刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム
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「ハイスクールD×Dの登場人物」の記事における「刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム」の解説
幾瀬鳶雄が率いる「神の子を見張る者」のエージェントチーム。バラキエルの教え子で、ヴァーリと縁がある。4年前「虚蝉機関」と戦うために結成された。「D×D」には裏方チームとして参加する。 詳細は「堕天の狗神 -SLASHDØG-#刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム」を参照
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刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 18:44 UTC 版)
「堕天の狗神 -SLASHDØG-」の記事における「刃狗(スラッシュ・ドッグ)チーム」の解説
堕天使陣営の組織「神の子を見張る者」のエージェントチーム。「虚蝉機関」と戦うために幾瀬鳶雄をリーダーとして結成された。「黒刃の狗神」の効果により、メンバーのほぼ全員が独立具現型神器を宿している。元陵空高校メンバーは「虚蝉機関」の事件後、「堕ちてきた者たち」の「バラキエル教室」に転入した。入学後に一気に力を上げたことで、半年も経たないうちにグリゴリから一部の掃討任務を正式に与えられるという、破格かつ異例の措置を受けられるようになる。 『ハイスクールD×D』ではメンバーが増えており、暗殺やスパイを専門に担当している。事務所は駒王町から2駅離れた場所にある、グリゴリが管理している20階建てマンションの2階に置かれ、普段は常人が近寄れないように人避けの術を出入口にかけている。16巻以降は「D×D」に裏方チームとして参加し、正式メンバーのサポートを任されている。各勢力の暗部に潜って死闘を繰り広げていた実力は本物で、「邪龍戦役」では人間界のヨーロッパの戦場へ出陣し、量産型邪龍や偽赤龍帝の軍勢を駆逐した。24巻のタナトス一派による「アザゼル杯」襲撃では冥界に現れた死神の軍勢を撃破。「地獄事変」でエレボス一派が京都を狙った際には擬似空間でグレシルの部隊を相手取り、イギリスにおける最終決戦ではラヴィニアのみ本隊に同行して残りの者はロンドン周囲の監視を担当した。「アザゼル杯」では日本の神々から支援を受け、抜群のチームワークで最上級悪魔クラスのチームにも勝利して、決勝トーナメントへと進出している。 幾瀬 鳶雄(いくせ とびお) 声 - 内田雄馬(ファンタジア・リビルド) 身長:171cm(SLASHDØG時)→174cm(D×D本編時) 体重:59kg(SLASHDØG時)→65kg(D×D本編時) 誕生日:5月4日 種族:人間 本作の主人公。陵空高校2年生。神滅具「黒刃の狗神(ケイニス・リュカオン)」の使い手で、「刃狗(スラッシュ・ドッグ)」の二つ名を持つ人物。亡き祖母の旧姓は「姫島」であり、朱雀と朱乃のはとこにあたる。 生まれながらにして禁手「夜天光の乱刃狗神(ナイト・セレスティアル・スラッシュ・ドッグズ)」に至っていたという長い歴史を見ても数例しか確認されていない特級のイレギュラー。しかし幼少期に祖母の手で異能を封じられたため、命を落とすこともなく、神滅具の存在を知ることもなく平穏に育ってきた。 両親は海外暮らしで、同居していた祖母は中学時代に亡くなっているため、高校生になってからはアパートで一人暮らしをしている。自炊をしているので料理が得意で、チームではリーダーと料理番を兼任している。勉強も運動も並み程度、行動も模範的だったため、陵空高校時代は目立たない生徒だったが、結構負けず嫌いなところがある。 自分が風邪をひいて欠席した修学旅行において、旅行に参加していた全員が「虚蝉機関」に囚われ人体実験の被験者となったことから事件に巻き込まれてしまう。ウツセミとの二度目の交戦で封印が解け異能を発現し、相手の狙いに自分が含まれていないとわかった上で幼馴染を救うために戦いに身を投じることとなる。神滅具の力を学びながら実力を高めつつあったが、優しさ故に非情になりきれなかった。しかし虚蝉機関との最終決戦で紗枝が自分を守るために命を絶とうとしたため絶望から禁手を発動、唐棣を殺害してなお暴走を続けたが祖母が残した仏教の呪法・「永遠の氷姫」による拘束・「白龍皇の光翼」による力の半減で沈静化される。その後は紗枝の生存に涙し、これから始まるだろう五大宗家やオズの魔法使いとの戦いに備えることになる。 当初は刃に戦闘を任せて自身は指示に徹していたが、「虚蝉機関」との戦いを経て異能で作った大鎌を武器に自分自身も戦うスタイルをとるようになる。また神器との同調により、次第に五感や直感が鋭くなっている。自身に罪はないものの、姫島が信仰する火之迦具土神を斬った「天之尾羽張」を身に宿しているせいで神から加護を得ることは不可能だが、副産物として神器に宿った神の呪炎だけなら使うことができるようになる。なお、禁手が半覚醒状態だったころは、正気を保ったまま戦闘を行うために祖母の数珠を応用した道具を必要としていた。 天然かつ素で女性を褒めるため、鮫島には「女でいい目に遭って、女で苦労するタイプ」と評される。中学まで家が隣同士だった幼馴染の紗枝とは恋人ではないものの、以前はたまに食事を作ってもらうような関係で、自らの人間性や日常を象徴し続ける存在であることから大切に想っている。また、女性陣とも同じマンションで生活しているため、しばしば入浴や着替えなどのハプニングに遭遇する。 『ハイスクールD×D』にも登場。最終章の時点で22歳。「神の子を見張る者」のエージェントとして、危険地帯へとアザゼルがのり込む際の護衛役を務めている。この時は昼間は大学生として学業に励む傍ら、夜は事務所近くのビルにあるアザゼルが経営者のBAR「黒狗」でバーテンダーのアルバイトをしているほか、同じビルの1階のレストランで時々料理を作っている。大学では料理を研究するサークルに入っているが、忙しいので顔を出すことは少ない。控えめな性格で裏方を担当することが多いが「禍の団」所属の曹操以外でヴァーリに「覇龍」を使わせた唯一の「人間」であることなどから、最強の人間候補の1人とされている。ヴァーリ当人とは不仲の間柄と言われるが、実際は会うたびに勝負を申し込まれるから逃げ回っているだけで、一時期一緒に暮らしていたこともあって手のかかる弟のように思っている。 12巻でアザゼルに同行して冥府に赴く。16巻で「D×D」に参加し、19巻では教会の戦士達との戦いのサポート役として出陣、横槍を入れに来たヴァルブルガがランダムに組んだ数万にも及ぶ逃走用の術式を短時間ですべて斬り裂き逃げ道を塞ぐという離れ業を見せた。21巻の「邪龍戦役」にて裏方に回っていた刃狗チームも表に参戦した際には欧州の戦場へ向かい、禁手を更に研磨し深淵面に至った「深淵なりし冥漠の獣魔、英傑であれ常夜刃の狗神(ペルフェクトゥス・テネブラエ・リュカオン・エト・フォルティス・デンス・ライラプス)」を使って、ラヴィニアと共に量産型邪龍や偽赤龍帝軍団を駆逐した。アザゼルには大分世話になっていたため、彼が「隔離結界領域」に旅立ったときは無言で顔を伏せていた。 「アザゼル杯」では「刃狗(スラッシュ・ドッグ)」チームの「王」として登録し、最上級悪魔クラスをも下して決勝に進出する。アザゼルから時々イッセー達の無茶に付き合ってくれるように頼まれていることもあり、24巻のタナトスによる小猫・黒歌襲撃の時にはヴァーリの試合を守って最上級死神直属の幹部クラスに圧勝し、真1巻でニュクスが起こした事件の際もエーゲ海まで赴いて神の結界を一撃で斬り裂きイッセーたちをサポート、真3巻にて京都をエレボス一派が襲った時は「霧の中の理想郷」で作られた疑似空間で魔王クラスの人工悪魔グレシルを撃破する。また、大会の裏ではアジュカから依頼されて、地獄の王たちの動きに反応して行動を起こした神崎光也にも目を光らせている。刃(ジン) 独立具現型神滅具「黒刃の狗神」そのものであり、鳶雄の相棒にして分身。大型犬並みの体躯を誇る、赤い瞳に漆黒の毛並みをした狗。言葉は話せないが人間の言葉が理解できるほど賢く、学習能力も高い。主人の他にも、紗枝や主人の親戚である朱乃にもかなり懐いている。普段は鳶雄の傍にいるが、たまに彼のもとを離れて行動することもあり、五大宗家に遺恨がある妖怪たちとの戦いでは朱乃の助っ人として単独で現れている。 前述のとおり鳶雄が生まれたときには既に存在していたが、彼の祖母が封印を施したため、高校2年生の時に異能が再発現した時は黒い子犬の姿になっており、初めて禁手を発動させた折に現在の姿まで成長した。同種の波長をもつ独立具現型の神器の所有者を引き寄せる性質を持っている。『ハイスクールD×D』では同じイヌ科だからかヴァーリチームのフェンリルと仲がいいようで、食生活に難があることに同情している。 戦闘においては、獣の感覚で主人をサポートしながら戦う。子犬だったころは自分の体から生やしたブレードで攻撃していたが、自我が成長を遂げたことで自分の判断で影からブレードを生み出し、作った剣を口に咥えて戦うようになった。 リュカオン 神滅具「黒刃の狗神」に宿る「狼男の真祖」。楽園「アルカディア」の邪悪な王で、ギリシャ神話の主神ゼウスに対して悪行を重ねたために怒りを買い、異形の姿へ堕とされた。鳶雄は「あの闇の自分」と呼んでいる。 鳶雄が虚蝉機関の本拠地で禁手を果たしたときに、彼の意識を支配して暴走し唐棣を殺害した。それ以降、神器の深奥にある闇から夢の中に現れては、「おまえの刃は、どこまでも届く。だが、おまえの刃は、すべてを傷つける。おまえは、すでに人を止めているのだから」とせせら笑い、禁手化するたびに内側から侵食し、隙あらば鳶雄と入れ替わろうとする。一方で、鳶雄がアウグスタを殺してしまった時には、「意識せねば、おまえの刃はすべてを等しく斬り刻むだけだ」と忠告するような言葉を残している。 ラヴィニア・レーニ 3サイズ:100/59/88 身長:170cm 体重:56kg 誕生日:1月23日 「神の子を見張る者」の協力者として「灰色の魔術師」から出向している、イタリア人の女性魔法使い。金髪碧眼でスタイル抜群の美女。神滅具「永遠の氷姫(アブソリュート・ディマイズ)」の使い手で、「氷姫のラヴィニア」「無差別氷姫(ディマイズ・ガール)」の二つ名を持つ。「〜(なの)です」口調が主な特徴で、鳶雄のことを「トビー」、ヴァーリのことを「ヴァーくん」、鮫島を「シャーク」、紗枝を「シャーエ」と呼んでいる。ヴァーリにとっては姉に近い間柄で、頭の上がらない数少ない存在。 やや天然気味で、寝ぼけて部屋を間違え鳶雄のベッドに潜り込む、シャワーを浴びた直後にあられもない姿で平然と異性の前に裸身をさらすなど羞恥心に欠けるところがある。 炎の魔術をはじめとする様々な魔術を使いこなし、五大宗家の各家に伝わる術を施しても拘束することすら叶わないほどの実力を持つ。神滅具の凍結能力は非常に強力だが、かつて人形に抱いていた憎悪のために使いきれておらず、威力が強すぎて周囲を巻き込んでしまう恐れもあるのが欠点。 イタリアにある海辺の街にあった一般家庭で生まれ、9歳のころに謎の爆発事故で両親を失う。「永遠の氷姫」の異能のせいで親戚からの引き取りも拒否され、彷徨っていた時に「オズ」のグリンダに拾われて4年間彼女から魔法と神器についてを学び、13歳の時に同年代の魔法使いと交流する目的で「灰色の魔術師」へと移籍した。それから数年して師匠が「オズ」の魔女に襲われて消息不明となったため、彼女の捜索を兼ねて「虚蝉機関」に協力する「オズの魔法使い」所属の魔術師たちを発見し撃滅する任務を帯びて協会から派遣されていた。所属の関係から「バラキエル教室」のメンバーではないが、主に彼らやヴァーリと組んで一緒に行動している。 「虚蝉機関」との最終決戦では、アウグスタと交戦したが逃走を許してしまい、再戦時にはグリンダから拒絶されたショックで動揺した隙をつかれて肉体を乗っ取られてしまったが、仲間の奮闘で無事に救われた。この一件で、もう一度師匠と直接会って話をする覚悟を決め、目的に協力してくれる仲間たちとの信頼をさらに深める。 『ハイスクールD×D』では21巻で初登場。BAR「黒狗」で専属の歌手として働いており、同店の看板娘を務めている。ヴァーリの姉的存在という関係は変わっておらず、『ハイスクールD×D』初登場時には彼を大いにドギマギさせた。また、桐生やミルたんの先生として、2人に魔法を教えている。「邪龍戦役」では刃狗チームの一員として欧州で亜種禁手「永遠に想う白銀世界(アッソルート・アルジェント・モンド)」を用いて鳶雄と共に量産型邪龍、偽赤龍帝軍団を駆逐し、ヴァーリの試合の警護では彼の試合を直接見られないことに憤りつつ死神達を氷漬けにしている。「地獄事変」初戦では詩求子と共にグレシル配下の人工悪魔を壊滅させ、ロンドンでの最終戦では本隊に同行して地下の敵本拠地に向かい、ブリザードを発生させ人工悪魔や死神に大打撃を与えていった。 なお、本作では鳶雄に料理を任せきりだが、4年後では短編で美猴が現・沙悟浄と現・猪八戒の面倒を見るのに付き添っていたヴァーリが彼の顔を模した海苔で「ヴァーくん」というカラフルなキャラ弁を持ってきており、ヴァーリの発言からも彼女が用意して作った物だと示唆されている。3冊あるヴァーリ作の「黒歴史ノート」のうち2つを保管・複製しており、イッセーがBAR「黒狗」を訪れた際には「心の書」を手渡し、後に彼がチームの事務所に来た時には「術の書」を見せている。 『ハイスクールD×D』13周年記念の「D×D」人気総選挙では、ヴァーリとのカップルでカップリング部門8位。 皆川 夏梅(みながわ なつめ) 3サイズ:88/57/88 身長:161cm 体重:54kg 誕生日:5月26日 刃狗チームに所属する「鷹」使いの女性。陵空高校2年生。四凶の一体「窮奇」を宿す独立具現型神器の所有者。アップにまとめた髪が特徴の美少女。快活で元気が良くテンションが高め。 チームではオフェンス担当で、グリフォンの飛行能力を駆使した味方の運搬もする。指先のサインでグリフォンに指示を出せるよう訓練している。第2部からは、対悪魔、魔物用の光の弾丸を撃ち出す特殊な銃を携帯している。ただ、計久との戦いで相手の腕を切断したことがトラウマとなり、人間への攻撃をためらうようになってしまう。 友人が「虚蝉機関」に囚われたことからアザゼルへの協力を決め、神器を安全に発現させるための「タマゴ」を配る役目を任される。ウツセミの襲撃を受けた鳶雄の命を救い彼を味方に引き入れた。紗枝の自宅捜索後、撤退中にその近くの工場で計久に襲撃され追い詰められた際に窮奇の真の力に覚醒する。その後の本部襲撃ではヴァーリと共に現場へ向かい、同級生達の回収を手伝った。 『ハイスクールD×D』では女子大生をしている。テンションの高さがイリナに似ていると評された。朱雀とも仲が良い模様。また、「乳龍帝おっぱいドラゴン」のシリーズも視聴しているらしい。グリフォン 神器に宿る「窮奇」が具現化した夏梅の相棒。普段は鷹の姿で、高速で飛行し弾丸のような体当たりを仕掛け、鋭い足の爪で相手を牽制し、硬化した翼を刃として敵を切り刻む。ただ、幼体の状態では「威力(パワー)」という点では力不足であり、防御タイプの相手には全く決定打を与えられないほか、飛行を阻害する風使いとは相性が悪い。 真の姿はその名の通りグリフォンに近く、2メートルを超える体躯に、頭には角が生え背には2対の翼が生える。体には風を纏い、突風を刃にして攻撃する。一時的に巨獣形態を使うこともできるようになっているが、3巻時点では一度使ったあと数日の間は変化できなくなる。 鮫島 綱生(さめじま こうき) 誕生日:7月16日 刃狗チームに所属する「猫」使いの男性。陵空高校2年生。四凶の一体「檮杌」を宿す独立具現型神器の所有者。茶髪のヤンキーで、ワル系のイケメン。度量が広く女子受けも良いが、武勇が先に立つことから陵空高校一の不良と恐れられていた。単独行動が多いものの、良く言えば極端に前向きな性格で行動的。気分転換も兼ねてバイクでツーリングするのが趣味。 運動神経が高く、仲間内では一番体格がいい。チームではオフェンス担当で、一度ヴァーリに完敗した経験から自身の戦いを見つめ直し、自分自身の戦闘能力を高める方向で能力を高めた結果、白砂の尾を自らの腕に装備してランスのように扱うスタイルを確立した。 親友の前田信繁が「虚蝉機関」に攫われたため「神の子を見張る者」に協力していた。当初は協調性に欠け、ほぼ単独で行動していたものの、鳶雄に感化されてチームで動くようになる。紗枝の自宅捜索後、前田の妹を模したウツセミにより心臓を貫かれて致命傷を負わされるが、覚醒した白砂の応急処置で心臓の傷を塞ぎ、満身創痍で立ち上がって仇敵の計久を殴り飛ばし撃破する。 鳶雄が幼馴染みの少女のために戦うと知ったことで彼を気に入り、友人になった。鳶雄を中心とする男女関係のトラブルには、第3者としての立場で面白がっている。ヴァーリのことは生意気な年下ということもあって「ルシドラ」と呼んでからかっている。 『ハイスクールD×D』に登場した際には、おっぱい好きでベクトルが似ていることもあってイッセーと意気投合し、2人でエロDVDの鑑賞をした。白砂(びゃくさ) 神器に宿る「檮杌」が具現化した綱生の相棒。普段の姿は白い猫で、戦闘時には尾が2つに分かれ片方は鮫島が振るう巨大なランスへ変化、自身は宿主の援護に回る。グリゴリ謹製のマタタビを好む。 真の姿は先端がランス状の鋭く長い尾を幾重にも生やした体長3メートルを超えるサーベルタイガー。全身から放電する能力を持つ。また、真の姿に覚醒したことで、猫の状態でも尾を帯電させられるようになっているほか、尾を主と同化させることで傷を治すこともできる。一時的に巨獣形態を使うこともできるようになっているが、3巻時点では一度使ったあと数日の間は変化できなくなる。 東城 紗枝(とうじょう さえ) 3サイズ:83/56/82 身長:159cm 体重:49kg 誕生日:4月20日 鳶雄の同級生で幼馴染み。垢抜けた雰囲気が薄いためあまり目立たないがなかなかの美少女で、優しい性格なこともあり告白されるようなことはなかったもののそれなりに人気はあった。我慢強いが、言うべきときは勇気を持って言う性格。 「虚蝉機関」が起こした海難事故で彼らに誘拐、洗脳されたうえ、素質があるということで特殊な分身体「勇気を失った獅子」を憑依させられる。唐棣の護衛をさせられていたが、最終局面で彼に追い詰められる鳶雄の姿を見て自我を取り戻し、彼を救うために刃のブレードで自らを刺し貫く。致命傷となる傷を負うはずだったが、鳶雄がお守りとして渡していた数珠の効果で一命を取り留めた。 「神の子を見張る者」からの記憶消去を拒否したため、異能の関係者として親元を離れて鳶雄達と共に「堕ちてきた者たち」に転入し、彼らと共に座学や体力づくりに励む。三魔獣の影響で体力の回復が早まっているが、未知の部分も多いため毎日検査を受けている。料理上手で一人暮らしの鳶雄に手料理を作っていたこともあって、仲間内では彼と一緒に料理当番を担当する。動物に好かれる性質らしく、刃や四凶たちからも懐かれている。 「勇気を失った獅子」は現在アザゼルが解析中なので「出せない」状態であり、その不安要素が大きいためチームでは後方支援兼連絡役を担当し、そして禁手化した鳶雄の暴走を「愛の力」で止められる可能性があることから彼のバランサーを兼ねている。現在は魔を祓う方法を中心に神道や陰陽道に関する術の勉強をしており、指導者もなしに本や資料を読んだだけで紙人形を動かすなど、才能の片鱗を見せている。 鳶雄との関係は恋人未満だが、その仲睦まじさから周囲には交際していると思われることが多く、鳶雄には親愛をもって接されている。自らも鳶雄に好意があり、3巻で彼にキスしているほか、朱雀が見せる大胆な行動には激しく動揺している。勇気を失った獅子(カウアドリ・レオ) 「オズ」の実験で顕現化された「三魔獣」のうちの1体で、漆黒の鬣にバーバリーライオン以上の巨体を持った獅子。並みのウツセミとは根本的な「作り」からして桁違いで、分裂して影の中に潜んで移動し、口から火を吐く能力を持つ。 「四凶計画」の中核を担う実験で試験体として開発され、唯一適応できた実験体である紗枝に憑依させられる。紗枝が自殺を図ってからは唐棣に使役されて禁手化した鳶雄と戦うが、圧倒されその身を2つに引き裂かれて消滅した。現在も紗枝に宿っているが、アザゼルが解析中で、現状では出すことはできない。 七滝 詩求子(ななだる シグネ) 元陵空高校の2年生。四凶の一体「饕餮」を宿す独立具現型神器の所有者。日本人と西欧人のハーフで、暗い色合いのブロンドと右目が青く左目が黒いオッドアイが特徴の眉目麗しい少女であり、陵空高校一の美少女といわれることもあった。家系的によく食べる体質だが、まったく太らない。着物の着付けが得意。 転校先で古閑とともに「禍の団」に誘拐されていたが、彼がサタナエルと取引したことで解放されていた。アウグスタをはじめとする敵勢力との交戦を経て鳶雄たちと再会し、第一部終盤で「堕ちてきた者たち」に合流した。身体能力は優秀だが、最も凶事を司るとされるポッくんが暴走の危険を孕んでいることから、チームでは基本的に後方支援兼連絡役を担当し、危機的状況においてはチームの切り札として活躍する。 『ハイスクールD×D』にはDX.5で初登場。史上最強の「饕餮」使いと称されるまでになっており、細身な外見とは裏腹にチームではパワータイプを担当している。「地獄事変」の初戦では、ラヴィニアと共にグレシル配下の人工悪魔にかなりエゲつない攻撃をかまして壊滅させている。ポッくん 神器に宿る「饕餮」が具現化した存在。顔に饕餮文が刻まれた仮面をつけた、頭に2本角の生えた小型の四肢動物の姿をとる。名前の由来は「ポォ」という鳴き声から。 中国の怪物のなかでも屈指の化け物であり、概念を含め「すべてを喰らう」というシンプルだが厄介な能力から、使役者に関係なく四凶最強とされる。普通の食べ物だけでなく、式神などの術や魔法、魔力、神滅具の異能まで食べることができ、他の「四凶」では力が制限されるような呪具の影響を受けないどころか、呪具そのものを食べてしまう。ただし、かなり食いしん坊で、お腹が空くと動けなくなり、空腹で腹の虫が盛大に鳴き出ためす隠密行動が苦手。 3巻時点では未覚醒だが、覚醒した饕餮は凶悪で、制御できた宿主は稀であり、暴走して宿主すら喰われた例もある。 『ハイスクールD×D』では計3体に増えており、それぞれ「ポォくん」「ポンくん」と名前が付いているが、見た目がそっくりで区別は困難。巨大化することも可能となり、巨体ゆえのパワーと巨体からは想像もつかない速さで大暴れする。
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