ワイルド7のメンバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 22:54 UTC 版)
飛葉 大陸(ひば だいろく) 特技:ライディングテクニック、機械工学 バイク:HONDA CB750FOUR後進走行可能 フロントとリアのフォークそれぞれに一基ずつ、合計四基のリフト・ジェットを装備。これを用いて水面を走ったり(「千金のロード」)、障害物を飛び越えたり(OVA版)できる。 シート後端部にマグネットアンカー・スロウアーを装備。本来の使用目的は路上の障害物除去だが、武器として使用(「バイク騎士事件」)、落下を食い止める(「地獄の神話」)などいろいろな役目に使用される。 拳銃:コルト・ウッズマンカスタム銃身を2インチまたは3インチにソードオフして短銃身化したもの。短銃身化による射程の短さを補うための長銃身(「緑の墓」「首にロープ」にて使用)などのアタッチメントも存在する。コルト・ウッズマンのセカンドシリーズまたはサードシリーズをカスタム化したものを使用していた。 「ガラスの城」では、本来22口径のところを倍の44口径に改造したものを使用(劇中未使用)。「地獄の神話」ではワルサーPPK、コルトパイソンも使用。 『新ワイルド7』では.357口径化(別の場面では、「お前の好きなコルト・ウッズマン32口径改を用意した」との草波のセリフもあるが、詳細は不明)した物を使用。 『ワイルド7 野獣の紋章』では.357マグナム口径に改造したものを使用しているが、使用弾薬は不明(.357AMP弾薬か、通常の.357マグナム弾薬かは言及されていない)。 常用銃:レミントンM1897 レミントンM31 罪状:傷害致死、強盗傷害、恐喝、窃盗など、前科13犯(OVA版より)。 この作品の主人公。通称「飛葉ちゃん」。物語開始当初の年齢は16歳。 少年院に収監された後も、一カ月に一度、定期的に脱走を繰り返していた(本人によると、そうしなければならない理由があったようだが、結局その理由については言及されなかった)。その脱走の最中、草波の「テスト」をそれと知らないままに受け、無事生き残った後、ワイルド7にスカウトされた。 メンバー中最年少ながらワイルド7のリーダーを務め、戦闘能力・ライディングテクニック共にメンバー中随一の実力を持ち、指揮・捜査能力も一流、頭の回転も速い。徒手格闘術にも長けており、凶悪犯を素手で難なく制圧できる実力を持つ。ただし、さすがにプロに敵うほどのレベルではなく、バイク騎士事件では半殺しにされている。 敵や悪党に対しては非情そのもの、態度がぶっきらぼうな上に口も悪いが、基本的にお人好しで優しい性格を持ち、義理人情にもろく友情に篤い。 最終話「魔像の十字路」で登場した謎の占い師が彼を称して、「優しい鷲」。 表向きの職業はフリーのルポライターで、テレビ局から仕事を請けることもある(「ワイルド7」時代)が、そちらでの生活をうかがわせる描写は「バイク騎士事件」と、「魔像の十字路」での回想でしか見られない。「新ワイルド7」では白バイ警官として港横浜署に勤務。勤務態度が目に余るほど危険なため、銃の携帯を禁じられている。 制服時、私服時を通して、上着の左襟内側に警視長の階級章を付けており、必要に応じてそれを提示する。 一人暮らしのためか料理がうまく、特にうどん(『ワイルド7』時代)やチャーハン(『新ワイルド7』時代)が得意。『ロゼ・サンク』ではその腕を活かし、表の職業として屋台のケバブ屋を営んでいた。食い道楽の気もあるようで、劇中でもフランス料理やスパゲティについて蘊蓄を語ったりしている。 続編では記憶喪失となり、「ワイルド7」時代のことを憶えていないが、バイクの腕前や本能は健在で「草波」という名前に反応するなど、記憶の一部は潜在的に覚えている模様(『新ワイルド7』)。30代になっても指揮・戦闘能力は衰えていない(発作に襲われると、過去の記憶を幻覚として思い出すことがある(『飛葉』))。作品によっては記憶喪失の他に、急所を外して撃つ(『新ワイルド7』)、後遺症で右膝の関節が伸びたまま(『ロゼ・サンク』)、時々胆石が痛む(実は摘出不能な異物による発作的な痛み)(『飛葉』)などの設定がある。 「ワイルド7R」では、大悟のことを指して「昔の俺に似ている」と評していることから、記憶喪失は多少なりとも改善している模様。 漫画版原作において、この名前は本名とされているが、後の「ワイルド7トリビュート」や映画版などでは「コードネーム」として扱われている。 ヘボピー 特技:(ゴリラをも凌ぐ)超怪力 バイク:ハーレーダビッドソンFLH※スペアタイヤキャリア装備後進走行可能 他のバイクの交換タイヤを運搬する(「誘拐のおきて」)。 両国、チャーシュー両名の使用するロケット弾の予備弾の運搬を担当している節がある(「野生の七人」)。 拳銃:コルト・ウッズマンマッチターゲット6inch、最終章では、モーゼルC96、44オートマグ 罪状:集団暴走行為、米軍基地襲撃など、前科4犯(OVA版より)。 ヘボピー、つまりヘボなヒッピー。日米安保反対を口実に米軍基地に乱入して暴れ廻ったが退路を断たれ、逃げ回っていたところを草波にスカウトされる。考え方は古風。 本名は「辻」。 巨体と怪力、また忍耐力を持ち、飛葉に続いて2人目のメンバーになった。 スカウトの直前、飛葉が「異常な凶暴性を持っている」と言っているが、実際は逆に、元ヒッピーらしいのんびり屋のイメージが強い。レスラーのような凶暴な外見に反して実は大学出のインテリで、優れた知性を持ち、リーダーシップも優秀。飛葉が不在の時は、冷静沈着な判断力でワイルド7を率いることもあった。首狩族相手にコミュニケーションをとり仲間にし敵を襲わせたこともある。 女性に本気で好意を持つと、冷静な判断力を失うという弱点を持つ。「首にロープ」事件の際はここに付け込まれ、危うく毒殺されかかった。 「魔像の十字路」で炎の中で崩れ落ちる柱を支え全身火傷を負い殉職。最後はワイルド7らしくバイクの上で死んだ。 八百(はっぴゃく) 特技:催眠術 バイク:ノートン・コマンド750Sタイプ(改)後進走行可能 エンジン直下に水平方向に展開する補助動力輪を二基持ち、それを用いて壁や崖を登ることが可能。 シート後端部にマグネットアンカー・スロウアーを装備。 拳銃:南部大型自動拳銃(通称陸式南部・パパ南部) 罪状:背任罪、詐欺罪など、前科8犯(OVA版より)。 元プロ野球投手。催眠術を打者にかけることで「魔球」を見せ、魔球投手として一世を風靡していたが、そのネタを暴かれた上に、それを八百長試合に利用したことまで公表されたため、野球界を永久追放された。ニックネームの「八百」はこれが由来。マウンドでバッターと対峙したわずかの時間にかけて、さらにキャッチャーや審判にはかからない催眠術を使う相当の腕前。そもそもボールやバットやマウンドに細工もしていないのに、催眠術という確定しにくい要素で八百長としたルールの厳しさが当時ならではである。 トレードマークはキャッツアイ型のサングラス。 クールガイを気取っているが、飛葉に突っ込まれるほどの甘いもの好きで、特に芋羊羹や甘納豆、汁粉など、和風の甘味に目がない。殉職時にすら、それが飛葉の回想に出てくるほどの徹底振りであった。 表向きの職業は、フリーのゴルフトレーナー。 「魔像の十字路」で沖田刑事の裏切り行為により殉職。 両国(りょうごく) 特技:爆薬の調合・扱いを熟知していること。 バイク:ノートン・コマンド750ファストバック、Kawasaki500SS MACH III & サイドカー後進走行可能 車体左側に装着されたサイドカーに、6連装ロケットランチャーを装備。原作では走行中の発射をしていないが、OVA1話では走行中、しかもスピンしながら連射し、さらにそれを全弾移動目標に命中させる妙技を見せた。 アタッチメントを使用することでライン・スロウアーおよびウィンチとしても機能する(「運命の七星」)。 初登場時のみ、このランチャーの代わりに、切り離し可能な車輪付き小型爆弾を装備していた(「野性の七人」)。 拳銃:クロスマン130空気拳銃(中期まで使用)、スタームルガーMkI(「朝食に死を」「魔像の十字路」で使用)。 罪状:危険物管理法違反、凶器準備集合罪など、前科7犯(OVA版より)。 爆発物と火薬の専門家。 普段は花火の製造会社に勤務しているが何やら社長の弱みを握っており、係長なのに社長より待遇が上。性格は温厚でおちゃめなところもあり、曲者揃いのチームの中でムードメーカー的役割になることも多い。しかし、悪党に対しては冷酷な凄みをたまに見せることもある。飛葉、オヤブンとは特に仲が良い。第1話「野性の七人」では“パチ公”(火薬が爆発する様を表す擬音語“ドンパチ”に由来する)と呼ばれている。 「魔像の十字路」で熊の檻に吊るされた状態で蜂の巣にされ殉職。 オヤブン 特技:不明(OVA版では日本刀を用いた戦闘に長ける様子が描かれている) バイク:スズキ・ハスラー250後進走行可能 後輪車軸に対車両用の炸裂弾発射装置を持つ(称して「バイク地雷弾」。「緑の墓」でのみ使用) シート後端部にマグネットアンカー・スロウアーを装備。 拳銃:コルト・パイソン6インチ銃身モデル 罪状:傷害および殺人教唆、暴力団取締法違反など、前科9犯(OVA版より)。 階級は警視正(「緑の墓」) 元上州のヤクザの親分。「新田の田吾作」(「緑の墓」)と名乗ったことがある。 トレードマークは丸型のサングラスと角刈り、それに腹巻きとダボシャツ。 メンバー中、ただ一人リボルバー型拳銃を常用している。 また、他のメンバー全員が大排気量オンローダーに乗車する中、彼のみが中排気量デュアルパーパスを愛車としている。 25歳にして(メンバー中、実年齢が明かされているのは、飛葉以外では彼のみ)1000人もの配下を持つ文字通りの「大親分」だったが、草波に若いころの失態(金庫破りに入った時に仲間が射殺されたのを見て、恐怖のあまりに脱糞した)をネタに脅迫され、無理矢理入隊させられた。 入隊当時は不摂生と「貫禄を付けるため」にかなり太っていたが、世界の猛烈なしごきに遭い体型が激変、以降は痩せ型の体型となった。 ヤクザの看板である「任侠道」を地で行く性格を持ち、義理人情に厚く受けた恩は決して忘れない好漢。 「魔像の十字路」最終局面で、他のメンバーを逃がすために自ら囮となって奮戦したものの、弾切れの隙を衝かれて蜂の巣にされ、くちなしの花の咲き乱れる中息絶えた。 世界(せかい) 特技:ライディングテクニック(曲乗り) バイク:ハーレーダビッドソン・スポーツスターXL後進走行可能 バックレストが後ろに倒れてスロープとなり、他のメンバーのバイクのジャンプ台として機能する(「野性の七人」)。 シート後端部にマグネットアンカー・スロウアーを装備。 拳銃:モーゼルC96 罪状:動物管理法違反、業務上過失致死など、前科5犯(OVA版より)。 元サーカスの軽業師で、軍師的な役割をこなし、曲芸運転・射撃も彼が皆に教えた。表向きの職業は理髪師。 飛葉に続き早い時期にスカウトされており、他のメンバー(特にオヤブン)のトレーニングのコーチもしていた。 トレードマークはティアドロップ型のサングラスとカイゼル髭。 サーカスに対して強い思い入れと誇りを持っており、それが元でオヤブンと掴み合いの喧嘩をしたことさえあった(「バイク騎士事件」)。 「コンクリートゲリラ」にて、都市ゲリラの捜査中にゲリラの事故工作隊の車に轢かれた上拷問を受け、最後は車ごと水に沈められ溺死したが、死の間際に重要な情報を記したダイイングメッセージを残し、コンクリートゲリラ壊滅のきっかけを作った。 瓜二つの兄は航空自衛隊幹部。本作品終盤と、その後を描いた「優しい鷲」に登場し草波の同志として活躍する。 チャーシュー 特技:2つあるとされ、一つは頭が異常に硬いこと。飛葉は「(チャーシューには)もう一つとっときの特技がある」と言っていたが、本編でそれらしい技・能力は未使用。 バイク:スズキ・GT380後進走行可能 左右レッグシールド内側に、小型ロケット砲を一基ずつ装備(「野性の七人」) 拳銃:スタームルガーMkI 罪状:薬物取締法違反、業務上過失致死など、前科6犯(OVA版より)。 中華料理店店員。草波隊長ではなく、飛葉がスカウトした唯一のワイルド7隊員。 「コンクリートゲリラ」にてコンクリートゲリラの事故工作隊により、高熱で溶融状態のアスファルトを全身に浴びせられ死亡、ワイルド初の殉職者となった。 世界と共に初期エピソードで死んでしまったため、登場場面が少なく経歴などの詳細は不明(第2話「バイク騎士事件」でも、負傷した八百の護衛役を命じられて戦列から外されている)。 ビデオ版では薬物を取り扱うような描写がされていた。 テル 特技:前職のサッカーで鍛えた抜群の視力。現役選手時代には“タカの目のテル”と呼ばれていたという(自称)。モデルは元サッカー選手の宮本輝紀。 バイク:トライアンフ・トライデントT160(チョッパー風改造) 拳銃:モーゼルC96 罪状:不明初登場の空港でのシーンでは「トカレフTT-33」がホルスターに入っていた。射撃の腕はいい方であるが、活躍場面が少ない。 「千金のロード」事件からの追加メンバー。階級は警視(「黄金の新幹線」) 入隊当初は年下のリーダー飛葉を軽んじことあるごとに反発していたが、後に実力を認めたらしく、「飛葉さん」と呼ぶに到った。 旧ワイルド7のヘルメットには全員共通して両側にチェッカーサインがペイントされているが、テル着用のヘルメットのみ、替わりにコブラのイラストがペイントされており、彼独自のトレードマークとなっている。 「黄金の新幹線」編前半にて深手を負い、「緑の墓」最終盤に出てからしばらく本編に登場しなくなる。 「地獄の神話」編にて再登場するもバイクに乗って活躍するシーンは無く、「負傷してから草波さんは俺を使ってくれん」と不満をこぼしている。 同編ラストで、コブラ入りヘルメットを被った白骨死体となって発見される。しかし終盤の飛葉のセリフから、実際には飛葉たち一部の者以外には秘密裏に生きている(神話グループ側に懐柔されたように見せかけている)ことが暗示される。そして飛葉が、テルを幹部に据えた神話系列の航空会社に指示し、神話兄弟の長兄の乗った飛行機を墜落させるように画策したことがわかる。 デカ 特技:不明 バイク:BMW R60/5 拳銃:スタームルガーMkI、南部大型自動拳銃(殉職時に使用) 「千金のロード」事件からの追加メンバー。 元超ベテラン刑事。メンバー中唯一前科がないらしいが、なぜ隊員となったのかは不明。 活躍するより負傷する方が多く、味方の足を引っ張ってしまう場面が多々ある。本人も「おれは任務をまっとうしたことがない」と苦にしていた。 しかし「首にロープ」編ではニセ自衛艦をセブンレーラー搭載の砲で撃沈する活躍を見せた。 「首にロープ」事件の最中、死別した妻の命日に瀕死の重傷を負わされる。それを若井軍八の仕業と思い込んだ彼は、重傷の身をおして単独で彼を襲撃するも、返り討ちに遭い殉職した。 ユキ 特技:格闘技、変装による潜入捜査。 バイク:カワサキ・250TR スズキ・GT750、後半はハンドル中央に対戦車ライフル付きのドゥカティ750スポルト 拳銃:レミントン・ダブルデリンジャー、最終話ではワルサーP38 追加メンバー。本名は本間 ユキ(ほんま ゆき)。通称「みそっかすのおユキ」。 身長は約165cmで、モデル顔負けのグラマーなスタイルの持ち主。 家族全員がコンクリートゲリラ一味の犠牲となって死に追いやられ、その復讐のためにゲリラハンターとしてゲリラ構成員を私刑に処していた。その際、協力者と思って信頼していた幼なじみの刑事に裏切られ、その出世のために殺されそうになったところを飛葉に救われる。のちワイルドメンバーにスカウトされる。 入隊前のゲリラハンター時代はペッパーボックスピストルを自作する、バイクを駆って散弾銃で都市ゲリラを狩る、超遠距離からの狙撃を苦もなく成功させるなど、本職の軍人顔負けに活躍していた。ただし、事件以前は普通の事務員に過ぎなかった彼女が、そこまでの戦闘能力・軍事知識を獲得できた理由について劇中ではいっさい語られていない。 飛葉に好意を持っていたようで、飛葉をめぐりイコと対立する場面があった。 「朝食に死を」編の時点では「無印、無階級」で、それを逆手に取り、行動を制止しようとした警官に「民間人の行動を阻止していいの?」とやり返した。 のち、「ガラスの城」にてワイルドの別働隊「女ワイルド7」のリーダーになったこともある。その際、他の隊員たちと共に「警部補」の階級が与えられているが、女ワイルドは壊滅して自然消滅しており、その後ユキの階級章を示す描写もないため、階級がどうなったのかは不明。 最終章「魔像の十字路」編のラストで、ワイルドメンバーで唯一生き残り泊陸将のヘリに救出されはしたが、老婆の予言「夏に雪(ユキの暗喩)が降れば…」を一縷の望みとして、飛葉を死の運命から救うため自らヘリから飛び降りた。最終的な生死は不明のまま。 草波 勝(くさなみ まさる) 拳銃:ワルサーPPK(メインで使用)、コルト・ディティクティブスペシャル2インチモーゼルHScなど。 愛車:アルファロメオ1750GTヴェローチェ 江戸大学(架空の大学)卒業の俊才。 元警視庁のキャリア官僚で、末は警視総監と言われるエリートだったが、「法律で裁けない悪党はいっそ処刑してしまうべきだ」と唱え、ワイルド7を組織して自ら隊長となる。 基本的に戦闘には参加しないが、刑事時代は「抜き撃ちなんとか」などと言われるほどの拳銃の名手だったらしい。 普通自動車、大型トレーラー運転のほか、ヘリコプターも操縦できる。そのため、ワイルドの移動司令室・セブンレーラーの運転は、ほとんどの場合、彼が担当する。 悪人には冷徹。またワイルドのメンバーに対し非情とも思えるような仕打ちをすることが多く、メンバーと衝突するエピソードがよくあった。「黄金の新幹線」ではテルに対し面と向かって「お前が死んでも補充がきく」と言い放ったこともある。だが内心では彼らを信頼し仲間意識を持っており、人知れず涙を見せる温情家の一面もある。実際、業務を兼ねつつも、メンバーのいずれかと食事を共にしている場面もある。 他にも恩人の身の危険のせいで意図せずメンバーと決別してしまった際に後悔の涙を流し、自らの判断により、恩人とメンバーの双方の生存を計る(「バイク騎士事件」)などの一面も見せている。 最終シリーズ「魔像の十字路」編では、ワイルド7では秘熊防衛大臣の日本乗っ取りを阻止できないと悟り、獅子身中の虫となるべくあえて敵側に寝返り、ワイルドを全滅させる手引きをした。しかし、生き残ったメンバーを救出するべく、泊陸将に依頼して救出のためのヘリコプターを差し向けていることから、単に捨て駒として見捨てていたわけではないことが、最終回で判明する。 番外の単発続編『優しい鷲』では検事総長に昇進しているが、裏で飛熊総理抹殺のために記憶喪失状態の飛葉と、亡くなった世界の実兄はじめ、急拵えで集めた在りし日のメンバーたちのそっくりさんとで、ワイルド7を復活させる。 「新ワイルド7」でも隠された温情ある性格は変わらず、新生ワイルドが人員面で大打撃を受けた際には、メンバーをこれ以上失いたくない心境を飛葉に吐露したり、他にもワイルドをその前歴から蔑む高官に対しては慇懃無礼に協力を拒絶するなどの一面も見せていた。
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