おもな登場馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:07 UTC 版)
シンザンには「先生」、シンボリルドルフには「様」、ノーザンテーストには「御大」の尊称がつけられることが多い。オグリキャップやサンデーサイレンスは自分で自分に「様」をつけるが、ほかの馬がそう呼ぶことはない。競走成績についての詳細は各馬の項目を参照。 サンデーサイレンス プライドが高く、一人称に「様」をつける。怒筋がトレードマーク。一度怒筋をまったく出さずにいたことがあったが、最後は一気に大量に噴出させてしまった。 生前は他馬や自身の産駒以外の馬に対して見下した態度をとることも多く、とくに性格も立場も正反対であったオグリキャップとは犬猿の仲であった。のちにローエングリンにお酌して酒を交わすなど、産駒以外の馬と普通に接する描写もされているが、怒筋は相変わらずである。 日本の種牡馬と繁殖牝馬が自身の産駒であふれて次世代が交配できない危機を迎えたとき、キングマンボ産駒のエルコンドルパサーが大量の繁殖牝馬と交配してくれたという恩義があるため、彼には頭が上がらない。 産駒が負けると、牡馬に対しては「噛み付き」でお仕置きをする。死後もよく天界から「噛み付き」にやってくる。怒りが頂点に達すると自分の天使の輪を噛み砕くこともある。 オグリキャップ アイドルホースであることを自覚している。目立つことが大好きで、登場時には屋内外を問わず場面が暗くなり、GIのファンファーレ(関東版)とともにスポットライトに照らされて現れる。 義理人情に篤く、自分と同じ地方競馬から移籍してきた馬や、当時の規定でクラシックに出られない外国産馬には親身に接する。サンデーサイレンスとは仲が悪く、よく「サン公」と呼び捨てにしていた。タケユタカともコンビを組んだ当初は彼の『笑っていいとも!』内での発言や秋の天皇賞でユタカ騎乗のスーパークリークに負けたことなどの理由からあまり良好な関係ではなかったが、その後はクサレ縁的な関係になっていた。 現役当時に長期滞在することが多かった馬の温泉には「日本ダービーでの着順でお風呂に入る順番や洗い場のポジションが決まる」という不文律があったが、ダービー不出場の彼はそれを一切無視していた。 現実のオグリキャップの馬体は引退後に白くなったが、本作品では「違和感がある」ということで現役時代同様の容姿で登場している。スクリーンヒーローに白毛馬のユキチャンと間違えられ、自分で身体を現役時代の姿にペイントするという描写もなされた。 シンザン しゃべり方が古風で横文字が苦手であり、馬の名前をよく間違える。年のせいか呂律も回らない(例:「シンボリルドルフ」→「シンボリさん家のルロルフ君」、「ディープインパクト」→「デープインパクト君」、「オルフェーヴル」→「オルヘーブル君」)。たいていは和服を着ているご老体の姿だが、若駒を鍛えるべく現役当時の容姿に変身したり、2011年の皐月賞(東京競馬場開催の同レース優勝馬による顔合わせ)時は先輩のメイズイを出迎える為に若作りしたことも(メイズイの他にやってきた馬はキタノカチドキ、トウショウボーイ、ヤエノムテキ)。矯正具が嫌い(シンザン鉄は「蹄鉄の工夫」とのこと)。お供に息子のミホシンザンを連れている。 シンボリルドルフ 最初はきざで無愛想な役柄だったが、作者いわく『料理の鉄人』の影響で、西洋風にお高くとまっていてプライドが高いキャラクターに変わってしまった。妻と認める存在は自分に釣り合う格を持った初代三冠牝馬のメジロラモーヌだけ。血の気が多いシリウスシンボリに限っては弟分として接している。途中からは馬であるにも関わらず馬車に乗って現れるようになった。死後は天国からペガサスに曳かせた馬車で登場する。また、一度だけオカベを乗せるために自分が馬車を引いた事がある。 息子のトウカイテイオーは父と正反対の庶民派である。シンボリクリスエスがシンボリ牧場ではなく息子と同じ社台スタリオンステーションで種牡馬入りしたことに不満気の様子。 自身の主戦騎手であるオカベとは特別な絆で結ばれているものの、プライドが邪魔をしてつい天邪鬼な態度をとってしまう。しかしオカベが絡む企画では必ずと言っていいほど登場して彼を独占する。ほかのオカベのお手馬から反発を受けることもあるが、ほとんどは威圧してしまう。 テイエムオペラオー 真面目で優しい性格。 ブロコレ倶楽部入りし、作品内において「イマイチ馬」としてのイメージが定着してしまったため、のちに顕彰馬となるほどの実績を挙げたにもかかわらず損な役回りが多い。ナリタトップロードからも「この漫画ではお笑い系」とたしなめられた。 2001年の有馬記念後のブロコレ倶楽部の打ち上げで、酒に酔っていたメイショウドトウから突然「お前のことが好きだったんだー!!」と告白され、後日夢にまで見るほど彼を意識してしまったことがあった。 ディープインパクト 穏やかな性格の優等生。たまに子供っぽい無邪気な一面を見せることがあり、酒が入るとおしゃべりになる。単行本22巻の巻末で「トレセンで牝馬にまったくもてない」というエピソードが披露され、「成績だけは優秀なガリ勉でチビ」キャラになる可能性もあることが示唆された。 あまりに強すぎるため友達は少ないという設定だが、シックスセンスだけは親友として接している。同じ厩舎ということでレクレドールとも仲が良い。 2010年に産駒がデビューしてからは、あと一歩勝利に届かない子供たちの走りにハラハラしながら胃が痛い思いをする父親という役回りも増えた。一方で2017年の有馬記念では、出走できたのが一頭のみという子供達の不甲斐なさにキレて一時的に父親を思わせるキャラ崩壊を起こしている。 ステイゴールド ブロコレ倶楽部の会員であり中興の祖。引退後もブロコレの回には真っ先に登場しているが、自分の産駒を自慢したり、ブロコレそっちのけで応援に行ったりするなどかなりの親バカぶりを発揮している。息子のドリームジャーニーに対しては「ヘボ馬」、「ドラ(バカ)息子」と本心とは裏腹な態度をとることが多いが、彼が2009年の有馬記念で優勝したときにはレースのビデオを何度も繰り返し観ては大喜びしていた。 テスコガビー トーク番組「テスコの部屋」の司会者。連載初期に多く登場した。 ゴールドシチー ヘビメタ野郎。自分と同じ尾花栗毛の馬が活躍すると霊界からやってきてヘビメタ仲間に勧誘する。名前を見て尾花栗毛だと思い込み、鹿毛のレディブロンドを勧誘に行ったことがある。 競走馬引退後宮崎で乗用馬転向のための調教を受けていたので、ときどき方言が混ざる。 ライスシャワー 現役時はお調子者で威勢がよかったが、死後は言動が多少落ち着いている。「レコードブレイク(記録更新)をブレイク(妨害)する」と称し、天界から登場することが多い。トレードマークは「自分の戦績を書いたタスキ」と「レコードブレイク金棒」であるが、金棒のみのことも多い。日本のコメ産業に関心が深い。 メジロライアン 極度の親バカで、エアガッツの応援の際にテンションを上げようとして酒を飲み泥酔してしまったり、メジロマックイーンにメジロドーベルの写真やGI勝利のビデオをあげて絶句させたこともある。 現役時代に重賞でことごとく芦毛馬に負けた(ハクタイセイ、メジロマックイーン、オグリキャップ、ユキノサンライズ)のは芦毛の叔父メジロティターンの同期だったサンエイソロンの呪いらしいとのこと。 メジロマックイーン 地味で自己主張の少ないのんびり屋。彼いわく「長距離それは『忍耐』」。夢は親子4代の天皇賞制覇を、できれば芦毛の子供で達成すること。生前芦毛の子・ホクトスルタンに英才教育を施しており、希望の種となっていた。 種牡馬のけい用先が同じサンデーサイレンスとは性格が180度反対ではあるがなぜか仲が良かった。彼とは「我々の仔同士を結婚させ、その仔で天下を獲ろう」と約束。その結果生まれたのがドリームジャーニーとオルフェーヴルの兄弟であるという。 イクノディクタス 財テクの女王。自身が一流血統ではないコンプレックスもあり、賞金稼ぎに執着する。他馬に賞金獲得のアドバイスをすることも多々あり。 サクラホクトオー 登場する直前に天気雨が降ったこともあるほどの「雨男」。1994年の猛暑と渇水による騒動のときには現役復帰を嘆願された。 トウショウファルコ ゴールドシチーに素質を見出されヘビメタデビューしたが、怪我で引退。府中のライブハウス(東京競馬場)ではブルースのメジロファントム、ヒッピー系のロンスパークとの音楽性の違いに悩む(3頭とも東京競馬場の誘導馬であった)。 サクラバクシンオー 現役中にマイル戦で勝てなかったのは恋のお相手がいなかったためらしい。勝ち気な親父キャラだがフサイチコンコルド、サクラチトセオー、タイキシャトルといった後輩には手厳しい。産駒の応援でスキーパラダイスとともに酔いつぶれたこともある。 ミホノブルボン 優等生。33秒台の差し脚も持つだけに身のこなしも軽い。スプリングステークスの前には現実と同様にマスコミと陣営から酷評され、マスコミから高く評価されるノーザンコンダクトを「どれほど強いんだ」と思ったというエピソードが描かれた。菊花賞で2着に敗れた後、骨折して休養。復帰をあきらめない姿を作者が書くも、作者がその話を書いた次の日に引退を表明。種牡馬となる。種牡馬引退後は産まれた牧場にて功労馬として繋養される。そこでウキヨノカゼと出会い。スパルタ調教を教え込んだのち、競走馬として旅立つウキヨノカゼにかつての調教師、戸山為夫の「鍛えて最強馬をつくる」をプレゼントする。(その後もスランプの時再び調教を行う) ウイニングチケット 弱気な性格だが、主戦騎手・シバタマサトに念願だったダービー勝利をプレゼント。シバタが騎手を引退するとメソメソ泣いた。 ビワハヤヒデ 天然ボケの性格。現実と同じく当初は赤いメンコがトレードマークとなっていた。古馬となってからは弟・ナリタブライアンとのネタが増加。当時の規定で天皇賞に出走できない騸馬のマーベラスクラウンに「天皇賞で会おう」と言ったりと、古馬になっても天然ボケは変わらなかった。幼馴染で同期生のビワミサキに密かに想いを寄せていた。 作中ではスーパークリークと並ぶ2大「顔デカ」キャラでもある。芦毛であるためオグリキャップ同様引退後は馬体が真っ白になったが、こちらは「華やかになった」という理由で真っ白な姿で登場している。 ナリタタイシン 同期のウイニングチケット、ビワハヤヒデと違って強気な性格。京都大賞典への出走を直前に回避したあとにビワハヤヒデに会った際も、回避したことを素直に言えず強がった。 ベガ 顔の中央の斑点が特徴的。競走馬は強くなければ意味がないといい、見た目に気を配る同期のユキノビジンとは対照的である。産経大阪杯で惨敗したのは、レースの数日前に主戦騎手のユタカが婚約を発表したことにショックを受けたのが原因とされている。 ナリタブライアン 穏やかで優しい性格。至ってマイペースで、あまり周りに合わせようとせず「悪いやつじゃないがどうも付き合いづらい」という理由で友達は多くなかったようである。心を許せる友達はサムソンビッグだけで、三冠記念パーティーでも自ら歓待した。 現役時代にシンザンやミスターシービーら先輩馬に三冠達成のためのアドバイスをもらいに行ったが、それまで何度も負けていたため、シンボリルドルフからは「(三冠の)資格なし!!」と一蹴された。死後には同じく三冠がかかっていたネオユニヴァースからアドバイスを乞われている。 ヒシアマゾン 牡馬を凌ぐ実力を持っていながら、当時の規定でクラシックや天皇賞に出られない不満を抱えている。プライドが高く、他者に媚びない率直な物言いと尊大な態度で敵を作りやすい。 引退後はオーナーの強い要望で、競走成績から見れば格下のヒシマサルと交配したが、まだ生まれぬ産駒の売り出し方法をめぐって大喧嘩した。 フジキセキ 父・サンデーサイレンスと同じく不遜な発言・態度が多い。「父の記録はどうせ将来自分が超える」と思っているが、産駒が自分が思っていたほど活躍しないことに危機感を持つ。 競走馬として将来を期待されていたがクラシックを目前に故障して引退したので、期待を押し付けられた同じ父親で同期のジェニュインとダンスパートナーに袋叩きにされた。 ダンスパートナー 父・サンデーサイレンスの性格を引き継ぎ、登場初期の言動は強気で傲慢。菊花賞に挑戦し紅一点の逆ハーレム状態に味をしめて恋の噂を流し続けた恋愛体質、元祖悪女キャラ。主戦騎手のユタカを取られた腹いせに同父のマーベラスサンデーを誘惑しようとするが、勝負に熱く燃える彼らの姿に魅力を感じてしまった。 勝負に生きる競走馬としての誇りは高く、弟・ダンスインザダークが屈腱炎を発症したときは彼に想いを寄せていて故障に怯えたロゼカラーに「壊れる馬は弱い」と言い切った。しかしそのあとでロゼカラーに慰めの言葉をかけたり、戦績不振に陥り周りから責められていたタヤスツヨシをフォローしたりといった一面もある。 引退後は妹・ダンスインザムードを自分のような恋多き女路線に引き込むべくダービーに挑戦させようとするが、弟に阻止される。その後も妹の前に現れては悪女キャラの指導をしている。 マーベラスサンデー サンデーサイレンス産駒だが気性は大人しい。パドックで小便をする癖があり、父からは「(自分の産駒の)古馬のエースがお笑い系…」と嘆かれる。ダンスパートナーの誘惑には負けなかった。 バブルガムフェロー その名のとおり、ときどき膨らませている風船ガムがトレードマーク。裏表の激しい性格で、父・サンデーサイレンスゆずりの怒筋は自由に動かせる。人前では怒筋を隠し温和なふりをして、人目がなくなると怒筋を顔に移動させてライバルを脅す。 骨折して皐月賞とダービーを逃したことを父にさんざん責められていた。その怒りを逸らすべくダンスインザダークを牧場に呼び、スケープゴートにする。 スキーパラダイス 現役時代に来日した際、食べ過ぎて16キログラム激太りしてしまい、安田記念で惨敗。このとき「(略して)スキッパラ」というあだ名がついた。娘のエアトゥーレが出走する桜花賞の直前に出会った大型馬のチアズグレイスをダイエットさせ、実娘そっちのけで彼女の桜花賞制覇に貢献した。 ドージマムテキ わがままでひねくれたシーキングザパールの言動を真っ向から受け止められる唯一のお目付け役。彼女からは「ジィ」と呼ばれ、彼女の渡米・引退後や死後も強い信頼関係で結ばれている。 シーキングザダイヤに対しては、自分の放牧場の近くで飼われているヤギをお供に面倒を見る気満々だが、彼には心底うっとうしがられている。彼のブロコレ倶楽部入りについては「今度勝てなければ強制入会させる」と言ったり反対だったり、話によってスタンスが変わる。 スティンガー 同じ厩舎の馬たちや騎手までも手玉に取る「悪女」。恋の相手の一頭だったシンボリインディの死で荒れたが見下していた同厩の騸馬・マグナーテンに諌められ、交配はできないものの互いに想い合う関係になった。好物は同名のカクテル。 エルコンドルパサー デビュー当初はダート路線を邁進するつもりだった。共同通信杯4歳ステークスに出走するときにはコースを芝からダートに変更させるため、念力で雪を降らせた。引退後もダートを得意とする産駒が出てくると喜ぶ。 現役時代は芝のレースへの出走を嫌がったり、ニュージーランドトロフィー4歳ステークスでは当時主戦騎手が同じマトバだったグラスワンダーと対決するにあたり騎手交替を嫌がったりとわがままが多かった。しかしグラスワンダーが骨折していることを知り、気持ちを入れ替えた。 死後には勝たせたい産駒の鼻に自分の天使の輪を引っ掛けて牽引してレースを勝たせる。 スペシャルウィーク 明るく優しい性格である反面、無邪気で子供っぽさも残す。現役時代は人気を獲得するため、キャラクターを使い分けて他馬や人に媚びたり脅したりするなどずる賢い面を見せることもあった。秋の天皇賞勝利後のインタビューにおける主戦騎手・ユタカの一言に打ちのめされてから、自分の今までの行いを反省する。 引退後も産駒が活躍していることから登場回数は多い。セイウンスカイ、グラスワンダー、キングヘイローとは同期のライバルとして親交が深く、キングヘイローとは産駒の応援をする際に競馬場で再会することが多い。 サーガノヴェル 現役時代はハイテンションで声も大きく、軽はずみな言動で周りの馬たちに精神的被害を与えていた。そのうえCBC賞のレース後に暴れたあげく内ラチに激突して外傷を負うなど気性が荒いので、イルバチオが「騸馬にしたらどうか」と漏らしてしまうほどだった。 引退後は性格的にもかなり落ちつき、主婦としての時間の合間に執筆した小説が大ヒットした(詳細は後記「英雄譚」を参照)。原作とは別に同人誌として「やおい本」も作って「湾岸の祭り」(コミックマーケット)に出品している。読書好きなムーヴオブサンデーは彼女のファンである。 ジャングルポケット 登場当初は非常に無邪気でやんちゃな性格で、親友のタガノテイオーとよくじゃれあっていたため、メジロベイリーなどからは「子供っぽい」とからかわれていた。しかし親友の死を境に、大人へと成長するために努力するようになる。 引退後は非常に教育熱心な父親になっており、実の子ではないがブレイクランアウトに対しては「昔の自分と似ている」という理由で、とくに厳しく調教に付き合った。 現役時代はよく舌を出す癖があった。 ローエングリン 白鳥のぬいぐるみがトレードマークの「白鳥騎士」。「天然悪魔」ことヒシミラクルの発言で精神的にやられたり、欧州遠征の際にテレグノシスがベッタリくっついていたことから同性愛の疑惑をもたれたりと損な役回りが多い。皐月賞・ダービーと続けて抽選落ちした経験があるため、彼の前で「抽選」の2文字は禁句である。 2010年には繋養先がテレグノシスやヒシミラクルらといっしょになり、彼らに囲まれて緊張した空気の中での新年を迎えた。 2013年、産駒のロゴタイプが第73回皐月賞を制したが、その発走前にヒシミラクルの激励を受け、またしてもその発言にやられていた。 アグネスタキオン 穏やかで優しい性格だが、現役時代はダービー馬・アグネスフライトの弟ということでいわゆるエリートコースを歩まされていたため、唯一ダンツフレームだけが心を許せる友達だったという。 早くに引退してしまったが、産駒が活躍したため、子供想いの優しいパパとしても多く登場した。 メイショウカイドウ 夏の小倉に並々ならぬ愛着を持っている小倉祇園太鼓の奏者。 サマー2000が新設された際は初代チャンプの騎手の座を狙うタケユタカの口車に乗せられて七夕賞に出走した。 引退後は小倉競馬場の誘導馬に就任して後輩達を太鼓で応援している。小倉記念で一番人気の馬が勝てないのは彼の応援が激し過ぎて調子を崩すためらしい。 エリモハリアー 苦境に追い込まれれば追い込まれるほど好調になる妙な体質の持ち主。レースで勝つために更なる苦境を求めているうちに、すっかり苦境好きになってしまった。 スイープトウショウ 劇場の清掃係(スイープ=掃除)のバイトをしながら大舞台のチャンスを狙う舞台女優。 気性難についてたびたび取り上げられ、とくに2007年の京都大賞典を調教を嫌がったために回避したというエピソードについては、同時期に起こった沢尻エリカ問題とリンクして描かれ、いわゆる「女王様」キャラとなってしまった。 アドマイヤドン 現役時代はよく周りから兄のアドマイヤベガと比較されていた。そのためしばらくは兄のことを嫌っていたが、ダート路線転向や兄の急逝などを経験し、またメンコを被り始めてからは少しずつ自分に自信を持つようになり、次第に兄の偉大さを受け入れられるようになった。 「7冠会」メンバーであるが、ほかのメンバーの前では一歩引いた態度をとっている。 ウオッカ 凛とした男勝り。しかしスミイ厩舎の先輩であるディアデラノビアや、クラシック路線の戦友であったアサクサキングスの前では、甘えたり弱音を吐くといった面も見せる。2007年の宝塚記念でメイショウサムソンと対戦したあと、彼に恋をしたのではという噂が立ち、アサクサキングスがそれを確かめようとしている。 ダイワスカーレット 兄のダイワメジャーをからかうなど無邪気な性格。当初はアドマイヤオーラと仲が良く、いずれも母・スカーレットブーケに「同父の禁断の恋」と誤解されていた。ウオッカとはお互いを認め合う良きライバルであり、引退後もいっしょに新年会を開いて本音を語り合うなど親しく接している。 テイエムプリキュア コスプレイヤー兼歌手で腐女子。衣装はすべて手作りで、その種類はラムちゃんから初音ミクまでと幅広い。自らの名でありコスプレのレパートリーであるプリキュアシリーズの作風の変化には戸惑っていた。一時は父親のパラダイスクリークの勧めでテイエムオペラオーとお見合いをするためレイヤー引退も考えたが、結局結婚は保留状態のまま、出戻りレイヤーになった。 京都でのイベント(エリザベス女王杯)以降、クィーンスプマンテ、シャラナヤ(調教師のミケル・デルザングルの名がスーパー戦隊っぽいというのが理由)とはオタク友達として仲良くなったほか、演歌歌手のコイウタとは同じ歌手として仲が良い。 ディープスカイ 「ディープの後継者」を自称するが、ディープインパクトとは正反対の尊大で腹黒い性格。理詰めや策略をもってライバルを蹴落とし変則二冠馬となる。しかし秋の天皇賞ではウオッカとダイワスカーレットの前にその策略はまったく通用しなかった。その後2・3着が続いたことにより2009年の宝塚記念後にブロコレ倶楽部より勧誘を受けるが「俺を会長候補として秋のGIを戦う覚悟がおありですか?」と発言し物議をかもした。 オウケンブルースリ 名前のとおりブルース・リーさながらの出で立ちで登場する拳法の達人であり、ヌンチャクの使い手。作者いわく「近年の馬なり界では屈指の動かしやすいキャラ」とのこと。ディープスカイが引退するまでは彼をライバル視していた。 ブエナビスタ 母親のビワハイジも認める大物で、性格、容姿ともに非の打ちどころがなく、勝負強い芯のしっかりした心を持っている。後輩はもちろん同期の牝馬も憧れる存在であるが、何もかもが完璧であるためにティンバーカントリーのようにあまり彼女のことを良く思っていない馬もいる。ブロードストリート、レッドディザイアとはライバル関係にある。 一時期スランプに陥った際には精神的に追い詰められるあまり自らブロコレ入りを志願したが、先にブロコレ入りしていたレッドディザイアの励ましによって立ち直った。 青メンコをつけてダイワスカーレットにコスプレしたり、実はコミケで噂の凄腕の描き手であることが判明するなどといった側面も持っている。 騸馬ンズ(おネェマンズ) 香港から来たアルマダ、ブリッシュラック、グッドババの騸馬トリオで美と恋愛のスペシャリスト。一時期戦績不振に悩んでいたウオッカや、そのウオッカとの対戦後に思春期に目覚めてしまったスーパーホーネットらがアドバイスを受けていた。 ローズキングダム 薔薇一族念願のGI馬ということで周囲からの期待は大きい。スプリングステークス3着に加えGIでの2度の2着や繰り上がり1着などの実績があるため、ブロコレ倶楽部のメンバーからは有力会員候補としてマークされており、母のローズバドやヴィータローザからも「まさか一族のイマイ血(いまいち)が目覚めたのでは…?」と心配されている。 同じレースでデビューしたヴィクトワールピサとはライバルであり、親友として接している。 オルフェーヴル 3冠を達成しながら第60回阪神大賞典で逸走したことを機におっぺけキャラにされてしまい、祖父サンデーサイレンスの怒りを買った。 さらに第91回凱旋門賞でソレミア、第32回ジャパンカップでジェンティルドンナといずれも牝馬に敗れたことから「牝馬に弱い」というイメージも定着してしまい、本人は「三冠馬なのにおっぺけ、凱旋門賞2着馬なのにあぷれぶー!!」とかなり気にしてイメージを変えたがり、アンドレアモンの演技指導を受けることになった。また、現役引退後の新年会パーティではシンザン・シンボリルドルフら歴代三冠馬を迎えたときにガチガチに緊張していた。 ナカヤマナイト 馬名にも含まれている中山競馬場との相性が良く、「中山が大好き」「中山なら負けない」と公言している。 が、同じく中山巧者のダイワファルコンよりも、中山での経験が若干劣っているのが判明した。 アルフレード デビューから3連勝で第63回朝日杯FSを制して最優秀2歳牡馬に輝いたことで「競馬ってチョロい」と慢心してしまい、休養明けに3連敗の後、屈腱炎で長期休養を余儀なくされてしまった。しかし「この挫折が俺を必ず強くする」と、復活を諦めてはいない。 それだけに、同じようにデビュー5連勝で「競馬ってチョロい」と考えていたカレンブラックヒルの態度が気に入らず、なんとかして挫折を味わわせてやろうと、休養中の身ながら暗躍する。 だが第30回フェブラリーステークスでカレンブラックヒルが1番人気ながら15着と惨敗した際には、「お前がこんな負け方するなんて」「お前は挫折なんかしてないっ」と、本人以上にショックを受けるという、ツンデレキャラにされてしまった。 カレンブラックヒル デビューから4連勝で「競馬ってチョロい」と慢心し、同じように慢心しながら挫折の憂き目に遭ったアルフレードから怒りを買う。 だが第63回毎日王冠ではアルフレードの妨害工作をものともせずに5連勝、次戦の第146回天皇賞(秋)ではエイシンフラッシュに敗れて5着と連勝が止まるが、それでもトラブル等があったため全然堪えておらず、ついには「挫折すると強くなるのなら、1回やってみようか」とまで言い放ってしまう。 ところが次戦の第30回フェブラリーステークスでは1番人気ながら15着と惨敗。ついに挫折を味わって「挫折ってのは、痛いもんですね…」と打ちひしがれた(それでもアルフレードほどではなく、レースが終わった途端にケロッと気持ちを切り替えている)。
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