2010年代 〜 交通事故率そのものの減少による交通事故発生件数の減少、交通事故死者数の減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 08:57 UTC 版)
「交通事故」の記事における「2010年代 〜 交通事故率そのものの減少による交通事故発生件数の減少、交通事故死者数の減少」の解説
2012年から約30年間にわたり、約160〜120(件/億キロ)の範囲で横ばいだった死傷事故率は、120(件/億キロ)を切り、交通事故発生率が減少し始めた。2016年にはおよそ85.3(件/億キロ)程度まで減少した。それに伴い、交通事故発生件数、交通事故死者数共に減少を続けている。 約30年間にわたり横ばいだった交通事故発生率が減少し始めた要因は、第二次交通戦争時はエアバッグのような事故が起きた際に被害を軽減するパッシブセーフティが安全対策として普及したのに対して、2010年代に入り事故そのものを未然に予防するアクティブセーフティが普及しだした事が挙げられる。2010年頃から横滑り防止装置や衝突被害軽減ブレーキなどが普及しだしており、2014年には自動車アセスメントに予防安全性能アセスメントが追加されている。2016年には年間交通事故による死亡者数が1949年の67年ぶりに3000人レベルにまで減少して、飲酒運転の取り締まりと交通安全文化の普及で交通事故死亡者が最も多かった時期に比べると4分の1の水準に減少した。さらに全交通事故の発生件数も2015年より7.1%減の49万9232件だった。 2017年度には自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)などの事故を減らす技術の普及で事故率が下がったという理由で、自賠責保険料が引き下げされている。2019年4月の東池袋自動車暴走死傷事故を契機に、高齢者の免許返納の動きが加速した。2021年4月8日には、1日ごとの交通事故の統計を取り始めた1968年以降初の交通事故死者数が0となってる。更に、その日は死亡事故が無く、前日の交通事故を理由としたけがによる死亡も無かった。
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