酒呑童子とは? わかりやすく解説

しゅてん‐どうじ【酒呑童子/酒顛童子】

読み方:しゅてんどうじ

丹波大江山住んでいたという伝説上の鬼の頭目都に出て婦女財宝奪ったので、勅命により、源頼光四天王率いて退治したという。御伽草子絵巻謡曲古浄瑠璃歌舞伎などの題材となっている。


酒呑童子

作者西村望

収載図書蜥蜴市―文蔵御用
出版社光文社
刊行年月2001.6
シリーズ名光文社時代小説文庫


酒呑童子

作者大岡信

収載図書おとぎ草子 新版
出版社岩波書店
刊行年月2006.3
シリーズ名岩波少年文庫


酒呑童子―『お伽草子』より

作者野坂昭如

収載図書響き交わす鬼―妖怪文藝 巻之2
出版社小学館
刊行年月2005.10
シリーズ名小学館文庫


酒呑童子

読み方:シュテンドウジ(shutendouji)

初演 寛永15(江戸)


酒呑童子

読み方:シュテンドウジ(shutendouji)

初演 元禄14.7(江戸・中村座)


酒呑童子

読み方:シュテンドウジ(shutendouji)

分野 御伽草子

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


酒呑童子

読み方:シュテンドウジ(shutendouji)

分野 浄瑠璃

年代 江戸前期

作者 山本角太夫


酒呑童子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 14:05 UTC 版)

酒呑童子(しゅてんどうじ)は、丹波国丹後国の境にある大江山、または山城国と丹波国の境にある大枝老の坂)(共に京都府内)に住んでいたと伝わるの頭領、あるいは盗賊の頭目。酒が好きだったことから、手下たちからこの名で呼ばれていた。文献によっては、酒顛童子酒天童子朱点童子などとも記されている。彼が本拠とした大江山では洞窟の御殿に住み棲み、茨木童子などの数多くの鬼共を部下にしていたという。伝承では酒呑童子は最終的に源頼光とその配下の渡辺綱たちに太刀で首を切断されて打倒された。東京国立博物館が所蔵する太刀「童子切」は酒呑童子を退治した伝承を持ち、国宝に指定され天下五剣にも選定されている。また源氏所縁の兵庫県川西市の多田神社が所蔵する安綱銘を持つ太刀「鬼切丸」も酒呑童子を退治した伝承を持っている[1]


注釈

  1. ^ 茨木童子が都に行き、女に化けたとき渡辺綱に腕を切られた顛末も語られる[16]
  2. ^ 原典では「じんべんきどくしゅ」と訓じている。
  3. ^ ほしくまどうじ。熊虎どうじ。熊どうじ。かねどうじ
  4. ^ 国上山麓には彼が通ったと伝えられる「稚児道」が残る

出典

  1. ^ 源頼光の「酒呑童子」退治で活躍の伝説残る宝刀「鬼切丸」、清和源氏ゆかりの神社で公開 読売新聞 2021年5月1日
  2. ^ 池田敬子 (1998), p. 74.
  3. ^ 高橋昌明 (1992), p. 182.
  4. ^ a b c 池田敬子 (1998), p. 75.
  5. ^ a b c d e 小松和彦 2003, pp. 32–34
  6. ^ 高橋昌明 (1992), p. 67.
  7. ^ 松本隆信 (1978), p. 926.
  8. ^ 高橋昌明 (1992), p. 75.
  9. ^ 松本隆信 (1989), p. 126.
  10. ^ 今泉定助; 畠山健 編「22 酒顛童子」『御伽草子 後』、吉川半七、1891年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/992892/100 ; (校訂版)藤井乙男 編「酒呑童子」『御伽草子』、有朋堂書店、299–232頁、1922年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/977912/185 
  11. ^ 『福知山市史』京都府管下丹波國天田郡天座村字登尾 村社 尾崎神社の由緒の項
  12. ^ 今泉, 定助; 畠山, 健, eds. (1891), “22:酒顛童子”, 御伽草子 (吉川半七) 2, https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/992892/100 
  13. ^ Reider (2005), pp. 212–230.
  14. ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」8–11
  15. ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」17–18頁
  16. ^ a b 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」18–19頁
  17. ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」21頁
  18. ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」25頁
  19. ^ "なさけなし(情なし)とよ客僧たち、偽りなしと聞きつるに、鬼神にわうどうなき物をと"[18]
  20. ^ なお、場所は一条戻橋ではなく、「七条の堀川」となっている。
  21. ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」10–11頁
  22. ^ 今泉 & 畠山 (1891)「酒顛童子」22頁
  23. ^ 御伽草子集 1974, pp. 444–474.
  24. ^ a b c 御伽草子集 1974, p. 460
  25. ^ a b 江戸諸国百物語 2005, p. 56
  26. ^ a b 小松和彦 1992, pp. 25–30
  27. ^ 多田克己 1990, p. 60.
  28. ^ a b 松谷みよ子 1979, pp. 332–333
  29. ^ 石原和昌『良知の人 河井継之助』日本経済評論社、1993年7月10日、27-28頁。ISBN 978-4818806801 
  30. ^ 小山直嗣 1975, p. 69.
  31. ^ 高橋郁丸 1994.
  32. ^ a b 宮前庄次郎・中尾新緑 1959, pp. 38–39
  33. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『大江山(京都府)』 - コトバンク
  34. ^ コジューリナ・エレーナ「酒呑童子伝説の地域的展開」『慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第71号、2011年、119-134頁。 
  35. ^ 宮本幸枝・熊谷あづさ 2007, p. 34.
  36. ^ 高橋昌明 1992, p. 117.
  37. ^ 高橋昌明 1992, p. 96.
  38. ^ 高橋昌明 1992.
  39. ^ a b c 高橋昌明 1992, pp. i–ii
  40. ^ “酒顛童子”. 週刊朝日 (秋季増刊号). (1952). 
  41. ^ 小川寿一『大江山伝説考』1928年。 
  42. ^ 藤沢衛彦『日本伝説研究』1937年。 
  43. ^ a b c 小松和彦 2007, pp. 184–186
  44. ^ 外山信司「藤原保昌伝承と千葉氏-『千学集抜粋』の酒呑童子説話をめぐって-」(佐藤博信 編『中世東国の社会と文化 中世東国論:7』(岩田書院、2016年) ISBN 978-4-86602-981-8
  45. ^ 木下直之・福原敏男 編『鬼がゆく 江戸の華 神田祭』平凡社、2009年5月。ISBN 978-4582834314 
  46. ^ 神田祭 氏子町会燃える 5月12日に神幸祭(中央区民新聞 2007年4月23日発行)
  47. ^ 平成19年神田祭特設サイト/復活!!大江山凱陣
  48. ^ 「かつて日本に鬼を倒す組織が本当に存在!?そもそも鬼とは一体・・・」コーナー。



酒呑童子(しゅてんどうじ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 04:27 UTC 版)

銀のトゲ」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説

茨木所属する盗賊団首領異国の血が混じっているらしく、赤い髪に緑の瞳という変わった風貌をしている。マイペース性格で、盗賊村の住民のことを第一に考えている。茨木付き合い長いが、茨木本性知らなかった十七以降は左目に切り傷ついているが、詳細は「鬼が振り返った刻」に掲載されている。

※この「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説は、「銀のトゲ」の解説の一部です。
「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を含む「銀のトゲ」の記事については、「銀のトゲ」の概要を参照ください。


酒呑童子(シュテンドウジ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:21 UTC 版)

喰霊」の記事における「酒呑童子(シュテンドウジ)」の解説

第1話登場捨て子の霊の集合体で、巨大な赤ん坊の姿である。白叡に喰われる。

※この「酒呑童子(シュテンドウジ)」の解説は、「喰霊」の解説の一部です。
「酒呑童子(シュテンドウジ)」を含む「喰霊」の記事については、「喰霊」の概要を参照ください。


酒呑童子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 16:15 UTC 版)

新桃太郎伝説」の記事における「酒呑童子」の解説

大江山住まうダイダ王子配下三軍神の一人風神、雷神始め多くの鬼の尊敬集める。三軍神の中では一番若い。地獄満ち溢れた矛盾疑問感じている。酒呑童子四天王(かね童子、くま童子、とらくま童子、ほしくま童子)を従え桃太郎対決する卑怯な戦い方を嫌い、戦闘前にはこちらの体力と技を回復させる配下四天王毎年1000匹以上の鬼の中から選出され雷神によると四天王地位はえんま配下の鬼たちよりも高いらしい。桃太郎たちとの対決後、カルラによって鬼の牢獄幽閉されてしまう。その後牢獄から脱出し、えんま様を助け為に奈落の底掘って穴を開けるも体は既に限界迎えており、絶命する。

※この「酒呑童子」の解説は、「新桃太郎伝説」の解説の一部です。
「酒呑童子」を含む「新桃太郎伝説」の記事については、「新桃太郎伝説」の概要を参照ください。


酒呑童子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 14:25 UTC 版)

うらたろう」の記事における「酒呑童子」の解説

鬼の棟梁

※この「酒呑童子」の解説は、「うらたろう」の解説の一部です。
「酒呑童子」を含む「うらたろう」の記事については、「うらたろう」の概要を参照ください。


酒呑童子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 14:00 UTC 版)

乃木若葉は勇者である」の記事における「酒呑童子」の解説

友奈の2体目の精霊第14話 - )。凄まじいまでの攻撃力をその身に宿す。京を荒らし回った大鬼

※この「酒呑童子」の解説は、「乃木若葉は勇者である」の解説の一部です。
「酒呑童子」を含む「乃木若葉は勇者である」の記事については、「乃木若葉は勇者である」の概要を参照ください。


酒呑童子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 06:28 UTC 版)

エリア51 (漫画)」の記事における「酒呑童子」の解説

鬼。ベベの店の会員

※この「酒呑童子」の解説は、「エリア51 (漫画)」の解説の一部です。
「酒呑童子」を含む「エリア51 (漫画)」の記事については、「エリア51 (漫画)」の概要を参照ください。


酒呑童子(しゅてんどうじ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 15:02 UTC 版)

ボーンコレクション」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説

突如人間界現れSランク妖怪白羅妖界にいた頃の親友で、「べぇちゃん」と呼ばれている。

※この「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説は、「ボーンコレクション」の解説の一部です。
「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を含む「ボーンコレクション」の記事については、「ボーンコレクション」の概要を参照ください。


酒呑童子(しゅてんどうじ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 19:32 UTC 版)

Dシリーズ (漫画)」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説

竜の友達。赤い髪の人間。竜と都に降りた際、都の人間に斬られて左目を負傷する

※この「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説は、「Dシリーズ (漫画)」の解説の一部です。
「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を含む「Dシリーズ (漫画)」の記事については、「Dシリーズ (漫画)」の概要を参照ください。


酒呑童子(しゅてんどうじ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 19:32 UTC 版)

Dシリーズ (漫画)」の記事における「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説

真っ赤な髪で、左目に傷を負った青年(その傷は「聖獣D」の中で都の人間につけられたものと思われる)。一応竜の力を召喚することができるが、成功するのは100回に一度程度

※この「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の解説は、「Dシリーズ (漫画)」の解説の一部です。
「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を含む「Dシリーズ (漫画)」の記事については、「Dシリーズ (漫画)」の概要を参照ください。


酒呑童子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 08:46 UTC 版)

O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜」の記事における「酒呑童子」の解説

紅い髪をなびかせて立つ鬼の王。かつてライコウ戦い敗れた際、左の角を失った今作ではメインストーリーとは関係無し後述の「百鬼討伐モード」にのみ登場する

※この「酒呑童子」の解説は、「O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜」の解説の一部です。
「酒呑童子」を含む「O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜」の記事については、「O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「酒呑童子」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



酒呑童子と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「酒呑童子」の関連用語




4
はっちゃ デジタル大辞泉
100% |||||

5
下聞 デジタル大辞泉
100% |||||

6
元銀 デジタル大辞泉
100% |||||

7
刻刻 デジタル大辞泉
100% |||||

8
拗ねはたばる デジタル大辞泉
100% |||||

9
率土 デジタル大辞泉
100% |||||

10
言葉を番う デジタル大辞泉
100% |||||

酒呑童子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



酒呑童子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの酒呑童子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの銀のトゲ (改訂履歴)、喰霊 (改訂履歴)、新桃太郎伝説 (改訂履歴)、うらたろう (改訂履歴)、乃木若葉は勇者である (改訂履歴)、エリア51 (漫画) (改訂履歴)、ボーンコレクション (改訂履歴)、Dシリーズ (漫画) (改訂履歴)、O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS