マウンドとは? わかりやすく解説

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mound

別表記:マウンド

「mound」の意味

「mound」は、日本語で「塚」や「土塁」を意味する英単語である。自然に形成される小山や、人間作り上げた小さな土塁を指すことが多い。野球におけるピッチャー投げ位置の「マウンド」も、この単語由来である。

「mound」の発音・読み方

「mound」の発音は、IPA表記で /maʊnd/ となる。IPAカタカナ読みでは「マウンド」となり、日本人発音する際のカタカナ英語読み方も「マウンド」である。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「mound」の定義を英語で解説

「mound」は、"a natural or artificial heap or pile, especially of earth"と定義される。これは、「自然または人工堆積物積み重ね、特に土」を指す。

「mound」の類語

「mound」の類語としては、「hill」、「heap」、「pile」などがある。これらはいずれも「小山」や「積み重ね」を意味するが、その規模形状成因により微妙に意味が異なる。

「mound」に関連する用語・表現

「mound」に関連する用語としては、「burial mound」(墓塚)、「mound builder」(塚作り動物)などがある。これらは「mound」が含まれる表現で、それぞれ特定の文脈使われる

「mound」の例文

以下に「mound」を用いた例文10例示す。 1. English: The mound was covered with wild flowers.
日本語訳: その塚は野生の花で覆われていた。 2. English: He stood on the mound, ready to pitch.
日本語訳: 彼はマウンドに立ち、投げ準備をしていた。 3. English: The archaeologists discovered an ancient burial mound.
日本語訳: 考古学者たちは古代の墓塚を発見した。 4. English: The mound of dirt was left by the construction workers.
日本語訳: 土の塚は建設作業員によって残された。 5. English: The mound builders are a type of insect.
日本語訳: 塚作り昆虫がいる。 6. English: The pitcher walked towards the mound.
日本語訳: ピッチャーはマウンドに向かって歩いた。 7. English: The mound was made of stones.
日本語訳: その塚は石でできていた。 8. English: The mound of sand was shaped like a pyramid.
日本語訳: 砂の塚はピラミッドのような形をしていた。 9. English: The mound was a landmark in the village.
日本語訳: その塚はランドマークだった。 10. English: The mound was a remnant of the ancient civilization.
日本語訳: その塚は古代文明名残であった

マウンド【mound】

読み方:まうんど

土を盛り上げた所。小丘。また、土手

野球で、投手投球に際して立つ、ダイヤモンド中央の小高くなっている所。ピッチャーズマウンド


マウンド (Mound)


マウンド

名前 Mound

マウンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 03:00 UTC 版)

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マウンド (Mound) は、などを人工的に積み重ねた小さな (Mountain) や (Hill) になった盛り土であるが、が意味合いとして一番近く、土塁古墳 (Kofun) 、墳丘墓 (Tumulus) なども日本では「」という。

  1. 英語圏では、墳丘墓や遺跡の塚状の土木構築物もしくは建造物の土台としての盛り土などを指し、用途を特定しない場合も多い。例えば先コロンブス期の北米では、アデナ文化、ホープウェル文化、ミシシッピ文化などが繁栄し、多くの墳丘墓や塚状の土木構築物を残した。これらの文化の担い手たちは、「マウンドビルダー」(w:Mound Builders) と呼ばれた。世界遺産にもなっているイリノイ州カホキアにあるモンクス・マウンドは、その好例として挙げられる。
  2. 日本においては、野球グラウンドに設けられた「ピッチャーズマウンド」(Pitcher's mound) の略語としての「マウンド」が一般的である。本項で解説

マウンドから投球する投手
マウンド(右)とダートサークル(左)

マウンドとは、野球において投手が投球する区域のことである。上から見ると円形で、を盛って周囲のグラウンドよりも高くなっている。中央には投手板(ピッチャーズプレート、ラバーとも)と呼ばれる白色の板が埋め込まれている。なお、投手の「登板」という語はこの投手板の位置につくことに由来する。

野球に類似した競技であるソフトボールにはマウンドはなく、ピッチャーズサークルと呼ばれる平坦な円形の区域の中に投手板があり、そこから投球する。

形状

直径18フィート(5.4864m)の円形に土を盛り上げた構造で、高さは10インチ(254mm)と決められている。俗にお碗を伏せたような形と言われる。

マウンド中央に埋め込まれた投手板は横24インチ(609.6mm)、縦6インチ(152.4mm)の長方形で、本塁の五角形の先端から投手板の本塁側の縁までの距離は60.5フィート(18.4404m)である。投手の投球動作の際には、足が投手板に触れなければならない。

投球練習場(ブルペン)では、マウンドはスペースの節約のため円形ではなく横長(蒲鉾形)になっている。

ルール上の変遷

一般的にマウンドがより近く、より高くなれば投手は投球に角度とスピードをつけることができる(上から投げ下ろす)ため物理的に有利であるが、19世紀においては投手が投げる長方形の区域が設定されているだけで、マウンドは存在しなかった。19世紀後半、投球ボックス内に土が盛られるようになったことを受けてメジャーリーグにおいて投手が優位になり過ぎないよう、1893年にマウンド上(または投球ボックス内)に投手板を設置することがルール上明記された。以後、投球技術の向上に伴いマウンドの高さについて次のようにルール改訂がなされている。

  • 1904年、高さを15インチまでとする制限が加えられた。
  • 1950年、高さを15インチに統一。
  • 1969年、高さを10インチに変更、マウンドの傾斜についても定められた。

また、本塁からマウンドまでの距離も1881年に従来の45フィート(13.7m)から50フィート(15.2m)に変更され、現在のような60.6フィート(18.4m)に変更されたのは1893年のことである[1]

1968年、メジャーリーグでは「投手の年」と呼ばれるほど投高打低が進んだことからマウンドを低くするルール改訂がなされ、現在に至っている。1968年の投手の防御率は、ボブ・ギブソンの1.12(1920年以降のライブボール時代で最高)をはじめ、1点台が7人もいた[2]。なお、日本のプロ野球(NPB)における同様のルール改訂は1988年に行われている。

マウンドの傾斜については1フィートにつき1インチの勾配をつけるとされているが、実際にはマウンドの中心に投手板が位置しないため均等な勾配にならないほか、野球場建設の際にそれほど精密に測っているわけでもなく、整備状況によっても微妙にルールとの違いが出る。また、投手が自らの投球動作を行いやすくするために、マウンドの土をスパイクシューズで均したり削ったりすることでもルールとの差が生じる[注 1]。マウンドに用いられている土の材質も野球場によって違うため、投手によっては特定の野球場のマウンドに対する得手・不得手もあるといわれている。また、古くから球場ごとにホーム側とビジター側との環境に差があることも多く、東京ドームナゴヤドーム明治神宮野球場などいくつかの球場でビジターのブルペンが実際のマウンドの傾斜・固さと違う、といった不満の声が出ることも少なくない[3][4]NHK BS1の番組「球辞苑[注 2]においても、マツダスタジアムではグラウンドキーパーがその日の味方先発投手の投げやすい固さにマウンドを調整することもあると語り、西武ドームでは他球団の現役選手から「ブルペンとマウンドで高さが違う(ブルペンの方が高い)」「他球場より傾斜が少なくフォークが落ちにくい」などといったホーム側に有利な点が言及されている。

可動式マウンド

ドーム球場の多くには、野球以外の使用で平面を確保するため(典型的例がアメリカンフットボール。東京ドームはライスボウルの会場である)、マウンドを地面の下部に収納できる可動式機構がある。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 同じ癖の投手同士であれば起きないが、相反する場合、登板し投げてみて自分に合わないので削る―相手が削ったが自分には合わないので埋め戻す―埋められたのを掘る―相手が削ったのを戻す(以下繰り返し)になることもある。このため、日本プロ野球では、5回(延長戦になった場合には9回にも)の攻防が終わった時点でグラウンドキーパー達が全てのダート部分をトンボで平坦に均す。人によってはリリーフに後を託す際に、掘った穴を埋め戻して行く事もある。
  2. ^ 2019年12月14日放送「マウンド(プレート含む)」。

出典

  1. ^ 伊東一雄. メジャーリーグこそ我が人生:パンチョ伊東の全仕事. サンケイスポーツ. p. 169-171. ISBN 978-4594041175 
  2. ^ 1968 Major League Baseball Pitching Leaders” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年9月9日閲覧。
  3. ^ ソフトBには“焼け石に水” 燕頼み「神宮マウンド」で館山炎上”. 日刊ゲンダイ. 2019年12月22日閲覧。
  4. ^ 下柳剛のシモネタ発見-苦手だった球場は…風に苦労した千葉マリン、傾斜が違う神宮”. スポーツニッポン. 2019年12月22日閲覧。

関連項目

外部リンク


マウンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:59 UTC 版)

阪神甲子園球場」の記事における「マウンド」の解説

甲子園ピッチャーズマウンドは、黒土使用することから一般的な球場のものと比べ柔らかいとされており、多く投手から「投げやすい」との評判が高い。その一方で硬いマウンドに馴染みが深い外国人投手がその独特な柔らかさへの順応苦労することもある上、日本人投手中にも速球派投手長身投手など硬いマウンドを好む選手少なからず存在することから、投手好みに応じて柔らかさ調整しており、特に阪神主催試合においてその試合阪神先発投手合わせてマウンドを整備しているという。 近年では、あらかじめ踏み込み部分の土を硬い仕様にしていたり、マウンド自体従来より硬いとされる素材の土を使用して作り替えるなど、マウンド硬化推進する傾向にある。 投手板後部には、放水用の蛇口がある。試合前に7 - 8人の整備員一列並んで内野全体大型ホース撒いており、高校野球テレビ中継では試合前にこの姿がよく放映されている。この井戸水で、海から近いために若干塩分含んでおり飲用には適さない。かつて、近畿真夏異常渇水見舞われた時、井戸水使用していることを知らない人たちが「水の使いすぎ」と問題視したこともあった。

※この「マウンド」の解説は、「阪神甲子園球場」の解説の一部です。
「マウンド」を含む「阪神甲子園球場」の記事については、「阪神甲子園球場」の概要を参照ください。

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マウンド

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 01:03 UTC 版)

語源

英語 mound音写

発音(?)

マ↗ウンド

名詞

マウンド

  1. 野球ピッチャーが立ち投球する、土を盛って高くなった場所。

「マウンド」の例文・使い方・用例・文例

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