犬死にせしものとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > 犬死にせしものの意味・解説 

犬死にせしもの

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/19 23:36 UTC 版)

犬死にせしもの』(いぬじにせしもの)は、西村望が1982年に発表した小説。発表当初のタイトルは『犬死にせしものの墓碑銘』だったが、文庫化の際に改題された。

1986年に映画化された。

映画

犬死にせしもの
監督 井筒和幸
脚本 西岡琢也
井筒和幸
原作 西村望
出演者 真田広之
佐藤浩市
安田成美
平田満
堀弘一
今井美樹
音楽 矢野誠
撮影 藤井秀男
編集 谷口登司夫
製作会社 大映
ディレクターズ・カンパニー
配給 松竹
公開 1986年4月19日
上映時間 103分
製作国 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

1986年4月19日公開。大映ディレクターズ・カンパニー製作[1]松竹配給[2]今井美樹は映画初出演で[1]、唯一のヌードを披露している[3]。同時上映は『ジャズ大名』。

キャスト

スタッフ

製作

『映画情報』1983年12月号に「井筒和幸プロデューサー、大森一樹監督で、桑田佳祐アミューズ大映が提携する『犬死にせしものの墓碑銘』は、海洋もので、瀬戸内海ロケが夏でなければできないから、かなり大幅に延期。大森監督は『井筒さんが自分で監督をやるべきだ』と言っていた」という記事が見られることから小説が発表されてすぐに映画化は決まったと見られる[4]。井筒和幸監督は1985年夏の終わり頃と見られる『シティロード』のインタビューで「『犬死にせしもの』はずっと前から会ったんだけど宙ブラリンになってたから、今年やると思ってなかったんだけど、佐藤浩市真田広之がドッキング(ブッキング)できたから、大映が『じゃあやりましょう』ということになって、松竹がそれに乗って」「仕事してればゴハンも食べられるし、お家(ディレカン)も安泰だし、うちは共産主義でやってるから(笑)。まあ来年も(ディレカン)なんとかもつでしょ」などと述べている[5]

撮影

1985年8月にクランクインしたが[1]、その後撮影が延びに延び[1]、翌1986年正月明けから撮影を再開[1]。1986年1月か、2月クランクアップ[1]

広島県福山市近辺での瀬戸内海ロケは約半年あり[1]、1985年の10月の撮影では[6][7]平田満が一日中海に浸かり、真田広之佐藤浩市に殴られ続け、水の冷たさもあり体調を悪くした[6]。井筒監督は「あのガキたち突っ張っとるから、もういじめ大会です」などと述べている[5]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 「アルバムは語る 今井美樹の映画デビュー作 アルタミラピクチャーズ社長 桝井省志」『AVジャーナル』1999年7月号、文化通信社、93頁。 
  2. ^ 【作品データベース】犬死にせしもの - 松竹
  3. ^ 女優が封印した「生涯ただ1度の濡れ場」を厳選発掘(4)意外なお宝編・あの今井美樹も…
  4. ^ 「雑談えいが情報 新作映画ニュース」『映画情報』1983年12月号、国際情報社、75頁。 
  5. ^ a b 内藤洋子 (エッセイスト)「内藤洋子の【監督直撃】インタビュー 井筒和幸『二代目はクリスチャン』&『犬死にせしもの』」『シティロード』1985年10月号、エコー企画、21頁。 
  6. ^ a b 「TALK special ヒューマン INTERVIEW 平田満 『オレの人生、メリハリないんです。きっと老後はつらいんでしょうね』」『週刊平凡』1986年2月14日号、平凡出版、66-68頁。 
  7. ^ 「堺正章の人間探検 連載対談 HumanApproach第48回ゲスト―真田広之 『30過ぎたら女に狂うって』」『週刊平凡』1986年4月11日号、平凡出版、118-121頁。 

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「犬死にせしもの」の関連用語

犬死にせしもののお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



犬死にせしもののページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの犬死にせしもの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS