戦中から戦後とは? わかりやすく解説

戦中から戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:00 UTC 版)

ムーランルージュ新宿座」の記事における「戦中から戦後」の解説

第二次世界大戦中1944年昭和19年)、ムーラン・ルージュの名称は敵性語とされ「作文館」と改称することとなった1945年昭和20年2月経営権松竹の手に移るが同年5月空襲劇場焼失し公演不能となる。 戦後松竹の手離れ混乱の中でムーラン・ルージュの名称が第三者によって商標登録されてしまっていたため1946年昭和21年10月から「小議会」の名称で公演再開するが、参加者意見食い違い経営上の困難で早々に解散する残った関係者ムーラン・ルージュとして渋谷東横デパート公演するが名称の無断使用に対して権利者から苦情入り林以文恵通企業現在のヒューマックスグループ創設者)が権利劇場敷地買い取って1947年昭和22年)から経営することになり再建着手する。しかしストリップショーなど新しジャンル娯楽押され1951年昭和26年5月閉館された。なお、建物同年6月以降側が使用しており、売却先と裁判沙汰になった7月11日両者9月までは使用できる覚書交わしている。

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戦中から戦後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 03:07 UTC 版)

伊藤清永」の記事における「戦中から戦後」の解説

戦時中応召2度応じ1945年昭和20年)の終戦により34歳日本復員して後は兄に代わり実家吉祥寺住職代理務めた。また1947年昭和22年)には兵庫県立出石高等女学校(現兵庫県立出石高等学校)の図画教員嘱託として教職務めている。この年絵画制作一からやり直す意図裸婦制作取り組み始め同年1947年第3回日展出品作「I夫人像」は特選受賞し、また翌1948年第4回日展出品作室内」も続けて特選受賞したその後1950年まで4年連続して日展特選受賞した

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戦中から戦後

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戦争文学」の記事における「戦中から戦後」の解説

ドイツ 第一次大戦衛生兵として徴兵され経験のあるベルトルト・ブレヒトは、その経験による詩「死んだ兵士言い伝え」、ナチス政権から逃れて亡命後に反ナチ戯曲第三帝国恐怖悲惨』(1937)、三十年戦争の中でしたたかに商売に励む女性を描く戯曲肝っ玉お母その子供たち』(1939)、そしてポーランド侵攻に際して被災した子供達描いた子供十字軍」(1941)などを書いた大戦焦土となったドイツでは、1945年ドイツ文学ゼロ地点呼び習わしハンブルク空襲体験にもとづくハンス・エーリヒ・ノサック死神とのインタビュー」(1948)などや、従軍経験に基づき兵士視点描いたハインリヒ・ベル汽車は遅れなかった』(1949)『アダムよ、おまえはどこにいた』(1951)などが書かれ、これらの独裁政権下、戦場銃後帰還体験廃墟での生活など真実の姿求め作品廃墟文学呼ばれたテオドール・アドルノの『ミニマ・モラリア』(1950)の中の「アウシュヴィッツ後で詩を書くこと野蛮である」という言葉広く知られるうになる。またナチス・ドイツ成立させた社会対象とするギュンター・グラスブリキの太鼓』(1959)なども書かれるうになる。また戦時下ユダヤ人少女アンネ・フランクアンネの日記』は世界で広く読まれナチスによる強制収容所体験描いた作品ではヴィクトール・フランクル夜と霧』(1956)が知られる児童文学知られるエーリッヒ・ケストナーナチス政権下では著作焚書され作品発表禁止されていたが、反戦詩「君や知る、大砲花咲く国」「集団墓地からの声」などが戦時中フランスレジスタンス出版社で出るなどでも知られており、戦後軍縮会議諷刺した子供向け絵本動物会議』(1949)や、ファシズム諷刺する戯曲独裁者学校』(1956)などを残したアメリカ亡命していたレマルクは、反ファシズム作品書き続けていたが、戦後戦争末期ドイツ描いた生命火花』(1952)、『愛する時と死する時』(1954)を発表フランスイタリア フランスではドイツ占領下にあって秘密出版深夜版」による匿名作家ヴェルコールナチスペタン政権対す抵抗文学海の沈黙』(1942)、『星への歩み』(1943)などが熱烈な読者獲得し世界的に知られるようになったフランソワ・モーリヤック黒い手帖』(1943)も「深夜版」で刊行されている。ルイ・アラゴンは『エルザの瞳』(1942)ではフランス軍敗北ダンケルク悲劇」の叙事的背景中に愛の叙情詩溶け込ませ、『フランス起床ラッパ』(1945)で戦争悲惨さ訴えたポール・エリュアールは『詩と真実』(1942)で自由を讃えて政府ゲシュタポ追われるようになりながら、逃亡の中でナチスからの解放謳った。彼らやガブリエル・オーディシオ、パトリス・ドゥ・トゥール・デュ・パン、ギルヴィック、エディット・トーマ、ピエール・セゲールなどが抵抗詩人呼ばれ弾圧を受けながら、国民作家評議会組織して活動したエルザ・トリオレはローラン・ダニエルのペンネーム占領下悲劇イヴェット」などの短編小説知られるサン=テグジュペリ飛行士として1940年ドイツ軍偵察務めた経験省察描いた戦う操縦士』(1942)を、パリ亡命先ニューヨークで同時に出版しアメリカではベストセラーとなった戦争向かって行くフランスを描く『自由への道』を書いたジャン=ポール・サルトルは、捕虜としてのドイツ収容所体験に基づく戯曲」を書くとともにモーリス・メルロー=ポンティとともに抵抗組織結成する。これらの抵抗文学について加藤周一は、抵抗体験が「社会的責任個人超越的に(略)至るところ存在した」ことを明らかにし、「詩において、小説において、また劇において、近代的個人主義人間観否定にまでみちびかれる新たな人間観念」を文学もたらしたとしている。 国外亡命していた、ジョルジュ・ベルナノスアンドレ・モーロワフランス解放訴え続けたジャン=リシャール・ブロック1942年ドイツ軍ツーロン港に侵入した事件を「ツーロン港」と題して劇化し、アルジェ始め北アフリカ各地上演された。一方シャルル・モーラスピエール・ドリュ=ラ=ロシェルなどは対独協力と言われた。 戦後は、戦時中抵抗運動を描くボーヴォワール他人の血』(1945)など、サルトル唱えるアンガージュマン文学影響で、多く作家戦争抵抗運動強制収容所などを題材とした作品書いたジュール・ロマン大河小説善意人々』は、第一次世界大戦前1908年から1946年までの世界描かれ1932年から1946年にかけて亡命先アメリカで出版続けられた。ヴィシー政権の対ナチス協力については、パトリック・モディアノ1941年パリ尋ね人』 (1997)で家族ドランシー収容所との関わりについてのドキュメントタリー小説書きボリス・シリュルニク自伝『憎むのでもなく、許すのでもなく』で自身迫害受けた記憶語っている。ハンナ・アーレントイエルサレムのアイヒマン』(1963)では、ゲシュタポ将校アドルフ・アイヒマン裁判に基づく思索発表しナチス占領下ベルギー滞在していた武林文子当時見聞に基づく『ゲシュタポ』(1950)を発表している。一方で、『死者の時』(1953)などピエール・ガスカールは、5年間の過酷な俘虜収容所体験もとづいて生の不安を描いた太平洋戦線クワイ捕虜収容所での体験描いたピエール・ブール『戦場にかける橋』(1952)は映画化され大ヒットした。 イタリアでパルチザン少年描いたイタロ・カルヴィーノ蜘蛛の巣小道』(1947)がネオレアリズモ作品として高く評価された。チェーザレ・パヴェーゼは『月と篝火』(1950)で貧し農村でのファシストパルチザン闘争残した傷痕描いている。 日本 日本では大岡昇平の『俘虜記』(1948)は捕虜収容所を、『レイテ戦記』(1971)では戦場の軍と兵士描き坂口安吾空襲下の異様な状況描いて戦時下日本象徴する白痴』(1946)などを発表して一躍時代の寵児となり、ビルマ戦線兵士主人公とする竹山道雄の『ビルマの竪琴』(1947)、戦争被害者としての女教師を描く壺井栄の『二十四の瞳』(1952)などの戦後文学が、戦後ヒューマニズム所産として評価された。 武田泰淳中国戦線従軍していた心情告白する審判』(1947)を発表江崎誠致の『ルソンの谷間』(1957)、ペン部隊として従軍した体験元にした今日出海の『山中放浪』(1949)、特攻隊兵士としての体験として島尾敏雄の『出発は遂に訪れず』などが発表された。堀田善衛は、国共内戦期中国舞台にした『歴史』(1953)、南京事件テーマとした『時間』(1955)などを執筆女性視点による菅野静子サイパン島最期』(1959)も書かれた。 また出陣する学徒兵遺書集めたきけ わだつみのこえ』(1949)なども発表された。戦死した宇垣纏中将従軍日記である『戦藻録』(1952)のように歴史的価値が高いものも遺族らによって出版された。海軍独自に歴史を残すために富岡定俊元海軍中将が日本出版協同社長福林正之通じて淵田美津雄奥宮正武の『ミッドウェー』(1951)、『機動部隊』(1951)、猪口力平中島正の『神風特別攻撃隊』(1951)、坂井三郎の『空戦記録』(1953)、堀越二郎奥宮正武の『零戦』(1953)を発表した。他に敗戦後中国満州残された人々や、ソ連によるシベリア抑留などを描いた作品多く藤原てい流れる星は生きている』(1949)、石原吉郎望郷と海』(1972)、三木卓砲撃のあとで』(1973)などがあり、吉田知子満州知らない』(1984)では中国残留孤児についての物語藤原ていの夫で、家族別れてソ連軍によって抑留され新田次郎体験基づいた望郷』(1965)などを残している。海軍特別幹部練習生として終戦迎えた城山三郎は、硫黄島の戦い戦死した西竹一中佐を描く「硫黄島に死す」(1963)などの戦争小説書いている。 広島長崎への原爆投下悲劇題材にした作品として、原民喜夏の花」(1947)、井伏鱒二黒い雨』(1966)、自ら被爆し被爆から三日間の広島人々記録した大田洋子『屍の街』(1948)、長崎での被爆体験描いた林京子祭りの場』(1975)などがあり、原爆文学とも呼ばれる広島記憶は、マルグリット・デュラスヒロシマ・モナムール二十四時間の情事)』(1960)でも取り上げられている。終戦直後GHQ検閲があり、『原爆体験記』を出版する時に原爆文学原爆記録対すアメリカ占領軍による検閲発禁歴然とあった。また沖縄戦最中になんとか生き延びようとした人々大城立裕日の果てから』(1993)では描かれ沖縄戦戦艦大和乗艦していた吉田満戦艦大和ノ最期」に敗戦直後書かれたが、GHQ検閲により全文削除され独立後の1952年全文出版がされた。 『真空地帯』(1952)を書いた野間宏など第一次戦後派文学者たちは傍観者立場から戦争書いた少年期終戦迎えた野坂昭如焼け跡派と称して、『戦争童話集』(1975年)などを書き林芙美子の『浮雲』(1951)はベトナムから引き上げて来た女性戦後の生活描いている。戦争加害者としての日本人という立場での作品次第書かれるようになり、米軍捕虜対す生体解剖実験題材にした遠藤周作海と毒薬』(1967)や、森村誠一731部隊書いた悪魔の飽食』(1981)は大きな衝撃与え田村泰次郎』(1964)では中国戦線における朝鮮人慰安婦たちの姿が描かれた。また木下順二極東国際軍事裁判題材とした戯曲『神と人とのあいだ』(1970)を製作した。「坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞した毎日新聞朝刊連載ルポ「平和をたずねて」の中から、当時10代だった人の体験単行本化した広岩近広の『戦争背負わされて 10代だった9人の証言』(2015)は、これまで少なかった戦争巻き込まれ生き抜いた幼い若者視点での体験談読み物代表として共感しやすく注目浴びたソ連 大祖国戦争が始まると、ソ連作家達はいちはやく愛国的な作品生み出し、前戦の出来事描いた叙情詩、歌入りポスター小説評論など発表されナチス残虐さを訴えミハイル・ショーロホフ憎しみ科学』などこれらはA.N.トルストイにより「人民の魂の雄叫び」と呼ばれた戦時中には多く作家従軍記者としてルポ執筆し初期には記録文学として、『赤い星』紙通信員務めたヴァシーリイ・グロスマン『スターリングラード見聞記』、シーモノフ黒海よりバレンツ海まで』、戦意高揚のための評論としてA.N.トルストイ祖国」、エレンブルク「戦争」などが書かれた。1942年になると戦争様相広く描いた長篇小説ワンダ・ワシレフスカヤ『虹』が『イズベスチヤ』紙で初め連載され読者熱狂的な支持を受け、単行本初版40部が即日売り切れた伝えられ、マルク・ドンスコイ監督映画化された。グロスマンは、「人民死なず」(1942)や、戦後には広島への原爆投下題材にした「八月六日」などを書き、まやゴルバートフ屈服しない人々』、ベーク『ウォロコラムスコエ街道』、シーモノフ『昼も夜も』などが書かれた。スターリングラード攻防戦経験したヴィクトル・ネクラーソフは「スターリングラード塹壕にて」(1946)などの戦争もの書いた。夫の出征中の妻を描いたアンドレイ・プラトーノフ帰還」(1947)はソ連軍人を中傷する作品として批判されプラトーノフの名は「雪解け」まで文学史から抹殺されることになる。 ショーロホフ戦争中戦線視察した記録文学祖国のために』を『プラウダ』に連載し戦後には戦争打ちひしがれたドン人々人間愛を描いた人間の運命」(1956)を書く。戦中女性たち証言集めたドキュメンタリー戦争は女の顔をしていない』(1984)などを、検閲経て出版したベラルーシスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチノーベル文学賞受賞している。 東欧 ナチス占領下ポーランド描いた作品ではイェジ・アンジェイェフスキ灰とダイヤモンド』(1946)がある。チェコスロバキアパルチザン参加し解放までを描く『死の名はエンゲルヒェン』(1959)を書いたラディスラフ・ムニャチコは、戦後チェコスロバキア代表的な作家みなされるようになったナチスによって対ソ連戦争参戦させられルーマニアでは、ガラ・ガラクチオンらの詩人ジャーナリストによる反ファシズム活動が行われ、20世紀ルーマニア舞台にした大河小説裸足ダリエ」などを書いたハリア・スタンクの「死とたわむれて」(1961)では第一次大戦下にドイツ占領軍から逃亡する主人公描き、「根はにがい」(1958)は第二次大戦直後混乱したルーマニア社会描いている。またミハイル・サドヴャヌ「ミトレヤ・ココール」は戦後農村改革取り組むソ連軍捕虜の姿を描きルーマニア農民文学系譜形作っている。 ドイツ・イタリア占領下にあって激しパルチザン闘争繰り広げたユーゴスラビアでは、1950年代社会主義リアリズム終焉し、パルチザン実態を描くドブリツァ・チョシッチはるかな太陽』を現代ユーゴ文学創始として、ミオドラグ・ブラトーヴィッチ『ろばに乗った英雄』(1964)ではドン・キホーテ的抵抗運動家を描いて独自の物語想像したナチスとそれに続くソ連軍支配下ハンガリー舞台にしたアゴタ・クリストフ悪童日記』は亡命先フランスで1986年発表された。 強制収用所を扱った作品に、ポーランドのアンジェイェフスキ「聖週間」、ポスムイシ「パサジェルカ」、グロホヴィヤク「牙関緊急」、ハンガリーのケシ・イムレ「エリジウムの子供たち」があり、チェコスロバキアではナチスによるユダヤ人狩り題材にしたヴァイル「星のある生活」、アルノシュト・ルスティク「闇に影はない」「少女カテジナのための祈り」が書かれた。 アメリカ、イギリス、その他 アメリカでは太平洋戦線での経験に基づくノーマン・メイラー裸者と死者』(1948)、ヨーロッパ戦線舞台にしたアーウィン・ショー若き獅子たち』(1948)が書かれた。ガダルカナルの戦い経験したジェームス・ジョーンズの『地上より永遠に』(1951)、『シン・レッド・ライン』(1962)や、ドイツ軍捕虜としてドレスデン大空襲体験したカート・ヴォネガットスローターハウス5』(1969)も、戦争悲惨さ訴えた保守主義者であったイーヴリン・ウォーは自ら志願して従軍した体験元に、『誉れの剣』3部作(1952-61)を執筆エリザベス・ボウエン日ざかり』(1949)では、空襲下のロンドンスパイ疑いかけられた男をめぐる物語書いている。イギリス軍人としてジャワ日本軍捕虜となった経験に基づく、ローレンス・ヴァン・デル・ポスト『影の獄にて』(1954-63)は、文化人類学ユング過程による日本人理解について大きな議論巻き起こすジョン・オカダの『ノー・ノー・ボーイ』(1957)では、日系人強制収容所送られ日系二世経験語っており、ジョセフ・ヘラー『キャッチ=22』(1961)はアメリカ空軍爆撃隊を舞台戦争不条理狂気描き出している。 為政者の手よるものとしては、ウィンストン・チャーチル第二次世界大戦回想録』がノーベル文学賞受賞する大戦中の軍事作戦題材にした軍事小説には、アリステア・マクリーン『ナヴァロンの要塞』(1957)、ジャック・ヒギンズ『鷲は舞い降りた』(1976)など数多くがある。

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