男木島とは? わかりやすく解説

男木島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/27 08:56 UTC 版)

男木島(おぎじま、おぎしま[注 1])は瀬戸内海中部の備讃瀬戸に位置する、面積1.34 km2の島である。2019年(令和元年)現在で109世帯168人[6][注 2]。行政上は香川県高松市男木町に属する。郵便番号は760-0091(高松中央郵便局管区)。隣島である女木島とは、雌雄島(しゆうじま)の関係にある[8]


注釈

  1. ^ 島の読みを「おぎじま」とするか「おぎしま」とするかについては、資料によって若干の揺れが生じている。国土地理院の『地名集日本』、平凡社の『日本歴史地名大系』、日本離島センターの『日本の島事典』などでは「おぎじま」の表記が採用されているのに対し[3]海上保安庁の『しまっぷ』、大辞泉などでは「おぎしま」の表記が採用されている[4][5]ノート:男木島#「おぎしま」か「おぎじま」かも参照。
  2. ^ 住民登録上の人口であり、実際には島と四国側の両方に居住する住民、本土で子供と住む住民、病院や老人ホームなどに滞在する住民なども存在するため実態とはやや異なる[7]
  3. ^ 金尾(1927年)では「鴨峡」および「加茂瀬戸」という表記が紹介されているほか、氏家(1967年)では「加茂の瀬戸」と表記されている。
  4. ^ 入会権の設置された草刈場にたいして納める、一定の課税を指す[27]
  5. ^ 一時的に笠岡代官所生野代官所の所管となる[15]
  6. ^ 『角川日本地名大辞典』では島内で育てられている作物の一例としてサツマイモ雑穀、蔬菜類などを挙げているほか、高松市男木出張所『島じまん』では島の特産物としてエンドウトウモロコシ、ほかにスイセングラジオラスキンセンカなどの花卉類を挙げている[72]
  7. ^ 主に地元の漁業にのみ活用されている漁港のことを指す。
  8. ^ たとえば、2014年(平成26年)の夏には交流館や海水浴場でライブ演奏が行われている[74]

出典

  1. ^ 国土地理院. “平成28年全国都道府県市区町村別面積調 島面積”. 2017年6月24日閲覧。
  2. ^ 香川県高松市男木町 - 人口総数及び世帯総数 | 人口統計ラボ”. 2017年6月24日閲覧。
  3. ^ 国土地理院. “地名集日本”. 2017年6月24日閲覧。
  4. ^ 第六管区海上保安本部. “しまっぷ統合版”. 2017年6月24日閲覧。
  5. ^ おぎしま【男木島】の意味 - goo国語辞書”. 2017年6月24日閲覧。
  6. ^ a b 高松市. “登録人口(令和元年11月1日現在) ‐ 高松市公式ホームページ”. 2019年11月19日閲覧。
  7. ^ a b 中島(2014年)、102頁。
  8. ^ 高松市史編修室編(1964年)、675頁。
  9. ^ a b 香川県(2016年)、48頁。
  10. ^ a b c 香川県(2016年)、51頁。
  11. ^ 第六管区海上保安本部. “「瀬戸内海の瀬戸について」(その2---瀬戸内海東部)”. 2017年6月25日閲覧。
  12. ^ a b 金尾(1927年)、213頁。
  13. ^ 高松市. “島データ”. 2017年8月25日閲覧。
  14. ^ 男木島(おぎじま)とは - コトバンク”. コトバンク. 2017年6月25日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 角川日本地名大辞典編纂委員会(1985年)、189頁。
  16. ^ a b 篠原(1992年)、41頁。
  17. ^ a b 藤井(2016年)、249頁。
  18. ^ a b c 金尾(1927年)、214頁。
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  20. ^ a b 高松市. “男木島(おぎじま)の柱状節理(ちゅうじょうせつり)及び岩海(がんかい)”. 2017年6月25日閲覧。
  21. ^ おかやま桃太郎研究会(2005年)、169-170頁。
  22. ^ a b c d e f 香川県. “灯台と豊かな自然の島(男木島)|さぬき 瀬戸しまネッ島”. 2017年6月25日閲覧。
  23. ^ 以下、本段落は特記ない限り、角川日本地名大辞典編纂委員会(1985年)、189頁による。
  24. ^ a b c d e 平凡社地方資料センター(1989年)、214頁。
  25. ^ a b 柚木(1974年)、440頁。
  26. ^ a b c d 山田(2010年)、19頁。
  27. ^ 山手銀とは - 歴史民俗用語 Weblio辞書”. 2017年8月15日閲覧。
  28. ^ a b c d e f 上野淳人. “総御影石造りの灯台・男木島灯台”. 一般社団法人建設コンサルタンツ協会. 2017年6月25日閲覧。
  29. ^ a b c d e f g h i 土木学会. “男木島灯台の解説シート | 土木学会 選奨土木遺産”. 2017年6月25日閲覧。
  30. ^ a b c 中島(2014年)、96頁。
  31. ^ a b c 高松市. “女木・男木送水施設”. 2017年8月15日閲覧。
  32. ^ a b c “風にスイセンゆれる 香川・男木島”. 産経新聞. (2017年1月28日). https://www.sankei.com/article/20170128-AYGZTJATIFMEJFDTGGHNWN376M/ 2017年8月27日閲覧。 
  33. ^ a b 香川県(2016年)、58頁。
  34. ^ 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(2010年)、9頁。
  35. ^ 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(2010年)、4-5頁。
  36. ^ a b c d 中島(2014年)、97頁。
  37. ^ 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(2010年)、10頁。
  38. ^ 中島(2014年)、98頁。
  39. ^ 香川県観光協会. “男木島|香川の島旅に出かけよう!|島旅|香川県観光協会公式サイト - うどん県旅ネット”. 2017年8月25日閲覧。
  40. ^ 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(2010年)、5頁。
  41. ^ 歩く方舟 | 男木島の観光スポット・アート「せとうちの島々」”. 2017年8月25日閲覧。
  42. ^ 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(2013年)、11頁。
  43. ^ 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(2013年)、13頁。
  44. ^ 瀬戸内国際芸術祭実行委員会(2013年)、64頁。
  45. ^ 中島(2014年)、99頁。
  46. ^ a b c d e greenz.jp (2017年3月30日). “人口175人、瀬戸内海の小さな島 男木島にある、島の未来の暮らしをつくる小さな図書館”. 2017年6月25日閲覧。
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  48. ^ a b 公益財団法人どうぶつ基金. “男木島ごとさくらねこTNRプロジェクト実施報告書”. 2017年6月3日閲覧。
  49. ^ a b c d e f “新観光名所化する「猫島」。猫がもたらす経済効果を探った”. HARBOR BUSINESS Online. (2016年1月5日). https://hbol.jp/75157 2017年5月29日閲覧。 
  50. ^ “「かわいいだけじゃダメですか?猫ちゃんの運命は…」猫島ルポ「香川県・男木島」”. AERA dot. (2016年9月13日). p. 1. https://dot.asahi.com/articles/-/110388?page=1 2017年5月25日閲覧。 
  51. ^ 高松市. “高松市統計書 高松市の人口(平成12年)”. 2017年8月18日閲覧。
  52. ^ 高松市. “高松市小・中学校区一覧表”. 2017年6月25日閲覧。
  53. ^ a b 高松市立男木小・中学校. “沿革の概要”. 2017年6月25日閲覧。
  54. ^ “高松の離島・男木島の子育て拠点に 保育所が14年ぶり再開”. 産経新聞. (2016年5月7日). https://www.sankei.com/article/20160507-LIZYF4HIDFJOLN4QYJBBKMHIHQ/ 2017年6月25日閲覧。 
  55. ^ “新しい歴史、私たちが 念願の新校舎落成 /香川”. 毎日新聞. (2016年4月9日). https://mainichi.jp/articles/20160409/ddl/k37/100/429000c 2017年6月25日閲覧。 
  56. ^ 株式会社ガッコム. “高松市立男木小学校 » 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム]”. 2017年6月25日閲覧。
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  63. ^ a b c d 香川県(2016年)、59頁。
  64. ^ a b c “男木島図書館:オープン 古民家を再生 新たな交流の場に /香川”. 毎日新聞. (2016年2月16日). https://mainichi.jp/articles/20160216/ddl/k37/040/517000c 
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  66. ^ 香川県(2016年)、50頁。
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  74. ^ a b 中島(2014年)、100頁。
  75. ^ 航路標識管理所『燈台要覧』江南写真店、1904年、24頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/847167/51 
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  94. ^ さがす”. 映画.com. 2022年8月12日閲覧。
  95. ^ ゲームの舞台そのまま 直島に脚光 ファンが聖地巡礼、島民と交流も:山陽新聞デジタル|さんデジ”. 山陽新聞デジタル|さんデジ. 2023年6月16日閲覧。


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