しゅてん‐どうじ【酒呑童子/酒顛童子】
酒呑童子
酒呑童子
酒呑童子―『お伽草子』より
酒呑童子
酒呑童子
酒呑童子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 14:05 UTC 版)
酒呑童子(しゅてんどうじ)は、丹波国と丹後国の境にある大江山、または山城国と丹波国の境にある大枝(老の坂)(共に京都府内)に住んでいたと伝わる鬼の頭領、あるいは盗賊の頭目。酒が好きだったことから、手下たちからこの名で呼ばれていた。文献によっては、酒顛童子、酒天童子、朱点童子などとも記されている。彼が本拠とした大江山では洞窟の御殿に住み棲み、茨木童子などの数多くの鬼共を部下にしていたという。伝承では酒呑童子は最終的に源頼光とその配下の渡辺綱たちに太刀で首を切断されて打倒された。東京国立博物館が所蔵する太刀「童子切」は酒呑童子を退治した伝承を持ち、国宝に指定され天下五剣にも選定されている。また源氏所縁の兵庫県川西市の多田神社が所蔵する安綱銘を持つ太刀「鬼切丸」も酒呑童子を退治した伝承を持っている[1]。
注釈
出典
- ^ 源頼光の「酒呑童子」退治で活躍の伝説残る宝刀「鬼切丸」、清和源氏ゆかりの神社で公開 読売新聞 2021年5月1日
- ^ 池田敬子 (1998), p. 74.
- ^ 高橋昌明 (1992), p. 182.
- ^ a b c 池田敬子 (1998), p. 75.
- ^ a b c d e 小松和彦 2003, pp. 32–34
- ^ 高橋昌明 (1992), p. 67.
- ^ 松本隆信 (1978), p. 926.
- ^ 高橋昌明 (1992), p. 75.
- ^ 松本隆信 (1989), p. 126.
- ^ 今泉定助; 畠山健 編「22 酒顛童子」『御伽草子 後』、吉川半七、1891年 。; (校訂版)藤井乙男 編「酒呑童子」『御伽草子』、有朋堂書店、299–232頁、1922年 。
- ^ 『福知山市史』京都府管下丹波國天田郡天座村字登尾 村社 尾崎神社の由緒の項
- ^ 今泉, 定助; 畠山, 健, eds. (1891), “22:酒顛童子”, 御伽草子 (吉川半七) 2
- ^ Reider (2005), pp. 212–230.
- ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」8–11
- ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」17–18頁
- ^ a b 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」18–19頁
- ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」21頁
- ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」25頁
- ^ "なさけなし(情なし)とよ客僧たち、偽りなしと聞きつるに、鬼神にわうどうなき物をと"[18]。
- ^ なお、場所は一条戻橋ではなく、「七条の堀川」となっている。
- ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」10–11頁
- ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」22頁
- ^ 御伽草子集 1974, pp. 444–474.
- ^ a b c 御伽草子集 1974, p. 460
- ^ a b 江戸諸国百物語 2005, p. 56
- ^ a b 小松和彦 1992, pp. 25–30
- ^ 多田克己 1990, p. 60.
- ^ a b 松谷みよ子 1979, pp. 332–333
- ^ 石原和昌『良知の人 河井継之助』日本経済評論社、1993年7月10日、27-28頁。ISBN 978-4818806801。
- ^ 小山直嗣 1975, p. 69.
- ^ 高橋郁丸 1994.
- ^ a b 宮前庄次郎・中尾新緑 1959, pp. 38–39
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『大江山(京都府)』 - コトバンク
- ^ コジューリナ・エレーナ「酒呑童子伝説の地域的展開」『慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第71号、2011年、119-134頁。
- ^ 宮本幸枝・熊谷あづさ 2007, p. 34.
- ^ 高橋昌明 1992, p. 117.
- ^ 高橋昌明 1992, p. 96.
- ^ 高橋昌明 1992.
- ^ a b c 高橋昌明 1992, pp. i–ii
- ^ “酒顛童子”. 週刊朝日 (秋季増刊号). (1952).
- ^ 小川寿一『大江山伝説考』1928年。
- ^ 藤沢衛彦『日本伝説研究』1937年。
- ^ a b c 小松和彦 2007, pp. 184–186
- ^ 外山信司「藤原保昌伝承と千葉氏-『千学集抜粋』の酒呑童子説話をめぐって-」(佐藤博信 編『中世東国の社会と文化 中世東国論:7』(岩田書院、2016年) ISBN 978-4-86602-981-8)
- ^ 木下直之・福原敏男 編『鬼がゆく 江戸の華 神田祭』平凡社、2009年5月。ISBN 978-4582834314。
- ^ 神田祭 氏子町会燃える 5月12日に神幸祭(中央区民新聞 2007年4月23日発行)
- ^ 平成19年神田祭特設サイト/復活!!大江山凱陣
- ^ 「かつて日本に鬼を倒す組織が本当に存在!?そもそも鬼とは一体・・・」コーナー。
酒呑童子(しゅてんどうじ)
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「銀のトゲ」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説
茨木が所属する盗賊団の首領。異国の血が混じっているらしく、赤い髪に緑の瞳という変わった風貌をしている。マイペースな性格で、盗賊村の住民のことを第一に考えている。茨木と付き合いは長いが、茨木の本性は知らなかった。十七話以降は左目に切り傷がついているが、詳細は「鬼が振り返った刻」に掲載されている。
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酒呑童子(シュテンドウジ)
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第1話に登場。捨て子の霊の集合体で、巨大な赤ん坊の姿である。白叡に喰われる。
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酒呑童子
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大江山に住まう、ダイダ王子配下の三軍神の一人。風神、雷神を始め多くの鬼の尊敬を集める。三軍神の中では一番若い。地獄に満ち溢れた矛盾に疑問を感じている。酒呑童子四天王(かね童子、くま童子、とらくま童子、ほしくま童子)を従え、桃太郎と対決する。卑怯な戦い方を嫌い、戦闘前にはこちらの体力と技を回復させる。配下の四天王は毎年1000匹以上の鬼の中から選出され、雷神によると四天王の地位はえんま配下の鬼たちよりも高いらしい。桃太郎たちとの対決後、カルラによって鬼の牢獄に幽閉されてしまう。その後、牢獄から脱出し、えんま様を助ける為に奈落の底を掘って穴を開けるも体は既に限界を迎えており、絶命する。
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酒呑童子
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鬼の棟梁。
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酒呑童子
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「乃木若葉は勇者である」の記事における「酒呑童子」の解説
友奈の2体目の精霊(第14話 - )。凄まじいまでの攻撃力をその身に宿す。京を荒らし回った大鬼。
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酒呑童子
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「エリア51 (漫画)」の記事における「酒呑童子」の解説
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酒呑童子(しゅてんどうじ)
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「ボーンコレクション」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説
突如、人間界に現れたSランクの妖怪。白羅が妖界にいた頃の親友で、「べぇちゃん」と呼ばれている。
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酒呑童子(しゅてんどうじ)
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「Dシリーズ (漫画)」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説
竜の友達。赤い髪の人間。竜と都に降りた際、都の人間に斬られて左目を負傷する。
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酒呑童子(しゅてんどうじ)
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「Dシリーズ (漫画)」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説
真っ赤な髪で、左目に傷を負った青年(その傷は「聖獣D」の中で都の人間につけられたものと思われる)。一応竜の力を召喚することができるが、成功するのは100回に一度程度。
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酒呑童子
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「O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜」の記事における「酒呑童子」の解説
紅い髪をなびかせて立つ鬼の王。かつてライコウと戦い敗れた際、左の角を失った。今作ではメインのストーリーとは関係無しに後述の「百鬼討伐モード」にのみ登場する。
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