福井順子の移住
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 14:43 UTC 版)
福島県郡山市出身の福井順子(旧姓額賀)は大阪芸術大学を卒業後、ウェブデザイナーとして20年間ほど大阪で生活していた。大学で出会った男木島出身の夫はIT関連企業を経営しており、2013年に夫が瀬戸内国際芸術祭のために男木島を紹介するウェブサイトを制作した関係で、家族で2週間ほど男木島に滞在。離島でも順子のデザイナーとしての仕事に支障がなかったことや、娘が男木島に好印象を持ったことなどがきっかけで、2014年3月には順子・夫・娘の家族3人で男木島に移住した。 移住にあったては、夫が男木小・中学校の再開運動を主導して、男木島人口の5倍近い900筆近い署名を集めた。高松市教育委員会に再開を要請すると、2014年春には同時期に移住してきた3家族6児童生徒での再開が実現した。小・中学校再開や図書館開館に旧来の住民の支援を得ることができたのは、若い移住者が消防団や地域活動などに率先して取り組んだことが大きい。 男木島図書館の運営団体として、「特定非営利活動法人 男木島図書館」を設立、登記いたしました。島に移住してきた時から図書館をやりたいと思っていたのですが、その時はまだ法人という形にすることは考えていませんでした。島に住むうちに、図書館というものを運営していくには一人の力ではできることは限られていて、公と民とどちらの力も必要と強く感じてきました。「図書館」という場所は「ただ本がある場所」ではないと思っています。人と本を繋ぐ場所、人と人を繋ぐ場所。島に流れる文化を保存する場所。心を継承する場所。男木島に作る図書館がどんなものになるかはこれからです。幸いにも志に賛同してくれる仲間を得ることができ、一歩を踏み出すことができました。 — 特定非営利活動法人 男木島図書館(2015年2月25日)
※この「福井順子の移住」の解説は、「男木島図書館」の解説の一部です。
「福井順子の移住」を含む「男木島図書館」の記事については、「男木島図書館」の概要を参照ください。
- 福井順子の移住のページへのリンク