人面の牛。因果から自由な鬼神で、時間の流れに束縛されない。召喚された時空の一点を中心に、可能世界を収斂させる能力を持ち、未来にすら干渉できる。時間の流れに介入し、都合のいいように歴史を捩じ曲げることができるが、その一点から遠ざかるほど影響力は小さくなる。2年後の未来にメールサーバに憑依し預言の「イ牛のメール」を送ってきた。千文字石寿の行った儀礼により、すでに超(メタ)時間の世界に妄想形成体が存在している。呪法装置は人間の頭と牛の胴体。使役者は竜造寺汎。 見越(みこし) 伸縮自在の真黒な巨人。全身がゴムのような弾力を持ち、『蠱猫』の爪をも弾く。使役者とは痛覚がリンクしている。呪法装置は掛け軸。使役者は円海。 摩迦羅(まから) 全長10mを超す怪魚。シーラカンスを思わせる。呪物館の玄関の壁のステンドグラスに描かれている。 飛暗(とびくら) 鼠の顔に長い尾を持つ巨大な蝙蝠。野衾、野鉄砲のように人の顔に張り付く鬼神の一種。超音波を使う聴覚ソナーが可能。大生部らによって保護される鬼神の一つ。使役者は長壁千尋。 龍火(りゅうか) 刀剣に宿る怪火。破損した刀剣を修復する。呪物館に収蔵される阿蘇神社の宝刀『蛍丸』(レプリカ)に宿っていた。本来は刃こぼれを治す程度だが、妄想形成場が強いと折れた刀剣ですら修復できる。 木偶(でく) 動くマネキン人形。呪物館の収蔵品は勝手に動き出す「突発性夜行症」だが、使役者の折原美笛(複製人)の言うことは聞く。かつて走水南学が使役していたとされる。 覚(さとり) 音声入力式の金属製の人頭。呪物館の収蔵品。チューリング・テストの結果知能を持つと判定され、さらに人の心を読み質問する前に答えを返してくることから名づけられた。 八岐(やまた) 頭と尾がそれぞれ8つある、頭をもたげると高さ10mを超える巨大な蛇。魔風を起こすことができる。呪法装置は藁で作った八岐大蛇とその土器。使役者は光橋鳴人(複製人)。 蔵童(くらわらし) 古式の『童』で、3歳ぐらいの女の子の姿。家屋を守護する。『河童』と同系列の鬼神なので、見かけによらず力は強い。振動を操る能力を持ち、『家鳴』を起こうえ、超音波カッターや低周波振動での攻撃もできる。使役者とは痛覚がリンクしている。呪法装置は藁人形だが、『呪物館』の個体は建物全体が呪法装置だった。使役者は兼本眞子(複製人)。 文車妖妃(ふぐるまようひ) 十二単を着た女性の姿。文字を媒体にして物体を自在に操る。ラブレター妖怪で、呪法装置は美袋玄山の恋文。使役者は車持由妃。 酒顚(しゅてん) 『呪物館』の内部と外部を逆転させ外界に殺戮をもたらすという、潜在的な可能性を強引に実現させる能力を持つ。『八岐(父親だという伝承があるため)』を構成していた妄素を基に実体化しようとした。呪法装置は酒呑童子の首。使役者は堀部惣治(複製人)。 船幽霊(ふなゆうれい) 別名を『ウグメ』、『グゼ』ともいう。船型のモノは『グゼ船』『迷い船』『亡者船』『灘幽霊』『夜走り』『仏船』『船ギレ』など様々な方言名を持つ。火の玉や人、船の姿で現れ生者を海中に引き入れて殺害し、自分たちの仲間にする鬼神。作中に登場したのは腕から先のみのモノと船型のモノ。呪法装置は折り紙の船。 共潜き(ともかずき) 目撃者の海女と同じ姿で現れ、深みへと誘う鬼神。 呼子(よぶこ) 小鳥のような鬼神。『幻視計算機』によってプログラムされた使い魔(えーじぇんと)。モデルは、『山彦』のように反響現象を起こす鬼神。 濡女(ぬれおんな) 人の顔を持つ蛇。使役者との一体化が進むとまず手足が青い鱗に覆われ、次いで胸から下が蛇となる。嫉妬の邪心によって生まれる。水を思うままに操り、鬼神使役術の『水津霊』より格段に自由度が高く、ウォーターカッターのように水圧で物を切る、水を球体にする、水を原子レベルで分解するといったことができる。使役者は夏海涼子。 高女(たかおんな) 伸縮自在の和装の美しい女の鬼神。『見越』の仲間で、呪法装置も同じく掛け軸。使役者は嵯峨野高穂。 すべ 長崎県対馬豆酘で採取される。西瓜の種ほどの赤い棘のある海の鬼神で、猛毒を有する。 人魚(にんぎょ) 赤い髪の女性の上半身と魚の下半身といういわゆる西欧式の人魚の姿を持つ鬼神。明治24年に対馬で捕獲されたものの生き残りが夏海家の私設水族館にいる。『白澤』のデータベースに載っていない珍しい鬼神。 船脚附(ふなしとぎ) 壱岐の海に住む怪魚で、手足を持つカジカかハゼのような姿。四肢で船に吸い付いて止め、綱を伝って船内に入り人を喰う。使役者は夏海青史。 衣蛸(ころもだこ) 水中に適応した『衾』。京都府与謝郡で採取された。成体は6畳ほどの大きさまで広がり、小舟を包み込む。使役者は夏海青史。 空穂船(うつぼぶね) 別名『虚舟』、『妖魅の方舟(ぢゃぼのあるか)』。すべての幽霊船の王で伝説の方舟。地獄を招来し、世界を一新する世直しの鬼神である魔王・『水蛭子(ひるこ)』が乗っている。記紀神話・虚船伝説・キリシタンの伝承・悪魔崇拝が混淆して生まれた鬼神。一種の精神共生体で、生者だけでなく死者(『船幽霊』)までこの世の全ての魂を吸収・一体化する能力を持つ。灰色の船体からにじみ出る赤い液体が『水蛭子』で、重合水の特性を持つ生きた水となっており、海の鬼神を餌として呼び寄せる。吸収された者たちは自我の境界を失い、巨大な知性に統合される。呪法装置は船幽霊の海図と呪物館の収蔵品だった磐船。使役者は夏海洋子。長さ約500m・幅約84m・高さ約50mという巨大さで内部は重層的に構成される。 磯撫(いそなで) 鮫に似た尾びれを持つ。船上の人を尾で海に引き込む。 磯女(いそおんな) 下半身が蛇の女性。血を好む。 海姫(うみひめ) 半透明の着物を着た美姫。海上を行き男性を惑わせる。全身から粘液を出す。 夜雀(よすずめ) 「チッチッチ」と鳴く小鳥。鬼神には無害で攻撃力もないが、不吉をもたらす。大生部らによって保護される鬼神の一つ。 虚数え(そらかぞえ) 真っ青な火炎。皿を数える火炎をもとにプログラミングされた計測用の鬼神。 送り火(おくりび) 狐の顔を思わせる形をした怪火。追跡用にプログラミングされた使い魔。 朧車(おぼろぐるま) 或は「破車」。和風の意匠で、正面に美女の人面がついている。取り憑いた車を非物質化することで障害物をすり抜けられるが、水上を走行することはできない。呪法装置は装飾を施された牛車。最初のものは交通遺児の少女(のちに死亡)が使役したトレーラー、2番目のものは設楽のワゴン車。使役者は松野あき。 鏡虎(きょうこ) 白金の毛皮をまとう虎。魔鏡の眷属。雌雄同体。強力なフェロモン効果を持つ体臭で誘っての交接、胸から下げた『照魔鏡』で観念子を解析、体毛から放つ電気からできた回路を利用して、鬼神の統制を吸収する能力を持つ。また、光を反射するものの間を瞬間移動することができ、さらに、鏡を通り抜けることで4次元世界から複数の平行世界への移動ができる。使役者は走水遥果。 肉吸(にくすい) 20歳ほどのきれいな女の姿で、肌の下で妄想記述言語がうごめいている。爪に触れたものを妄想記述言語に分解し、吸収する。皮膚を裂かれると体内から妄想記述言語が放出され、死ぬ。呪法装置は人間の全身の皮と骨片。 脳計り(なずきはかり) 精神を計測し複写することのできる鬼神。 面霊鬼(めんれいき) 人の記憶を複写・編集し、別人の脳内に上書きできる鬼神。使役者は中谷珠莉。 雲外鏡(うんがいきょう) 空の上で別世界を映し出す鏡。鏡石神社上空と千文字の邸宅の上空に出現。呪法装置は千文字家の家宝であり、呪物館の所蔵品でもある三角縁神獣鏡。千文字老は、合わせ鏡を作ることで、無限の平行世界を作り出そうとしていた。 影鰐(かげわに) 水鏡に映った影を喰う巨大な鱶。影を喰われたものはその部分が喰われたように消滅するなど、本体も全く同じ影響を受ける。呪法装置は千文字の邸宅にある池(設計者は走水南学)。 回禄(かいろく) 夏王朝を滅ぼした火災を操る神。赤い炎の巨人。弱点は水。呪法装置は人形。 双口(ふたくち) 使役者の頭部にもう一つ口が現れ、髪は蛇のように自在に動き獲物を狙う。物理的身体のみならず妄想形成体まで喰らう「共喰い」属性を持つ。また、使役者自身には拒食症に似た一種の精神障害が現れる。 多目怪(たもくかい) 目目連ともいう。拡縮自在の視力、動体視力のコントロール、透視能力といった視覚能力の鋭敏化を使役者にもたらす千里眼の鬼神。使役者の顔には無数の小さな目が現れる。 水虎(すいこ) 赤い河童の姿をした鬼神。等身大からミクロサイズまで身の丈を自在に変えることができ、その力で蹄跡の水に千匹も潜むことができる。使役者は他多数。 魔性樹(ましょうじゅ) 巨大なパイナップルに似たマダガスカルの妖魔の樹。刺激を与えると巻き髭に絡め取られて捕食される。 血小箱(ちこばこ) 口の空いた器に宿り、出会ったものの魂を摂る奄美諸島の鬼神。小さな箱の中から5mもある巨大な腕をはやして襲い掛かるが、本来は液性の存在であるため血の海を作り出して獲物の動きを封じることも可能。呪法装置は憑代となる箱。 蚊帳吊(かやつり) 「進路妨害」を行う鬼神。連続して現れるため対象は思った通りに前進できないが、外から異常を認識すればたやすく消滅する。 偽汽車 『幽霊列車』ともいわれる。 逆上臈(さかじょうろう) 天井からぶら下がる女性型の鬼神で、薙刀を持つ腰元風の4体の眷属を引き連れる。地面への重力とは別に天井の方向へもう一つの重力を形成でき、横方向にも重力を生み出せる。呪法装置は天井の妄想記述言語の張り紙。 天吊(てんつり) 大木の枝にぶら下がり、下を通るものを餌食とする。特殊能力は超高速の上下運動。人の背丈ほどの頭から直接手が生えたような姿をしている。同類に『撥釣瓶』『釣瓶卸』といったものがいる。 濱手(はまて) 集まった海砂が人の腕の形を成した鬼神。溺死者の残留思念が仲間を増やそうとしたもの。淡水域に現れる類似種に『砂手』『泥手』がある。呪法装置はマネキンの手。 羽白(はじろ) 白い猛禽類の翼を持つ巫女のような姿の鬼神。九州に伝わる古い鬼神で『日本書紀』にも記述がある。 赤手(あかて) 『赤手児』ともいう、『細手』によく似た無数の手が伸びてくる怪異。呪法装置はマネキンの手。 煙羅(えんら) 毒煙の鬼神。呪法装置は香炉。 大羅(だいら) キロメートル単位の巨体を持つ伝説の巨人。 吼(こう) 獏のような鼻を持つ灰色で涙滴状の巨大な鬼神。邪を食し、怪を飲む。
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