天皇賞
天皇賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 10:19 UTC 版)
「第10回ジャパンカップ」の記事における「天皇賞」の解説
着順馬番競走馬名性齢騎手斤量タイム着差単勝オッズ人気1着 7 ヤエノムテキ 牡6 岡部幸雄 58 1:58.2 008.0 3 2着 8 メジロアルダン 牡6 横山典弘 58 1:58.2 アタマ 010.7 5 3着 6 バンブーメモリー 牡6 武豊 58 1:58.4 1馬身1/4 008.9 4 4着 10 オサイチジョージ 牡5 丸山勝秀 58 1:58.5 1/2馬身 005.3 2 6着 12 オグリキャップ 牡6 増沢末夫 58 1:58.9 002.0 1 天候:晴、馬場状態:良第102回天皇賞(秋)(GI)は、10月28日に東京競馬場で行われた。 イナリワンは、オールカマー(後述)の回避に続いて体調不良で回避。天皇賞2連覇中のスーパークリークは、直前の24日に体調不良で回避し、「平成三強」はオグリキャップのみが参戦した。 安田記念優勝、宝塚記念2着という春を過ごしたオグリキャップは、アメリカ遠征を故障のために断念し、福島県のJRA競走馬総合研究所常盤支所にて休養していた。治癒明けの出走にも関わらず38.3%の単勝支持率を記録し、緑帽6枠は「単枠指定」に、オッズは2.0倍の1番人気に推された。9月に栗東トレーニングセンターに戻り、急ピッチで調整が進められた。当日のパドックではいつも見せる「元気の良さ」がないように映っていたという。続く5.3倍の2番人気には、宝塚記念でオグリキャップに3馬身半差をつけて勝利したオサイチジョージだった。秋の始動戦には毎日王冠(GII)を選択し、2.1馬の1番人気に推されたものの4着に敗退した。3番人気には、2年前の皐月賞優勝馬ヤエノムテキ、直前の2戦は安田記念2着、宝塚記念3着という成績を残していた。その他、安田記念や高松宮杯(GII)を制しているバンブーメモリー、オールカマー4着(後述)から臨むメジロアルダン、毎日王冠ワンツーを決めたラッキーゲラン、マキバサイクロンなど全18頭が出走した。 最内枠から発馬したロングニュートリノがハナを奪い、それに次いでラッキーゲラン、ダイユウサク、マキバサイクロン、オグリキャップが先行馬群を形成した。一方ヤエノムテキ、メジロアルダン、バンブーメモリーは後方で控える形となった。逃げるロングニュートリノが前半の1000メートルを58秒2で通過する「速いペース」となり、後方集団は徐々に進出を始めた。先行するオグリキャップも外側から逃げ馬を見る好位に位置取った。一方ヤエノムテキは、最終コーナーで内側の逃げ馬の後ろを突いた。次第に、逃げるロングニュートリノやダイユウサクが失速し、ヤエノムテキに進路ができ始める。残り400メートルにて、各馬が横一線に広がり追い上げを試みる中、逃げる2頭の内側をヤエノムテキが「弓矢のを放つように勢いよく伸び(岡部幸雄)」て抜け出した。外から抜け出しを図ったオグリキャップは、伸びがなく後退、その内側をバンブーメモリー、メジロアルダン、オサイチジョージがかわした。追い上げる3頭の中からメジロアルダンが、先頭のヤエノムテキに並びかけて、馬体を併せたがヤエノムテキがアタマ差メジロアルダンを退けて入線した。ヤエノムテキが皐月賞以来のGIタイトルを獲得し、1年半ぶりの勝利を挙げた。 勝ちタイム1分58秒2は、サクラユタカオーが保持していたコースレコードを0秒1更新、騎乗した岡部は天皇賞(秋)を初制覇、並びにグリーングラス、シンボリルドルフ、クシロキングに続いて天皇賞4勝目を果たした。ヤエノムテキの馬主である有限会社富士の代表大池正夫は1989年末に死去していたため、夫人の大池俊江が表彰式に出席し涙を流した。 メジロアルダンに追い上げで劣ったバンブーメモリーは3着、オサイチジョージは4着、オグリキャップは6着敗退となった。なお、マキバサイクロンが最後の直線で外側に斜行したため、騎乗した柴田善臣には過怠金1万円が課せられた。
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