ブリーダーズカップ・クラシック
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ブリーダーズカップ・クラシック | |
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2013年優勝馬ムーチョマッチョマン
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競馬場 | 毎年持ち回りで開催 |
創設 | 1984年11月10日 |
距離 | ダート10ハロン(≒2,012m) |
格付け | G1 |
賞金 | 賞金総額700万ドル |
出走条件 | サラブレッド3歳以上 |
負担重量 | 4歳以上牡馬126ポンド(約57.1kg) 3歳牡馬122ポンド(約55.3kg) 牝馬3ポンド(約1.4kg)減 (2012年現在) |
ブリーダーズカップ・クラシック(Breeders' Cup Classic)は、1984年に創設されたアメリカ合衆国競馬の祭典であるブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップで行われる、3歳以上のダート10ハロン(≒2,012m)のメイン競走である。
毎年10月下旬から11月上旬に行われるアメリカ競馬のダート中距離路線の1年を締め括る最高峰の競走であり、その年のアメリカのダート最強馬決定戦に位置付けられている。また世界の競馬主要国の中で、ダート競馬をメインとして行っている国はアメリカのみであり、事実上この競走は世界のダートチャンピオン決定戦であり、同時に世界最高峰のレースの一つであり、北米地域における最高賞金レースでもある。
歴史
- 1984年 創設。
- 1993年 フランス調教馬のArcangues(アルカング)が欧州馬として初優勝
- 1999年 ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップに参加
- 2001年 Tiznow(ティズナウ)が史上初の連覇
- 2004年 Ghostzapper(ゴーストザッパー)が1分59秒02のレースレコードを記録(ローンスターパーク競馬場)
- 2007年 George Washington(ジョージワシントン)が競走中止、予後不良となる
- 2008年 オールウェザーコースで行われる
- 2009年
- オールウェザーコースで行われる
- Zenyatta(ゼニヤッタ)が牝馬として初優勝
- 2010年 デビューからの20連勝がかかったZenyatta(ゼニヤッタ)が初めて敗れ、デビューからの連勝が19で止まる
- 2015年 三冠馬American Pharoah(アメリカンファラオ)が優勝、史上初のグランドスラムを達成
- 2022年 Flightline(フライトライン)がレース史上最低単勝オッズ、最大着差で優勝
開催競馬場
回数 | 開催競馬場 | 施行距離 |
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第1回 | ハリウッドパーク競馬場 | ダート10f |
第2回 | アケダクト競馬場 | |
第3回 | サンタアニタパーク競馬場 | |
第4回 | ハリウッドパーク競馬場 | |
第5回 | チャーチルダウンズ競馬場 | |
第6回 | ガルフストリームパーク競馬場 | |
第7回 | ベルモントパーク競馬場 | |
第8回 | チャーチルダウンズ競馬場 | |
第9回 | ガルフストリームパーク競馬場 | |
第10回 | サンタアニタパーク競馬場 | |
第11回 | チャーチルダウンズ競馬場 | |
第12回 | ベルモントパーク競馬場 | |
第13回 | ウッドバイン競馬場 | |
第14回 | ハリウッドパーク競馬場 | |
第15回 | チャーチルダウンズ競馬場 | |
第16回 | ガルフストリームパーク競馬場 | |
第17回 | チャーチルダウンズ競馬場 | |
第18回 | ベルモントパーク競馬場 | |
第19回 | アーリントンパーク競馬場 | |
第20回 | サンタアニタパーク競馬場 | |
第21回 | ローンスターパーク競馬場 | |
第22回 | ベルモントパーク競馬場 | |
第23回 | チャーチルダウンズ競馬場 | |
第24回 | モンマスパーク競馬場 | |
第25回 | サンタアニタパーク競馬場 | AW10f |
第26回 | ||
第27回 | チャーチルダウンズ競馬場 | ダート10f |
第28回 | ||
第29回 | サンタアニタパーク競馬場 | |
第30回 | ||
第31回 | ||
第32回 | キーンランド競馬場 | |
第33回 | サンタアニタパーク競馬場 | |
第34回 | デルマー競馬場 | |
第35回 | チャーチルダウンズ競馬場 | |
第36回 | サンタアニタパーク競馬場 | |
第37回 | キーンランド競馬場 | |
第38回 | デルマー競馬場 | |
第39回 | キーンランド競馬場 | |
第40回 | サンタアニタパーク競馬場 | |
第41回 | デルマー競馬場 | |
第42回 |
歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 調教国・優勝馬 | 日本語読み | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1984年11月10日 | ![]() |
ワイルドアゲイン | 牡4 | 2:03 2/5 | P.デイ | V.ティンフォニー |
第2回 | 1985年11月2日 | ![]() |
プラウドトゥルース | 牡3 | 2:00 4/5 | J.ヴェラスケス | J.ヴェイチ |
第3回 | 1986年11月1日 | ![]() |
スカイウォーカー | 牡4 | 2:00 2/5 | L.ピンカイ Jr. | M.ウィッティンガム |
第4回 | 1987年11月21日 | ![]() |
ファーディナンド | 牡4 | 2:01 2/5 | W.シューメイカー | C.ウィッティンガム |
第5回 | 1988年11月5日 | ![]() |
アリシーバ | 牡4 | 2:04 4/5 | C.マッキャロン | J.ヴァン・バーグ |
第6回 | 1989年11月4日 | ![]() |
サンデーサイレンス | 牡3 | 2:00 1/5 | C.マッキャロン | C.ウィッティンガム |
第7回 | 1990年10月27日 | ![]() |
アンブライドルド | 牡3 | 2:02 1/5 | P.デイ | C.ナフツガー |
第8回 | 1991年11月2日 | ![]() |
ブラックタイアフェアー | 牡5 | 2:02.95 | J.ベイリー | N.プーロス |
第9回 | 1992年10月31日 | ![]() |
エーピーインディ | 牡3 | 2:00.20 | E.デラフーセイ | N.ドライスデール |
第10回 | 1993年11月6日 | ![]() |
アルカング | 牡5 | 2:00.83 | J.ベイリー | A.ファーブル |
第11回 | 1994年11月5日 | ![]() |
コンサーン | 牡3 | 2:02.41 | J.ベイリー | R.スモール |
第12回 | 1995年10月28日 | ![]() |
シガー | 牡5 | 1:59.58 | J.ベイリー | W.モット |
第13回 | 1996年10月26日 | ![]() |
アルファベットスープ | 牡5 | 2:01.00 | C.マッキャロン | D.ホフマンズ |
第14回 | 1997年11月8日 | ![]() |
スキップアウェイ | 牡4 | 1:59.16 | M.スミス | H.ハイン |
第15回 | 1998年11月7日 | ![]() |
オーサムアゲイン | 牡4 | 2:02.16 | P.デイ | P.バーン |
第16回 | 1999年11月6日 | ![]() |
キャットシーフ | 牡3 | 1:59.52 | P.デイ | D.ルーカス |
第17回 | 2000年11月4日 | ![]() |
ティズナウ | 牡3 | 2:00.75 | C.マッキャロン | J.ロビンス |
第18回 | 2001年10月27日 | ![]() |
ティズナウ | 牡4 | 2:00.62 | C.マッキャロン | J.ロビンス |
第19回 | 2002年10月26日 | ![]() |
ヴォルポニ | 牡4 | 2:01.39 | J.サントス | P.ジョンソン |
第20回 | 2003年10月25日 | ![]() |
プレザントリーパーフェクト | 牡5 | 1:59.88 | A.ソリス | R.マンデラ |
第21回 | 2004年10月30日 | ![]() |
ゴーストザッパー | 牡4 | 1:59.02 | J.カステラーノ | R.フランケル |
第22回 | 2005年10月29日 | ![]() |
セイントリアム | 牡5 | 2:01.49 | J.ベイリー | R.ダトロー Jr. |
第23回 | 2006年11月4日 | ![]() |
インヴァソール | 牡4 | 2:02.18 | F.ハラ | K.マクローリン |
第24回 | 2007年10月27日 | ![]() |
カーリン | 牡3 | 2:00.59 | R.アルバラード | S.アスムッセン |
第25回 | 2008年10月25日 | ![]() |
レイヴンズパス | 牡3 | 1:59.27 | L.デットーリ | J.ゴスデン |
第26回 | 2009年11月7日 | ![]() |
ゼニヤッタ | 牝5 | 2:00.62 | M.スミス | J.シレフス |
第27回 | 2010年11月6日 | ![]() |
ブレイム | 牡4 | 2:02.08 | G.ゴメス | A.ストール |
第28回 | 2011年11月5日 | ![]() |
ドロッセルマイヤー | 牡4 | 2:04.27 | M.スミス | W.モット |
第29回 | 2012年11月3日 | ![]() |
フォートラーンド | 牡4 | 2:00.11 | B.ヘルナンデス Jr. | I.ウィルクス |
第30回 | 2013年11月2日 | ![]() |
ムーチョマッチョマン | 牡5 | 2:00.72 | G.スティーブンス | K.リトヴォ |
第31回 | 2014年11月1日 | ![]() |
バイエルン | 牡3 | 1:59.88 | M.ガルシア | B.バファート |
第32回 | 2015年10月31日 | ![]() |
アメリカンファラオ | 牡3 | 2:00.07 | V.エスピノーザ | B.バファート |
第33回 | 2016年11月5日 | ![]() |
アロゲート | 牡3 | 2:00.11 | M.スミス | B.バファート |
第34回 | 2017年11月4日 | ![]() |
ガンランナー | 牡4 | 2:01.29 | F.ジェルー | S.アスムッセン |
第35回 | 2018年11月3日 | ![]() |
アクセラレート | 牡5 | 2:02.93 | J.ロサリオ | J.サドラー |
第36回 | 2019年11月2日 | ![]() |
ヴィーノロッソ | 牡4 | 2:02.80 | I.オルティス Jr. | T.プレッチャー |
第37回 | 2020年11月7日 | ![]() |
オーセンティック | 牡3 | 1:59.60 | J.ヴェラスケス | B.バファート |
第38回 | 2021年11月6日 | ![]() |
ニックスゴー | 牡5 | 1:59.57 | J.ロサリオ | B.コックス |
第39回 | 2022年11月5日 | ![]() |
フライトライン | 牡4 | 2:00.05 | F.プラ | J.サドラー |
第40回 | 2023年11月4日 | ![]() |
ホワイトアバリオ | 牡4 | 2:02.87 | I.オルティス Jr. | R.ダトロー Jr. |
第41回 | 2024年11月2日 | ![]() |
シエラレオーネ | 牡3 | 2:00.78 | F.プラ | C.ブラウン |
日本調教馬の成績
関連項目
- ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ
- ケンタッキーダービー - BCクラシックと同じダート10ハロンで行われるアメリカダート三冠レースの一つにしてアメリカ最大の競走。
- ブリーダーズカップ・ターフ - アメリカの芝最強馬決定戦。
- ドバイワールドカップ - BCクラシックと並ぶダート最強馬決定戦。
外部リンク
- Breeders' Cup - NTRA内のブリーダーズカップサイト
- Racing Series - ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ
- ブリーダーズカップ・クラシック歴代勝ち馬–equibase
ブリーダーズカップ・クラシック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:02 UTC 版)
「日本調教馬の日本国外への遠征」の記事における「ブリーダーズカップ・クラシック」の解説
日本からは過去に4頭(のべ5回)が挑戦しているが苦戦が続いている。 回施行日参戦馬名英語表記性齢騎手名管理調教師着順出典第13回 1996年10月26日 タイキブリザード Taiki Blizzard 牡5 岡部幸雄 藤沢和雄 13着 第14回 1997年11月08日 タイキブリザード Taiki Blizzard 牡6 岡部幸雄 藤沢和雄 6着 第21回 2004年10月30日 パーソナルラッシュ Personal Rush 牡3 L.デットーリ 山内研二 6着 第25回 2008年10月25日 カジノドライヴ Casino Drive 牡3 V.エスピノーザ 藤沢和雄 12着 第27回 2010年11月06日 エスポワールシチー Espoir City 牡5 佐藤哲三 安達昭夫 10着
※この「ブリーダーズカップ・クラシック」の解説は、「日本調教馬の日本国外への遠征」の解説の一部です。
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