エー‐ピー‐ニック【APNIC】
Asia-Pacific Network Information Centre
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/14 19:00 UTC 版)
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設立 | 1993年1月13日 |
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所在地 | オーストラリア クイーンズランド州ブリスベン |
主眼 | IPアドレス空間の割り当てと登録 |
会員数 | 9268 (2022年末現在)[1] |
ウェブサイト | apnic.net |

Asia-Pacific Network Information Centre(略称: APNIC)は、東部・南部アジアと太平洋エリアを管轄する地域インターネットレジストリ (RIR) である。日本のJPNICも加盟している。
概要
APNICはJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)のような国別インターネットレジストリ(NIR)やISPなどの団体から選出されたメンバーで構成される非営利団体であり、現在56の国・地域が参加している[2]。
業務としてはRIRとしてのIPアドレスやAS番号の配分・管理業務のほか、APNICやその配下のNIRが配分したIPアドレスやAS番号についてのWHOISサーバ(whois.apnic.net)を管理しており、またこの地域でNIRを持たない国々とICANNとの連絡・調整役も担っている。
APNICは1993年に独立組織として設立され、本部はオーストラリアのブリスベンにある。
2011年4月15日には、APNICのIPv4アドレスの在庫が/8ブロック(約1670万アドレス)換算で、1ブロック未満となり、アジア太平洋地域では、IPv4アドレスの在庫は事実上枯渇した[3]。
主なサービス
インターネット番号リソースの委譲
APNICは、APNICコミュニティによって開発されたルールに従って、IPアドレス(IPv4とIPv6)と(AS番号)を委譲する[4][5]。IPアドレスとAS番号は、実証された必要性に基づく一定の基準に従って委譲される。
Whois APNICデータベース
APNICのWhoisデータベースには、元々APNICに割り当てられていたIPアドレスとAS番号に関する情報が含まれています[6][7]。資源を所有する組織、資源が割り当てられている場所、ネットワークの連絡先が記載されている。ユーザーは、ネットワーク問題のトラブルシューティングやネットワークの不正使用を追跡するために、これらのリソースに関連する情報をデータベースから検索することができます。これらの資源を所有する組織は、データベースの情報を最新に保つ責任がある。インターネットアドレス管理センター(IANA)の運営に責任を負う技術的識別子協会(PTI)が概説するアドレスポリシーの目標を達成するために、インターネットアドレスリソースは正確かつ正確に登録されなければならない。
アールダップ
APNICは登録データアクセスプロトコル(RDAP)と呼ばれるwhoisに代わるサービスを提供している[8]。RDAPはwhoisサービスに関連する問題に対処するために設計されたもので、その最も重要なものは、クエリーとレスポンスの標準化、英語以外の言語のデータオブジェクトを扱うための国際化への対応、他の登録へのシームレスな移行のためのリダイレクト機能などである[9]。
資源認証
APNICが提供するリソース認証サービスは、特定のASN IPアドレス・ブロックとインターネット・リソースの所有者間の通信を検証するために使用される堅牢なセキュリティ・システムです[10]。APNICは、地域のドメイン間のセキュリティを向上させ、APNIC Whoisデータベースのデータの価値を高めるため、リソース所有者の使用権を検証するリソース認証を導入した[11]。
APNICに参加している国・地域


アフガニスタン
アメリカ領サモア
イギリス領インド洋地域
インド
インドネシア
ウォリス・フツナ
オーストラリア
カンボジア
北マリアナ諸島
キリバス
グアム
クック諸島
ココス諸島
クリスマス島
サモア
シンガポール
スリランカ
ソロモン諸島
タイ
韓国
中華民国
中国
北朝鮮
ツバル
トケラウ
トンガ
ナウル
ニウエ
日本
ニューカレドニア
ニュージーランド
ネパール
ノーフォーク島
パキスタン
バヌアツ
パプアニューギニア
パラオ
バングラデシュ
ピトケアン諸島
東ティモール
ブータン
フィジー
フィリピン
フランス領ポリネシア
フランス領南方・南極地域
ブルネイ
ベトナム
香港
マカオ
マーシャル諸島
マレーシア
ミクロネシア連邦
ミャンマー
モルディブ
モンゴル
ラオス
AfriNICができるまで、マダガスカル、モーリシャス、セイシェル、レユニオンも管轄していた。
関連項目
脚注
- ^ “2022 Annual Report”. APNIC. 2023年3月23日閲覧。
- ^ APNIC Service Region”. APNIC. 2023年3月23日閲覧。 “
- ^ 『APNICにおけるIPv4アドレス在庫枯渇のお知らせ、および枯渇後のJPNICにおけるアドレス管理ポリシーのご案内』(プレスリリース)JPNIC、2011年4月15日 。
- ^ “APNIC close to completing delegation of its final /8 IPv4 block”. www.theregister.com. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “APNIC’s role in global internet governance and IP address allocation”. interlir.com. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “About the APNIC Whois Database”. www.apnic.net. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “IP and Whois Database: How to Find APNIC Block Owners”. ip-netblocks.whoisxmlapi.com. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “What is the Registration Data Access Protocol (RDAP)?”. www.ionos.com. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “Registration Data Access Protocol”. www.apnic.net. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “What is APNIC”. larus.net. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “Who is APNIC and what is their role in the .au internet ecosystem?”. identitydigital.au. 2024年11月14日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
国際NPO |
Free Software Foundation Latin America クリエイティブ・コモンズ Asia-Pacific Network Information Centre RIPE NCC IFPI |
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