2010年代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 06:24 UTC 版)
世相と文化
社会
- アラブの春により長期独裁政権が崩壊するなど中東の政治情勢に変動が起きたが、その後イスラム過激派組織の「ISIL」などが台頭し、欧州には難民が大量に流入。イスラム過激派によるテロも多発した。
- エボラ出血熱(西アフリカにおける流行)や中東呼吸器症候群 (MERS) といった新興感染症がエピデミックを起こした。
- 福島第一原子力発電所事故の影響で原子力発電推進の動きが沈静化。一方で、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが世界各地で爆発的に普及し、主力電源になりつつある。
- 2000年代よりヨーロッパを中心として同性結婚容認の流れが広がっていたが、2010年代に入ると南米やニュージーランドでも同性結婚が認められ、さらに一部の州で容認の流れが広がっていたアメリカ合衆国でも2015年6月に合衆国最高裁判所が“全ての州での同性結婚を認める判決”を下したことで(オーバーグフェル対ホッジス裁判)、全州で認められることとなった(北米ではカナダに続いて2国目)。
- 中国共産党では中央委員会総書記(中国最高指導者の役職)が胡錦涛から習近平に変わり、2014年香港反政府デモや2019年-2020年香港民主化デモなどを強権で押さえつけた。
- ドナルド・トランプ政権発足後の米中貿易戦争の影響で生産拠点をベトナムやタイなど東南アジアへ移転する企業が増えた[6]。
コンピュータとインターネット
- スマートフォンの普及により、無線通信によるデータ通信容量が爆発的に増大した。これにより移動体通信の主要な方式が、従来の第2世代移動通信システム (2G)であるGSMなどに代わり第4世代移動通信システム (4G) であるLTE-Advancedへと移行した。
- スマートフォンの普及により、Google Play、Apple App Store、Microsoft Storeなどのアプリストアと共にスマートフォンアプリ市場が伸長した。
- SNSを含むソーシャルメディアは、2010年代にスマートフォンアプリを通して注目を集めた。WhatsApp、Pinterest、Instagram、Snapchat、Tinder、Vine、TikTokなどがリリースされ、2000年代にリリースされたFacebookとTwitterは依然として世界で人気のあるソーシャルメディアであった。
- 動画共有サービスのYouTubeに、オリジナル動画を継続的に投稿し広告収入を得る人らを指したYouTuberという言葉が2010年代半ば頃から広まった。
コンピュータゲーム
- バーチャル・リアリティ技術の進歩により、PlayStation VR、Oculus Rift、HTC Viveなどのヘッドセットが登場した。
- テレビゲーム市場では2000年代後半〜2010年代前半にかけて(第7世代)、任天堂が一歩リードしマイクロソフトとソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) が追従する三つ巴の争いとなっていたが、2010年代半ば(第8世代)になると SCEI(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE))の「PlayStation 4」が、二世代ぶりに他社ハードの販売台数を大きく引き離してリードしている[7]。その後、2010年代後半には任天堂が据置機と携帯型ゲーム機のハイブリッド型である「Nintendo Switch」を、他社の次世代機(第9世代)より数年先行して発売した。
- スマートフォンの普及を背景にアプリゲームが急増し、2019年にはクラウドゲームサービスのGoogle StadiaやApple Arcadeも登場している。
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Wii U
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PlayStation 4
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Xbox One
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Nintendo Switch
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Nintendo 3DS
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PlayStation-Vita
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Nintendo Switch Lite
建築
- 超高層建築物・構築物
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上海中心 (Shanghai)
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中原福塔
(中国鄭州市の電波塔) -
東京スカイツリー
注釈
- ^ しかし、東北の岩手、宮城、福島の3県は、2012年3月31日に延期になった。
出典
- ^ World's tallest building opens in Dubai BBC News(2010年1月4日)
- ^ 世界人口白書 2010
- ^ “大規模な太陽嵐で電力停止の危険性”. ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト. 2012年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月24日閲覧。
- ^ 太陽活動に異常―黒点や磁極反転に異例の現象(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2013年11月12日)
- ^ "「世界最高齢」117歳、鹿児島の田島ナビさんが死去". 朝日新聞デジタル. 21 April 2018. 2018年4月22日閲覧。
- ^ “中国離れ加速 米企業41%が中国転出を計画 33%が投資見合わせ=調査”. @niftyニュース. 2019年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
- ^ PS史上最速で販売数3000万台を突破したPS4の販売ペースをWii U・Xbox Oneとグラフで比較するとこんな感じ - GIGAZINE(2015年11月26日配信)
- ^ 鷹見一幸『宇宙軍士官学校―前哨― 1』早川書房、2012年、16,20頁。ISBN 978-4-15-031073-8。
- ^ 鷹見一幸『宇宙軍士官学校―前哨― 3』早川書房、2013年、277-283頁。ISBN 978-4-15-031108-7。
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