シンガポール航空インターナショナルカップとは? わかりやすく解説

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シンガポール航空インターナショナルカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 01:20 UTC 版)

シンガポール航空インターナショナルカップ
Singapore Airlines International Cup
開催国 シンガポール
主催者 シンガポールターフクラブ[1]
競馬場 クランジ競馬場
創設 2000年
2015年の情報
距離 芝2000m[2]
格付け G1[2]
賞金 賞金総額300万シンガポールドル[2]
出走条件 サラブレッド3歳以上[2]
負担重量 北半球産3歳馬50kg
南半球産3歳馬54.5kg
4歳以上57kg、牝馬1.5kg減
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シンガポール航空インターナショナルカップSingapore Airlines International Cup)は、シンガポールクランジ競馬場で行われていた競馬の競走である。

シンガポール国際カップとも称していた。

概要

2000年に創設され、2001年には国内G1(グループワン)となった。2002年からは国際G1に格付けされ同時にワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ(後にワールドレーシング・チャンピオンシップに改称)の対象競走に加わった(2006年度は同シリーズは休止)。2003年SARSの影響で開催が中止された。

2006年にはホッカイドウ競馬所属のコスモバルク地方競馬所属馬として初の国際G1勝利(なおかつ地方所属馬の日本国外でのG1初制覇)を収めた。さらに翌2007年には、シャドウゲイトとコスモバルクの日本調教馬2頭が出走し1、2着を独占した。

地元シンガポール調教馬での勝利は2000年の第1回大会のみでその後は15年連続で海外調教馬が勝利を収めている(南アフリカ3勝、日本2勝、フランス2勝、イギリス1勝、ドイツ1勝、UAE1勝、オーストラリア1勝、香港3勝)。2006年以降のシンガポール調教馬の最高着順は2006年と2008年の2着が最高であった。

2015年9月28日、シンガポールターフクラブはクリスフライヤーインターナショナルスプリントととも、同年限りでの廃止を発表した[3][4]

優勝馬の馬主など関係者には、シンガポール航空杯が贈られていた。

歴史

  • 2000年 - クランジ競馬場開場1周年を記念して、シンガポール航空をスポンサーに「シンガポール航空インターナショナルカップ」として創設。
  • 2001年
    • 開催日を5月第2日曜日に変更。
    • 国内GIに認定された。
  • 2002年
    • 国際GIに認定。
  • 2003年
    • SARSの影響で中止になった。
  • 2015年
    • 香港のダンエクセルが初めての連覇を達成。またジョン・ムーア調教師が異なる馬で3連覇を達成。
    • この年を最後に廃止。

歴代優勝馬

回数 施行日 調教国・優勝馬 日本語読み 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 2000年3月4日 Ouzo ウーゾ 騸7 2:03.4 S.ジャマート M.スウェイツ
第2回 2001年5月12日 Endless Hall エンドレスホール 牡5 2:00.8 J.スペンサー L.クマーニ
第3回 2002年5月11日 Grandera グランデラ 牡4 2:01.3 L.デットーリ S.ビン・スルール
第4回 2004年5月16日 Epalo エパロ 牡5 2:02.6 A.シュタルケ A.シュッツ
第5回 2005年5月15日 Mummify マミファイ 騸6 2:05.0 D.ニコック L.フリードマン
第6回 2006年5月14日 Cosmo Bulk コスモバルク 牡5 2:06.5 五十嵐冬樹 田部和則
第7回 2007年5月20日 Shadow Gate シャドウゲイト 牡5 2:04.01 田中勝春 加藤征弘
第8回 2008年5月18日 Jay Peg ジェイペグ 牡4 2:00.89 A.マーカス H.ブラウン
第9回 2009年5月17日 Gloria De Campeao グロリアデカンペオン 牡5 1:59.20 T.ペレイラ P.バリー
第10回 2010年5月16日 Lizard's Desire リザーズディザイア 牡5 2:02.12 K.シェイ M.デコック
第11回 2011年5月22日 Gitano Hernando ジターノエルナンド 牡5 2:03.93 G.スコフィールド H.ブラウン
第12回 2012年5月20日 Chinchon シンチョン 騸7 2:04.43 O.ドゥルーズ C.ラフォン=パリアス
第13回 2013年5月19日 Military Attack ミリタリーアタック 騸5 1:59.58 Z.パートン J.ムーア
第14回 2014年5月18日 Dan Excel ダンエクセル 騸6 1:59.07 T.ベリー J.ムーア
第15回 2015年5月17日 Dan Excel ダンエクセル 騸7 2:01.54 T.ベリー J.ムーア

日本調教馬の成績

シンガポール航空インターナショナルカップの記録

  • 最年長勝利 - 7歳(ウーゾ・シンチョン・ダンエクセル)
  • 最年少勝利 - 4歳(グランデラジェイペグ
  • 最年長出走 - 8歳(ワイカト)
  • 調教師での最多勝利 - 3勝(ジョン・ムーア(2013年、2014年、2015年) )
  • レースレコード - 1:59.07(第14回ダンエクセル(コースレコード))
  • 最大着差 - 5馬身(第4回優勝馬エッパロ)

同レースによる地元・海外調教馬(同国馬のみ)によるワンツー・フィニッシュ

脚注・出典

注釈

出典

  1. ^ Singapore Turf Club - 2015年3月29日閲覧
  2. ^ a b c d Singapore Airlines International Cup - シンガポールターフクラブ、2015年3月29日閲覧
  3. ^ シンガポールの国際レース2鞍が廃止 - ヤフースポーツ、2015年9月28日閲覧
  4. ^ Discontinuation of Singapore Airlines International Cup and KrisFlyer International Sprint - シンガポールターフクラブ、2015年9月30日閲覧

関連項目

外部リンク


シンガポール航空インターナショナルカップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:02 UTC 版)

日本調教馬の日本国外への遠征」の記事における「シンガポール航空インターナショナルカップ」の解説

2000年創設2008年には中央競馬からシャドウゲイトタスカータソルテ出走表明していたが、馬インフルエンザ流行影響もあり衛生条件に関する協議結果出走不可能となり遠征取りやめた。一方同年ホッカイドウ競馬所属コスモバルク3年連続となる出走果たした2015年最後に廃止された。日本馬2006年コスモバルク2007年シャドウゲイトと、2年連続優勝した。 回施行日参戦馬名英語表記性齢騎手管理調教師着順出典第5回 2005年05月15日 シーキングザダイヤ Seeking the Dia 牡4 G.ボス 森秀行 7着 第6回 2006年05月14日 コスモバルク Cosmo Bulk 牡5 五十嵐冬樹 田部和則 1着 第7回 2007年05月20日 シャドウゲイト Shadow Gate 牡5 田中勝春 加藤征弘 1着 コスモバルク Cosmo Bulk 牡6 五十嵐冬樹 田部和則 2着 第8回 2008年05月18日 コスモバルク Cosmo Bulk 牡7 松岡正海 田部和則 6着 第9回 2009年05月17日 タスカータソルテ Tascata Sorte 牡5 岩田康誠 藤原英昭 5着 第10回 2010年05月16日 ヤマニンキングリー Yamanin Kingly 牡5 柴山雄一 河内洋 11シャドウゲイト Shadow Gate 牡8 田中勝春 加藤征弘 競走除外 第14回 2014年05月18日 トウケイヘイロー Tokei Halo 牡5 四位洋文 清水久詞 4着 第15回 2015年05月17日 マイネルフロスト Meiner Frost 牡4 松岡正海 高木登 4着

※この「シンガポール航空インターナショナルカップ」の解説は、「日本調教馬の日本国外への遠征」の解説の一部です。
「シンガポール航空インターナショナルカップ」を含む「日本調教馬の日本国外への遠征」の記事については、「日本調教馬の日本国外への遠征」の概要を参照ください。

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